最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2009年08月

インプラント症例報告5

8/31(月曜日)です。
今日は、『インプラント症例報告』になります。

今週(8/28〜30)のインプラント手術報告

今週末は、お盆休み明けだったこともあり、いろいろな手術が非常に多かったです。
その中で下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

下顎の奥歯が3歯分欠損しているケースです。

通常、下顎の奥歯が3歯欠損している場合には、
2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。

また、下顎の奥歯が4歯欠損している場合でも
2本のインプラントを埋入し、ブリッジとすることが可能です。

他の部位では、どうなのでしょうか?

例えば、下顎の前歯部が6歯分欠損していた場合でも
2本のインプラントで6歯分を支えるブリッジが可能なことがあります。

このようにインプラントを埋込む本数は、歯のない数ではありません。
ブリッジとすることにより、インプラントを埋込む本数を少なくできます。

インプラントの本数が少なくなれば、
治療費も抑えることができますし、
手術に対する負担も少なくなります。

ただし、こうしたブリッジができない場合もあります。

インプラント治療は、骨の中にネジでできたインプラントを埋込むものです。
インプラントのネジは、
長いものもあれば、
短いネジもあります。
どちらのインプラントがより安定しているかと言いますと、
長いインプラントです。

インプラントの長期安定のためには、できるかぎり長いインプラントを埋込むことが重要です。

この長いインプラントを埋込むことが可能であれば、安定が良いため、少ない本数で良いのです。

しかし、現実問題として、骨の吸収があります。
骨の吸収は、さまざまなことで起ります。

・歯根破折
・歯周病
・長期的に歯がない状態でいた
等です。

このようなことにより、顎の骨は吸収してしまいます。
骨が吸収すると当然のことながら、短いインプラントしか埋入できないことになります。

他にも骨の硬さの違いがあります。
上顎と下顎では、骨の硬さに違いがあります。
下顎の骨の方が圧倒的に硬いのです。
硬い骨の方がインプラントの安定性が高いのです。
そのため、上顎と下顎では、一般的に下顎の骨の方が安定性が高いのです。

このようなことがあり、長いインプラントを埋込む骨の量が存在していれば、
少ない数のインプラントで十分です。


さて、今回の症例になります。
今回の症例は、先でも書きましたように下顎の奥歯が3歯分欠損していました。
レントゲン診査により、存在する骨の量(骨の高さ)は、非常に少ない状態でした。
具体的には、長さ6ミリという 今回使用した I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)の中では、最も短いインプラントしか使用できない状況でした。

長さ6ミリという 最も短いインプラントしか使用できない場合、
2本のインプラントで3歯分を支えるブリッジは、難しいのです。

また、今回行った患者様は、噛み合わせの問題 等 他にも問題がありました。

こうしたことから今回のケースでは、3歯欠損に対して、3本のインプラントを埋込みました。

また、埋込んだ3本のインプラントのうち、2本のインプラントは、
骨の高さが少ないだけでなく、
骨吸収により、骨の幅も非常に少ない状態でした。

そのため、2本のインプラントに対しては、GBR法(骨増大法) を行いました。

骨吸収により、骨の高さが少なく、幅も少ない状況であったので、状態としては、あまり良くなかったのです。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×3本、
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法 費用も全て含まれています。



次回のブログは9/3(木曜日)になります。




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インプラントの2次手術の話

8/27(木曜日)です。
今日は、症例報告の内容も含め『インプラントの2次手術の話』になります。

この2日間は、インプラントの2次手術が多かったです。

インプラントの2次手術とは、
インプラントを2回 埋込むことではありません。
2回目の手術なのです。


インプラントの埋入方法には、
1回法 と 2回法 があります。

1回法は、インプラントを埋込んだ時にインプラントの上部が口腔内に見えている状態です。

それに対し、2回法は、インプラントを埋込む時に、インプラント自体を歯肉の中に埋込みます。
手術後、インプラントは、見えません。

それでは、どうしてこのような違いがあるのでしょうか?

根本的な違いは、インプラントの開発時期の話から始まります。

インプラントは、1950年にスウェーデンの化学者ペル・イングウァール・ブローネマルク博士によって発見されたもので、その当時は2回法でした。
このインプラントシステムは、 ブロネマルク インプラントといいます。
ブローネマルク博士は、チタンが骨と結合することを発見したのです。
インプラントは、手 や 足 が 骨折をした場合の 骨同士をつなげるための ネジ と同じ考え方です。
そのため、歯肉の内部に埋込み、骨とチタンのネジが結合(くっつく)まで じっと 待つのです。
開発当初は、インプラントと骨が結合するまで6ヶ月以上の期間がかかっていました。
2回法は、利点もありますが、欠点もでてきたのです。
その一つとして、
インプラントの埋入時 と
インプラントと骨が結合した後 の
2回手術が必要なことが このインプラントの一つの欠点でした。


その後、2回法の欠点を補うべく スイスから1回法のインプラントが開発されました。
これが、 I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)です。
1回法は、1回目の手術当日からインプラントの上部(蓋になります)が歯肉の上に見えているため、数ヶ月して骨と結合した段階で、2回目の手術は必要なく、単に蓋を取れば、すぐ型を取れます。
  *他にも1回法の利点、欠点はありますが、ここでは省略します。

