最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

2015年07月

最新インプラント症例:237回目

2015年 7月30日(木曜日)です。


始めに夏期休診の案内です。
8月12日(水曜日)〜17日(月曜日)まで休診となります。

休み中に痛みが出たり、噛めないという状態は避けたいですよね。

歯科治療は、歯石除去 や 簡単な虫歯治療でないかぎり
1回の治療で終了しないことが多いです。

そのため、休み前になんとかしたいと考えられている方は
早めの治療開始が必要です。

以下からインターネット予約可能です。
24時間オンライン予約可能



このブログは「大船駅北口歯科 インプラント症例専門サイト」です。

『237回目のインプラント症例』になります。


本日の症例は、今まで紹介してきた症例とはちょっと違う考え方で
インプラント治療を行った方です。

インプラント治療を行う理由は、
1.歯が欠損しているため噛めない
2.歯が痛い、腫れている、グラグラする 等の問題がある
3.他歯科医院で抜歯と言われた
4.入れ歯では違和感があり、使用できない
等があるかと思います。

また、歯を抜歯する理由には、以下のことが考えられます。
1.虫歯
2.歯根破折
3.歯周病

治療を受けられる患者様にとっては、抜歯はできるかぎり避けたいことです。
そのため、歯周病 であれば、徹底した歯周病治療を行ったり、虫歯 が深ければ最善の方法で治療を行います。
しかし、治療を行ったからといって、全てのケースで保存できるわけではありません。
抜歯しなければならない状態もあります。
また、治療が可能であったとしても 元通りに回復させることが難しい状態もあります。

本日ご紹介する症例は、歯自体のことだけを考えれば、治療が可能なケースでしたが、
元通りに回復させることが難しい状態であったことと
将来性、
治療の簡素化(単純化)、
患者様のご希望を考えた上で抜歯してインプラントを行った症例をご紹介します。

治療方法としては、稀なケースですが、この インプラント症例ブログ では
できるかぎり さまざまな症例をご紹介したいと思います。
インプラント治療を考えられている方のご参考になればと思います。

以下が初診時です。
スライド01

患者様の来院理由は、
1.上顎右側の奥歯がグラグラして噛めない!
2.同部位を他歯科医院で抜歯と言われた!
とのことで来院されました。
スライド02

また、上顎右側の一番奥の歯が欠損していました。
この欠損していることで噛めないということも患者様が治療したい
理由の一つになっていました。
スライド03

それでは、実際の状態を見ましょう。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド04

さらに分かりやすくするために 骨吸収部位を赤色の領域で表します。
スライド05

骨吸収が非常に進行しているのが分かるかと思います。
次に上顎洞です。
以下の緑線は上顎洞という空洞です。
緑線の内側は空洞なのです。
骨ではありません。
ただの 穴 です。
スライド06

これも さらに分かりやすくするために、上顎洞 を緑色で表示します。
スライド07

それでは、現在の患者様の症状を再度考えていきたいと思います。
まずは、上顎右側の一番奥の歯が欠損しているために噛む場所がない!
次に 上顎の奥歯がグラグラしているので しっかり噛めない、痛い!
ということです。
スライド08

それでは、この奥歯のグラグラしていて 痛い ことの原因は
どのようなことなのでしょうか?
1.上顎右側の奥歯が欠損しているため、欠損部位では噛めないため、
  残っている奥歯に負担が加わっている
2.上顎右側の奥歯は、骨吸収が非常に大きいので、グラグラしている

このようなことが原因として考えられます。
それでは、この上顎右側の奥歯は、治療が可能なのでしょうか?
抜歯しなくても保存可能なのでしょうか?
スライド10

答えとしては、保存は可能です。
しかし、上顎右側の奥歯の骨吸収を 元の状態に回復させることは不可能です。
歯周病の治療の中には、失った骨を再生させる治療があります。
この治療をGTR法
エムドゲイン法 と言います。
ただし、こうした治療法は 魔法の治療ではありません。
骨が元通りの回復するのではありません。
現在の状態では、骨の回復はほとんど無理でしょう。
そのため、上顎右側の奥歯のグラグラを100%改善させることは無理なことです。
スライド11

それでは、上顎右側の奥歯の欠損部には、インプラント治療は可能なのでしょうか?
先程あった骨吸収の状態、上顎洞の存在 等を考えると
現時点ではインプラント治療は不可能です。
スライド12

