最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2008年10月

患者様から受ける質問特集:その224

10/30(木曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その22』になります。

今日も前回の続きになります。
このテーマを始めて見られた方は、10/16の『患者様から受ける質問特集:その18』からご覧になって下さい。

さて、今日も、全身疾患とインプラント治療の関わりについてです。

骨粗鬆症とインプラント治療についてです。

結論から言いますと、『骨粗鬆症』患者様に対するインプラント治療は、
絶対的な禁忌ではありません。
その理由として、『骨粗鬆症』の方にインプラントを行い、その経過を観察した研究においては特に問題はないという論文が多数あります。
しかし、『骨粗鬆症』の程度にもよりますので、主治医との綿密な連携が必要となります。
『骨粗鬆症』であってもインプラント治療はあきらめることはなく、きちんと検査を行い、その結果次第では十分可能です。
また、骨密度をあらかじめ測定することも有効な診断になります。

しかし、『骨粗鬆症』の治療として『ビスフォスフォネート剤』を使用している方はインプラント治療は行えません。
ビスフォスフォネートは、骨の代謝が止まってしまい骨が溶けるのを防ぐ反面、骨の治癒も起きませんのでインプラント治療は禁忌になります。

以下も参考になさって下さい。
生活習慣と骨粗鬆症の関係


次に、麻酔アレルギーおよび薬物アレルギーです。
まず、麻酔アレルギーですが、歯科治療における麻酔薬の多くは『エピネフリン』という薬剤が入っています。
歯科治療におけるエピネフリンの作用は血管を収縮し、止血作用があります。
また、局所麻酔剤の作用を増強させ、その効力を持続させます。
しかし、このエピネフリンに過敏な方が時々いらっしゃいます。
その場合にはエピネフリンを含まない麻酔液を使用し、歯科治療を行います。
また、高血圧や心臓病など、持病のある方は歯科治療で麻酔を使用する際は担当歯科医師に申告して下さい。

次に薬物アレルギーです。
インプラント治療等の外科治療の際には、通常抗生剤や鎮痛剤を処方します。
当院においても初診時の問診表以外に外科処置前の質問表、担当医の問診等で漏れがないようにしていますが、どの段階においても問題なしとなっていてもいざ薬を処方する際になって始めてアレルギーがあったことや通院歴があることを申告される方がいらっしゃいます。
問診表は必ず、確実に記載して下さい。
また、服用薬によっては重複してはならない薬や飲み合わせが悪い薬もありますので、服用している薬は全て申告されて下さい。
できましたら、薬をお持ちになっていただくのが確実です。
最近は心療内科で安定剤や不眠薬等を処方されている方も多くいらしゃいます。
こうした薬も治療を受ける際には必ず申告する必要性があります。
服用している薬の種類によっては通院している科の先生と連絡をとり、治療が可能かどうかと判断することがあります。

話は戻り、今回の質問である
『…ざまざまな病気があると インプラント治療は本当にできないのでしょうか?』
ということですが、数回に分けて解説しましたようにご病気の内容によりインプラント治療や歯周病治療が行えない場合もあります。
また、糖尿病や高血圧のようにその程度によっては、問題なく行えるケースもあります。
一番大切なのは、事前にご病気の有無や、服用している薬、通院している科の有無等をきちんと担当歯科医師に話ことが大切です。


次回のブログは11/3(月曜日)になります。

この質問シリーズは、今日で終了です。
次回から新しいテーマになります。
『GBR法』で骨が増骨(再生)できるのはどうして?
骨はどこまで再生可能なのか?
というような話をしたいと思います。


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患者様から受ける質問特集:その214

10/27(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その21』になります。

今日も前回の続きになります。
このテーマを始めて見られた方は、10/16の『患者様から受ける質問特集:その18』からご覧になって下さい。

さて、今日も、全身疾患とインプラント治療の関わりについてです。

まずは、『腎臓病』とインプラント治療についてです。
腎臓病には軽いものから重いものまであり、その原因も治療法(食事制限や薬の服用、透析、移植等)もさまざまです。
そのため、腎臓病の方は全てインプラント治療ができないということではありません。
ただし、腎臓病の方は免疫力が低下しているため傷が治りにくく、骨との結合も難しくなります。
また、インプラント治療の際に服用する抗生剤や鎮痛薬等の使用制限もあります。
人工透析を受けている方では、血液の循環をよくする薬を服用するため、外科的処置をした時に止血しない場合があります。
そのため、人工透析を受けられている方はインプラント治療の際には注意が必要です。
病状にもよりますが、基本的に腎臓病の方はすぐインプラント治療が可能ということにはなりません。
担当医師との連携により相談しながら可能かどうか判断していきます。

