最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2007年01月

歯周病のついて:4

歯周病のついて:4

今日も歯周病の話しです。
昨日は歯周ポケット内部に侵入した歯周病細菌が歯と歯肉をつないでいるシャーピー線維というものを破壊し、さらに内部に侵入していくお話をしました。
また汚れの塊である歯肉縁下歯石は歯の根にべったりとへばりつき根の内部にも細菌が侵入していくことをお話しました。
今日はその続きになります。
歯周ポケット内部にどんどん侵入した汚れと歯周病細菌に対して身体は戦うことになります。
『歯周病について:2』でお話した好中球や白血球といった血液の成分です。
歯周病細菌と戦うために多くの血液成分が集まってきます。
そして歯周病細菌とたたかうのです。
戦った結果、相打ちで死んでしまった死骸が『膿み』なのです。
膿みが出ているということは歯周ポケット内部で細菌が繁殖をし、シャーピー線維を破壊し、根の内部にも侵入し、身体(血液の成分)と戦っているということです。
良い状態ではありません。
歯周病はかなり進行しています。
歯周ポケットは5mm以上にはなっています。
出血もあるかもしれません。
現在、膿みがでている状態の方は早急に検査をし、治療が必要です。
明日もこの続きです。

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歯周病のついて:3

歯周病のついて:3

昨日は歯周ポケット内部に侵入してきた汚れ(歯周病細菌)を退治しようと血液の成分である好中球が集まり、戦うとういう話しをしました。
今日はその続きです。
歯と歯肉はシャーピー線維と言われるものでくっついています。
この線維は歯と歯肉をしっかりと結んでいるものです。
歯肉の内部に侵入してきた歯周病細菌はこの線維を破壊します。
シャーピー線維が破壊されると歯周ポケットはさらに深くなっていきます。
この時、腫れもでてきている状態です。
内部に侵入してきた歯周病細菌は汚れの塊です。
この汚れの塊は歯の根にべったりとへばりつきます。
この歯の根にくっついた歯周病細菌の塊である汚れを『歯肉縁下歯石』と言います。
歯肉縁下歯石の内部に生存する歯周病細菌は歯の根の中にも侵入していきます。
また後日お話しします歯周炎の治療の一つがこの歯の根に付着した汚れの塊の除去です。
この歯肉縁下歯石は取除くのが非常に大変です。
歯肉の深い中に存在しますのでもちろん歯ブラシでは取れません。
こうなると歯周病専門の治療が必要になってきます。
早い段階で歯肉縁下歯石を除去できれば大きな問題にはなりませんが、歯周ポケットの深い部分に侵入すると中々取除くのは困難になります。
また歯を支えている骨まで溶かしてしまうのです。
現在歯肉が腫れている、出血があるという方はすでに歯周病になっているのでできるかぎり早期に治療を開始する必要性があります。
どの程度進行しているかは歯周ポケット検査とレントゲン撮影を行えばわかります。
歯周ポケット検査で深さが5mm以上あればすでに歯周病です。

また明日もこの続きです。


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歯周病のついて:2

歯周病のついて:2

 今日も昨日の続きです。
昨日は歯と歯肉の境目についた汚れは内部にどんどんと侵入し、内部で増殖するという話しをしました。
またその汚れは嫌気性細菌と呼ばれる歯周病細菌であることもお話しました。
今日はその歯周病細菌がさらに内部に侵入した後に起ることをお話しします。
歯周病細菌がさらに内部に侵入すると身体の内部からこうした細菌をやっつけようと好中球や白血球と言いわれる血液の成分が集まってきます。
毛細血管と言われる細い血管を歯周病細菌をやっつけようといっぱい集まってくるのです。
血液が大量にあつまるわけですから見た目には赤く見えます。
これが炎症です。
歯肉が赤く腫れぼったく見える現象です。
歯肉が赤く腫れていたら歯周ポケット内部ではこのようなことが起っていると思って下さい。
また出血があるということは生体内部(ポケット内部)で集まってきた好中球が歯周病細菌と戦っているということです。
出血がある時はすでに身体の中で戦いが起っているのです。
この腫れるのが本当に初期の段階であれば徹底した歯ブラシを行い、簡単な治療(歯石を除去する等)を行えば歯周炎は治ります。
しかし、歯周病細菌がさらに内部に侵入してくると問題が起ります。
明日はこの続きです。


