最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2007年02月

インプラントにおける難症例:102

93abc09f.JPGインプラントにおける難症例:10

前回は『人工骨』の中の『ハイドロキシアパタイト』についてお話しました。
今回は『リン酸三カルシウム(TCP)』についてです。

『リン酸三カルシウム(TCP)』の正式名称は『Tricalcium phosphate』と言い、その組成はCa3(PO4)2で骨材料として使用されるものとしては2種類の変態があります。
変態というのは組成が同じで結晶構造の異なる物質のことです。
その一つがβ型であり、今回のテーマである『β-TCP』になります。
もとはカルシウムのリン酸塩の粉末を加圧下、1000〜
1300℃で焼成されたものです。
『β-TCP』は歯科の臨床上小さな顆粒状態で使用されます。使用する用途により異なりますが、大きさはコマ粒より小さいものです。
『β-TCP』自体が骨になるわけではありません。
『β-TCP』が生体内に移植された後、周囲の骨の細胞(御自身の生体内で生きている骨の細胞です)が『β-TCP』に入り込み次第に骨に置き換わっていきます。
『β-TCP』はその時吸収を起こします。
『β-TCP』が少しずつ吸収し、骨に置き換わる過程を専門用語で
『リモデリング』と言います。
しかしどのような条件でも骨に置き換わるわけではありません。
御自身の骨の細胞が生きていけるような状態でないといけません。
例えばコップの中に血液を満たしたとします。
骨の細胞はそのコップの中で生きることはできますが、コップの外に出ることはできませんし、コップの外で生きることはできません。
生体内でも同じようなことが起きます。
血液が充満しているような状況(血流の良い状況)では骨の細胞もいきいきしており、その結果、移植骨である『β-TCP』も骨に置き換わりやすいという環境になります。
骨の表面に単に移植材『β-TCP』を置いても骨にはなりにくいため、骨表面からわざと出血を起こしやすいようにします。
出血を起こすと移植した『β-TCP』は血液に被われることになります。
血液の中には骨の増殖を促す細胞が含まれています。
このようにわざと骨表面から出血を起こすことを『ディコルチケーション』と言います。
『β-TCP』の吸収することが良い点です。
しかし欠点として早く吸収しすぎてしまうと骨にはならないということです。

『人工骨』は前回解説しました『ハイドロキシアパタイト』と今回の『β-TCP』で終了です。
『人工骨』には他に硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、生体活性ガラスという材料がありますが、これらについては現在歯科臨床ではあまり使用されていないため省略させていただきます。

なんだかわからない話ですみません。
毎回難しい話ですが、もう何回かはこのシリーズです。
シリーズ終了後、全体をまとめHP上でアップしたいと思います。

次回は『コンポジット移植材』についてです。


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インプラントにおける難症例:93

24d33251.JPGインプラントにおける難症例:9

前回は『異種骨』についてお話しました。
『異種骨』はGBR法やサイナスリフト法を行うにあたり効果がある移植材であることをお話しました。
しかし、その素材上使用するかしないかは歯科医師自身の考えによるものです。
ちなみに日本では厚生労働省の認可をうけているものもありますが、海外の論文で『効果有り』とされていても日本では認可を受けていないものもあります。

今回は『人工骨』です。
人工骨には大きく分けて以下の種類があります。
1. ハイドロキシアパタイト
2. リン酸三カルシウム(TCP)
3. 硫酸カルシウム
4. 炭酸カルシウム
5. 生体活性ガラス
です。
化学の授業みたいで疲れますね。
もちろん名前を覚えることはありません。
『こんなものが使われている』と思っていただければいいと思います。
『ハイドロキシアパタイト』は人工の骨移植材(骨補填材)として歯科の中で最も普及している材料の一つです。
あまり難しいとなんなので、簡単にその性状をお話します。
『ハイドロキシアパタイト』は無機質でできているもので、骨の基本的な構成成分です。
良い点はとも悪い点とも言えるのが生体内で吸収しないということです。
吸収しないということは移植しても『ハイドロキシアパタイト』自体は骨にはならないということです。
移植した場所に単に存在するだけのものです。
本来インプラントとして望まれる骨移植材(骨補填材)は一定期間その形態を維持し、その後骨に置き換わることです。
つまり骨が新生(再生)するのには時間がかかります。
あまり早期に吸収してしまうと骨はできないからです。
先程『ハイドロキシアパタイト』は吸収しないと書きましたが、それでは骨にならないから意味はないということになります。
しかし、吸収しないという点は良いことにもつながります。
この利点については後で説明します。