次に、『放射線治療を行っている場合とインプラント治療の関係』についてです。
ガン(癌)の治療で現在放射線治療を行っている方は基本的にインプラント治療ができません。
特に顎骨に放射線を受けている場合には外科処置は禁忌です。
また、麻酔を行うことも危険です。

歯科麻酔により骨髄炎を起こす可能性があります。
そのため、インプラント以外の通常の歯科治療においても注意が必要です。
特に口腔領域の悪性腫瘍に対する放射線治療後は口腔内の炎症が起ったり、骨髄炎を併発していることが認められます。
また、放射線治療後には唾液の分泌量の減少が認められることがあります。
唾液の分泌が少なくなると、虫歯や歯周病が起る確立が高くなります。
そのため、放射線治療後には口腔内の管理をきちんとしておかないと虫歯や歯周病になった場合でも治療が難しいことがあるため、注意が必要です。
ただし、放射線治療後に一定の期間が経っている場合には医科担当医(放射線科医)との相談によってインプラント治療が行える場合もあります。



全身疾患とインプラント治療の関係については次回さらに解説します。

次回のブログは10/27(月曜日)になります。
次回も今日の続きになります。
歯科(インプラント、歯周病)と健康の関わりです。


今週(10/24〜26)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から骨が非常に吸収した上顎前歯部にインプラントを行った症例をご紹介します。

術前において上顎の欠損は、前歯と臼歯部の多くの歯が欠損している状態でした。

通常このような場合、欠損数の約半数のインプラントを埋入し、 ブリッジとします。

しかし、骨があまりにも吸収している場合、 インプラント・ブリッジでは、審美的に問題を生じることがあります。

その理由の一つを解説します。
義歯(入れ歯)を使用している方は分かるかと思いますが、義歯には、人工的な歯肉(プラスチックでできたピンク色の部分)があります。
このピンク色(歯肉色)のプラスチック部分がご自身の歯肉の上に乗り、
義歯(入れ歯)を支えているのです。
義歯の歯の部分は、このピンクのプラスチック(人工歯肉)の上に付くのです。
これが義歯(入れ歯)です。
gisio







歯根破折 歯周病 歯がない状態が長く続くと骨が吸収します。

義歯の人工歯肉(ピンク色のプラスチックの部分)は、単に歯肉の上に乗って、義歯を安定させているだけなく、吸収した骨の部分も回復させているのです。

歯が1本もない(総義歯を使用している)方は、顎の骨が吸収しているため、
『唇の張り』がなく、唇周囲に『シワ』ができる傾向にあります。
骨の吸収によって、唇が落ち込んでいるためです。

骨吸収による顔貌の変化については、以下を参考にして下さい。
歯がないと顎の骨はどんどんと痩せる

こうした場合、義歯の人工歯肉(ピンク色のプラスチックの部分)があるからこそ、
吸収した部分を補うことができ、唇が落ち込まないようにできます。
その結果、唇周囲の『シワ』ができにくいようになります。

義歯を使用している方が、義歯を外すと『シワ』ができるのはこのためです。

話は、だいぶ長くなってしまいました。

今回のケースでは、ブリッジにすると、上記のような問題が起る可能性が高いため、
あえて義歯(インプラント義歯)にする計画にしました。

インプラントを埋入し、そこに義歯と固定するための金具を装着します。

これにより、義歯は動かないようになり、さらに義歯自体も小さくなります。

インプラント治療は、骨が非常に吸収していたため、
『スプリッティング法』
『GBR法』を併用して増骨を行いました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ 直径4.1ミリ、長さ10ミリ が3本でした。



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患者様から受ける質問特集:その204

10/23(木曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その20』になります。

前回までの2回で、質問20〜21の回答として、
『インプラント、歯周病、喫煙』というキーワードで話をしてきました。

今日も歯科疾患と全身的な関わりについてです。

ここで再度質問22を書きます。
質問22
 歯周病に悩んでいます。
数年前から歯肉の腫れと出血があり、最近では歯がグラグラしています。
近医にて重度の歯周病であり、現時点では治療は難しいと言われました。
抜歯する必要性があるということです。
また、糖尿病や高血圧、高脂血症があるため、インプラント治療も難しいと言われました。
歯周病を治す方法はないのでしょうか?
また、ざまざまな病気があると インプラント治療は本当にできないのでしょうか?