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歯周病のついて:1

歯周病のついて:1

 今日から違う話題です。
歯周病(歯周炎)についての話しです。
歯周炎の診断方法として歯周ポケット検査というものがあります。
もともと歯と歯肉はくっついていなく、わずかな隙間(深さ)が存在します。
その隙間(深さ)のことを『歯肉溝』といいます。
歯周炎ない健康な状態の歯肉はこの歯肉溝(歯肉溝の深さ)が1〜2mm程度です。
歯周炎の成立ちはこの歯と歯肉の境目に汚れがつくことから始まります。
歯ブラシが100%できればこの境目についた汚れは完全にとれるわけですが、実際には完全にこの汚れを取ることは難しいものです。
取り残した汚れ(内部に歯周病細菌がひそんでいます)はこの溝の内部にどんどんと侵入していきます。
多少この内部に汚れ(歯周病細菌)が侵入しても生体は汚れ(歯周病細菌)を排除する働きがあります。
まず歯肉溝から体液が流れ出し、侵入した汚れ(歯周病細菌)を洗い流してくれます。
この液体を『歯肉溝侵出液』と言います。
多少の汚れ(歯周病細菌)はこうした液体で洗い流されますが、大量の汚れ(歯周病細菌)はそうはいきません。歯肉溝侵出液の洗い流す力を越え、更に内部に侵入しています。
汚れ(歯周病細菌)は外よりも歯肉の内部の方が住みやすいので歯肉の内部で歯周病細菌は増殖していきます。
歯肉の内部で増殖するような歯周病細菌を専門用語で『嫌気性細菌』と言います。
『嫌気性細菌』は酸素があるところを嫌います。酸素がとどかない深い歯肉溝内部でどんどんと繁殖していきます。
悪者ですから暗いところが好きなんですね。
『嫌気性細菌』が入り込んだ深い歯肉溝(病的な歯肉溝)を『歯周ポケット『と言います。
溝の深さは3mm以上になっています。
歯周病になるためにはこの歯周ポケットの内部でさまざまなことが起ります。
明日は歯周ポケット内部で起るさまざまなドラマについてお話します。

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サイナスリフト法:治療法その9

サイナスリフト法:治療法その9

今日はサイナスリフト法シリーズの最終回です。

サイナスリフトの成功率についてです。
このシリーズで何度も書きましたが、サイナスリフト法は上顎の奥歯にインプラントを埋入するための骨の高さがない場合に骨の移植を行い、骨を再生(増大)させてインプラントを埋入する方法です。
通常、インプラントができないと言われた方でもこの治療を行えば可能になります。その反面、治療期間は非常に長くななり、治療自体も難しいものです。また治療後に腫れる可能性が高いというお話もしました。
良い点もあれば悪い点もあります。
それではサイナスリフト法はどんな場合でも成功するのでしょうか?
どんな治療もそうですが100%の治療というのはありません。
虫歯一つの治療でもそうです。
通常のインプラントの治療もそうです。
診断も十分問題なく行え、治療も問題なくできたとします。
それでもインプラントと骨がくっつかないということは稀に起ります。
生体の治癒反応もあります。以前お話をした喫煙との関係もあります。
さまざまな因子はありますが、思ったよりも骨ができないということもあります。
私達は決められたパーツを組み立てて物を作る作業とは違います。
どんなに手順がきちんとされても生体の反応の差もあります。
サイナスリフト法の予後報告の論文も多くあり、80%の成功率となっている論文もありますし、100%だったと報告している論文もあります。
論文には全てその背景が違います。例えば調査対象の患者さんは予め喫煙者は除外しているとか、噛み合わせの問題もそうです。インプラントにとってリスクのある患者さんを除外して行えば、成功率は高くなります。しかし、歯がなくて困っている患者さんに対し、あまりにもリスクが高い場合は別ですが、全て安全だという方のみインプラントを行っているわけではありません。
重度歯周炎の方にもインプラントを行うこともあります。(もちろん歯周病の治療が完了してからインプラントを行います)。噛み合わせの強いような方にもインプラントを行うこともあります。(こうしたことはインプラントにとって失敗のリスクが高いとされています)
サイナスリフト法は大変な治療ですが、成功率は高いものです。しかし思ったより骨ができていないということを今までに経験したことがあります。
そうした場合にはそれをフォローするような第2の治療法を提案させていただきます。
最終的に患者さんにとって有益な治療ができればと思っています。
単にインプラントと言ってもさまざまな方法があります。
治療する側からみて難しいケースもあります。
そうした場合にはそれに合わせた治療法が必ずあります。
もちろん治療の費用の問題もあります。
今お困りのことがありましたら現在通院されている歯科医院の先生とお話になってみて下さい。
サイナスリフトだけでなくきっと良い治療法があるはずです。
今回は長々とサイナスリフト法についてお話をしてきました。
難しい話しもあったかもしれません。
これが患者さんのお役に少しでもたてたらと思います。
明日からはまた違うお話をしたいと思います。

