最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2010年03月

インプラント症例:34回目

3/29(月曜日)です。
今日も『インプラント症例』です。
この症例シリーズもすでに34回目です。
つまり、34症例も紹介したことになります。
どの症例もさまざまな問題があり、大変な治療もありました。

現在インプラント治療で悩んでいる方の中にも
今までの『インプラント症例』の中に当てはまるような症例もあるかもしれません。
是非探されて ご覧になって下さい。

今回の症例も骨吸収が大きくあったために、治療方法を工夫したケースです。
本来は、骨吸収が起こる前に
きちんと治療するとか
ダメならダメで抜歯するとか
なにかの手だてを行うことが必要ですが、
現実問題として、悪い状態を放置してしまっている方が多くいらっしゃいます。

本日ご紹介する患者様も 悪い状態が放置したために
骨があまりにも吸収しすぎてしまったのです。

話より実際の症例を見た方が分かりやすいので早速見てみましょう。
以下は、初診時のレントゲンです。
上顎の左側の奥歯がグラグラして腫れて 痛い!
とのことで来院されました。
スライド1

以下のレントゲンの赤丸が問題となっている歯です。
スライド1

上顎左側の奥歯は、もうグラグラです。
指一つで取れてしまいます。
その手前の2歯は、だいぶ前に抜歯となっていました。
現在は、この欠損部は義歯(入れ歯)を使用していました。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド2

さらに分かりやすくするために
以下のレントゲンは、
上顎洞(空洞部分)を緑色
骨吸収した部位を赤色であらわしたものです。
現在残っている骨は、緑色赤色の間のみになるのです。
奥歯では、骨がかなり吸収しているのが分かるかと思います。
スライド4

上顎左側の奥歯は、抜歯です。
スライド3

抜歯を行うと欠損は、3歯分になります。
それでは、骨吸収ががった奥歯には、インプラントを埋め込むことが可能なのでしょうか?
もし、抜歯を行った奥歯にインプラントを埋入すると以下のようになります。
スライド5

抜歯を行った奥の部分には、このままではインプラントを埋入することは無理なことは分かると思います。
もし、この部分にインプラントを埋め込むためには、骨の移植手術が必要になります。
骨の移植手術とは、サイナスリフト法(上顎底挙上術) のことです。
私自身もサイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うことはあります。
しかし、可能なかぎり避けたい治療です。
その理由として、かなり大変な治療だからです。
まず、移植を行う骨を 口腔内のどこからか取ってこないといけません。
これが、大変なのです。
また、取ってきた骨を上顎洞の中に挿入する治療も大変です。
治療後に大きく腫れる確立が非常に高く、
治療を受ける患者様にとって非常に大変な治療になります。
そのため、可能であれば、避けたいと考えています。

患者様自身も
『仕事のこともあり、腫れるような大変な治療は行いたくない!』
とのご希望がありました。
そこでカンチレバー という治療方法を行うことにしました。
具体的には以下のような治療方法です。
スライド6

3歯欠損に対し、手前に2本のインプラントを埋入し、
奥にはインプラントを埋入しない方法です。
ただし、作成する歯の部分は、3歯分です。

抜歯後、インプラント手術が終了した直後が以下のレントゲンです。
スライド7

埋入した2本のインプラントの奥には、大きな穴が開いています。
以下のレントゲンは、治療終了後です。
スライド8

治療終了後の状態に骨吸収を表す線を記入したのが以下のレントゲンです。
スライド9

インプラントを埋入しなかった奥歯の部分には、骨吸収による穴があるのがわかると思います。

それでは、こうしたカンチレバー は、大丈夫なのでしょうか?
噛み合わせ等が安定していれば、問題はありません。
しかし、この患者様は噛み合わせが強い方でした。
そのため、就寝時にはナイトガード という歯ぎしり防止装置を着用していただいています。
また、インプラントの被せ物自体に過大な力が加わった場合には、
わざと 被せ物自体が緩んでくるようなシステムをとっています。
具体的には、インプラントの被せ物を『ネジ固定式』 にする方法です。
通常、セラミック等のインプラントの被せ物は、強力な接着剤で取り付けます。
一般的な差し歯やブリッジと同じです。
しかし、こうした接着剤でしかかり固定してしまうと
もし、過大な力がインプラントの被せ物に加わった場合、
インプラント本体にも過大な力が加わることになります。
このようなことが起こるとインプラント本体が動いてしまうことがあります。
万が一、インプラント本体が動くと インプラント治療は失敗です。
また、セラミック等のインプラントの被せ物に過大な力が加わると欠けたりすることがあります。
もし、セラミック等の被せ物を強力な接着剤で固定した場合には、
欠けてしまっても修理が難しくなってしまいます。
そのため、なにか問題があった場合でも インプラントの被せ物が取り外すことができれば、
欠けたセラミックを修理することも可能ですし、
インプラントの被せ物に過大が力が加わった場合にも
インプラントの被せ物自体が緩んでくれるため、インプラント本体のダメージも防げます。
これが、『ネジ固定式』 です。

具体的には、歯の噛む面に小さなネジの穴が開いています。
メガネに使用するような小さなネジです。
接着剤で被せ物を固定するのではなく、この小さなネジで被せ物とインプラント本体を固定する方法です。
これが、『ネジ固定式』 なのです。
『ネジ固定式』 の場合、過大な力が加わるとネジが緩んできます。
そうすると被せ物が少しグラグラしてきます。
被せ物自体がグラグラと緩んでくるとにより、
インプラント本体に負担が加わるのを防ぎます。
患者様ご自身は、食事をすると『なんか歯がグラグラする!』と感じるようになります。
このようなことが起こったら、来院していただきます。
そして、歯科医院で被せ物を固定してあったネジを再度締め付けます。
こうすれば元に戻るのです。

インプラント治療が終われば、絶対に一生問題が起こらないということではありません。
インプラント治療は ブリッジ や 差し歯 の治療と比較すれば その成功率は非常に高いものです。
しかし、100%という治療法はありません。
そのため、リスク回避といったことを考えることが重要なのです。

この方は、実際にメインテナンス(定期検査) の中で被せ物を固定していたネジが緩んできたことがありました。
この時には、再度ネジを締め付けなおし、現在問題なくご使用していただいています。


次回のブログは4/1(木曜日)になります。
次回も『インプラント症例』です。
さまざな症例をどんどんと報告します!


現在、インプラント基礎ブログ では、面白いテーマでブログを書いています。
そのテーマは、『インプラントの本当の治療費は?:隠された追加費用のなぞ』です。
さまざまなHPで 格安インプラント が広告されていますが、
本当に安いのか?
という話の真実についての 裏話 を解説しています。
先週から始めたばかりの連載シリーズですので、是非ご覧になって下さい。
先週の基礎ブログは、以下です。
   インプラントの本当の治療費は?:隠された追加費用のなぞ:その1


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

インプラント症例:33回目

3/25(木曜日)です。
今日も『インプラント症例(33回目)』になります。

本日の症例は、抜歯即時インプラント です。

通常 ダメな歯を抜歯してインプラントを埋入する場合、
抜歯後に一定の期間を待ってからインプラントを埋め込みます。
具体的には、抜歯後に約3ヶ月程度待ちます。
場合によっては、半年程度待つこともあります。
そして、抜歯部が治っていからインプラントを埋入するのです。
これが一般的な治療方法です。

しかし、抜歯後に一定期間待つと トータルの治療期間が長くかかってしまいます。
そのため、抜歯と同時(同日)にインプラントを埋入する方法があります。
これを抜歯即時インプラント と言います。

抜歯と同時(抜歯当日)にインプラントを埋入することにより、
治療期間が短くなるだけでなく、
抜歯とインプラント治療を1回で終了できるため、
麻酔を行う回数も1回になります。
患者様への負担も減少できるのです。