回答22
 歯周病については、前回 解説致しました。
今日は、全身疾患とインプラント治療についてです。

まず、『糖尿病』との関わりについてです。
糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。
また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。

しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。
絶対的な基準というのはありませんが、
1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)
2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります) 
3 尿ケトン体(_) 
4 重篤な合併症がない
であれば、ほぼ問題はないといえます。
しかし、このような数値でも通常の方よりは感染のリスクは高いため、十分な注意が必要です。
また、現在糖尿病で通院されている場合には必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)

インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方の注意事項

インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
そのような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。
つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。
そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。
そして、インプラント治療後に腫れがあるのか?食事制限があるのか?等の検討をし、もし、そうしたことが考えられれば、事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。

次に血圧が非常に高い場合、インプラント治療は難しい場合があります。
ただし、血圧が高くても内科で治療を受けていて血圧の症状がきちんとコントロールされており、麻酔が出来る状態であればインプラント治療は受けられます。

血圧が高い場合には、糖尿病とは違い治療後の治癒が悪いということではありません。
問題なのは手術中です。
インプラントは手術を伴うものです。
今まで、行ったことがない治療であったり、手術と聞くと 誰でも緊張するものです。
この緊張が血圧の上昇を起こす原因になります。
緊張で血圧が上昇するケースがありますから、高血圧症であることが事前にわかっていれば、 『静脈内鎮静法』 を行ってインプラント治療を行います。
静脈内鎮静法を行うと治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
静脈内鎮静法は、治療中ほとんど寝ている状態で処置が行えますので、緊張等による血圧上昇を抑える効果的な麻酔方法です。
高血圧だからインプラントができないということではなく、安定していれば、それが上昇しないように手術を行うことが大切です。

全身疾患とインプラント治療の関係については次回さらに解説します。

次回のブログは10/27(月曜日)になります。
次回も今日の続きになります。
歯科(インプラント、歯周病)と健康の関わりです。


今週(10/21〜22)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

今日ご紹介するケースは、下顎の奥歯にインプラントを行ったケースです。
骨が非常に高度に吸収をしていました。
骨が吸収している場合には、GBR法という骨を増大する治療法を行います。
このブログでも良く書く内容ですよね。
このGBR法ですが、骨の吸収状況により再生ができる難易度が変わります。
骨の幅を増やすことはわりとしやすいのですが、
骨の高さを増やすことは難しいのです。

今回のケースは、幅も少なく、高さも少ない状況でした。
非常に難症例です。

ストローマン・インプラントを埋入し、同時にGBR法も併用しました。

骨は、100%元の状態に回復(再生)できるわけではありません。
特に高さが吸収した場合、状況にもよりますが、元の状況にまで増骨(再生)させることは困難です。

なぜ骨の増大治療には、限界があるのかということは、また後日(現在行っている質問シリーズが終わってから)このブログで書きたいと思います。

手術時間は、方側で約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


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患者様から受ける質問特集:その195

10/20(月曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その19』になります。

前回は、『喫煙』についていろいろと解説しました。
今日は、前回ご紹介した質問21についてです。

ここで再度質問21を書きます。
質問21
 他歯科医院にて重度の歯周病と言われ、多くの歯を抜歯しました。
抜歯後には、インプラント治療を考えているのですが、
重度の歯周病の場合、将来的にインプラントも問題が生じる可能性が高いと言われました。
これ以上、歯を失いたくありません。
インプラント治療を行うにあたり、歯周病治療は徹底して行いたいと思っていますが、
将来的に歯周病が再発しない方法はありますか?


回答21
歯周病とインプラントの関係については、このブログでも何度も書いてきました。
詳細は、以下を参考にしていただきたいと思います。
インプラント周囲炎

今回は、歯周病が再発しないかどうかという点について解説します。

まず、結論から言いますと、歯周病は再発率が非常に高い疾患です。

もともと 歯周病は、生活習慣病です。
『高血圧』とか、『糖尿病』等と同じです。
例えば、『糖尿病』は、生活習慣が大きく関係してきます。(*遺伝的なものを除く)
食生活運動ストレス喫煙…等です。
『糖尿病』と診断され、病院で薬をもらい服用した結果、血糖値が安定してきたとします。
それでは、薬を服用していれば、二度と『糖尿病』にならないかと言いますと
もちろん違いますよね。
食生活の乱れ等により、一度良くなった『血糖値』は再度悪化してしまう可能性があります。
元々が生活習慣病なのですから、いくら薬を服用していても
食生活等の生活の乱れにより、状況は悪化します。
逆に言えば、規則正しい食生活 や 適度な運動 ができなければ『糖尿病』は治らないのです。