もし、この部分にインプラントを埋め込むためには、骨の移植手術が必要になります。
骨の移植手術とは、サイナスリフト法(上顎底挙上術) のことです。
私自身もサイナスリフト法(上顎底挙上術) を行うことはあります。
しかし、可能なかぎり避けたい治療です。
その理由として、かなり大変な治療だからです。
まず、移植を行う骨を 口腔内のどこからか取ってこないといけません。
これが、大変なのです。
また、取ってきた骨を上顎洞の中に挿入する治療も大変です。
治療後に大きく腫れる確立が非常に高く、
治療を受ける患者様にとって非常に大変な治療になります。
そのため、可能であれば、避けたいと考えています。

患者様自身も
『仕事のこともあり、腫れるような大変な治療は行いたくない!』
とのご希望がありました。
スライド14


また、今後の治療計画を立てる際に重要なのが患者様のご希望です。
現在 問題のある歯 や 全体的な患者様のご希望は以下のようなことでした。
1.抜歯にはさほど抵抗はない!
2.将来的に痛みがあったり、トラブルがある治療方法は避けたい!
  延命治療ではなく、将来的に安定した リスクのない治療法を選択したい!
3.上顎右側の奥歯の欠損部も噛めるようになりたい!
というご希望でした。
スライド13


上顎右側の奥歯の欠損部については、骨吸収が著しいので、骨移植を行わないとインプラント治療が不可能であることは先にご説明したとおりです。
しかし、患者様は、骨移植はご希望されていません。
でも、欠損部は、噛めるようにしたい とのご希望があります。
難しいですね。

骨吸収を含めた口腔内の状態、
患者様のご希望
等を考え、以下を抜歯することにしました。
スライド15

そして、2本のインプラントを埋入し、3歯分を作製する
インプラントブリッジという治療計画になりました。
スライド16

具体的には
ソケットリフト法
カンチレバー
という治療法で骨吸収を起こった部位と欠損部の治療を行いました。
スライド17


以下が治療後です。
スライド18


現在メインテナンス(定期検査) にきちんと通われていることもあり、非常に良い状態です。

治療計画というのは、決まった方法があるのではありません。
今回は、患者様の
1.抜歯にはさほど抵抗はない!
2.将来的に痛みがあったり、トラブルがある治療方法は避けたい!
  延命治療ではなく、将来的に安定した リスクのない治療法を選択したい!
3.上顎右側の奥歯の欠損部も噛めるようになりたい!
というご希望を最優先させて治療を行いました。

今回の症例は少し特殊なケースではありましたが、
結果的に 骨移植等の大変な治療を避けて、奥まで歯を作製することが可能になりました。
また、グラグラしていた歯があったために噛めない ということも改善されました。


本日のケースは再アップ症例でした。


治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。

インプラント   1本  160.000円(消費税別) 
被せ物(白い歯) 1歯  100.000円(消費税別)〜 になります。


インプラントモニターの詳細は、以下をご覧下さい。


インプラントモニターは期間限定で行なっている制度です。
モニター終了後は通常料金となりますので、
ご希望される方は、お早めに受けられて下さい。

当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用が含まれています。


このブログが始まって以来 毎週木曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週木曜日にアップしたいと考えております。


 インプラントモニター募集(インプラント手術費用20%割引
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
      インプラントモニター(手術費用20%割引)
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。

最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで4万円かかっていた費用を無料にしました。(インプラント2本以上同時に埋入の方のみ)
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
ご希望の方は、ご利用下さい。
圧倒的に楽にインプラント治療が行えます。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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最新インプラント症例:236回目

2015年 7月 9日(木曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 インプラント症例専門サイト」です。