次回は『リン酸三カルシウム(TCP)』です。

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インプラントにおける難症例:84

cd37da1e.JPGインプラントにおける難症例:8

前回は『他家骨、同種骨』には『DFDBA』と『FDBA』という物があり、『DFDBA』はヒト脱灰凍結乾燥骨、『FDBA』はヒト非脱灰凍結乾燥骨であることをお話しました。

今回は『異種骨』についてお話します。
『異種骨』とは?
人間以外の動物の骨のことです。
動物もヒトと同じ骨をもつ生き物ですから人工の骨よりは骨の新生(再生)には優れていると考えられます。
しかし、当然と言えば当然ですが、動物の骨をヒトにそのまま移植すると拒否反応が起ります。
そのため、医療に使用される異種骨は化学的処理をほどこすことと、高温で焼成することにより拒否反応が起る有機質部分を除去したものが使用されています。
化学処理や高温焼成をした動物の骨はその構造自体は変化しませんが、生きた骨の細胞はなくなってしまうため『骨誘導能』はなくなってしまいます。
骨伝導能はありますが…
ここでおさらいです。
1. 『骨伝導(能)』とは骨を形成(作る)ための足場のこと
2. 『骨誘導(能)』とは骨を形成(作る)細胞を誘導(呼び集めて)し、骨を新生(添加)させること
『骨伝導(能)』は骨を新生(再生)させるのに非常に大切であることは先にお話しました。
そうすると『異種骨』は『骨伝導(能)』がないからダメなんだ。
ということになりますが、そうではありません。
骨の構造自体が変化しないということは非常に大切なことなのです。
骨の構造が残っているということは移植後に起る『骨伝導(能)』にとって大切です。
『骨伝導(能)』とは骨を形成(作る)ための足場であることを何度もお話しました。足場とは骨の細胞が生きる(新生する)場所なのです。
例えるなら『骨伝導(能)』とは骨の細胞が生きる“家”です。
骨の構造を保っている『異種骨』は細胞が新生(再生)するための“いごこちがいい家”なのです。

『異種骨』では欧米で高い評価をうけている物があります。
ここで名前を出すのはなんなので『Bio…』としておきましょう。
日本の歯科界でも一時期有名な移植材でした。
有効性を示す論文は多数あります。
また適切な化学処理と焼成をしているため拒否反応は起らないとされています。
しかし、日本では厚生労働省の認可がおりていません。
今後も日本での認可は難しいかもしれません。
その理由の一つとして皆さんもご承知の『狂牛病(BSE)』に代表されるプリオンからの感染リスクです。
『狂牛病(BSE)』と聞くと皆さんぎょっとしますよね。
しかし、実際には『食』としての動物とは違います。
化学処理を行い、1000℃以上の高温で焼成した物はすでに骨の構造だけ残し、動物の骨とは違うものになっています。
難しい話をすると化学処理とは免疫反応が起る部分(テロペプチド鎖)を切断してあり、拒否反応は起らなくなっているとされています。
しかし、いくら安全と言っても当医院では『異種骨』は使用しません。患者さんに『牛や豚の骨を使用します』と言ったらほとんどの人は『嫌』と言うでしょう。
また患者さんに安全性の話を十分ご理解されるまでお話するのは非常に難しいことです。
そこまでして使用する理由はありません。
私は『異種骨』を使用しません。
他に選択肢があるのですから…
安全で効果の高いものを使用します。
それが医療です。