歯周病まったく同じです。
歯周病予防の第一の基本は、『歯ブラシをきちんと行う!』ことですが、それだけではありません。
当然、口腔内も全身の一部ですから、身体の状態が悪くなれば、その影響は口腔内にも及びます。

また、『歯ブラシによる手入れ』を100%行うことはほぼ無理です。
『毎日、毎食がんばって歯磨きを行っている!』という方でも汚れを確実に取り除けている方はほとんどいません。

歯周病の方で『毎食磨いているのに…』と思っていても
実際には、汚れが非常に付着していて磨けていないことが多いのです。
『磨いている』ということと『磨けている』との違いです。

そのため、自己流でブラッシングを行っていても予防できないばかりか
悪化していることがあります。

現状では、100%病気(歯周病)にならない方法はありません。
特に一度歯周病にかかった方(特に重度歯周病)は、健康な方と比較して、
リスクが非常に高いのです。

そのため、健康な方の2倍、3倍の時間をかけて丁寧に歯ブラシ(ブラッシング)を行うことが重要です。
また、食生活や運動にも気をつけることが必要です。

それでは、そうしたことを徹底して注意した場合、絶対に歯周病にならないかと言いますと そうではありません。

重度歯周病の場合、それでも再発するリスクはあるのです。

最後に、今回の質問(将来的に歯周病が再発しない方法はありますか?)の結論になります。
100%歯周病が再発しない方法はありません。
そのため、口腔内の管理(ブラッシングの徹底)や食生活、運動、適正な睡眠、ストレス等 日常生活において注意することはいっぱいあります。

特に 喫煙は絶対に避ける必要性があります。
大変なことかもしれませんが、『健康』とは日々のそうしたことの積み重ねなのです。

また、 定期検査(メインテナンス)を受けられることも大切です。
早期発見、早期対応(治療)が大切です。

そして歯科医院で行う PMTC(プロによる歯のクリーニング) も有効です。




次回のブログは10/23(木曜日)になります。
次回も今日の続きになります。
歯科(インプラント、歯周病)と健康の関わりです。


今週(10/17〜19)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎前歯部に行った 抜歯即時インプラントについて解説します。

抜歯即時インプラントとは、抜歯と同時(同日)にインプラントを埋入する方法です。
抜歯を予定している全ての症例に対して行える方法ではありませんが、
条件さえそろえば、抜歯と同時(同日)のインプラント埋入が可能です。

今回のケースでは、以前に歯が折れた歯が 歯肉の中に埋まったままの状態でした。
歯(根)が埋まった状態が長く経過していたケースです。
レントゲンや口腔内の状況から感染は認められなかったため、
今回は、 抜歯即時インプラントになりました。

麻酔をし、切開後、埋まっていた歯の根を除去し、
インプラントの埋入を行いました。

この際、抜歯した穴とインプラントは、ぴったりとはしませんので、
穴とインプラントには、若干の隙間(すきま)があきます。
この隙間に人工骨( β―TCP)を入れ、GBR法を行いました。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントです。

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
治療費は、210.000円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、人工骨( β―TCP)、GBR法の費用も全て含まれています。


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患者様から受ける質問特集:その185

10/16(木曜日)です。

いつも朝書いているブログですが、朝から急用がありまして、アップするのが遅れました。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その18』になります。

今回は、以下のような3つの質問についてまとめて解説していきます。
以下のような質問には、全身的な関わりが強くあるからです。
このような質問をふまえ、今日から何回かに分けて全身疾患と歯科の関わりを始め、
病気にならないための話について解説していきたいと思います。


質問20
 喫煙者は、インプラントの成功率が低いと聞きましたが、本当でしょうか?

質問21
 他歯科医院にて重度の歯周病と言われ、多くの歯を抜歯しました。
抜歯後には、インプラント治療を考えているのですが、
重度の歯周病の場合、将来的にインプラントも問題が生じる可能性が高いと言われました。
これ以上、歯を失いたくありません。
インプラント治療を行うにあたり、歯周病治療は徹底して行いたいと思っていますが、
将来的に歯周病が再発しない方法はありますか?

質問22
 歯周病に悩んでいます。
数年前から歯肉の腫れと出血があり、最近では歯がグラグラしています。
近医にて重度の歯周病であり、現時点では治療は難しいと言われました。
抜歯する必要性があるということです。
また、糖尿病や高血圧、高脂血症があるため、インプラント治療も難しいと言われました。
歯周病を治す方法はないのでしょうか?
また、ざまざまな病気があると インプラント治療は本当にできないのでしょうか?