『236回目のインプラント症例』になります。


本日のケースは昨日行なった症例です。

上顎に4本のインプラントを行なったケースです。


患者様は上顎に2歯のみ残っており、
他の歯は欠損していました。

そのため、現在 上顎の欠損部は義歯を使用しています。


今回の治療前のレントゲンが以下になります。
スライド1



上顎の左側に2歯分歯が残っています。
この残っている歯に義歯の金具を付けて使用しています。

ここで問題なのは、義歯の違和感です。

患者様は、義歯の口蓋部にプラスチックがつくことに非常に違和感を感じていました。

通常 総義歯 等の大きな義歯になると下の写真のように
口蓋を覆うような義歯になります。
スライド4


総義歯は、
口蓋をプラスチックで覆うことで、
安定を得ることができるのです。

現在総入れ歯をご使用されている方は、お分かりのことと思います。

個人差はありますが、
この口蓋部のプラスチック部分に違和感を感じられる方が多くいらっしゃいます。

今回治療される方も義歯への違和感が強いために
以下のようなタイプの義歯を長年ご使用されていました。
スライド2


こうした口蓋を切り取った義歯は、
違和感は少ないのですが、
義歯の安定は悪いために、
義歯の金具がかかっている歯に負担が加わりやすい設計です。

そのため、義歯の金具がかかっている歯に負担が加わり、
ダメになってきたため、
今回上顎左側の義歯の金具がかかっている歯の抜歯となりました。

問題なのは、上顎左側の2歯を抜歯すると
口蓋がついた大きな義歯になってしまうということです。

患者様は以前にも口蓋がついた義歯をご使用された経験があるようで
そうしたタイプの義歯に非常に違和感があったそうです。

そのため、今回上顎左側を抜歯した後の義歯に
非常に不安をお持ちでした。

そこで
どうにかならないのか?
というご質問がありました。


方法としては、以下の2つが考えられます。
一つは、上顎に複数のインプラントを埋め込み、
インプラントでブリッジとする方法です。
以下のような方法です。
p_img_01



インプラントブリッジとすることで、
義歯ではなくなります。

義歯に違和感がある方では、最も良い方法です。

しかし、こうした方法ですと治療費がかかることが欠点です。

インプラントの使用本数も多くなり、
セラミック等の被せ物の本数も多くなるため、
どうしても治療費が高額になってしまいます。


そこで、できるかぎりインプラントの使用本数を減らし、
治療費を抑える方法を提案しました。

患者様は、長い年月義歯をご使用されているので
義歯に対する問題はありませんでした。

ただ、口蓋を覆うようなタイプの義歯は
避けたいとのご希望があったのです。


そのため、4本のインプラントのみ埋入して
そのインプラントに義歯を固定するための装置を取り付けることで、
最小限の治療費の範囲で、
口蓋のないタイプの義歯とする方法を提案しました。


先日の手術後のレントゲンが以下になります。
スライド5



骨吸収が大きかったので、
骨の再生治療等を行なっていますので
約3〜4ヶ月後に
義歯とインプラントを結合させるための装置を取り付けることになります。











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現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
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 インプラントモニター募集(インプラント手術費用20%割引
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何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。

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これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

最新インプラント症例235回目

2015年 7月 2日(木曜日)です。

始めに休診案内です。
7月4日(土曜日)
7月5日(日曜日)
日本口臭学会出席のため休診となります。



次のお知らせです
オールセラミック ジルコニアオールセラミック モニター募集

少し前にもブログでオールセラミック症例モニター募集を行なっていましたが、
追加症例を募集しています。


現在オールセラミックのサイトを作成中です。
そのサイトに掲載させていただく症例を募集しています。


オールセラミック や ジルコニアオールセラミックは、非常に審美性の高い 治療です。

以下のような方に適しています。

1.歯の色を白くしたい方!
     ・オールセラミックの色は、見本の中から ご希望の色を選択していただけます

2.歯の形をきれいにしたい方!
     ・歯並びが悪いが矯正治療は行ないたくない

     ・歯が前に出ている

     ・歯と歯の間に隙間がある

      ただし、多少の歯並びが悪い程度であれば
      オールセラミックで審美的に改善可能ですが、
      歯並びに大きく問題がある場合には、
      オールセラミックのみで対応することは難しいです。
      対応可能かどうかは、口腔内をみてから診断致します。 

3.現在被せ物を行なっているが、審美的に問題を感じている方!
     ・歯肉が退縮して被せ物と歯肉との境目が黒く見える
       従来のセラミックは、セラミック内面は金属製なので、
       場合により金属部分が見えることがある。
       オールセラミックは一切金属を使用していない。

     ・以前被せ物を行なったが、変色した
       保険の差し歯は、プラスチック製なので必ず変色します。
       オールセラミックは変色しない。

     ・被せ物の色が悪い、白くしたい
       保険の差し歯は内部は金属製ででてきるので、
       色の透過性が悪く、暗い色になる。

     ・被せ物の形が悪い
       歯の長さ、形態に問題を感じられている場合には改善させることも可能
       どのような状態に改善できるかは、噛み合わせ や 歯並び 等により決まります。

     ・被せ物が前に出ている(出っ歯)
       歯が出ている状態を気にされる方は多くいらっしゃいます。
       噛み合わせ 等によってもどこまで改善できるかが違います。


オールセラミックモニター治療費

オールセラミック  1歯 43.200円(消費税込)

ジルコニアオールセラミック  1歯 86.400円(消費税込)