しかし、こうした抜歯即時インプラント はどのような方でも適応されることはありません。
適応基準(適応症)もあります。
ただし、この適応基準さえ守れば 非常に良い治療方法と言えます。

本日ご紹介する症例は、抜歯即時インプラント になります。

通常こうした症例をご紹介する場合には、良い結果を得られたケースをお見せすることになります。
しかし、それであると抜歯即時インプラント の難しさが分かりづらいので、以下の症例はあえて問題点を提示したいと思います。

当然のことながらネットでは、良い結果の症例のみが掲示されています。
しかし、これでは本当の結果(状況)が分かりません。
実際の臨床では、さまざまなことが起こります。
例えば、
治療期間(治療回数)に制限があるとか、
治療費に制限があるとか、
骨吸収があり、インプラントができない場合もあったり、
骨吸収が大きい場合には、骨の増大治療を行います。
ケース(骨吸収の程度)によっては、治療が非常に大変になることもあります。


抜歯即時インプラント を行うにあたり 最も重要な点は、骨吸収の有無です。
骨吸収が起こっている場合には適応症ではありません。
特に切開をしないで、抜歯した穴にインプラントを埋入するだけの治療法であると 骨吸収の程度をきちんと把握することは難しいため、
『切開しないで、抜歯当日にインプラントが行えるから 簡単だ!』
と思っていると大きな問題に直面します。

今回の抜歯即時インプラント の症例は、初診時の診査の結果、多少の骨吸収がありました。
骨吸収の原因は、歯根破折 です。

それでは、骨吸収が起こっている状態で抜歯即時インプラント を行うとどのような結果になるのかを紹介します。

抜歯即時インプラント の症例は、いつものようにレントゲンではなく、口腔内の状態をそのまま見ていただいた方が分かりやすいので、口腔内写真を中心に解説します。

症例は、10年程度前になります。
患者様は、突然前歯が取れたとのことで来院されました。
痛みはありませんでしたが、取れた歯は大きく虫歯になっていました。
以下の口腔内写真は初診時になります。
スライド1

また、歯の根には、亀裂 が入っていました。
スライド2

診断は抜歯です。
その理由として、
1.虫歯を除去すると歯自体がほとんどなくなってしまう!
2.根には、亀裂(歯根破折 )がある!
ということです。
患者様は、抜歯自体には同意していただけました。
抜歯後の治療方針として、
1.両側の歯を削除し、ブリッジとする
2.義歯(入れ歯)
3.インプラント
という話をさせていただきました。

ブリッジ、義歯、インプラントの違いについては、以下を参考にして下さい。
   ブリッジ、義歯、インプラントの比較
   ブリッジ、義歯、インプラントの平均寿命

患者様は、歯を削除する治療は避けたい とのご希望がありました。
そのため、インプラント治療をご希望されました。
ただし、ここで問題となったのが、治療期間です。
10年程前は このような症例の場合、抜歯を行い 3ヶ月程度抜歯部が治るのを待ってから インプラントを埋入することが一般的でした。
まだまだ抜歯即時インプラント は一般的な治療方法ではなかったのです。
患者様には、インプラント治療の場合
抜歯も含めて半年以上の治療期間がかかることをお話しました。
もちろん治療期間中には、仮歯がないということはありません。
仮歯 はきちんとあります。
しかし、どうしてもこの治療期間がかかることがネックになっていました。
そこで、その当時はまだまだ一般的ではありませんでしたが、抜歯即時インプラント を行うことになりました。
もちろんさまざまな検査を行なった結果、歯根破折 を起こしていたため、歯の周囲の骨吸収が多少起こっていました。
そのため、抜歯後には多少の歯肉退縮(骨吸収)が起こる可能性があることを説明しました。
具体的には、抜歯即時インプラント を行うと治療後にインプラントの被せ物が周囲と比較すると長く見えるということです。
通常のインプラント治療(抜歯して一定期間待つ治療法)と抜歯即時インプラント の利点、欠点をご説明した結果、患者様は治療期間を短縮する抜歯即時インプラント を選択されました。
以下の写真は、抜歯直後です。
スライド3

抜歯した穴の中には、汚れ(細菌)が存在しているため、内部を徹底してきれいにすることが重要です。
その後、インプラントを埋入します。
抜歯した穴があるので切開等もまったくしません。
スライド4

以下の写真は、インプラント埋入後に 蓋 をした状態です。
スライド5

この後仮歯 をしますので、この金属の蓋が見えることがありません。
仮歯は、インプラントの両側の歯にプラスチックでできた仮の歯を接着剤で固定します。
審美的に問題となることはありません。
以下の写真は、インプラント埋入後約3ヶ月後の仮歯を撤去した状態です。
スライド6

金属の蓋を取った状態が以下の写真です。
スライド7

現状を細かく言えば、抜歯後に骨吸収が若干起こったために、歯肉が多少退縮しています。
以下が最終的な被せ物を装着した写真です。
スライド8

写真が少しピンぼけしてしまっています。
術前に骨吸収があったために、歯肉の退縮が若干認められますが、患者様は最短期間での治療結果に満足されています。
抜歯即時インプラント は、全ての症例に適応されるわけではありませんが、適応症さえ守れば有効な治療方法です。
以下は、治療終了後のレントゲンです。
スライド9


以下は、同様(虫歯と歯根破折)な状態でインプラントを行った 別の症例になります。
患者様は、上の前歯が取れたとのことで来院されました。
以下のレントゲンは、取れた被せ物をそのままご自身で付けた状態でのレントゲン写真です。
*印が取れた被せ物です。
スライド1

差し歯を取り診査をした結果、虫歯もありましたが、歯根破折 が起こっていました。
スライド2

診断としては、抜歯になります。
歯根破折 を起こした場合、できるかぎり早急に抜歯を行うことが大切です。
抜歯が遅れると根の周囲の骨が吸収します。
骨吸収が進行すると先の症例のように治療後の審美性に問題が生じることもあります。
今回の患者様の場合、歯根破折 してからさほど時間が経っていなかったので、さほど骨吸収はありませんでしてた。
以下が治療後になります。
スライド3

スライド4


このように インプラントの治療には、さまざまなことが考えられます。
どのような治療方法が良いのかは、
骨吸収の状態、
患者様のご希望、
噛み合わせ、
全身状態…
等を考え決定されます。

次回のブログは3/29(月曜日)になります。
次回も『インプラント症例』です。

今週(3/23〜24)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

昨日行ったインプラント手術は、『インプラントによるアタッチメント義歯』という治療方法でした。
歯が多数欠損している場合、インプラントを使用した治療方法には2つの治療法が考えられます。
一つは、欠損数に対して半数程度の数のインプラントを埋入し、インプラント ブリッジ とする治療法です。
インプラントブリッジは、完全固定式になりますので、元々歯があった状態のようになります。
最も違和感が少なく快適な治療方法です。
しかし、欠損が多数存在する場合、インプラントの埋入本数が多くなってしまうため、治療費が高額になってしまうという欠点があります。
例えば、歯が1本もない場合 完全固定式にする場合には、6本程度のインプラントを埋入してインプラントブリッジとします。
かなり治療費がかかります。
そのため、治療費を抑えるために2本のインプラントのみ埋入し、
義歯(入れ歯)を固定させる方法があります。
これを『アタッチメント義歯 』と言います。
義歯とインプラントを結合させるための アタッチメント を装着することにより義歯は、落ちたり、動いたりすることが少なくなります。
義歯が取れたりする方に対しては、非常に有効な治療方法です。

高齢者の方で、総入れ歯をご使用されている方の中には、
義歯が動いたり、
取れたりして
食事に不自由を感じている方がいらっしゃいます。
アタッチメント義歯 は、こうした方に非常に有効な方法です。