回答(20〜22)
 まず、最初の『喫煙とインプラントとの関係』ですが、
喫煙者は、インプラント治療に限らず、歯周病にも大きな影響があります。
特に重度の歯周病であった場合、喫煙していると
歯周病の治療を行ったとしても再発するリスクは、非常に高くなります。
もちろん 喫煙は、歯周病やインプラントだけに悪影響があるわけではありません。
全身のさまざまな病気に対して非常に大きな問題を生じます。

タバコを吸っている方にできるかぎり『禁煙』していただきたく、以下のお話をさせていただきます。

喫煙による問題として第一に挙げられるのは、『肺ガン』です。
現在、日本において『肺ガン』は、急激に増加傾向にあります。
戦前は、日本人の死亡原因として最も多かったのが、『結核』などの感染症でした。
その後、『脳血管障害(脳卒中)』が増え始めました。
そして、80年代頃から、『ガン』が死亡原因として最も多くなりました。
2004年人口動態統計(厚生労働省)によると、『ガン』による死亡者は約32万人であり、年々増えています。
これは、3人に1人が『ガン』で死亡する ということです。
以前は、日本人のガンで最多かったのが『胃ガン』でしたが、
近年 男女ともに急激に増加しているのが、『肺ガン』です。
『肺ガン』は、2008年現在、男性では最も多い『ガン』の一つです。
また、『肺ガン』は、治療が困難な『ガン』です。
そのため、他の『ガン』と比較して死亡率が非常に高いのです。

『ガン』は、生活習慣と密接な関係を持っており(一部のガンを除く)、日常生活に注意すれば ある程度予防可能です。
特に『肺ガン』は、喫煙さえしなければ、かなり予防できます。

2008年現在、日本人の3人に1人は、『ガン』で死亡します。
今後、この割合はさらに増えていくでしょう。
そして、『ガン』のうち『肺ガン』は最も多い一つなのです。

つまり、ガンで死なない最大の予防方法が『タバコを吸わない』ことなのです。

また、ご本人が喫煙しなくても周囲の人がタバコを吸っている場合、
『受動喫煙』になります。
周囲の人のことも考え、『タバコ』は止めるべきです。


喫煙と歯周病、インプラントの関わりについては、以下を参考にして下さい。

タバコは歯周病を悪化させる!
喫煙による周囲への影響
歯肉への影響
喫煙の全身的な害
喫煙の口腔内への害
喫煙と骨粗鬆症
インプラントと喫煙の関係


次回のブログは10/20(月曜日)になります。
次回は、今日の続きになります。
今週(10/14〜15)のインプラント手術報告

今日は、話が長くなってしまいましたので、簡単な症例をご紹介します。
下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

下顎の奥歯が3歯分欠損していたケースです。
骨の幅も高さもさほど問題がないケースでした。
そのため、2本のインプラントを埋入し、インプラント・ブリッジ にしました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプが2本でした。

骨の状態に大きな問題がないと手術は簡単で良いですね。
かかった手術時間(インプラント埋入時間)は、約10分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。

治療費
1本21万円(税込)×2本分です。


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患者様から受ける質問特集:その174

10/13(月曜日)です。

連休最後の休みですね。
当医院は、土曜、日曜日と仕事でした!

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その17』になります

さて、今日のご質問は、『インプラント治療が怖い!』という内容です。


質問19
 インプラント治療を考えているのですが、ドリルを使用し、穴をあけると聞きました。
怖い感じがします。
他に方法はないのでしょうか?

回答19
 従来、インプラント手術は『ドリル』で骨を削り、できた穴にインプラントを埋入するという方法です。
しかし、骨を削るため、出血を伴い、腫れや痛みの原因となっていました。
そこで、近年では、ドリルをほとんど使用しないで、インプラントを埋入するための骨穴を形成する手術方法が開発されてきました。
ドリルで骨をほとんど削らないので安全、確実、だから外科的侵襲も最小限になります。

まず、通常のインプラント治療の場合、細いドリルから少しづつ、太いドリルに変え
穴を大きくしてききます。
穴がインプラントが入る大きさまでできれば、ドリルは終了です。
完成した穴にインプラントを埋入するのです。

しかし、新たに開発された『ドリルをほとんど使用しない方法』は、
始めの段階だけ、ドリルを使用します。

その後、最初の小さな穴に骨を広げる器具を挿入します。
これは『ドリル』ではありません。
『キリ』や『ノミ』のようなものと思って下さい。
先の細い尖った器具です。
そして、この骨幅を広げる器具を順次大きいものにし、穴をどんどんと拡大します。