もともとは、こうした開発コンセプトの違いが あったのです。

患者様にとっては、1回法の方が手術回数が少なくて良い ということになります。

それでは、 I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)を使用すれば、全て1回法でインプラントを行うことができるのかと言いますと 
違います。

1回法 か 2回法かは、使用するインプラントのみでは決まらないのです。

歯周病 歯根破折で抜歯した場合や 長期的に歯がない場合 には、骨の吸収が起ります。

インプラントは、骨の中にネジを埋込む治療ですので、骨の状態(骨の吸収程度)により
インプラントが可能なのか?
インプラント治療の難易度は変わってきます。

骨の吸収が大きい場合には、骨を増大する治療法 等が必要になります。
骨の増大治療の一つをGBR法 と言います。

このような骨増大法が必要な場合には、例え I.T.Iインプラント(ストローマン インプラント)を使用しても 歯肉の中に埋込む2回法になります。

1回法2回法かは、
使用するインプラントの種類や骨の状態、GBR法(骨増大法) の有無により変わってきます。

ここ数日で、2次手術が多かったのは、このような理由があったからです。




次回のブログは8/31(月曜日)になります。



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ガン治療の成績を向上させるためには…

8/24(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『ガン治療の成績を向上させるためには…』になります。

今日も前回の続きで、『ガン(癌)』の話になります。

前回の話の中で、ガン(癌)という病気を治療する際には、一般的に
1.放射線療法、
2.抗がん剤療法、
3.外科的切除療法
が考えられ、
それぞれ、適応症があり、どのような状態でも手術が行えるのではなく、
適応となる理由には、
1.内科的治療の限界に達しており、外科治療がもっとも有益な治療法と考えられる
2.外科手術のもつ危険性を、その効果が上回っている
3.外科手術を行うことによって、患者さんの生命予後が改善する可能性が高い
このようなことがあって始めて外科手術が選択されることを解説しました。

また、国立がんセンターの統計では、日本におけるガン(癌)の5年生存率は、
約50%であることも解説しました。(詳細は、前回のブログ参照)

話はズレますが、
なぜ、インプラントブログで このような『ガン』の話をするかと言いますと
患者様に歯科治療(口腔内で起っていること)をご理解して頂くために、
例えとして、お話することがあるからです。

インプラントをご希望される患者様の多くは、
歯周病
歯根破折
虫歯
等で歯を失った方です。

歯がなくなった部位にインプラントを行うことは、一つの方法ですが、
歯を失わないことが最も大切なことです。

多くの歯科疾患は、予防が可能なものです。

特に歯周病の場合には、初期段階で発見することにより、
治療を行えば、改善させることが十分可能だからです。
歯周病の主な原因は、歯周病細菌による感染症です。
このことを十分ご理解して下さい。

しかし、なかなか 歯周病についてご理解していただくことは難しいのです。

歯周病の治療を行う際、どうしても歯周病という病気 を軽く考えている患者様が多くいらっしゃるもの現状です。

『歯がグラグラしているけど、簡単に治りますか?』
というように思っている方もいらっしゃいます。

まさか 抜歯になるとは思っていない方も多いのです。
『たかが歯周病…』と思われている方も多いのです。

そのため、『歯周病が進行しているため、治療を行う必要性があります』
『現在の段階であれば、歯周病治療を行えば、十分改善しますので、がんばって通院されて下さい!』
とご説明しても、
そのまま 治療を行わず、未来院になってしまうこともあります。
そして、暫く時間が経って、
腫れた、
痛みがある
等で再来院された時には、すでに遅く、多くの歯を抜歯しなければ ならないこともあります。
もっと問題なのは、『抜歯しなければならない』ということに対して、
『抜歯するなら このまま 自然にダメになるまで待ちたい…』と考え、
さらに放置する方もいらっしゃいます。
その結果、歯周病の進行は、さらに 他の歯へも拡大し、
最終的には、ほとんど全ての歯を失う結果になることもあります。
歯周病は、感染症ですから…

『最初の初期段階で治療していれば…歯を1本も失うことはなかったのに…』
と考えられる患者様は多くいらっしゃいます。

そのため、『たかが歯周病…』
と思われている方には、意識改革をするために、
今回の話のように『ガン』に例えてお話をすることがあります。
『ガン(癌)』を放置すると転移するのと同じように
歯周病も歯周病細菌が転移を起こします。
歯周病は、感染症ですから…


さて、話はガンの話に戻ります。
本日の話は、ガン(癌)の生存率を高めるための話をしたいと思います。

答えは明らかです。

あるガンについて掲載してあるHPを見たところ 
ガン治療の生存率を高めるためには、以下のことが重要であることが書いてありました。


  『ガン(癌)の治療が難しいのは、ガン細胞が、原発臓器、すなわち 最初に
  ガンできた臓器から、いろいろな臓器に血液 や リンパ液の流れに乗って流れ
  ていってしまい、他臓器転移を起こすことが原因です。

  全身にガン細胞が回ってしまう前に、原発巣を十分なマージンをとって切除す
  ることが ガンの根治のためには不可欠です。

  そういう考え方からすると、ガンの治療成績を上げるためには、早期発見が
  不可欠で、症状がないうちに検査をしておく、検診が不可欠です。』


当たり前と言えば、当たり前のことですよね。

でもこの当たり前ができないのです。

歯周病もまったく同じです。
早く治療を行えば、歯を失うこともありません。

そのためには、患者様ご自身の口腔内の状況をきちんとご理解することが重要です。



次回のブログは8/27(木曜日)になります。


今週(8/21〜23)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

ここ数日は、わりと簡単なケースが多かったのですが、2症例は、骨がかなり吸収しているケースでした。
その骨吸収が大きいケースの中で上顎に行った症例について解説します。