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インプラント症例:32回目

3/22(月曜日)です。
今日も『インプラント症例(32回目)』です。


ここ数回は、歯根破折 の症例ばかりを紹介してきましたが、本日は 重度歯周病の症例です。

患者様は、年々 歯がなくなってきて、噛むところも少なくなって困っている方でした。
最近も残っている下顎の歯がグラグラしてきたため、近くの歯科医院を受診したところ
『歯周病が進行しているため、何本もの歯を抜歯しなければならない!』
との診断を受けました。

『このままでいると 全ての歯がなくなってしまう』 と考え、
歯周病の専門医を受診しようと探されて、当医院に来院されました。

初診時の状態は、かなり悪い状態でした。
上顎は 4歯のみ残っているだけで、
下顎は 10歯残っていましたが、4歯はグラグラで 指で触っただけでも取れそうな状態でした。
当然のことながら 腫れ や 出血 もありました。
初診時のレントゲンが以下になります。
スライド1

このままでは、骨吸収の状態が分かりませんで、いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
下顎の前歯部から右側にかけて かなりの骨吸収があるのが分かるかと思います。
スライド2

歯周病検査 の結果、グラグラの4歯は、歯周病治療 を行っても改善しないと判断したため、抜歯になりました。
スライド3

問題なのは、抜歯後の治療方針です。
患者様は、義歯(入れ歯)は可能なかぎり避けたい とのご希望がありました。
現在、上顎は大きな義歯を使用していますが、やはり違和感があります。
また、下顎の左右の奥歯が欠損していますが、義歯は違和感が強く義歯が使用できない状態でした。
そこで、下顎のグラグラしている4歯を抜歯後には、ブリッジで対応する計画になりました。
スライド4

ブリッジは、歯を削除し連結した被せ物を装着する治療です。
そのため、どうしても歯を削除することが必要になります。
可能なかぎり歯を削除しない方が良いことは事実です。
また、ブリッジは欠損している部位を残っている歯で支えるため、支える歯(土台となる歯)に負担が加わりやすい治療です。
もし、治療期間、治療費 等をまったく考えなければブリッジよりは、インプラント治療の方が優れている点は多くあります。
しかし、治療費の問題は大きく 
それぞれの利点、欠点をお話した結果、ブリッジで治療することなったのです。

ただし、今回のブリッジにはリスクはあります。
下顎の一番奥の歯は、神経がない歯なのです。
スライド5

神経のない歯は非常に脆く、歯根破折 のリスクが高い歯です。
神経がない歯の歯根破折 については、このブログを何回か見られている方であればお分かりのことと思います。

ブリッジの土台となる歯が神経がない!
欠損数が多いので、土台には負担が加わりやすい!
等の問題を抱えることになります。
また、患者様は下顎の奥歯は、義歯(入れ歯)を使用しない!
という点もブリッジに負担が加わりやすいことです。

そこで少しでのブリッジの負担を軽減することと
下顎の臼歯部の欠損部で噛めるようにするために、左右の奥歯に1本づつの合計2本のインプラントを埋入することになりました。
以下のような治療計画です。
スライド6

ただし、本来であれば下顎の奥歯は、左右2歯分が欠損しているので、
左右に2本づつの合計4本のインプラントが必要なところです。
しかし、治療費を抑えるということから最小限のインプラントの埋入となりました。
スライド7

以下が治療終了後です。
スライド8

今回の症例のインプラント治療は非常に簡単でした。
骨吸収もほとんどありませんでした。
本日の症例のポイントは、
下顎の左右に1本づつですが、インプラントを埋入することにより
下顎は、義歯を使用しないですみました。
また、インプラントにより噛み合わせの安定が得られた結果、
下顎のブリッジの負担も少なくなり将来的な予知性も高まりました。

もちろん保存した他の歯については、
インプラント治療前に 徹底した歯周病の治療も行っています。
現在、6ヶ月に1回のメインテナンス(定期検査) を行っているところです。
インプラントだけでなく、残っている天然歯のブリッジの方が心配な面もありますが、
患者様の歯ブラシ状態も良好ですので、この状態を維持できるように管理をしていきたいと思います。
上顎の欠損部についても将来的に患者様がご希望されれば、今後インプラント治療となるでしょう。


次回のブログは3/25(木曜日)になります。


今週(3/19〜20)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。


一昨日行ったインプラント手術の患者様は、今回で3回目のインプラント手術でした。
今までの2回とも骨吸収が非常に大きく大変でしたが、
一昨日は、相当大変なケースでした。
骨幅は、2ミリ程度しかありませんでした。
一般的にインプラント手術を適切に行うために必要な骨幅は、約6ミリです。
2ミリという骨幅がどれだけ、少ないかが分かるかと思います。
2ミリの骨幅は大変です。
さまざまな治療を駆使していインプラントを埋入しました。
まず、OAM(大口式)インプラントシステム で骨幅を広げる治療を行いました。
このOAM(大口式)インプラントシステム は、ドリルではなく、細いキリのような器具を使用します。
このキリには、刃が付いていないので、骨が削られることはありません。
細いキリのような器具から 少しずつ 太くし、穴を押し広げて拡大します。
一番細い器具(キリ)で、0.5ミリです。
そこから約0.2ミリづつ 器具(キリ)は、太くなります。
最終的に、インプラントを埋め込むことが可能になるまで、16〜20種類の器具(キリ)を使用します。
最終的な太さの器具(キリ)を使用する時には、骨の幅は約5〜6ミリ程度まで拡大されます。
その状態でインプラントを埋入するのです。
また、不足した部分には、GBR法(骨増大法) も併用して行いました。

使用したインプラントは、アンキロス インプラント です。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


治療費

インプラント手術の治療費は、
インプラントが1本21万円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のOAM(大口式)インプラントシステム GBR法(骨増大法) の費用も全て含まれています。

インプラントモニターの場合には、
1本168.000円(消費税込)になります。


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インプラント症例:31回目

3/18(木曜日)です。

今日は、家族で1日『人間ドックの日』です。
毎年この時期に行っています。
2〜3日前から検査ケータを取るために、痰(たん)の採取を行ったり、便の採取を行い、前日からは絶食です。
今日は長い1日になりそうです。
毎年のことですので、検査スケジュールは分かっていますので、文庫本を持って検査にいどみます。
みなさんも『人間ドック』を受けた方がいいですよ。
ただし、人間ドックといってもどこまで検査するかによって大きく違ってきます。
可能な方は、できるかぎり詳しい検査をされた方がいいです。
人間ドックは確かに検査費用はかかりますが、
病気が悪化した状態で発見されれば、治療費はそれどこではありません。
結果的に検査(人間ドック)を受けていた方が安くすみます。
当然病気が発見されるのであれば、早いにかぎります。

そう考えれば、歯周病検査 なんて簡単なものです。
検査時間は30分もかかりませんし、費用も保険であれば2.000〜3.000円程度です。(3割負担の方)
インプラント治療をご希望される方の多くは、歯周病で歯を失った方です。
もっと早く歯周病検査 を行い、歯周病の治療 を開始していれば、
治療費 も安くなったはずですし、通院回数 も少なくできたはずです。
どのような治療もそうですが、早く対応すればそれだけ 簡単になります。

このブログが書き終わったら、人間ドックに行きます。
急がなければ…


それでは、今日も『インプラント症例』になります。

このブログでは、歯根破折 について良く書いています。
それは、歯根破折 により抜歯となることが多いからです。

以前の歯根破折 のブログについては以下を参考にして下さい。
  1.3/4の歯根破折症例
  2.2/25の歯根破折症例
  3.2/22の歯根破折症例
  4.2/11の歯根破折症例
  5.1/25の歯根破折症例
  6. 1/14の歯根破折症例
  7. 1/11の歯根破折症例
  8. 1/ 7の歯根破折症例

さて 本日も歯根破折 症例なのですが、骨吸収が大きかったために、インプラントを行うのが難しいケースでしたが、大変な骨移植 避けて治療を行ったケースをご紹介します。