この時、『骨は本当に広がるのか?』と思われるかもしれません。
骨には弾性があります。
骨をゆっくりと押し広げることにより、穴は少しづつ大きくなるのです。
こうすることにより、穴の大きさは、インプラントが入りまでに大きくなります。

使用する『ドリル』は最初の1回だけです。
『ドリル』をほとんど使用しないため、手術中の患者様の不快感はかなり減少します。
また、骨を削らないため、腫れが少ないのも特徴です。

以下には、『ドリルをほとんど使用しないインプラント治療』の利点です。

1 骨の削除量が最小限
2 出血が少ない、腫れにくい、痛みが少ない
3 切開を最小限にできる
4 『初期固定』に優れている
  骨の弾性により押し広げるため、インプラント埋入後に
  骨が収縮(縮む)します。
  骨が収縮すると、インプラントを『ギュッ』と押さえ込むこと
  になります。
  これが、インプラントの安定につながります。
  インプラント手術直後の安定性のことを
  『初期固定』と言います。
  初期固定はインプラントの成功にとって最も重要なことの一つ
  です。
5 『骨密度が向上』する
  骨を削らず、骨を圧迫して穴を開けるため、圧迫された骨の密
  度が向上します。
  骨が柔らかい方や骨粗鬆症の方に有利な方法です。
6 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない

しかし、全てのケースでこうした方法が行えるわけではありません。
欠点もあります。
骨が硬い場合には骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されません。
骨が硬いため、骨を押し広げることができないのです。
通常、下顎の骨は硬いため、骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されないことがあります。
*もちろん骨の状態(硬さ)によっては、下顎でも十分使用できる方法です。




次回のブログは10/16(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者様から受ける質問特集:その18』です。


今日は、朝から急用がありますので、前回と同様に『今日のインプラント手術報告』はお休みさせていただきます。
次回からはまた再開します。


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患者様から受ける質問特集:その164

10/9(木曜日)です。


今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その16』になります。

さて今日も、前回の続き(質問18の続き)になります。

まずは、2回にわたって行った質問18を再度以下に記載します。

質問18
 歯周病で抜歯したところにインプラントを考えているのですが、
インプラント治療を行うと、もともとあった天然歯と同じような状態にまで回復できますか?
噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?
また、審美的には、どうでしょうか?

上記の回答を何回かに分けて行ってきましたが、
今回は、審美的な問題の中でも『歯肉の厚み』についてです。

インプラント治療後に歯肉が退縮を起こし、審美的に問題を生じることがあります。

薄い歯肉は時間の経過とともに退縮していきます。
少しでもこの退縮を防止するためには予め歯肉を厚くする治療を行うことが有効です。
そのためインプラントを埋入時もしくはインプラント埋入後(型を取る前)に歯肉を厚くする治療を行う必要性がある可能性があります。
(この歯肉の厚くする治療法を『歯肉結合組織移植』と言います)

 通常、歯周病等の病的な状態でなくとも加齢とともに歯肉は下がってくるものです。 
これは生理的な現象です。
歯肉退縮には個人差があり、下がりにくい方もいれば
下がりやすい方もいらっしゃいます。
特に歯肉が薄い場合、歯肉が下がりやすくなります。
歯肉が下がってくるとインプラントの金属部分が見えてくることがあります。

奥歯の場合であれば、歯肉の退縮がある程度起っても審美的に大きな問題を生じることはありませんが、前歯では問題となります。

歯肉退縮の予防策として歯肉の厚みをあらかじめ増やす(増大させる)治療法があります。
この治療を『歯肉結合組織移植』と言います。

治療方法は、上顎の内側に麻酔を行い、歯肉を採取します。
採取した歯肉を歯肉の薄い部分に移植します。
治療は麻酔をして行いますのでもちろん痛みはありませんが、
治療後、採取した上顎の内側の部分に違和感を感じたり、
食事がしずらいということがあります。
その期間は1日程度から人により10日程度になることもあります。

しかし、こうした方法は、必ず行うということではありません。

また、治療前に骨の吸収が著しくあった場合で
『歯が長く見える』ような場合には、以下のような対策を取ることもあります。

歯(被せ物)を若干横に大きくする方法や長くなってしまった歯(被せ物)は、
長い部分のみ歯肉の色にし、目立たなくさせる方法があります。
長くなった部分を歯肉色にするため、目立たなくなります。

今日で質問18は終わりです。
質問18では、インプラント治療後に起ることについて解説してきました。
インプラント治療を受けられる患者様にとっては、治療を行うと100%元の状態に回復できると思われている方も多くいらしゃいます。
しかし、どこまで元の状態に回復できるかは、骨の吸収等に左右されます。
特に審美的なことに対しては起こりえます。