前歯の部分は、骨の幅、高さともに 大きな問題はなく、長さの長いインプラントを埋入すうことが可能でした。
しかし、奥歯の部分については、骨の高さ4ミリ程度しか存在せず、骨の3ミリ程度しか存在しない状態でした。

通常、上顎の奥歯にインプラントを埋入する場合、
予知性のあるインプラントを行うためには、
骨の高さは、10ミリ以上
骨のは、6ミリ以上
存在することが重要です。

骨の高さ4ミリ
骨の3ミリ
というのは、非常に悪い状態です。

今回は、こうしたケースに対して、以下の治療方法と併用することにより、
長さ10ミリ、幅4.1ミリのインプラントをい埋込むことができました。

その治療方法とは、
GBR法(骨増大法)
リッジエクスパンジョン法
ソケットリフト法
です。

さまざまな治療法を併用することにより、骨吸収の進行した症例でも
インプラント治療を可能にするのです。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約4ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、スプリットクレスト法、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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ガンは治るのか?5

8/20(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『ガンは治るのか?』になります。

今日は、歯科(インプラント)とはちょっと違う内容になります。

このところ歯周病治療を希望され 来院される患者様が急激に増えています。
たぶん 最近の雑誌の歯周病専門医の特集に載っていたようなので…
(私自身は知りませんんでしたが)

こうした歯周病治療を希望される患者様の多くは、
歯がグラグラする!
歯肉から出血がある!
歯肉が腫れている!
歯が取れて(抜けて)しまった!
等の問題をかかえています。

初診時は、歯周病の検査です。
歯周病の検査の結果、非常に進行した歯周病であることが多いのです。

検査結果を聞いた患者様は、『どうにか治らないのか?』と希望されるのは、当然のことです。
しかし、どのような歯周病でも治せるわけではないのです。

あまりにも進行してしまった歯周病は、治すことができないのです。
抜歯になってしまうことがあります。
治らない歯周病もあるのです。

歯周病の話については、このブログでも良く書きますので、
今日は、他の病気(ガン)を例にとって
治らない病気があるのはなぜか?
という話をしたいと思います。

ガン(癌)という病気を治療する際には、一般的に
1.放射線療法、
2.抗がん剤療法、
3.外科的切除療法
が考えられます。

これらの治療を行えば、ガン(癌)を完全に治すことができるかと言いますと
そうではありません。

特に外科的手術には、『適応症』があります。

適応症とは、『手術を行うことの妥当性』です。

具体的には、以下の理由が考えられます。
1.内科的治療の限界に達しており、外科治療がもっとも有益な治療法と考えられる
2.外科手術のもつ危険性を、その効果が上回っている
3.外科手術を行うことによって、患者さんの生命予後が改善する可能性が高い
このようなことがあって始めて外科手術が選択されるのです。
これが『適応症』です。

患者様にとっては、
『なんとか手術でガンを取り除けば、治るのではないのか?』
と考えられる方もいらっしゃいます。
しかし、専門家(医師)からすれば、適応症でなければ、治療を行っても改善しないだけでなく、
逆に不利益になると考えられるため、
『手術不可能』と判断するのです。

全ての病気が 全て治せるわけではないのです。
適応症でなければ、治療を行うことにより、逆に病状を悪化させたり、
患者様に不利益になってしまいます。

病状が悪化すれば、する程
治療は困難になります。

逆に言えば、
早く発見できれば、
病状が軽ければ、
治療が可能ということになります。

歯周病もまったく同じです。
歯周病が早く発見できえば、十分治すことが可能です。
しかし、重度に進行してしまった場合には、抜歯となってしまうのです。

また、話を『ガン』に戻します。
それでは、ガン治療の適応症であったとして、
治療を行ったとします。
その結果、ガン(癌)は治るのでしょうか?

以下は、ガン(癌)の予後についての話です。

国立がんセンターの統計では、日本におけるガン(癌)の5年生存率は、
ガン(癌)が発生した原発臓器、がんの進行度、および年齢・性別をすべておしなべて見ると、
約50%です。
すなわち、ガン(癌)と診断された方のうち、
約半分は、5年後には亡くなっておられるというのが現実です。

もちろん、胃がんや大腸がんは、早期に発見されると ほぼ完治させることが可能ですし、
膵臓がんのように、なかなか症状が出にくく 早期に発見されにくかったり、治療そのものが非常に難しかったりする病気は、治療成績がどうしても悪くなるなど、差はあります。

しかし、そのような諸条件を考えたとしても、ガン(癌)と診断された方の
約半分が5年後には亡くなってしまっているのです。

歯周病の場合も同様に非常に進行した歯周病であった場合で、
治療が可能であったケースでも
その予後(将来性)は、健康な方と比較すれば、悪いのが現状です。
再度歯周病が進行してしまうこともあります。

これらのことから分かることは、早期発見、早期治療が最も大切だということです。

歯周病の検査は非常に簡単なことです。
一般的にどこの歯科医院でも受けることが可能です。

歯がグラグラする!
歯肉から出血がある!
歯肉が腫れている!
といった症状があれば、歯周病が進行している可能性が高いので、
できるかぎり早く歯科医院を受診された方が良いでしょう。

どこの歯科医院を受診したら良いのか と悩んでいる方は、
日本歯周病学会のHPに歯周病専門医が掲載されているので、
お近くの歯周病専門医を探すことが可能です。

日本歯周病学会のホームページは、以下をクリックして下さい。
 日本歯周病学会歯周病専門医

今日は話が長くなってしまったのでこれで終了です。

次回のブログは8/24(月曜日)になります。


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インプラントは何本必要なの?