実際の症例を見てみましょう。
以下のレントゲンは、初診時になります。
スライド01

上顎の右側の奥歯の被せ物が取れた とのことで来院されました。
スライド02

この折れた歯は、神経がない歯です。
本当に神経のない歯は脆いです。
折れる確立が非常に高いのです。
ちなみにこの方の口腔内のほとんどは、神経がない歯です。
以下のレントゲンの赤丸は、神経がない歯です。
スライド03

今回、被せ物が取れた上顎右側の奥歯以外にも問題がある歯が多いのです。
今後、どんどんと問題が起こってくることが想定されます。
患者様には、問題はかなりあることをご説明しましたが、仕事が忙しく頻繁に通院が難しいため、
噛む場所をきちんと確保するために、まずは上顎の右側の欠損部分をインプラント治療を行いたい とのご希望がありました。

上顎の右側の1歯は抜歯になります。
スライド04

抜歯後のレントゲンが以下になります。
スライド05

インプラント治療前に診査をした結果、骨吸収の問題がありました。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド06

以下のレントゲンは、
上顎洞(空洞部分)を緑色
骨吸収した部位を赤色であらわしたものです。
現在残っている骨は、緑色赤色の間のみになるのです。
骨がかなり吸収しているのが分かるかと思います。
スライド07

治療計画として、下顎の右側の一番奥の歯は親知らずのため、
この歯と噛み合う部分にはインプラントを埋入しません。
そのため、以下のレントゲンのように2本のインプラントを埋入する計画になりました。
スライド08

しかし、先程の骨吸収のレントゲンからみても分かるように
骨吸収と上顎洞 との関係からインプラントを埋入する部位は限られてしまいます。
骨の高さが少ないため、現状では以下のレントゲンのように短いインプラントしか埋入できません。
スライド09

これでは、適切なインプラント治療とは言えません。
そのため、最終的な治療計画は、以下のようになりました。
スライド10

奥のインプラントは、極力長いインプラントを埋入するため 斜めに埋入する傾斜埋入 という治療法を行うことにしました。
また、手前のインプラントも極力長いインプラントを埋入するためにソケットリフト法 という治療を併用して埋入することにしました。
こうした治療法により、大変な骨移植(サイナスリフト法:上顎底挙上術) を避けることが可能になりました。
以下のレントゲンが上顎右側の治療終了後です。
スライド11

治療終了後のレントゲンに骨吸収上顎洞 の関係を合成したのが、以下になります。
スライド12

骨の存在しない部分を避けて 可能なかぎり長いインプラントを埋入しているのが分かるかと思います。

患者様のご都合もあり、この時点でいったん治療は終了になりました。
しかし、まだまだ問題は多く抱えているのです。
神経がない歯が多いですから…
最近になり、下顎右側の奥歯が取れて来院されました。
取れた歯は、虫歯が深く、抜歯となりました。
神経がないと問題は多いです…
スライド14

この歯を抜歯後にインプラントを埋入したのが以下のレントゲンです。
スライド15

この患者様には、まだまだ治療を行いたい部位がいっぱいあります。
しかし、お仕事の都合等でなかなか進まないのが現状です。
しかし、あまり治療が進まないと最終的には多くの歯がダメになってしまいます。
可能であれば、できるかぎり早急に治療を行いたいものです。

本日のインプラント症例は、骨吸収が高度に起こっているケースに対し、
骨移植を避けるために、傾斜埋入 ソケットリフト法 で対応したケースでした。


次回のブログは3/22(月曜日)になります。
通常のインプラント治療ではなく、さまざまな問題に対して対応した症例をご紹介します。
現在インプラント治療で悩まれいてる方に当てはまるケースもあるかと思います。



今週(3/16〜17)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

この2日間は、骨吸収の程度もさほどなく、簡単なケースが多かったですね。

一昨日のケースは、上顎にインプラントを1本埋入 のみ 埋入しました。
この患者様は、以前にもインプラント治療(上下顎に数本のインプラントを埋入しました)を行っている方です。
今回は、メインテナンス(定期検査) 期間中に神経のない歯が歯根破折 を起こしたため、抜歯した症例です。
1本のインプラント埋入のみでしたので、手術時間は5分程度(麻酔時間 等を除く)でした。

使用したインプラントは、アンキロス インプラント でした。
当医院では、前歯部の治療では 第一選択肢となっているインプラントです。

このような簡単な症例ばかりであるといいのですが…
なかなかそうはいきません!!

明日のインプラント手術は結構大変なケースです。
骨幅が2ミリ程しかないのです。
ちなみにインプラントを適切に行うために必要な骨幅は、約6ミリです。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約4ヶ月後に型を取ります。


お知らせです。
このブログ以外にも 2つのブログを毎週書いているのですが、
現在インプラント基礎ブログ では、『骨粗鬆症治療薬 と 歯科治療の関係』 について シリーズで解説をしています。
明日(3/19)は、最終回です。
ご興味のある方はご覧になって下さい。
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これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
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インプラント症例:30回目

3/15(月曜日)です。
本日も30回目になりました『インプラント症例』です。

今まで さまざまなケースに対応した症例をご紹介してきました。
このブログを見られている方で インプラント治療を考えられている方の中の症例にも当てはまることもあるかと思います。
探されてみて下さい。

それでは本日の症例です。

本日の症例は、『上顎の左側の奥歯がグラグラしている!』とのことで来院されました。
この時すでに
下顎の左右の奥歯 もありませんでした。

どんどんと歯がなくなっていく状態で、噛むところがなく 心配になり
『インプラント治療でどうにか噛めるようになりたい!』
とのご希望で来院されました。

以下のレントゲンが初診時になります。
スライド01

上顎の左側の奥歯がグラグラしていました。
指で触っても 取れそうなくらいです。
以下のレントゲンの赤丸が問題となっている歯です。
スライド1

いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド02

骨吸収がなかり進行していますね。
本来このように骨吸収する前にきちんと治療しておけば良かったのですが…
現状では、治療が不可能な状態です。
骨吸収が進行しすぎているため、上顎洞との距離もほとんどない状態でした。
以下のレントゲンは、骨吸収の状態 と 上顎洞 との関係です。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド03

結論として、上顎の左側の奥歯(3歯)は、抜歯になりました。
スライド04

もちろん、可能なかぎり抜歯は避けたいところですが、
完全に治すことができない歯周病の状態の歯を そのままにしておくと
治らない歯から歯周病細菌は、他の歯へと感染 してしまいます。
これは、歯周病が感染症 だからです。
抜歯しないでそのままにしておくと 他の歯もダメになってしまいますのでどうしても抜歯が必要です。
また 感染が取除けないと 歯を支えている骨は どんどんと吸収してしまい、抜歯となった後の治療が難しくなってしまいます。
以下のレントゲンは、抜歯後です。
スライド05

次のレントゲンは、抜歯後の状態に 骨吸収 と 上顎洞 を表示したものです。
スライド06

これだけ、骨吸収していると 抜歯後にどのようにしてインプラント治療を行うか悩んでしまいます。

現状で、残っている骨量は非常に少なく、
奥歯では、骨の高さが1〜3ミリしかありません。
通常、上顎の奥歯に適切なインプラントを埋入するためには、
骨の高さは10ミリ以上は必要です。
あまりにも足らない(骨吸収している)のが分かると思います。
上顎の左側奥歯にインプラントを埋入するためには、どうすれば良いのでしょうか?