インプラントは義歯と違い、固定式にはなりますが、100%天然歯と同じような状態に回復できるものではありません。
術前の状況により、歯肉や骨の状態等完全に回復できないこともあるのです。

今回の質問に対する回答は、何回にも分けて長くなってしまいました。

ご心配な点がありましたら、事前に担当医にご相談されて下さい。

次回のブログは10/13(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者様から受ける質問特集:その16』です。
好評につき まだ暫くこの質問特集を続けます。

今日は、これからインプラントのセミナー(勉強会)に出席しなければならないので、
すみませんが、『今週のインプラント手術報告』は、お休みさせていただきます。


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患者様から受ける質問特集:その155

10/6(月曜日)です。
ちょっと寝坊をして、アップが10:30になってしまいました。
いつも朝に書いているもので…

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その15』になります。


今日も、前回の続き(質問18の続き)になります。

まずは、2回にわたって行った質問18を再度以下に記載します。

質問18
 歯周病で抜歯したところにインプラントを考えているのですが、
インプラント治療を行うと、もともとあった天然歯と同じような状態にまで回復できますか?
噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?
また、審美的には、どうでしょうか?

そして、
『噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?』
『歯が長く見える』
『歯と歯の間に隙間がある』
ということについて解説してきました。

今日は、そうしたことにならないような対策について解説します。

まず、骨の吸収に対しては、骨の増大治療を行います。
骨が薄い状態でインプラントを行うと後に審美的にも問題が起ることがあります。
そのため、十分に厚みや高さのある状態まで、骨(骨幅や高さ)を回復させておくことが大切です。
骨を増大(増やす)方法をGBR法と言います。
このブログでもよく書いている内容です。

しかし、GBR法を行えば、完全に元通りに回復できるわけではありません。
また、骨の吸収が大きい場合には、GBR法の難易度も高くなります。
GBR法の難易度が高い場合には、治療も大変になります。

骨の吸収が大きい場合には、 骨移植等が必要になり、
治療後の“腫れ” 等も起る確率が高くなります。
“腫れ” 等が大きくなった場合には、“痛み” 等が起る確率も高くなります。

GBR法は、骨を再生(増大)させる方法ですが、
治療に伴う大変さもあります。
また、技術的にも100%元の状態に回復させることは難しいのです。

しかし、実際の臨床では、骨の吸収がなく、骨の幅や高さが十分あるようなケースばかりではありません。
骨の吸収が起っていることの方が多いのです。

そのため、単に骨の幅や高さを増大させるだけでなく、
治療を受ける患者様の大変さを軽減させるための
『やさしい治療』
『負担の少ない治療』
が大切です。

その一つが 『スプリットクレスト法』と言われる治療法です。
吸収してしまった骨幅を 骨移植を行うのではなく、
骨幅を“押し広げる”ように拡大する方法です。
腫れ等の負担が少なく、現在骨幅の少ないケースでは、一般的に行われるようになっています。

ここまでは、骨の幅が少ない場合の骨増大法(GBR法)について書いてきましたが、骨の高さが少ない場合には、難易度がぐっとアップします。
特に上顎の奥歯において、骨幅が少ない場合には、治療は困難を極めます。

骨が吸収した状態でインプラントを行うと
今回の質問特集の内容である
『歯が長く見える…』
というような状態になります。

大切なのは、骨を吸収させないようにすることです。
それは、
悪い状態を放置しないことです。
歯根破折を放置しない。
歯が欠損したままにしない
歯周病を放置しない
ことが大切です。

悪い状態が長くなると
治療も難しくなり(大変になり)、
審美的にも問題が残ります。

次回は、審美的に問題が起ることとして
『歯肉の厚み(薄さ)』について解説したいと思います。

次回のブログは10/9(木曜日)になります。


今週(10/3〜4)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎の奥歯にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

この『インプラント手術報告』でも良く書きますが、上顎の奥歯は、骨が吸収していることが多く、インプラント治療を行う際に、骨の高さが不足していることが多い場所です。

今回のケースでも骨の吸収が大きく、そのままインプラントを埋入することが難しい状態でした。

奥歯が2歯分欠損した状態です。

一番奥は、骨の高さが非常に少なく、1ミリしか存在していません。
その手前は、5ミリ程度です。

このブログで良く書きますが、上顎の奥歯において、必要なインプラントの長さは、
10ミリ程度あることが良い と書いています。
今回は、1ミリ5ミリですから まったく足らないということになります。