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サイナスリフト法:治療法その8

サイナスリフト法:治療法その8

 昨日は休診のため書けませんでしたが、今日もサイナスリフトの続きです。
何故このうようにシリーズでサイナスリフトについて書きているか言いますと
最近非常に多いからです。
サイナスリフト法が1日2件という日もかなりあります。
つまり上顎の奥歯に骨はないが、インプラントを行いたいという人が多いということです。
インプラントを行いたいと思っている方は歯がなく噛めなかったり、義歯では違和感が強く馴染めない、義歯が外れてしまうと言った不満等があるからです。
その希望を叶えるのがサイナスリフト法です。
しかし、このシリーズの第1回目で書きましたようにサイナスリフトは治療後のダメージが強い治療法です。
痛みはさほどではありませんが(個人差はあります)、治療後腫れることが多く認められます。
腫れる場所が手や服で隠れる所であればよいのですが、顔は腫れると目立ちますので、マスクを暫くする可能性があります。
もちろん腫れない方もいらしゃいますし、通常のインプラントでも腫れる方はいらしゃいます。
明日でサイナスリフト法についての話しは終了します。
その後は上顎の奥歯で骨の高さがない場合の他の治療法についてお話したいと思います。

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サイナスリフト法:治療法その7

サイナスリフト法:治療法その7

だいぶ続いているサイナスリフト法の話しです。
今日はサイナスリフト法には2つの方法があるというお話です。

昨日は上顎の奥歯において骨の高さが低く、5mm以下しかない場合にはサイナスリフト法が必要であることをお話しました。
そのサイナスリフト法には2つの方法があります。
一つはサイナスリフトと同時にインプラントを埋入する方法です。
インプラントを固定(安定)させる骨がある程度残っていれば可能です。
これが1回法です。
もう一つでは事前にサイナスリフトを行い、骨が成熟(できてから)してからインプラントを行う方法です。
インプラントを埋入しても固定する(安定する)ことができなければ同時にはできません。
これが2回法です。
もちろん1回法の方が治療期間が短くて良いということになります。
しかし基本的にサイナスリフト法を行うということは骨は少ないわけです。
多くの場合、1回で行うことは難しいのが現状です。
また研究論文では1回法より2回法のが予後良いという報告もあります。
基本的に骨が少ない場所に骨を作るわけですから時間をかけても確実な方法をとることが大切であると考えられます。

それでは明日もサイナスリフト法の続きです。

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サイナスリフト法:治療法その6

サイナスリフト法:治療法その6

 今日もサイナスリフト法についてです。
前回まで上顎洞に移植する骨は御自身の骨のみでは量が十分でなく、人工の骨を併用することがあるとお話しました。
また人工の骨はそれ自体は骨になりませんが、移植した骨の細胞の影響を受け時間をかけて骨に置き換わっていくこともお話しました。