通常これだけ骨吸収があると 上顎洞内部に骨移植を行うことが必要です。
骨移植とは、サイナスリフト法(上顎底挙上術) のことです。
この治療はかなり大変な治療です。
サイナスリフト法(上顎底挙上術) しか治療方法がない場合には、私自身も行うことはありますが、できれば避けたい治療です。
その理由として、
1.治療自体が大変で、治療後の 腫れ 等が大きく起こる!
2.治療期間が非常に長い!(トータルで1年〜2年近くなることもある!)
3.骨移植に伴う治療費がかかる!
といったことがあります。

この部分へのインプラント治療も大変ですが、
他の欠損(下顎の奥歯)の治療はどうしたら良いでしょうか?
ベストな治療方法としては、欠損全てにインプラントを埋入することです。
以下の シュミレーション:1 のように 左側の上下顎にインプラントを埋入すれば、奥まできちんと噛めます!
スライド08

しかし、患者様はこの治療方法は希望されませんでした。
その理由としては、
1.シュミレーション:1のように行うと治療費が高額になる!
2.骨移植 等の大変な治療は避けたい!
とのご希望です。
特に治療費については、『最小限の範囲(治療費)で抑えたい!』とのご希望がありました。
また、患者様は下顎は義歯(入れ歯)を使用したくない
とのご希望もありました。

だんだん難しくなってきますね。

ここで治療計画の重要点をまとめます。

1.下顎は義歯(入れ歯)を使用しないため、
  それに合わせた上顎にインプラントを埋入しても意味はない!

2.治療費、骨移植を避けるために最小限の負担で治療を行う!

以上の2点を考慮した結果、インプラントプランは、以下のレントゲンのように
2本のインプラントのみ にしました。(シュミレーション:2)
スライド09

上顎の左側に2本のインプラントを埋入することにより
下顎の残っている2歯とは噛めるようになります。
これは、最小限のインプラント治療本数で
最大限の効果を発揮するプランです。
もちろん欠損全てにインプラントを行えばより良いですが、
無理な治療計画は、単に理想で終わってしまいます。

ここでもう一つの問題があります。
先程の骨の高さです。
骨吸収が大きいため、現状ではどうしても 短いインプラントしか埋入できません。
骨移植 も避けたいのです。
そのため、最終的なインプラント治療計画は以下のようになりました。
スライド10

具体的な治療内容は、以下のようになります。

1.手前のインプラントは、骨移植を避けて可能なかぎり長いインプラントを埋入するために、
  斜めにインプラントを埋入する
  これをインプラントの傾斜埋入 と言います。

2.のインプラントは、大変な骨移植は避けてソケットリフト法 で対応する

以上の2つです。

以下のレントゲンが治療終了後になります。
スライド11

このことにより、
1.最小限の治療期間
2.最小限の負担(大変な治療は避ける)
3.最小限の治療費
で治療が行えました。

今後注意することは、
下顎の右側では噛めないことと 
右側の奥歯でも噛めないことがあるため、
インプラント部分で噛む機会が多くなります。
そのため、インプラント部分が加重負担となり、トラブルがおきないように管理することが必要です。

以下のレントゲンは、治療終了後の状態に 骨吸収の状態 と 上顎洞 を表示したものです。
骨吸収が大きいにも関わらず、極力骨が存在する部位にインプラントが埋入されているのが分かるかと思います。
スライド12



次回のブログは3/18(木曜日)になります。
次回もまだまだ『インプラント症例』です。
さまざまな問題に対応した症例をご紹介します。

お知らせです。
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今週(3/12〜14)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

今週末は、簡単な症例が多かったのですが、一昨日行ったインプラントは、少し大変なケースでした。
それは、骨の高さが非常に少なかったからです。
上顎左側奥歯にインプラントを埋入しました。

術前の状態が以下のレントゲンになります。
スライド1

骨の高さが非常に少なく、ソケットリフト法 を応用してインプラントを埋入しました。
詳細は、また後日解説しますが、下顎に埋入してあるインプラントは、他歯科医院にて行った治療であり、下顎左側のインプラントは、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) になっています。
*この症例の詳細は、後日解説します。
以下がインプラント手術直後です。
スライド2

使用したインプラントは、ストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
この症例はまだ始まったばかりですので、続きはまたご紹介します。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約4ヶ月後に型を取ります。



 インプラントモニター募集(20%割引
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
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インプラント症例:29回目

3/11(木曜日)です。
今日も いつものように『インプラント症例(29回目)』です。

今までのインプラント症例をご覧になりたい方は、是非スクロールして第1回目までさかのぼって見て下さい。

毎回 この症例ブログでは、単に歯がない部分にインプラントを埋入した という症例ではなく、
さまざまな問題に対し、工夫をして治療したケースをご紹介しています。
本日の症例は、歯周病とインプラント治療の組み合わせによるケースです。

患者様は、当医院に来院される前に 他歯科医院で重度歯周病のため 数本抜歯し、
グラグラしている上顎の歯は、連結したセラミックで固定する必要があるとの診断を受けたそうです。
また、欠損部位に対してはインプラント治療を行うことが必要との説明を受けたそうです。
患者様は、
1.抜歯の必要な歯が多いこと
2.上顎を全てセラミックで治療すると治療費が高額になること
3.治療方法の妥当性
を第三者に判断してもらいたいとのご希望があり、
セカンド オピニオン を希望され来院されました。

それでは、実際の症例を見ながら解説していきたいと思います。
以下が初診時のレントゲンです。
スライド1

上顎の左側 奥から 3番目 と 4番目が欠損しており、下顎左側奥 2歯も欠損しています。
また、歯を支えている骨の吸収も起こっています。
(骨吸収の状態については後で詳細に解説します)
上顎の前歯部はグラグラ している状態でした。
上顎の右側の奥歯もグラグラ している状態でした。
当医院での歯周病検査 結果から
前医の治療計画のように 歯がない部分は、きちんと歯を作成し(インプラント治療 等で)、
上顎のグラグラしている歯は、被せ物で固定した方が良いことを患者様にお話しました。
この治療計画の理由については、以下の3枚のレントゲン写真の後で解説します。

いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド2

骨が吸収してしまったのが分かるかと思います。
上顎では、歯を支えている骨の量は
前歯部で50%程度(50%の骨は吸収している)、
上顎右側の奥歯で10〜40%(90〜60%の骨が吸収している)
でした。
少しでも分かりやすくするために 歯の長さを矢印であらわします。
スライド3

支えている骨の量が少ないのが分かるかと思います。
診査の結果、上顎右側の1歯は抜歯と診断しました。
スライド4

もちろん、可能なかぎり抜歯は避けたいところですが、
完全に治すことができない歯周病の状態の歯を そのままにしておくと
治らない歯から歯周病細菌は、他の歯へと感染 してしまいます。
これは、歯周病が感染症 だからです。
抜歯しないでそのままにしておくと 他の歯もダメになってしまいますのでどうしても抜歯が必要です。
また 感染が取除けないと 歯を支えている骨は どんどんと吸収してしまい、抜歯となった後の治療が難しくなってしまいます。
この1歯の抜歯については、患者様もご理解していただけました。

次に上顎の前歯部の治療方法です。
歯周病治療を行うと歯周病の進行は停止し、骨吸収の進行も停止させることが可能になります。
しかし、基本的には 吸収した骨は元には戻りませんので、歯のグラグラは改善しません。
骨の量が極端に少なくなっているため 噛む力には耐えきれず、ダメになってしまうことが考えられます。
そこで グラグラしている歯 と そうでない歯 を連結する治療法を行う必要性があります。
骨が吸収してしまった歯 と そうでない歯同士を つなぎ 連結することにより 安定が得られます。
こうした治療法を専門用語で“ スプリント治療 ”といいます。