8/17(月曜日)です。

今日まで当医院は夏期休暇です。
明日(8/18)から診療開始です。

さて、今日も前回の続きで、『インプラントは何本必要なの?』になります。

前回のブログでは、同じ欠損(歯がない)数があっても 必要なインプラントの本数は、
使用するインプラントの長さ、
骨の硬さ等の状態、
上下顎の違い、
噛み合わせ、
使用するインプラントの種類(インプラントメーカー)、
手術を行う歯科医師の考え方
等によっても大きく変わってくることを解説しました。

その例として、
片顎に 歯が全てない方の場合(14歯欠損)、
必要なインプラントの本数は、4本から14本程度の違いがあることも解説しました。

インプラントの使用本数が少なければ、治療費も抑えられますし、
治療の大変さも少なくなります。

それでは、実際には、何本のインプラントが適切なのでしょうか?

前回のブログでも解説しましたように、決まったインプラントの本数があるわけではありません。
最も重要なのは、インプラントの長さです。

インプラントの長さは、
短いもので、5〜6ミリ程度のものから
長いもので、20ミリ程度のものまであります。

この長さは、インプラントのメーカーによっても違いますが、
通常は、8〜15ミリ程度の長さのインプラントが使用されることが多いのです。

例えば、下顎の奥歯が4歯分欠損していたとします。
長さが10ミリ程度のインプラントが使用できれば、
2本のインプラントで4歯分を作製するブリッジでも問題は起らない可能性が十分高いと考えられます。

しかし、これは、噛み合わせ(歯ぎしり等の有無も含む)等によってもなかり違いますが、
多くの臨床報告や私自身の臨床経験から
下顎の奥歯が4歯分欠損していた場合には、2本のインプラントで十分と考えています。

しかし、短いインプラントしか埋入できなかったりした場合には、
同じ4歯分の欠損でも3本のインプラントを埋入することもあります。

しかし、4歯分の欠損があった場合には、
必ず、4本のインプラントを埋込む必要性があると考えている歯科医師もいます。
この理由は、さまざまあります。

1.天然歯と同じ形態(本数)にするのが自然、

2.ブリッジにするとブリッジという形になります。
  その場合、歯が欠損している部位は、インプラントが埋込まれていないため、
  清掃性 等に問題が生じる

3.2本のインプラントで4歯分を作製するブリッジとした場合、
  万が一 1本のインプラントがダメになった場合には、全て治療をやり直す必要性があるが、
  3本もしくは、4本のインプラントを埋込んでいた場合では、
  万が一 1本のインプラントがダメになっても 残っているインプラント自体で
  ブリッジを支えることが可能

といったこともインプラントの本数を多くする理由になっています。


また、歯科医院によっては、インプラントの本数が多ければ多い程 利益につながるため、
多くのインプラントを埋入することを勧める場合もあるようです。
特にインプラントの1本あたりの単価が安い歯科医院では、
1〜2本では、利益がでないため、多くのインプラントを勧められることもあるようです。
こういった話は、インプラントの具体的な必要本数の理由にはならないので、
これ以上は書きませんが、インプラントの本数等に疑問がある場合には、
他の歯科医院でも聞いてみるといいでしょう。(セカンドオピニオン)

先程の例では、下顎の奥歯に4歯分の欠損があった場合でしたが、
これが、顎になると話が変わってくることが多いのです。

顎の骨は、下顎と比較して 軟らかいのです。
そのため、埋込んだインプラントは、下顎より安定が悪いことが多いのです。
そのため、インプラント自体の強度を増すために、本数を増やして埋入することが多いのです。
また、顎の奥歯の場合、骨の吸収が起っていることが多く、
短いインプラントしか埋込めないことがかなりの確率であります。
そのため、インプラントの本数を増やすことにより強度を増すことになります。

私の臨床経験からも
下顎の奥歯が4歯分欠損している場合には、2本のインプラントでブリッジとすることが多いのですが、
顎の奥歯に4歯分欠損している場合には、3本のインプラントを埋込むことが多いのです。

上顎の奥歯に短いインプラントを行った場合の失敗率は、
下顎や前前歯部より高いことが多くの論文により報告されています。

最も大切なのは、やはり長いインプラントを使用することです。

そのためには、骨が吸収しないうちにインプラントを埋込むことが重要です。

歯周病があまりにも進行している歯で治療が不可能な歯を放置したりすると
骨は、どんどんと吸収してしまいます。

また、歯が折れたりした場合にもできるかぎり早く抜歯しないと
骨吸収が進行してしまいます。

また、歯がない状態を放置しても
骨の吸収が進行してしまいます。
特に上顎の奥歯が歯がないままにすると骨吸収が進行してしまいます。

インプラントが長く保つためにも悪い状態の歯をそのまま放置しないことが大切です。


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インプラントブリッジ

8/13(木曜日)です。

今日は、お盆休み中の人がほとんどだと思います。
当医院も8/17(月)まで休診です。
緊急の場合には、メール(info@sugiyama-dental.com)でご連絡下さい。


