最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2005年06月

今日のインプラント:バイオフィルムの話し

今日の午前中は上下顎の前歯部に同時にインプラント埋入がありました。
骨の吸収が大きいためインプラント埋入と同時に骨の増大をはかるためGBR法を行いました。
通常前歯部であれば骨の状態が良ければ埋入自体は2〜3分程度ですが、同時にGBR法を行うと10分以上はかかります。
歯周病を放置すると骨が吸収して結構大変なことになります。
なんでもそうですが、早期に適切に治療することが大切です。

今日はバイオフィルムの話しをします。

       バイオフィルムとは?
 
 バイオフィルムとは『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在するバイオフィルムの話しをします。
台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、ヌルヌルとしてきます。そのヌルヌルを除去しようと思っても、塩素系の薬剤等を使用しない限り、ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。この除去しずらいヌルヌルがバイオフィルムです。
歯の表面や歯周ポケット(歯周病の進行の項目参照)内部にも同様のバイオフィルムが形成されます。
バイオフィルムの内部には複数の細菌が生息しています。バイオフィルムという家の中で複数の細菌が共同生活をしていると思って下さい。問題なのはバイオフィルムは薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。かなりの高濃度の薬剤でもない限り、内部の細菌を殺すことは困難です。
ではどうしたらバイオフィルム内部の細菌を除去できるのでしょうか? 答えは簡単です。歯ブラシやフロス等で機械的にこすり、除去することです。しかし、歯ブラシだけで完全にバイオフィルムを除去することはできないと言われています。特に歯周ポケットの内部には歯ブラシは届きませんのでバイオフィルムの内部の細菌を除去することはできません。歯周病を治すには単に消毒だけしたり、その部分に薬を入れるだけではなく、このバイオフィルムを専門的に除去(歯周病の治療の項目参照)していく必要性があります。

この続きは歯周病の項目にありますので御覧になって下さい。




インプラントの杉山歯科医院

今日のインプラント

GBR法
今日はインプラントを行うにあたり、骨がないため骨を増大させるGBR法(Guided Bone Regeneration technique)があります。


 インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、 そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。 適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。 これはインプラントの前準備としてのGBR 法です。まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。 状態によって異なりますが、4〜8ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。 その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。 そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅が ない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを 行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時にGBR 法を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法をしなくても大丈夫な場合に適応します。 インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、 後は上部構造を作製するだけです。
当医院ではこうしたGBR 法に対し2種類の膜を使用します。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレンで、もう一つは吸収しない膜:
GORE-TEXメンブレンです。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので 治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、 大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEX メンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEX メンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、 縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。


インプラントの杉山歯科医院

今日のインプラント

今日は下顎の奥歯にインプラント埋入手術があります。
骨の幅や高さも十分にあり、非常に楽な手術です。
下顎の奥歯はわりと骨の条件が良いことが多く、状態さえ良ければインプラントを1本埋入する時間は3〜5分程度です。
よく患者さんに手術時間の話しを聞かれますが、なかなか難しい質問です。骨の状態が良い場合には3本程度であれば10分程度です。しかし、同時に骨の増大手術を行ったり、ソケットリフト法等の特殊な治療を加えて行った場合にはその状態により治療時間はかなり差があります。

ホームページをアップしました。
『最新の治療は良い治療?』
『インプラント治療はどこでする?』
の2つです。

今年の後半は学会発表等がいくつも重なり、今は毎日資料集めに眠れぬ日々を過ごしています。
学会発表や講演等のセミナーの発表は結構大変なことで、1つの発表を行うためには資料の整理やプレゼンテーション用のスライド作製に数カ月かかります。
いつもそうした作業を行っているたびにつらいので嫌になってきますが、こうした機会があるからこそ一つのテーマに短時間で集中して勉強ができます。
このようなノルマを無理にでもしないと毎日集中して勉強をし続けるのは難しいことです。


インプラントの杉山歯科医院

今日のインプラント

今日の午前中は下顎に4本のインプラント埋入手術が、午後は上顎に3本のインプラント埋入手術があります。

午前中の下顎のインプラントは得に大きな問題はありませんが、午後の上顎のインプラントは骨の高さが非常に少ないためソケットリフト法を行います。
ソケットリフト法についてはこの日記で何度も記載きていますが、始めて日記を見る方やおわかりにならない方はホームページのインプラントの特殊な治療を参考にして下さい。
以前は骨の高さがない場合にはインプラントを行うのが非常に困難なことでしたが、今ではわりと簡単に行うことができ、患者さにとっても楽な治療法になりました。
上顎にインプラントを行う場合には本日の症例のように骨の高さが少なく、困難な場合があります。
これは上顎洞という存在があるからです。
本日はこの上顎洞について説明します。

          上顎洞とは?

上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。


インプラントの杉山歯科医院

現在報道されている医療問題について

今、医療事故についていろいろと報道されているのを御存じのことかと思います。
心臓外科手術の医療事故のことです。
担当する医師の技術や経験不足による医療ミスです。

医師はみなさんが思うほどなんでもできる人ではなく普通の人間です。
ですからどんな治療でも絶対100%ということはありません。
現在高い技術をもっている医師であっても一番最初の手術というものはあったのです。当然ですが…

どんな職業であっても始めから難しいことができるわけではありません。
例えば、車の免許を取ったばかりの人が次の日からF1レースに出れるわけがありません。
医療行為も同じです。
始めはできることから行い、少しずつ経験を積みできてくるのです。とくに難易度の高い治療治療はチームアプローチであったり、経験もそうですが、その中でも優れた医師のみができることがあります。
しかし(私は歯科の世界しかしりませんが)、現実的には技術を向上するためのトレーニングは日本の大学では十分されていません。
そうしたシステムが完全に確立されていないのです。
そのため大学を卒業し、身につけることが多くあります。