また、先程抜歯と診断した 上顎の奥歯の欠損部を治療する方法もかねて
上顎の奥歯は、ブリッジによるスプリント治療と計画しました。

この点は、前医と同じ治療方法です。
ただし、前医はセラミックで治療を行うという方法であったため、治療費がどうしても高額になってしまいます。
セラミックは保険が適応されませんので、どうしても治療する歯の数が多いと治療費が高くなります。
保険でも上顎の前歯部は、白い被せ物が可能です。
治療費は1歯分で約7.000〜8.000円程度です。(保険3割負担の場合)
ただし、保険の被せ物の材質は限られています。
硬質レジンと言われる プラスチックの歯 しか認められていません。
プラスチックの歯は、どうしても変色を起こしてしまうため、審美的には良い材質とは言えません。
しかし、今回の治療の中で 可能であれば どうしても行いたい治療があります。
それは、上下顎左側の欠損部の治療です。
下顎左側奥歯の2歯欠損 と
上顎左側2歯欠損は、
このままにしておくと さまざまな問題が起こってきます。
左側で噛めないため、右側や前歯に負担がかかってきます。
現状で、上顎右側 や 前歯部は骨吸収が大きいため、これ以上の負担が加わると ダメになってしまうことが十分考えられます。
左側の欠損部をきちんと噛める状態にすることが 他の歯の将来性を決めると言ってもいいでしょう。
左側の欠損部を治療することが この治療の大きなポイントになるのです。
以下のレントゲンは、上顎左側 と 上顎前歯部の固定(スプリント治療)によるシュミレーションです。
スライド5

スプリント治療の詳細については以下を参考にして下さい。
      スプリント法(グラグラしている歯の固定)

次にインプラント予定部分にも問題がありました。
骨の吸収があったのです。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下になります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
骨が吸収してしまったのが分かるかと思います。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド6

以下のレントゲンは、骨吸収の状態と上顎洞をさらに分かりやすくあらわしたものです。
緑色の部分は空洞ですので、
骨が存在するのは赤線緑色の間だけになります。
骨の高さが非常に少ない状態です。
スライド7

同部分は、ソケットリフト法 GBR法(骨増大法) を併用してインプラントを埋入する計画を立てました。
スライド8

以下が
歯周病治療
スプリント治療
インプラント治療が終了したレントゲンになります。
スライド9


スライド1


今回の治療で、上顎はグラグラしている歯を固定するため、スプリント法(グラグラしている歯の固定) という治療法を行いました。
確かに歯を削ること自体は、歯にとって決して良いことではありません。
可能であれば 歯を削らない方が良いのです。
しかし、歯周病の検査 や 噛み合わせの検査 等からグラグラしている歯の固定を行わないと
結果的に多くの歯を失うことになると判断したため、今回の治療方法になったのです。
歯を失ってからでは 遅いのです。
また、こうした治療を行う際にも治療費の問題は大きく関わってきます。
今回の治療で最も治療費をかける必要性がある部位は、左側の欠損でした。
この部分できちんと噛めることが 他の歯の負担を少なくする点でも有効な治療方法です。
そのため、治療費削減のために 上顎前歯部はセラミックではなく、保険で連結した被せ物を行いました。

なんでもかんでも治療費をかけるのではなく、さまざまなことを考えれ、費用 効果 がきちんと達成できるプランを提示することも歯科医師として重要なことです。

このような問題を多く抱えている患者様の場合、治療後の管理(メインテナンス) が重要になってきます。

せっかく時間をかけ、費用をかけた治療ですからトラブルがおきぬようにしたいものです。


次回のブログは3/15(月曜日)になります。
次回の症例報告では、上顎の骨が非常に吸収していたが、骨移植 等の大きな治療を避けてインプラントを埋入した症例です。
お楽しみに!


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

インプラント症例:28回目

3/8(月曜日)です。
今日も『インプラント症例の28回目』になります。

本日の症例紹介の前にお知らせです。
このブログ以外にも 2つのブログを毎週書いているのですが、
現在インプラント基礎ブログ では、『骨粗鬆症治療薬 と 歯科治療の関係』 について 今週から シリーズで解説をしています。
ご興味のある方はご覧になって下さい。
    インプラント基礎ブログ(骨粗鬆症治療薬 と 歯科治療の関係)

さて本日の症例になります。

本日の患者様は 他歯科医院でインプラント治療を行ったが、
インプラント部分が腫れてきて 出血もあり、膿みも出てくる
とのことで転院し、当医院を受診された方です。
初診時に歯周病検査 、レントゲン検査等を行いました。
口腔内全体に大きな問題がありました。

まず、他歯科医院で治療したインプラント周囲の骨が吸収していました。
インプラントが歯周病になったのです。
このような状態をインプラント周囲炎(インプラントの歯周病) と言います。
また、上顎の歯は全てグラグラしており、
指で触ってただけでもすぐに取れてしまうような状態でした。
上顎は重度歯周病であったのです。
前医が口腔内全体をなにも考えずに治療を行ったことが分かる状態でした。

以下のレントゲンが初診時の状態です。
スライド01

まず、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) の話をしたいと思います。
以下の赤丸インプラント周囲炎 となっている部分です。
スライド02

チタンという金属でできたインプラントでも 汚れが付着すると 天然歯のように歯周病になってしまいます。
インプラント周囲の歯肉が腫れ、出血が起こり、
それが進むとインプラント周囲の骨が吸収(溶けて)してしまいます。
以下のレントゲンは、インプラント周囲の骨吸収を書いたものです。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド03

骨の吸収が起こっているのが分かるかと思います。
こうなるとかなり深刻な状態です。
インプラント周囲炎 は進行してしまうと 治療がかなり困難になってしまいます。
インプラント周囲炎 の治療方法については、以下を参考にして下さい。
    インプラント周囲炎の治療方法

問題なのは、インプラント部分だけではありません。
先にもご説明したように 上顎は全て グラグラしています。
指で触ると取れそうな状態です。
重度歯周病です。
本当であれば、このような重度歯周病の状態でインプラント治療を行うことは、良いことではありません。
インプラント治療を行うに必ず歯周病の治療 を行うことが必要です。
歯周病の治療 を行わないでのインプラント治療は考えられません。
今回ご紹介する患者様は、歯磨きも十分できない方であり、重度歯周病の状態でインプラント治療を行えば、必ずインプラントがダメになることは 始めから 分かっていたことです。

上顎の骨吸収の状態をあらわしたのが、以下のレントゲンです。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
骨が吸収してしまったのが分かるかと思います。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド04

結論として上顎の天然歯は全て抜歯です。
スライド05

以下は抜歯した後のレントゲンです。
スライド06

抜歯当日から歯がないということはありません。
抜歯に型を取り、抜歯当日に義歯を装着するため、歯がない期間は1日もありません。

しかし、問題なのは、歯周病を放置していたために起こっている 骨の吸収です。
これが、かなりの骨吸収でした。
大変です!!
GBR法(骨増大法)
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
PRP法
ソケットリフト法
等骨の増大治療を行いました。

もちろん、歯周病治療は先に終わらせています。
インプラント周囲炎 の治療も先に終了させています。

以下がインプラントシュミレーションです。
スライド07

下顎の歯数に合わせて、上顎の11欠損に6本のインプラントを埋入し、ブリッジとした治療計画です。

以下のレントゲンは、インプラント手術直後です。
スライド08

以下のレントゲンは、先程のインプラント手術直後のレントゲンに骨吸収の状態を書いたものです。
スライド09

骨吸収に沿ってインプラントが埋入されているのが分かると思います。
手術直後のレントゲンだけをみると簡単そうに思えますが、結構大変なのです。

インプラントと骨が結合する間(約3〜4ヶ月)は、義歯が使用できますので歯がないということはありません。

使用したインプラントはアンキロス インプラント です。

以下のレントゲンは、インプラント治療終了後です。
スライド1


今後の問題点(心配点)として、インプラント周囲炎 となったインプラントの予後です。
骨吸収がこれだけ進行したインプラントの場合、本来撤去することが良い方法ですが、
治療を受けられた患者様にとっては、腫れ や 痛みがなければ
できるかぎり撤去したくないと思うのは本音であると思います。