今日から始まる新しいテーマです。
『歯が多数欠損している場合、何本のインプラントが必要なのでしょうか?』
という話です。

例えば、下顎の奥歯に歯が4歯ないとします(欠損しているとします)。
何本のインプラントが必要なのでしょうか?
骨がしっかりしていて、長いインプラントが埋入できれば、2本のインプラントで問題ありません。
4歯欠損に2本のインプラントを埋入し、4歯分の歯を作製します。
これは、下顎の奥歯に対してです。

同じように上顎の奥歯に4歯分の欠損があったとします。
骨の状態が良く、長いインプラントが埋入できたとします。
この場合も2本のインプラントで大丈夫なのでしょうか?
大丈夫な場合もありますが、2本では心配なケースもあります。
3本は、必要なことが多いのが実情です。
なぜ上顎下顎ではこのような差があるのでしょうか?
その理由として、骨の硬さがあります。
上顎の方が骨が軟らかいのです。

例えとして、地面に建物を建てるための クイを埋込むとします。
柔らかい沼地のような地面より、硬い地面の方が 打ち付けたクイが安定するのは、当然のことです。

顎の骨も同様で、骨の硬い下顎の方が安定性が良いのです。

また、部位によっても違います。

下顎の前歯部(前歯)が6本欠損しているとします。
骨吸収がなく、長いインプラントが埋入できれば、
2本のインプラントで6歯分を支えるブリッジでも可能なことがあります。

それでは、歯が1本もない方の場合はどうでしょうか?

歯は、片顎(上下顎別)で14歯存在します。
14歯分の歯を作製する場合には、何本のインプラントが必要なのでしょうか?

もちろん 骨の吸収状態によって違いますが、
6〜8本のインプラントを埋込むことが可能であれば、14歯分の歯を作製することが可能です。
(骨の吸収が大きくなく、ある程度の長さのインプラントが埋入できた場合です)

状況によっては、無歯顎の人でも 4本のインプラントを埋込み、固定式のブリッジにすうことも可能です。
All-on4 と言われる治療方法です。
これは、ポルトガルのドクター・マロによって開発された治療方法であり、世界中で応用されている
確率された治療法です。

上記のようにインプラントの埋入本数が少なければ、治療も簡単になりますし、
なにより治療費が安くてすみます。

しかし、上記のような 少ないインプラントの本数でのブリッジに共通して言えることは、
骨吸収がさほどなく、長いインプラントを埋込むことが可能ということです。

短いインプラントしか埋込むことができない場合には、難しい治療です。
当然のことながら 短いインプラントは、安定性が少ないため、
噛む力に耐えきることができないのです。

しかし、少ないインプラントの本数でも条件さえ合えば、十分安定した 将来性の高い治療が可能になります。

インプラントの埋入本数というのは、骨の状態や噛み合わせ等に大きく左右されます。
そのため、単の歯のない数だけで、必要なインプラントの本数は決まりません。

また、使用するインプラントの種類(メーカー)によっても
必要なインプラントの本数が違うこともあります。

また、治療を行う歯科医師の考え方によっても違います。

1欠損に必ず、1本のインプラントを埋込むことが必要と考えている歯科医師がいるのも事実です。
こうした考えをもっている歯科医師の場合、
歯が1本もない(14歯欠損)場合には、14本のインプラントが必要となるのです。

もっとすごい考え方の歯科医師もいます。
下顎の奥歯の天然歯は、1つの歯に対して、2本の根が存在します。
2本の根っこで1歯分の歯を支えているのです。
ちなみに前歯は、1つの歯に対し、1つの根しかありません。
奥歯は、噛む力が強いので、支える根の数が多くできている というものです。
このような考えを元に、下顎の奥歯にインプラントを埋込む場合には、
天然歯の根の形態を考え、2本のインプラントを埋入し、1歯分の歯を作製した方が良い
という考えをもった歯科医師がいるのも事実です。

そのため、歯が1本もない(14歯欠損)場合に、16本ものインプラントを埋込む
という考えの歯科医師もいます。

ずいぶん差がありますよね。
歯が1本もない(14歯欠損)場合に、
4本のインプラントでブリッジという考えもあれば、
16本のインプラントが必要と考えている人もいます。

それでは、実情は、どうなのでしょうか?