得に奥の方は、骨の高さが1ミリしかありませんので、
普通に考えればインプラントは無理になります。

このように骨の高さが非常に少ない場合
には、さまざまな方法を行います。

通常、上顎の奥歯において、
骨の高さが1ミリしかない場合には、
サイナスリフト法という 骨移植を伴う治療を行う必要性があります。
しかし、この治療法は、大変な治療であるため、
治療後の腫れ等も大きくなります。

できるかぎり患者様に『やさしい治療』を行いたいと思っています。
治療の大変さが少なく、腫れや痛みも少ない治療です。

そのため、今回行ったのが、
ソケットリフト法
インプラントの傾斜埋入です。

手前の5ミリの骨の高さが残っていた部分には、 ソケットリフト法を行い、長さ10ミリ ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプを埋入しました。

ソケットリフト法については、このブログでも良く書きますので今回は省略します。
お分かりにならない方は、以下を参考にして下さい。
      ・ソケットリフト法

さて、問題なのは、奥の骨の高さが1ミリしかない方です。
今回はこの部位に、骨の増大治療(骨移植)を行わずに、インプラントを埋入しました。
これが、 インプラントの傾斜埋入です。

一番奥の1ミリしか骨の高さが残っていない所のさらに奥には、
骨の高さがある程度残っていることがあります。
“親知らず” にあたる部分”です。
この部分を『上顎結節』と言います。

今回もこの『上顎結節』には、骨が残っていたため、
ここにインプラントを斜めに埋入しました。

先程書いたように『上顎結節』は、“親知らず” にあたる部分です。
歯があった方向で埋入すると 埋入後も歯ブラシがしにくい位置になってしまいます。
そのため、手前に傾けた状態で、斜めにインプラントを埋入するのです。
インプラントの埋入位置は、親知らず部分である『上顎結節』ですが、実際の歯の位置になる部分は、骨の吸収が起っている高さ1ミリの位置です。

インプラントの傾斜埋入では、長さ12ミリのインプラントを埋入することができました。

治療前には、『1ミリ』『5ミリ』しかない欠損部に、
『10ミリ』『12ミリ』のインプラントが埋入できたのです。
しかもダメージの大きい、骨移植等をまったく行わずにです。

こうしたことは、治療を受ける患者様にとっては、非常に “楽” で負担が少ない方法です。

インプラントの傾斜埋入についての詳細は、以下を参考にして下さい。
       インプラントの傾斜埋入

手術時間は、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。


治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、傾斜埋入法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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10/ 2(木曜日)です。

前回は、質問18回答が長くなってしまったので、その続きになります。

まずは、前回の質問18を再度以下に記載します。

質問18
 歯周病で抜歯したところにインプラントを考えているのですが、
インプラント治療を行うと、もともとあった天然歯と同じような状態にまで回復できますか?
噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?
また、審美的には、どうでしょうか?

このご質問の中で、
『噛んだ感じは、天然歯と同じでしょうか?』という回答を前回しました。

今日は、
『歯が長く見える』
『歯と歯の間に隙間がある』
ということについて解説します。


2 『歯が長く見える』、『歯と歯の間に隙間がある』

この理由として、 歯周病 歯根破折等で細菌感染を起したり、
欠損状態が長いことにより骨は吸収してしまいます。

骨が吸収するとい歯肉自体も下がって(退縮)しまいます。
歯肉が退縮している状態でインプラントを行うと結果的に歯が長く見えたり、歯と歯の間に隙間でできたりします。

歯と歯の間に隙間ができた場合、基本的にはそのままです。
隙間は歯間ブラシ等で清掃をしていただきます。

『歯肉の退縮』 や 『歯と歯の間に隙間ができたりする』ようなことが起らないように、 骨の増大治療『GBR法』を行ったり、
歯肉の厚みを増やす(歯肉結合組織移植)ということが必要です。

しかし、術前の状態が悪いと この治療を行っても完璧ではありません。
そのため、歯と歯の間に開いてしまった隙間を埋めるために、
歯(被せ物)を若干横に大きくする方法や長くなってしまった歯(被せ物)は長い部分のみ歯肉の色にし、目立たなくさせる方法があります。

どちらにせよ、骨の吸収が大きかったり、歯肉薄い場合には、歯と歯の隙間ができたり、歯(被せ物)が長く見えるといったことが起ります。


今週(9/30〜10/1)のインプラント手術報告

今週は、インプラント手術予定が全てキャンセルだったため、報告はありません。
すべてキャンセルというのはめずらしいですね。
季節の変わり目ですので、“風邪”等体調をくずさずにして下さい。

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Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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