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インプラントにおける難症例:74

インプラントにおける難症例:7

前回自家骨はGBR法を行うにあたり『骨誘導能』があり、非常に有効な移植材であることをお話しました。
しかし、自家骨を採取するため場所が必要であり、患者さんにとってそれは大変なことであることもお話しました。
(『骨誘導能』とは骨を作る細胞自体を呼び集める能力のことです)

今回は自家骨以外の移植材についてお話したいと思います。

GBR法に使用される『骨移植材(骨補填材)は以下のような種類があることを前回お話しました。
1 自家骨
2 他家骨、同種骨
3 異種骨
4 代用骨
です。
今回は2番目の『他家骨、同種骨』についてです。
海外において使用されている『他家骨、同種骨』には
『DFDBA』と『FDBA』という物があります。
a. 『DFDBA』は
  ヒト脱灰凍結乾燥骨(demineralized freeze-dried bone allograft)
b. 『FDBA』は
  ヒト非脱灰凍結乾燥骨(freeze-dried bone allograft)
の頭文字を取った略語です。
つまり他の人間の骨です。
米国では組織銀行(ティッシュバンク)があり、ヒトの骨は使用されています。
安全性については米国組織銀行協会(American Association of Tissue Bank)の指標する基準に達していれば感染の問題はないとされています。
米国の他家骨移植は年間約500.000症例行われており、そのうち歯科に関連する症例は年間約200.000症例あります。
現時点で感染例は報告されていません。
他骨が使用されている大きな理由として自家骨移植(ご自身の骨のこと)は骨(自家骨)を採取する場所を確保しなければならず骨(自家骨)の採取する量や、骨(自家骨)を採取することで患者さんが大変(苦痛が伴うこと)なことです。
他骨移植は患者さんにとっても治療する側にとっても楽なことです。
また歯科領域においては骨の新生(再生)に効果があるという報告が多数あります。
しかし、日本では免疫的な問題、感染の問題だけでなく、倫理上の問題からも使用は難しいと考えられます。
そうした良い面はこの後の『異種骨』でもお話ししたいと思います。
ただし、個人的には安全性があるからといって他のヒトの骨を使用したくありません。
ちなみに当医院では使用しません。
先程お話しましたように米国の論文を中心として『DFDBA』や『FDBA』の臨床応用報告はあり、その効果も認められています。
フォローするわけではないですが、骨の再生という面を考えれば良いものであると考えられます。

ちなみに『DFDBA』や『FDBA』は日本では厚生労働省による認可は受けていません。
ただし、認可は受けていなくても歯科医師が患者の了解のもと使用することは違法ではありません。
日本においても使用されている先生もいるかもしれませんが、患者さの同意が絶対に必要です。

患者さんご自身も気になる場合にはGBR法等の骨移植を行う際にはどのような『骨移植材(補填材)』を使用するか聞いてみて下さい。
通常は自家骨と人工骨(また後日お話します)ですが…

それではまた次回

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インプラントにおける難症例:6

53062184.jpgインプラントにおける難症例:6

前回は
1. 骨伝導能
2. 骨誘導能
についてお話ししました。
1. 骨伝導能とは骨を形成(作る)ための足場のこと
2. 骨誘導能とは骨を形成(作る)細胞を誘導(呼び集めて)し、骨を新生(添加)させること
ということでした。

わかりずらいかもしれません。
それではこの骨伝導能と骨誘導能がどのようにGBR法にかかわってくるのかということをお話したいと思います。

今回はもう少し簡単にしたいと思います。

GBR法に使用される『骨移植材』には以下の種類があります。
1 自家骨
2 他家骨、同種骨
3 異種骨
4 代用骨
です。

骨を新生(再生)させるために最も良い物(材料)は『骨誘導能』があることです。
つまり骨を作る細胞自体を呼び集めることができるからです。
『骨誘導能』をもった材料こそ最も優れたことになります。