次回その答えについて解説します。


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今週のインプラント手術報告

8/10(月曜日)です。

今週は、明日(8/11)診療がありますが、12日(水)〜 17(月)まで 夏期休診になります。
そのため、今週末は、非常に忙しかったです。

緊急の場合、メール(info@sugiyama-dental.com)でご連絡下さい。



先週までのブログでは、インプラントと噛み合わせについて解説してきました。
結構難しい話がいっぱいありましたので、本日は、『今週(8/7〜9)のインプラント手術報告』のみになります。

次回(8/13)と次次回(8/17)のブログでは、夏期休診のため、インプラント手術報告は行えませんので、本日は症例報告のみです。

上顎の奥歯にインプラントを行ったケースをご紹介します。
上顎の奥歯にインプラントを行う場合、かなり困難になることが多いのが現状です。

その理由として、上顎の奥歯には、上顎洞という 空洞が存在するからです。

上顎洞については、このブログでも良く解説することですが、お分かりにならない方は、下記を参考にして下さい。
上顎洞についてお分かりになっている場合には、飛ばしてご覧下さい。


上顎洞とは、上顎の奥歯の上に存在する 骨の空洞 になっている部分のことです。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。
以下がその図解です。
6532
クリックすると拡大されます。




A.歯がある状態で上顎洞までの距離があり、十分な骨の高さがある。

B.歯を失った後でも上顎洞までの距離があり、十分な骨高さがある。
  インプラントを行うのに問題はない

C.歯周病等で骨が吸収してしまったために上顎洞までの距離がなくなり、
  インプラントを行うのに十分な骨の高さがない。
  上顎にインプラントを希望する患者さんの多くは(60%以上)このような
  状態である。
  このように歯を抜いた場所は年々やせて、場合によっては1〜2mm程度の
  幅しかない方もいます。


今回ご紹介する症例は、上顎の奥歯が2歯欠損していました。
どの欠損部分も骨の吸収が大幅におきており、骨の高さが4ミリ以下しかありませんでした。

骨吸収を起こした原因は、歯周病も多少ありますが、歯根破折が大きな原因です。

神経のない歯は、非常に脆く、普通に噛んでいても折れることが高頻度で起ります。
そして、折れた状態が長く続くと、割れた部分から 血液や唾液が侵入し、感染を起こします。
感染すると 腫れたり、痛みがでてきます。
しかし、大きな痛み や 腫れが起らないこともあるため、
患者様が気がつかなかったり、歯科医師が折れていることをご説明しても
そのまま放置されることも多いのです。
先程も書きましたように、折れた部分から感染を起こすと 歯を支えている骨の吸収が起ります。
この感染による骨吸収が問題を大きくする原因になるのです。

歯根破折を放置し、骨吸収が起った結果、最終的に抜歯になった場合には、
インプラントを行うのが困難になったり、骨吸収の程度によっては、インプラント治療が不可能になることもあります。

今回の患者様も骨吸収が非常に高度に起っていたため、非常に難しい治療になりました。
欠損していた1部位は、骨の高さがかろうじて4ミリありましたので、
ソケットリフト法 という治療を併用し、インプラントを埋込むことが可能でした。

しかし、もう一カ所は、骨の高さが2ミリ程度しかなかったため、ソケットリフト法 は行えませんでした。
そのため、上顎結節という部位にインプラントを埋込むことにしました。
上顎結節とは、上顎の奥歯のさらに後方にある親知らずの部分のことです。
親知らずがあった部分はわりと骨吸収が少ない部分ですので、
上顎の奥歯に骨の高さが少ない場合には、この上顎結節にインプラントを埋込むことがあります。

ちょっとわかりずらいので、他の症例にはなりますが、レントゲンで解説します。
下のレントゲン写真は、治療前です。
上顎の左右奥歯に歯がないことがわかるかと思います。
そして、
赤色の点線が上顎洞の位置で
緑色の点線が骨の外形です。
点線の中央部には 骨の高さがほとんどないことがわかるかと思います。
67789900
クリックすると拡大されます。



そのため、骨吸収が起こり、骨の高さが少ない部分には、インプラントを埋込むことができないため、
先程書きました 親知らずの部分(上顎結節)にインプラントを埋込む計画を立てました。
治療後が以下になります。
1111110
クリックすると拡大されます。



このようにインプラントを埋込むための骨吸収が大きい場合には、治療は大変になります。

また、骨吸収が起っていたのは、高さだけではありませんでした。
骨の幅も非常に少ない状態です。
そのため、骨幅も増大させるGBR法(骨増大法) も併用しました。



今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約4〜5ヶ月後に型を取ります。
上顎の場合、通常は、3ヶ月程度で型を取ることが可能なのですが、骨吸収が大きい場合には、通常よりも長くなることがあります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。

次回のブログは8/13(木曜日)になります。




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インプラントと噛み合わせ:その2

8/6(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラントと噛み合わせ:その2』になります。

前回のブログでは、歯が欠損した状態を放置すると 噛み合う歯が動いたりして、噛み合わせに問題が起ってしまうことを解説しました。

また、歯ぎしり や くいしばり の問題についても解説しました。

本日もインプラントと噛み合わせについての続きになります。

噛み合わせに問題があると インプラントの被せ物(セラミック等)が欠けることがあります。
これは、もちろん頻繁に起ることではありませんが、
インプラントのセラミックが欠けることは現実問題として考えられることです。

特に奥歯では、噛む力の負担が大きいため、割れることがあります。

まず、この理由を解説します。
インプラント天然歯は、噛み合わせに対して大きな違いがあります。

天然歯の周りには『歯根膜』と呼ばれる非常に薄い膜が存在します。

これは噛んだ時に歯を傷つけないように『クッション』のような働きをします。
つまり、歯は噛むと動くのです。

それに対して、インプラントには、歯根膜は存在しません。
そのため、歯を噛んでも動かないのです。
この 歯が動くということは 非常に大切なことです。
歯やインプラントに過度な力が加わった場合、動くことにより過剰な力を逃がす働きがあります。