この部分のインプラントは、経過観察中にこれ以上骨吸収が進行するようであれば、やはり撤去する必要性があります。
ただし、現在はインプラント周囲炎の治療 効果もあって骨吸収の止まっており、歯肉の腫れ、出血ともにありません。
このままおちついてくれれば良いのですが…

本来は、こうなる前に きちんとした対応が重要なのです。
今回のように上顎に重度の歯周病が存在する状態で インプラントをすべきではありません。
歯周病治療が可能であれば、きちんと治療を行った後で インプラントを埋入べきです。
ただし、歯周病治療が不可能な状態まで進行している場合には 抜歯が必要です。
中途半端は 決して良い結果とはなりません。

本日のインプラント症例ブログは、診断と治療計画の重要性 についてでした。


次回のブログは3/11(木曜日)になります。
次回もまだまだ続きます『インプラント症例報告』です。
次回の症例は、歯周病治療とインプラント治療の組み合わせケースです。


今週(3/5〜7)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

本日ご紹介する患者様もインプラントモニターの方です。
インプラントモニターを募集する理由の一つに
HPでの症例集を新しく作成したいと考えていたためです。
インプラントモニターの応募が予想以上に多く、現時点でも症例集を作成するのに十分な数になりました。
しかし、あまりにもインプラントモニターをご希望される方が多いので
このまま継続したいと思います。

昨日インプラント手術を行った方もインプラントモニターの方でした。
初診時のレントゲンは以下になります。スライド1

歯根上顎右側と下顎左側の奥歯の両方とも歯根破折 を起こしています。
スライド2

昨日は、上顎の右側に3本のインプラントを埋入しました。
骨吸収もあったため、GBR法(骨増大法) を併用してインプラントを埋入しました。
以下が昨日のインプラント手術直後のレントゲンです。
スライド1

一番奥のインプラントとその手前2本のインプラントの間にスペースがあるのは、
この部分には、もともと歯根破折した歯があったため、抜歯後に大きな穴が開いているため、
この部分を避けてインプラントを埋入したためです。

使用したインプラントは、アンキロス インプラント です。

この症例も治療が終了しましたらブログで紹介します。


治療費
インプラントが1本168.000円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影やGBR法 等の費用も全て含まれています。


 インプラントモニター募集(20%割引
現在、新規にインプラント症例集のページを作成しています。
さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
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今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。

最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで3万円かかっていた費用を無料にしました。
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
ご希望の方は、ご利用下さい。
圧倒的に楽にインプラント治療が行えます。


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インプラント症例:27回目

3/4(木曜日)です。

今月から 大船駅北口歯科のHPがリニューアルしました。
HPを公開してから もう10年が過ぎました。
アクセス数も50万件となった今年、思い切ってリニューアルを決意しました。
10年前のHPの作り方は かなり古く、
以前より 『直したい!』と思っていましたが、なかなか直せなかったのです。

リニューアルを期に 今思い切って内容量もかなり減らしました。
それでも300ページ近くになってしまいましたが…

古い情報はほとんど削除しましたが、これを選別するのに時間がかかりました。

毎年、毎年、少しずつ増やしていったサイトだったので、どんどん見にくくなっていったので、
づーっと気になっていたので、すっきりしました。

今後も できるかぎり新しい情報をどんどんと取り得れていきたいと思いますので、楽しみにしていて下さい。

それでは、今日も『インプラント症例の27回目』になります。

この27回続いているインプラント症例ですが、
一般的なインプラントケースではなく、
骨吸収等の問題が大きかったり、
工夫した症例であったりしたものを 紹介しています。

本日の症例のテーマは、
『何本のインプラントが必要なのか?』
という話です。

欠損が多数ある場合、できるかぎり少ないインプラントであれば
治療の負担も少なくなりますし、
治療費も抑えられます。

今回の症例も 患者様が
『少しでも治療費を抑えたい!』
『大変な治療は避けたい!』
という考えがあったため、可能なかぎりご希望に沿った治療計画をご提案したケースです。
ただし、患者様のご希望をかなえることだけが治療計画ではありません。
無理な治療計画であれば、結果的に問題となることがあります。
正しい情報(治療計画)を提供することが重要なのです。

それでは、実際の症例を見てみましょう。
患者様は、同業者(歯科医師)からの紹介でした。
母親が痛みがあるとのことで、おそらく歯根破折 ではないかと考え、
もし、歯根破折 していれば 抜歯し インプラント治療を行ってほしいとのご希望でした。
レントゲン撮影は行ってはいませんでしたが、さずがに歯科医師ですから 口腔内の状況から
歯根破折 が考えられたのでしょう。

歯根破折については、何度もこのブログ(症例報告)でも解説してきました。

以前の歯根破折 のブログについては以下を参考にして下さい。
  1.2/25の歯根破折症例
  2.2/22の歯根破折症例
  3.2/11の歯根破折症例
  4.1/25の歯根破折症例
  5. 1/14の歯根破折症例
  6. 1/11の歯根破折症例
  7. 1/ 7の歯根破折症例

本当に歯根破折 は、怖いです。
歯根破折する大きな原因は、神経がない歯だからです。

それでは今回の症例に戻りましょう!
患者様は当医院を受診し、早速検査を行いました。
その時のレントゲンが以下になります。
スライド01

上顎右側の奥歯が歯根破折 していました。
スライド02

同部は抜歯となりました。
スライド03

抜歯後は、患者様の子供(歯科医師)の希望もあり、インプラント治療を行うことになりました。
患者様ご自身は、紹介されたこともあり 治療方針については悩むことはなく
『お任せします!』とのことでした。

ちなみにこの患者様は、神経がない歯が非常に多いのです。
以下の赤丸は、全て神経がない歯です。
上顎では1歯以外は、全て神経がない歯です。
スライド04


抜歯後の治療方針としては、インプラントを以下のように埋入することが通常です。
2歯欠損ですから2本のインプラントを埋入するのです。
スライド05

これは一般的な治療計画です。
しかし、ここで問題もあります。
抜歯した上顎右側の歯は、歯根破折していたため、歯周囲の骨の吸収が大幅に起こっていました。
骨吸収が大きい場合、インプラントを埋入するには問題があります。
インプラントは、骨の中にチタンでできたネジを埋め込む治療ですから
骨吸収が起こっている場合には、インプラントが適切に埋入できません。
そのため、抜歯後一定期間(約2〜3ヶ月)を待ち、インプラントを埋入すると同時に 骨の増大治療を行うことが必須になります。
GBR法(骨増大法) です。
今回は、骨吸収がかなり大きいため、ちょっと大変な治療になります。
患者様には治療計画として以下のようなお話をしました。
1.抜歯後 インプラントを埋入するまでに 約2〜3ヶ月待つ必要性がある!
2.インプラント埋入時にGBR法(骨増大法) が必要である!
3.そのため、治療後に腫れたりする確立が高くなる!
4.2本のインプラントが必要であるので治療費がかかる!
以上の話です。

その結果、患者様のご希望は以下のようなことでした。
1.腫れる治療はできるかぎり避けたい!
2.治療期間を短くしたい!
3.治療費を最小限にしたい!
とのことでした。

欠損部が2歯分ですので、最初の治療計画以外には、考えにくいのが現状です。
しかし、噛み合わせ等を十分に検討した結果
以下のような最終的な治療計画は以下のようになりました。
スライド06

上記のような治療計画により、
歯根破折 を起こした部位には、埋入を避けることにより、GBR法(骨増大法) を行わない!
治療費を最小限にするために 埋入するインプラントは、1本のみにする!
ということが可能になります。
1本のインプラントで2歯分を作成する方法をカンチレバー と言います。
噛み合わせが安定している場合には可能な治療方法です。

以下は、上顎右側にインプラント治療が終了したレントゲンです。
スライド07


これでこの部分の治療は終了です。
しかし、暫くしてまた問題が起こってきました。
これだけ神経がない歯が多いのですから…
いつ問題が起こっても不思議ではありません。
上後左側の奥歯も また歯根破折 したのです。
スライド08