上記の4つの『骨移植材』の中で『骨誘導能』があるのは自家骨のだけです。(他家骨も考えられなくはないですが、一般的な意見ではないので…)
それではなにも考えずにGBR法では自家骨だけを使用すれば良いということになります。
しかし、これは難しいことです。
自家骨とは患者さんご自身の骨のことです。
どこからこの骨を採取(取ってくる)かということになります。
通常、自家骨はインプラントやGBR法を行う(麻酔をする)部位の周辺から採取します。
同じ部位であれば麻酔も新たにしなくてよいですし、患者さんにもさほど苦痛はありません。
しかし、インプラント(GBR法)と同じ部位から骨を採取できる量には限界があります。
また同じ部位から採取できないこともあります。
そのためインプラントやGBR法の手術部位以外から骨を採取することが必要になってきます。
そうなるとまた新たに骨を採取するための場所に麻酔を行う必要性があります。
それは患者さんにとって苦痛なことであるり、治療も大変になり、腫れもひどくなります。
そのため、自家骨以外の骨を使用することも治療の選択肢になります。

自家骨はGBR法を行うにあたり『骨誘導能』があり、非常に有効な移植材ですが、自家骨を採取するため場所が必要であり、患者さんにとってそれは大変なことです。

そのために自家骨以外の移植材が必要となってくるのです。

次回は自家骨以外の移植材についてです。

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インプラントにおける難症例:53

2e4e15a6.jpgインプラントにおける難症例:5

前回は骨形成(能)は年齢とともに衰えていくことをお話しました。
骨形成(能)とは骨が新生(できること)することです。
インプラントにおいては若年者よりは高齢者の方が骨と結合(くっつく)までの時間を長くとった方より良いということもお話しました。
また骨粗鬆症の患者さんにおいてインプラントを行うことには問題はないこともお話ししました。
しかし、通常の患者さんと比較して結合するまでの期間(時間)を長くすることが必要であることもお話しました。

今回はインプラントにおいて骨の移植を行う際に『骨形成(能)』とともに重要なキーワードである
1. 骨伝導(能)
2. 骨誘導(能)
についてお話したいと思います。
またまた聞き慣れない難しそうな名前がでてきましたね。
1. 骨伝導能とは骨を形成(作る)ための足場のこと
2. 骨誘導能とは骨を形成(作る)細胞を誘導(呼び集めて)し、骨を新生(添加)させること
難しい言い方ですので、わかりやすくお話しますと

1. 骨伝導(能)は歯を抜いた場所で起る現象と同じようなことです。
つまり、抜歯すると骨の中に歯(歯の根)があった穴があきます。
この穴は時間とともに骨に置き換わって(埋まって)きます。
どうして抜歯した穴が骨で埋まってくるのかと言いますと、
まず抜歯した部位に血液が溜まります。この溜まった血液のことを『血餅』といいます。
『かさぶた』のようなものです。
『血餅』は血液の塊です。
骨は空洞のようななにもないところにはできません。
骨の細胞が生きのびることはできないからです。
(骨の細胞は血液の中が好きですから…)
骨を作る細胞はこの血餅の中で生きることができるのです。
血餅とは骨の細胞が生きられる場所なのです。
骨の細胞があるからこそ、骨は新生(再生)されるのです。
骨伝導(能)とは骨ができる“足場”なのです。

次に2. 骨誘導能ですが、前回骨の再生(新生)に大きな役割をなす細胞として『間葉系幹細胞』という細胞がでてきました。
骨を作る細胞のことです。
簡単に説明すると骨誘導能とは骨を作る細胞を呼び集める能力のことで、骨を作る細胞が集まったことで骨が新生(再生)するのです。

今回も聞き慣れない名前ばかりでわかりずらかったと思います。
骨伝導能、骨誘導能
この2つのキーワードは自家骨だけの話ではなく、今後お話する
人工の移植材でも非常に重要な言葉になります。
ぜひ覚えておいて下さい。