もし、動かないインプラントに過剰な力が加わった場合、
その力は、そのまま被せ物(セラミック等)に加わります。

つまり、インプラントには 歯根膜がないため、噛んだ力を分散させることができず、
セラミック 等に負担がかかり、欠けてしまうのです。

もし、欠けてしまった場合の対応ですが、少し欠けたのみであれば、その部分を研磨し、丸めるのみです。

ある程度欠けてしまた場合には、修理用のセラミックがありますので、それで、修復します。

大きく欠けてしまった場合には、新しく再製します。

また、再製や修復とともに考えなければならないのが、『原因の究明』です。

例え、欠けた部分を修正しても噛み合わせ や 歯ぎしり が改善されなければ、再度欠けてしまうことが考えられます。
そのため、噛み合わせのチェックやマウスピースを必ず使用することが大切です。
マウスピースについては、前回のブログで解説した内容を参考にして下さい。

毎日の食事や 歯ぎしり や くいしばり にも対応しなければ、なりませんので、セラミック等には非常に負担がかかります。

セラミックの素材は大雑把に言いますと『お茶碗』と同じような『瀬戸物(せともの)』です。
このような素材に毎日負荷をかけていれば、割れてきたりする可能性があるのがわかるかと思います。
もちろん歯科で使用する『セラミック』は『お茶碗』とは違いますが、
割れるリスクは0%にならないのです。

また、割れたりした場合、被せ物を強い接着剤でつけていると
欠けたりした場合に 外すのが困難になってしまいます。
そのため、ネジで固定する方法 や 仮の接着剤でつける ことが有効です。
取り外すことができれば、修理も簡単に行えます。

また、インプラントの被せ物の素材を セラミック 等にせず、金属製の被せ物にする方法があります。
金属ですが、噛み合わせの長期安定からすると最も優れている材質です。

長期的にはセラミック等と 同様に若干は磨り減りますが、かけたりすることはありません。
インプラントの被せ物としては一番お勧めです。

しかし、欠点として金属製ですので見た目に問題があります。
最も奥歯であればよいかと思いますが、少し手前になると見えてしまいます。
そのため多くの患者さんは金属を避ける傾向にありますが、
医療サイドからすると安全性の高い金属がいいと思います。


今週、今回の内容のように インプラント治療後にセラミックが欠けた患者様が来院されました。
ちょうど前回と今回の話と共通する部分がありましたので、紹介させていただきます。

患者様は、数年前に 右下奥歯が4歯分欠損しており、義歯を作製しましたが、
違和感が強く、義歯(入れ歯)ではない、固定式のインプラントを希望され来院された患者様でした。

治療方針として、2本のインプラントを埋入し、4歯分のセラミックを装着する
いわゆる ブリッジ としました。

治療に際し、さまざまな問題をかかえていました。
まず一つ目は、歯が欠損してから義歯(入れ歯)を作製しましたが、違和感が強いため、
なかなか使用することができない状態でした。
そのため、欠損部の上の歯が挺出(落ちて)してしまっていました。
これは、前回のブログでお話をした内容ですね。
噛み合う歯が挺出してしまったため、下顎との隙間(スペース)がほとんど無くなっていました。
どの程度 隙間(スペース)がなくなっていたかと言いますと
もともとあった隙間(スペース)の約70%が失われた状態です。
このような場合、挺出してしまった上顎を多少、削除(削る)し、
上下顎の隙間(スペース)を確保しますが、挺出してしまった歯を削除するにも限界があります。
あまり削除できないケースもあります。
特に挺出してしまった上顎の歯が神経がある状態であった場合には、削れる限界があります。

今回のケースでも多少挺出した上顎を削除し、セラミック ブリッジを作製しましたが、
それでも通常の隙間(スペース)の半分以下しかない状態でした。
そのため、作製してできたセラミック ブリッジも高さが半分程度の物しか作製できませんでした。

また、患者様は噛み合わせが非常に強い方でした。
歯ぎしり や くいしばり が非常に強い方です。

このようなことが合わさり、今回のセラミック部分の破損につながったと考えられます。

修復を試みようと思いましたが、再度欠ける可能性が高いと判断し、
ブリッジ自体を新しく作製することにしました。
ブリッジを新しく作成する場合、当医院では保証制度がありますので、
費用はまったくかからず、無料で行えます。

さて、今回新しく作製するにあたり、同じようなことが起らないように
4歯分のブリッジのうち、一番奥の部分のみ、金属製にすることにしました。
一般的に、一番奥の歯に噛む力が加わりやすいので、割れることがあります。
今回は、そうしたことを防止するために、一番奥のみを金属製に変え方が安全であることを
患者様にご説明したところご納得していただけました。

歯科治療において、治療を行った部位が100%トラブルなく経過すれば良いのですが、
現実的には、治療部位に問題を生じることもあります。
そのような場合には、トラブルとなった原因を考え、できるかぎり問題が生じないような
方法で対応することが重要であると考えられます。

無理をした方法で行っても、良い結果は得られません。

本日は話がだいぶ長くなってしまったので、これで終了します。


次回のブログは8/10(月曜日)になります。


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インプラントと噛み合わせ

8/3(月曜日)です。

前回のブログでは、インプラント治療の際には、歯周病に注意が必要であることを解説しました。
それは、インプラントも歯周病のような状態になるということです。
インプラント周囲炎 です。