また今問題(誤解をされているかもしれません)となっている専門医制度ですが、ある一定の基準があり、これをクリアーしているわけですからこれ自体は無意味なことではありません。
しかし、これは試験の一つです。
一番大切なのは医師個人の問題であるかと思います。

インプラント治療にとっても同じです。

以下は6/5に新しくホームページにアップした内容の一部です。
今回の医療問題と関連がある内容かと思います。
お時間がある方は『インプラントはどこで治療する』を御覧になって下さい。

インプラントの治療はどこで行った方が良いのでしょう?
大きく分けて大学病院なのか?個人の歯科医院であるのか?
確実な答えは難しいですが、ある程度の基準はあります。まずインプラント手術の実績があるということが第一です。
『今まで何本くらいのインプラントを埋入してきたか?』、『今現在1週間に何本程度を埋入しているのか?』これは重要なことです。
つまり、インプラント手術というものは知識(後で話します)も大切ですが、技術力 が非常に大切になってきます。技術というものは手先が器用な人もいれば不器用なひ ともいます。しかし、1年間に数症例しか手掛けなければ技術は磨かれません。年間 数百症例の手術を行っている先生は万が一もともと器用でなかったとしてもそれだけ 手術件数があればそれなりに技術力は高い(手術は上手)と言っても問題はないでしょう。
話しは少しずれますが、医科の分野では手術件数に対し治療費(保険診療)が異なる ということがでできています。
たとえば、ある特殊な手術があったとします。
Aという病院(大学病院も含む)は年間20件の手術実績しかないが、Bという病院は 年間1000件の手術があったとします。当然医師の技術力に違いがでてきます。そ れなのに保険の治療費が同じであるのはおかしいという意見があり、その手術の種類 や病状にも違いますが、ある一定の手術件数に達していない病院は治療費が安く設定 されています(保険点数に違いがあるということ)。
もちろん医療は知識も大切ですが、外科的な手術の場合には技術力も大切になります。
インプラントも同じように考えられます。簡単な手術であればさほど歯科医師による差は ないと思いますが、ある程度難しい手術であれば技術力の差は出てきます。私も開業 する前は大学病院(歯周病科)に6年間在籍しており、手術を毎日のようにしてきま したが、同じ歯周病科でもまったく手術をしない先生もかなりいました。年齢がかな り上の先生でもまったくと言っても良い程手術ができない先生もいます。しかし、そ の実体は患者さんにはわかりませんから大学病院ブランド(?)で来院される患者さ んも多くいらっしゃいます。

大学病院等の大きな病院でしかできない手術(施設や器具の関係上)ももちろんあり ますが、インプラントの場合入院等の治療ではなく基本的には外来ですので、病院 の大小は関係ありません。この話しは大学病院をどうのこうの言うわけではありませ ん。大学ブランドではなく、結局手術を担当する歯科医師個人の知識であるとか技術 的な問題です。
インプラント手術を受けられる場合には担当歯科医師のインプラント経験を聞くこと は重要です。またこうしたことを聞くことは失礼なことと思い、聞きにくいかもしれ ません。しかし、真剣に治療に取り組んでいる先生はこうしたことを聞いても不快に 思ったりすることはありません。
どこで治療をされるかを選択することは難しいことですが、患者さんご自身のことですので十分御検討されることをお勧めします。
もしわからないことがあれば杉山歯科医院宛にメ−ルをいただければできる限り御協力をさせていただきます。


インプラントの杉山歯科医院

今日のインプラント

今日は午後に1件のインプラント手術があります。

最近ますますインプラントを希望される患者さんが増えてきています。
手術はほぼ毎日となっています。
1日2〜3件という日もあります。それほどまでにインプラントが一般的に普及してきているのですね。

ただし、インプラントが普及するにつれ、インプラントのトラブルも増えてきているという話しも聞きます。
インプラントは高額な治療費もかかりますし、もちろんご自身の身体のことですから十分検討して歯科医院を選択されて下さい。
1つの医院だけでなく、いくつかの医院に行かれて話しを十分に聞いてからもっとも納得して信頼がおけると思った歯科医院を選択されることが良いと思います。

明日6/4(土曜日)は休診となります。

インプラントの杉山歯科医院

今日のインプラント:今週の土曜日6/4は休診です

今日は上顎の前歯部を抜歯してすぐインプラントを埋入する
『抜歯即時インプラント』があります。

上顎の前歯部は審美的に非常に重要な部位なので、適応基準さえ問題なければ抜歯即時インプラントは非常に有効な治療です。
というのは抜歯を行うと時間の経過とともに、歯を支えていた骨は吸収を始めます。
2ヶ月程度すると頬側の骨は薄い場合には1/3程度吸収してしまいます。そのため抜歯後歯肉が安定してからインプラントを行おうとするとインプラントを埋入するための骨の幅や高さは減少してしまい、適切にインプラントが埋入できなくなる場合があります。

もし骨が減少した状態でインプラントを行う場合にはインプラントと同時に骨を増大する方法(GBR法:インプラントの特殊な治療を参考にして下さい)やあらかじめGBR法を行ってからインプラントを埋入することになります。
通常のインプラントを行うよりも若干大変な治療になりますし、あらかじめGBR法を行うことになれば治療の期間も長くかかります。
そのため条件さえ合えば、抜歯即時インプラントを行えば、抜歯と同時にインプラント埋入ができるばかりか、骨の吸収を起こす期間もなくなります。
大変有効な治療法です。
しかし、この治療を行うには事前の検査が重要です。適応症を間違えると上手くいきません。


今週の土曜日6/4は休診です

インプラントの杉山歯科医院
Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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