また次回もこの続きです。

難しい話ですが、見て下さい。

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インプラントにおける難症例:4

インプラントにおける難症例:4

前回は骨の『リモデリング』とは
1. 骨が常に新しく作られたり、
2. 骨が溶けてなくなったり、
3. できた骨の形を持続しようとする働き
であることをお話しました。
また骨が常に新しく作られるということを『骨形成(能)』と言うこともお話しました。
今回はこの『骨形成(能)』が年齢とともに衰えるという論文をご紹介したいと思います。

骨の再生(新生)に大きな役割を行う細胞があります。
『間葉系幹細胞』です。
また聞き慣れない難しい名前がでてきました。
とりあえず骨を作る細胞だと思って下さい。
今回ご紹介する論文は年齢別にみた骨髄組織中の『間葉系幹細胞』の量の話です。

骨髄組織中の『間葉系幹細胞』の量は新生児で0.0001%
です。
単位が小さくわかりずらいので新生児での割合を1とします。
10代ではこの量(骨髄組織中の『間葉系幹細胞』)が新生時の
1/10になります。
35歳では 1/25
50歳では 1/40
80歳では 1/200
にまでなってしまいます。
つまり骨形成(能)は年齢とともにどんどんと衰えていくのです。
簡単に言うと年をとるごとに骨折した部位はくっつきにくくなるのです。

インプラント治療においては年齢とともに骨と結合(くっつく)時間が長くなる(時間がかかる)かどうかの結論はでていませんが、
一般的に20代より70代の方が骨とくっつく時間を長くすることが必要と考えられています。
骨粗鬆症の患者さんに対してはどうでしょう。
骨粗鬆症の患者さんにおいてもインプラント治療は禁忌ではありません。
インプラントの成功率をみても骨粗鬆症の患者さんとそうでない患者さんでは大きな差はありません。
しかし、インプラントと骨が結合する時間を長くとります。
通常下顎ではインプラントと骨が結合(くっつく)まで2〜4ヶ月程度の期間がかかります。
(使用するインプラントの種類によっても違います)
しかし、骨粗鬆症の患者さんはできれはこの倍の期間をとった方が良いと考えられています。

少しずつ骨に詳しくなってきましたね。
インプラント治療の基本はこの骨の性質を知ることです。

次回もこの続きです。

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インプラントにおける難症例:3

インプラントにおける難症例:3

前回はGBR法では『骨補填材』が必要であり、一番良い骨補填材は『自家骨』であるという話を書きました。
この自家骨(骨)について知ることがインプラントを語る上で非常に重要であることも書きました。
そして骨は『リモデリング』という現象を起こすということも書きました。
今回はその続きです。

骨の『リモデリング』とは
1. 骨が常に新しく作られたり、
2. 骨が溶けてなくなったり、
3. できた骨の形を持続しようとする働きです。

こうした『リモデリング』の崩れが起ると体に異変が起ります。
わかりやすくお話すると『リモデリング』のバランス(骨の新生と 骨の吸収の代謝回転)が崩れた状態を
『閉経後骨粗鬆症(1型骨粗鬆症)』と言います。

また『リモデリング』自体の低下(骨の新生や吸収といった機能自体が低下する状態)を
『老人性骨粗鬆症(2型骨粗鬆症)』と言います。

骨粗鬆症という病名は聞いたことがあるかと思います。
特に女性の方は興味があることですよね。
骨粗鬆症は『リモデリング』が関係していたのです。
『リモデリング』が起らないと大変ですね。

『リモデリング』の一つである1. 骨が常に新しく作られるということを『骨形成(能)』と言います。
さらに難しくなってきましたね。
『骨形成(能)』とは骨の細胞の一つである『骨前駆細胞』から新生骨ができることです。
またまた難しくなってきました。
もうちょっとがんばりましょう。
『骨形成(能)』はさらに2つに分かれます。
a. 自律性骨形成
b. 移植性骨形成
の2つです。
わかりやすくお話ししますと
a. 自律性骨形成は通常子供(小学生程度まで)に見られるものです。
骨を部分的に切除しても骨の移植なしにほぼ完全に骨の再生を
期待できます。
これは年齢とともに能力が劣ってきます。
b. 植性骨形成は骨を移植することにより骨が形成されることです。