抜歯と診断しました。
スライド09


抜歯後の治療方針として 
上顎右側の時と同様に2歯欠損に1本のインプラントを埋入し、カンチレバー とする方法です。
患者様ご自身も当然 前回と同様の治療をご希望されています。
2歯欠損のうち どちらにインプラントを埋入するのか?
ということになります。
以下の青丸の方が骨吸収が大きかったのです。
スライド10

そのため、奥の部分にインプラントを埋入し、カンチレバー とする治療計画を立てました。
スライド11

治療後が以下のレントゲンになります。
スライド12

現在このままの状態で2年程メインテナンス(定期検査) を行っていますが、現状では問題は起こっていません。
本来であれば、いろいろと治療を行いたいことろもいっぱいありますが、
患者様のご希望もあり、現状のままでメインテナンス(定期検査) となっています。
しかし、将来的にはさまざまな問題が起こってくることが考えられます。
特に下顎左側の奥歯は、歯根破折 する可能性が高い歯です。
スライド13


今後のことも考えれば、今回のカンチレバー という治療方法のように最小限のインプラント治療を行うことにより、費用といった点でも削減ができたのは良かったことです。



次回のブログは3/8(月曜日)になります。


昨日、一昨日は めずらしく インプラント手術は1件もありませんでした。
明日からの週末はいつものようにインプラント手術で忙しい日々になります…



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インプラント症例:26回目

3/1(月曜日)です。

いつもご覧になっていられる方は、もうお分かりと思いますが、
当院のHPが大幅にリニューアルしました。
3つのブログは、今後も変わらず書きますので是非ご覧になって下さい。

さて 今日も『インプラント症例(26回目)』になります。

最近インプラントモニター をご希望されて来院される方が非常に増えています。
本日は、1週間前に行ったインプラントモニター の方をご紹介します。

この患者様は、上顎右側の奥歯 と 下顎の左側の奥歯 が欠損している方です。
初診時に 上下顎の奥歯が欠損していたため、奥歯では噛めない状態でした。

今回の症例では今までのブログでは書かなかった観点から 症例を解説していきます。

歯は、上下顎があってこそ、その位置が安定してるのです。
もし、噛み合う歯が欠損している場合 歯は移動します。
例えば、下顎の奥歯が欠損していたとします。
そうすると 噛み合う上顎の歯が下に落ちてきます。
逆に上顎の奥歯が欠損していると
下顎の歯が上方に飛び出てくるのです。
歯は、上下顎で支えられているため、どちらかの歯が欠損すると
欠損している方向に歯は移動してしまうのです。

今回の症例でもそのようなことが起こっていました。

以下は初診時のレントゲン写真です。
スライド01

この初診時のレントゲンから上顎右側の奥歯 と 下顎の左側の奥歯 が欠損しているのが分かるかと思います。
下顎の奥歯は、噛み合う歯がないめ 挺出(上方に動いた)しています。
挺出状態を分かりやすくするためにであらわしてみましょう!
スライド02

下顎右側の奥歯の噛み合わせが斜めになっています。
本来の正常な噛み合わせは以下のようになるのです。
スライド03

下顎の奥歯が挺出(上方に飛び出した、移動した)したのです。
スライド04


正常な噛み合わせはどのような状態であるのかを 以下(前回のブログの症例)で見てみましょう!
完全に良い噛み合わせではありませんが、大きな問題がない噛み合わせです。
スライド05


以下のレントゲンは、今回の噛み合わせに問題がある症例 と 正常に近い噛み合わせ を比較したものです。
スライド06

このような場合、挺出した歯の対処には いくつかの方法があります。
矯正治療により、噛み合わせの改善を行うこともあります。
しかし、今回は、最終的に挺出した歯を削除(被せ物を再製)して対応することにしました。
スライド07

具体的には、赤色の部分を削除するのです。
そして、上顎右側の奥歯 と 下顎左側の奥歯 にはインプラントを埋入する治療計画を立てました。
しかし、上顎右側奥歯にはさらなる問題もあったのです。
骨の吸収があったのです。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために 骨吸収の状態を線で書いたのが以下になります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
骨が吸収してしまったのが分かるかと思います。
緑線は上顎洞です。
上顎洞(緑線の上方)は空洞です。
骨ではなく、穴が開いているのです。
上顎洞の詳細は、以下を参考にして下さい。
        上顎洞
スライド08

以下のレントゲンは、骨吸収の状態と上顎洞をさらに分かりやすくあらわしたものです。
スライド09

緑色の部分が上顎洞です。
赤色が骨吸収の部分です。
緑色の部分は空洞ですので、骨が存在するのは、
赤色との間だけになります。
奥歯の部分では骨吸収が大きいため、骨の高さがほとんどないのが分かるかと思います。
この骨吸収がある部分にインプラントを埋入するためにソケットリフト法 を応用した治療計画を立てました。
スライド11

一番奥の部分には、インプラントを埋入しない治療方法です。
こうした治療方法をカンチレバー と言います。
一番奥にインプラントを埋入しなかった理由の一つとして、
奥歯は、下顎の天然歯の挺出により、上下顎に隙間が非常に少ない状態であり
インプラントを埋入しても インプラントの土台がきちんとできる隙間(スペース)が少なくなる可能性が高いことがあったためです。
以下のレントゲンは、インプラント埋入シュミレーション と 下顎の噛み合わせの状態 を合わせた図です。
スライド12

下顎をそのままの状態でインプラントを埋入すると どうしても一番奥の部分がぶつかってしまうのが分かるかと思います。
以下のレントゲンは、1週間前にインプラントを埋入した状態です。
スライド13

まだ、昨日抜糸をしたところですので、この経過は後日ご紹介します。
下顎左側 と 上顎右側の一番奥は、ストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
上顎右側の手前2本は、アンキロス インプラント です。
ストローマンインプラント(ITIインプラント) は、奥歯やソケットリフト法 を応用した場合に非常に適したインプラントです。

麻酔は、静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) で行いました。
現在、この麻酔方法は期間限定で無料となっておりますので、ご希望の方はご利用下さい。

インプラントモニター もかなり増えてきたため、まとまり次第ブログで紹介します。

次回のブログは3/4(木曜日)になります。
次回も『インプラント症例報告』です。



今週(2/26〜28)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

昨日のインプラントは、非常に大変なケースでした。
今年一番の難症例でした。
埋入したインプラントは、上顎に2本、下顎に4本です。
このどれもが非常に難症例でした。
下顎の2本は、骨幅が2ミリ程度しか存在しない状態でしたし、
残りの2本は、抜歯即時インプラント を行いました。
まあ大変でした。
OAM(大口式)インプラントシステム スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) GBR法(骨増大法) PRP法 を併用してなんとかインプラントを埋入することができました。
上顎も同様に大変でした。
麻酔は、静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) でした。
この患者様もインプラントモニター ですので、また後日経過を紹介します。
ちなみに初診のレントゲン写真は以下になります。
スライド1


昨日は、先生が1人休みでしたので、麻酔科の先生を含め3人で診療をしていましたが、本当に忙しく ヘトヘトな1日でした。
今日は休みですが、これからいろいろと仕事がいっぱいあります…が ブログを書いたらちょっと休みたいです!

治療費
インプラントが1本168.000万円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のOAM(大口式)インプラントシステム スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) GBR法(骨増大法) PRP法 静脈内鎮静法 の費用も全て含まれています。


 インプラントモニター募集(20%割引
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さまざまなケースを見ていただくことにより、よりインプラント治療についてご理解していただきたいと思います。
そのため、症例を公開しても大丈夫という方(インプラントモニター)を募集しています。
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Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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休診日 :月曜日、木曜日、祝日
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