今回は骨に置き換わるまでの時間についてお話します。
移植した骨が御自身の骨と完全に置き換わるまでにはかなりの期間がかかります。
移植した条件にもよりますが、約4〜6ヶ月です。場合によりもっと時間がかかることもあります。
その後にインプラントを埋入し、さらにインプラントと骨が結合するまで3ヶ月以上かかります。
ですから被せ物を行い、噛めるまでにはどんなに早くても7〜8ヶ月はかかります。
ここでサイナスリフト法を行う時にの基準ですが、一般的に上顎の奥歯で骨の高さが5mm以下の場合により行います。
サイナスリフトを行わないと5mm以下では安定したインプラントが埋入できないからです。
現在は4〜5mm程度であればソケットリフト法(HPインプラントの特殊な治療を参照)を行えば長さ8mm程度のインプラントが埋入できるケースもありますが、上顎の場合より長いインプラントを埋入した方が安全です。
このテーマの最初の頃にもお話しましたが、上顎の奥歯は他の部位と比較してインプラントの成功率が最も低い場所なのです。
先程お話したソケットリフト法は治療自体は簡単なもので骨の大幅な移植は伴いません。
また治療期間も通常のインプラントとさほど変わりません。
5mm程度の骨の高さであればインプラント埋入と同時に8mm程度の長さのインプラントまでは埋入できる非常に楽な治療法です。
そのため近年では上顎の奥歯に骨の高さが少ない場合に非常に多用されている治療法です。
ただし、より長いインプラントを埋入する必要性がある場合にはサイナスリフト法しかありません。
時間がかかる治療法ですが、骨の高さがない場合にはしかたがないことです。

明日もサイナスリフト法にかかる時間についてです。
サイナスリフト法には2つの方法があり、治療方法により若干かかる時間(期間)も違います。
明日も患者さんにとっては難しいお話で実際にはやくにたつような話しではありませんが、このブログの主旨の一つである他にははい話しを書きたいと思います。

御興味のある方は明日も是非読んで下さい。
得にこれからサイナスリフトを行う予定の方やお考えの方はどうぞ。

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サイナスリフト法:治療法その5

サイナスリフト法:治療法その5

昨日はかなり難しい話をしました。『β-TCP』の組成と骨に置き換わる仕組みです。
移植した人工骨である『β-TCP』が血液で満たされることが重要であることをお話しました。

今日はその移植材である『β-TCP』がさらに効果を発揮するための方法をお話しします。
サイナスリフトとはちょっと違う話しになります。
骨を増大させるための治療法(GBR法)についてです。
(サイナスリフトにもつながりますが、GBR法の方がわかりやすいので)
GBR法も骨を増大するために御自身の骨(自家骨)を使用します。
GBR法においても自家骨は骨を増大させるのに一番良いとされていますが、サイナスリフト法と同じように全てを自家骨で補うのは採取する場所等の問題から困難になります。
そこで人工の骨を併用して行うことがあります。

GBR法を行う時、骨が吸収したところに骨を増大(再生)させるために自家骨と『β-TCP』を吸収した骨の上におきます。そして歯肉を閉じると『β-TCP』は骨と歯肉の間に挟まれることになります。
この状態では十分に骨が再生されません。
それは骨の治りのスピードと歯肉の治りのスピードの違いに関係があります。
例えば腕を骨折したとします。骨折の状態によっても違いますが、ギブスをし、骨がくっつくまで数カ月は安静にします。つまり骨が治るのには時間がかかるということです。
それに反し、皮膚や口腔内の粘膜は治りが早いのです。
例えば指を切ったとします。身体に異常がなければ傷口が数カ月もくっつかないということはありません。通常数日もすれば傷口は閉鎖します。
つまり粘膜は治りが早いのです。
これは外来にさらされている粘膜(皮膚)が損傷(傷)を受けた時、外から
ばい菌の侵入をできるかぎり早く防ぐために治りを早くする生体の防御機構です。
傷口が治るのが何ヶ月もかかっていたのでは大変です。
『β-TCP』は身体にとっては基本的に異物ですので骨に置き換わる前に成長の早い粘膜が『β-TCP』を取り囲んでしまうのです。
単に『β-TCP』を骨面に置いただけでは骨にはなりにくく、実際に『β-TCP』は治りの早い粘膜に被われてしまうのです。
そのために『β-TCP』の上に歯肉が侵入してくるのを防ぐ、シート状の膜を置きます。
この膜は骨ができるまで維持されます。
この膜をGBR膜(GTR膜)と言います。
GBR法(骨増大法)の詳細についてはインプラントの専門知識を参考にして下さい。
GBR膜は重要な役割をします。