今回は、他の注意事項について解説します

噛み合わせについてです。

インプラントをご希望されている方の中には、歯が欠損してから長期的に期間(時間)が経ってしまっている方がいらっしゃいます。
歯がない状態が長く続くと、残っている歯は、動いてしまいます。
例えば、下の奥歯が1歯欠損(抜歯)となったとします。
歯がないままでいると この欠損した歯と噛み合っていた上顎の歯が下に落ちてきます。
必ず落ちてくるということではありませんが、
多くの場合 噛み合う歯がなくなると 歯は動きます。

また、動くのは、噛み合う歯だけではありません。
欠損している部位の両側の歯も 欠損している部位に傾斜して動いてきます。

歯が動くことによって、噛み合わせが全体的にズレていきます。

歯が多数欠損している方では、ほとんどの場合、歯の移動が起こり、噛み合わせ変化が起っています。
このような場合には、治療は大変です。
単に 歯がない(欠損)している部位にインプラントを埋込めば良いわけではありません。
噛み合わせ全体を考えた治療計画が必要になります。

先程 例で 下顎の奥歯が1歯欠損すると 噛み合う上顎の歯が落ちて来ることを解説しました。
このよな場合には、下顎の欠損部位にインプラントを埋込むことと
落ちてきた上顎の歯を多少削除することが必要になることがあります。
もちろん歯を削ることは、あまり良いことではありません。
しかし、欠損を放置し、噛み合わせが変化した状態で、インプラントの噛み合わせを作製することは
良いことではありません。
適切な噛み合わせにするためには、欠損部以外の問題も解決することが必要です。

もっとも重要なことは、歯がない状態を長く放置しないことです。

さて 次にお話する 噛み合わせの問題点は、『歯ぎしり や くいしばり』です。
この ブログでは、良くお話しする内容です。
『歯ぎしり や くいしばり』は、本当に大きな問題を引き起こします。

詳細は、以下を見て下さい。
歯ぎしり くいしばり の問題

この『歯ぎしり や くいしばり』を防止する対策として、
『ナイトガード』という マウスピースを就寝時に使用することが一般的です。

特に、疲労があったり、ストレスが溜ったり、体調の変化が起っているような状態は、
『歯ぎしり や くいしばり』が強くなる傾向があります。

しかし、問題なのは、このマウスピースを 今後 使用し続けることが可能かどうかです。

通常、『ナイトガード』は、寝ている間に使用するものです。
どの程度の期間使用する必要性があるかということですが、
基本的に 一生涯 使用していただきます。

大変です。
毎日、使用するのは…

そのため、最初は、ナイトガードを使用していたが、だんだんと使わなくなる方もいらしゃるのが現状です。
しかし、『歯ぎしり や くいしばり』が強い方は、ナイトガードを使用しないことにより、
問題が起ることがあります。

『歯ぎしり や くいしばり』に問題がある方を治療する際には、
ナイトガードの作製を行いますが、
ナイトガードだけに頼った対応を行うと 
もし、患者様が使用されなかった時に問題が生じやすいので、
『歯ぎしり や くいしばり』が強い方の場合には、それなりの対応が必要になります。

例えば、インプラント自体の安定性を得るために、できるかぎり長いインプラントを使用したり、
欠損が多い場合には、インプラントの本数を増やしたりします。
インプラントの本数を増やすということは、
例えば、下顎の奥歯に欠損が4歯分あったとします。
骨の状況され良ければ、2本のインプラントを埋入し、4歯分のブリッジとします。
2本のインプラントでも問題なく機能します。
しかし、『歯ぎしり や くいしばり』が強い方では、
インプラントの本数を3本にしたり、4本にしたりします。
この方が安定が良いのです。

次回のブログでは、インプラントと噛み合わせの 他の問題点について解説します。


次回のブログは8/6(木曜日)になります。


今週(7/31〜8/2)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

下顎の左右欠損部に3本のインプラントを行った症例です。
今回インプラント手術を行った患者様は、数週間前にも上顎にインプラントを埋入された方です。

上下顎に欠損があり、両顎ともインプラントを行う場合には、
上下顎同時(同日)にインプラントを埋入する場合と
日にちを異なり、2回に分けて行う ことがあります。
これは、症例にもより違いますし、
患者様のご希望によっても違います。

ただし、2回に分けて行う場合には、上顎から行うことが多いのです。
その理由として、インプラントと骨が結合(くっつく)期間が上顎のが長い(期間がかかる)のです。

使用するインプラントの種類(メーカー)や骨の状態にもよりますが、
当医院で使用している ストローマンインプラント(ITIインプラント)アンキロス インプラント では、顎で約2〜3ヶ月、顎で約3〜4ヶ月の期間がかかります。
つまり、顎の方が治療期間が長いのです。
そのため、上下顎とも治療を行う場合には、時間(期間)のかかる上顎から開始することが多いのです。

今回の症例も時間(治療期間)のかかる上顎を先に行い、
治療期間の短い下顎を今回(後で)行いました。

使用したインプラントは、 ストローマンインプラント(ITIインプラント)です。

麻酔方法は、静脈内鎮静法 です。
この麻酔方法は、治療中は、完全に眠ってる状態です。
そのため、治療(手術中)の不安がまったくなく行えます。

一度この静脈内鎮静法 で行うとほとんどの患者様は、2回目の治療もこの麻酔方法を“ご希望されます。




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Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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