いやー今回は聞き慣れない言葉ばかりでわかりずらかったですね。
次回はもう少し簡単にお話ししたいと思います。

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インプラントにおける難症例:24

ac663ee6.jpgインプラントにおける難症例:2

前回はインプラントの難症例の治療の中でも『GBR法』について書きました。
『GBR法』の方法等の説明はさまざまな歯科関連のホームページにも記載されていますので、このブログではもっと詳しくマニアックに解説していきたいと思います。

GBR法は単に膜を歯肉の中に設置すれば骨が再生するわけではありません。
(GBR法の治療自体の話は前回の“インプラントにおける難症例:1”を参考にして下さい)
膜の中(骨の上)に骨が再生するための『種?』を入れます。
『種』ってなに?
自家骨や人工の骨等のことです。
(人工骨については以前β-TCPというものについてこのブログでかきました。)
私達はこの自家骨や人工骨等のことを『骨補填材』と言います。
つまりGBR法では単純に膜を置く(設置する)だけでは骨は確実に再生しません。
現在一番良い骨補填材は『自家骨』と考えられています。
自家骨には他の『骨補填材』にはないすばらしい能力があります。
何回かにわけてこの『自家骨』について書きたいと思います。
私達がインプラントを勉強する上でこの骨の性質を理解することが最も基礎となります。
難しい話ですが、このブログのテーマである“他には書いていない話を書く”ということがありますので興味のある方はどうぞご覧になって下さい。

骨はその恒常性(一定に保つバランス)を維持するために1. 形成、2. 吸収、3. 維持の3つを常に行っています。
くだけて言うと、骨は1. 常に新しく作られたり、2. 溶けてなくなったり、3. できた骨の形を持続しようとしているのです。
一度作られた骨はすっとそのままではないのです。
例えば成長期には骨はどんどんと作られ、体は大きくなります。
そしてその状態を維持しようとします。
しかし、骨の形成は成長期にだけ起るのではありません。大人になっても骨は作られ続けるのです。腕や足を骨折してもギブスで固定しておけばくっくのと同じです。
大人になったからといって骨折した骨がくっつかないということは通常ありません。
子供よりは時間(期間)がかかるかもしれませんが、くっつきます。
また骨ができるからといってもどんどん太くなるということではありません。その形態を維持するのです。

話はずれましたが、1. 形成、2. 吸収、3. 維持の3つの過程を専門用語で『リモデリング』と言います。
この『リモデリング』と言う言葉はインプラントについて知る上で非常に重要なキーワードになります。
覚えておいて下さい。

次回もこの続きになります。(難しいですが…)

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インプラントにおける難症例3

0222488e.gifインプラントにおける難症例

最近、インプラント治療の中でも難症例が非常に多くなっています。
なにが難症例かと言いますと、インプラントを埋入するための骨の高さや幅がないことです。
幅や高さがない場合には骨を増大させる『GBR法』や骨移植を行い骨の高さを増大させる
『(上顎洞底挙上術)サイナスリフト法』、骨の高さを増し長いインプラントを埋入するための『ソケットリフト法』、骨幅の増大を骨移植を伴わないで行う『リッジエクスパンジョン法』
等があります。

新しいシリーズとしてこうした骨を増大させる治療法について書きたいと思います。

現在毎日のようにインプラントの手術はありますが、ほとんどの症例においてこの骨を増大させる治療法を併用します。
一番多いのはインプラントの埋入と同時に行うGBR法です。
このGBR法についてはブログで何度も書いてきましたが、また視点を変えてお話したいと思います。

インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。
一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。これはインプラントの前準備としてのGBR 法です。(図参照:2回法のGBR)
まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。状態によって異なりますが、3〜4ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時にGBR 法を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法をしなくても大丈夫な場合に適応します。インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。

この膜は後で取り出す必要性があるもの(非吸収性膜)と自然に溶けてなくなるもの(吸収性膜)があります。


インプラントの大船駅北口歯科インプラントセンター
Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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