膜の種類は大きく分けて2種類あります。
一つは吸収する膜:Tiuuse GuideTM メンブレン(いくつか種類がありますが当医院で使用している膜の商品名です)で、
もう一つは吸収しない膜: e-PTFE膜(GORE-TEXメンブレンという膜を使用しています)です。
Tiuuse GuideTM メンブレンはコラーゲンからできており、吸収するため後から取り出す必要性がないので治療の回数が少なくなります。しかし、この膜には適応症が限られており、強度の問題等から大幅に骨を再生させることはできません。
GORE-TEXメンブレンは吸収しないため後から取り出す必要性がありますが、GBR 法の多くはこの膜を使用します。 GORE-TEXメンブレンは1969年に開発されたもので、歯科領域以外でも、人工血管や人工硬膜、縫合糸等で400万症例に使用されており、医療分野において非常に高い評価を得ている材料です。
どちらの膜を使用するかは適応症があり、その状態によって異なります。
サイナスリフト法においても移植した部分にGBR膜を併用します。

とめどなくなってしまったので今日はこれで終わりにします。

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サイナスリフト法:治療法 その4

サイナスリフト法:治療法 その4

 今日も今週ずっと続いているサイナスリフト法についてです。
昨日は移植する骨についての話しをしました。
移植する骨は御自身の骨以外にも使用することがあり、人工の骨があることをお話しました。
今日はその中でも『β-TCP』と言われる人工の骨についてお話します。

このサイナスリフト法の話しの中では最もマニアックな話しになります。
非常に難しい話になり、ブログに書くのはどうかと思いましたが、このブログの主旨である新しい情報および他にはない話しを書くということですので書きたいと思います。
他のHPではまず記載していないような内容ですので、御興味のある方は是非御覧になって下さい。

『TCP』の正式名称は『リン酸三カルシウム:Tricalcium phosphate』と言い、その組成はCa3(PO4)2で骨材料として使用されるものとしては2種類の変態があります。
変態というのは組成が同じで結晶構造の異なる物質のことです。
その一つがβ型であり、今回のテーマである『β-TCP』になります。
『β-TCP』は歯科の臨床上小さな顆粒状態で使用されます。使用する用途により異なりますが、大きさはコマ粒より小さいものです。
『β-TCP』自体が骨になるわけではありません。
『β-TCP』が生体内に移植された後、周囲の骨の細胞(御自身の生体内で生きている骨の細胞です)が『β-TCP』に入り込み次第に骨に置き換わっていきます。
『β-TCP』はその時吸収を起こします。
『β-TCP』が少しずつ吸収し、骨に置き換わる過程を専門用語で『リモデリング』と言います。
しかしどのような条件でも骨に置き換わるわけではありません。
御自身の骨の細胞が生きていけるような状態でないといけません。
例えばコップの中に血液を満たしたとします。
骨の細胞はそのコップの中で生きることはできますが、コップの外に出ることはできませんし、コップの外で生きることはできません。
生体内でも同じようなことが起きます。
血液が充満しているような状況(血流の良い状況)では骨の細胞もいきいきしており、その結果、移植骨である『β-TCP』も骨に置き換わりやすいという環境になります。
骨の表面に単に移植材『β-TCP』を置いても骨にはなりにくいため、骨表面からわざと出血を起こしやすいようにします。
出血を起こすと移植した『β-TCP』は血液に被われることになります。
血液の中には骨の増殖を促す細胞が含まれています。
このようにわざと骨表面から出血を起こすことを『ディコルチケーション』と言います。
また移植した『β-TCP』が動かないようにすることも大切です。
明日はこの移植材『β-TCP』がさらに効果を発揮するための方法をお話します。

ちょっと難しすぎましたね。
明日もちょっと難しい話しになりますが、その後はできるかぎりわかりやすい話しにしたいと思います。

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Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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