まずこの治療費で行なえる歯科医院はないと思いますので、
ご希望の方は、この募集中の機会に是非ご利用下さい。

症例が集まり次第オールセラミックモニターは終了します。



募集症例
上顎前歯部





さて本題です。

このブログは「大船駅北口歯科 インプラント症例専門サイト」です。


『最新インプラント症例235回目のインプラント症例』になります。



本日ご紹介する症例は、さほど難しいケースではありません。
本日の症例のテーマは、
「将来性のある治療計画!」
「患者負担の少ない治療!」
という内容で解説していきます。
再アップ症例です。

以下は、初診時です。
スライド01

下顎の左右奥歯が欠損しています。
問題となったのが、下顎左側の奥歯です。
奥歯がグラグラして腫れて痛みがあったのです。
スライド02

この歯は、歯根破折 を起こしていました。
スライド03


神経のない歯についてはこのブログでもよく紹介してきました。
始めてこのブログを読まれる方のために
簡単に神経のない歯について解説します。

神経のない歯は もろく 通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
こうした状態を患者さんに説明する時に"木"に例えてお話しすることがあります。
生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはありませんが、
枯れた木は折れる可能性があります。
神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
神経のない歯は血液供給がなくなるためもろくなってしまうのです。

結論として この歯は抜歯です。
スライド04

先にも解説しましたようにダメ(抜歯)となった原因は、 神経がない歯だからです。
スライド05

また、他にもダメ(抜歯)となった原因があります。
それは 噛み合わせです。
下顎の左右の奥歯が欠損していたため、噛む力が残っている歯へ加わってしまったのです。
こうしたことは、良くあることです。
歯が欠損しているままの患者様は多くいらっしゃいます。
歯が欠損していると 残っている歯へ負担が加わります。
残っている歯が
歯周病や
神経がない歯
の場合には、どうしてもトラブルが起こりやすくなります。
現在、歯が欠損したままの方がいらっしゃれば、
できるかぎり早く治療されて下さい。
そのままにしている さらに多くの歯を失うことになるかもしれません!

今回の症例もそのようなことが起こったのです。
スライド06

ちなみに 神経のない歯は、以下の黄色まるの歯です。
多くの歯が神経がありません。
スライド07

インプラント治療を考える場合、
単に欠損部のみをみて判断してはいけません。
残っている歯の状態 や 噛み合わせ 等を考慮しないといけません。
現状のままの噛み合わせでいると
将来的にはさらに問題が大きくなると考えられます。
まず、上顎です。
上顎の歯の多くは、神経がない歯でブリッジとなっています。
ブリッジは欠損部を治療する方法として 一般的に行われる治療ですが、
ブリッジの場合、どうしても残っている土台となる歯に負担が加わりやすい治療です。
上顎のブリッジの土台となる歯は、神経がない歯が多いのです。
しかも、下顎の奥歯が欠損しているため、
前歯部に噛む力の負担が加わりやすくなっています。
スライド08

それでは、実際の治療の解説になります。
まず、歯根破折 を起こしている下顎左側の奥歯は、抜歯になりました。
スライド09

ここで将来性を考えた治療計画を立てて、
患者様にご説明します。
最も大きな治療の目的として
下顎の左右 奥歯できちんと噛めるようにすることが重要です。
スライド10

患者様は、固定式である インプラント治療をご希望されました。
もし、インプラント以外の治療法であると
義歯(入れ歯)が考えられます。
入れ歯 と インプラント 今度のことを考えると
どちらの治療法が良いのでしょうか?
これは明らかです。
義歯(入れ歯)は噛み合わせを安定させることは、困難な治療方法です。
義歯(入れ歯)を支えている顎(骨)は年々痩せていきます。
顎の土手(骨)が痩せる(吸収する)と 奥歯できちんと噛み合わせを支えることが
困難になってきます。
また、義歯自体も年々劣化してきます。
また、義歯を支えるための歯に負担も加わりやすくなります。
こうしたことを考えると
もし、今回義歯にした場合には、神経がないことを含め
長期的にはさらに多くの歯を失う結果になることが考えられます。
やはり インプラント治療がベストと言えます。

インプラントの治療計画を立てる前に
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
下顎の 骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
スライド11

下顎左側の歯根破折 を起こしていた部位では、骨吸収が起こっています。
さらに わかりやすくするために、
骨吸収部位を赤色で表示します。
さらに骨吸収が大きいのが分かるかと思います。
スライド12

今回のインプラント治療計画は、以下のようになりました。
スライド13

インプラント治療としては、さほど難しいケースではありません。

次に 左右 それぞれの インプラント治療計画について解説します。
まず、左側です。
左側の骨吸収が大きい部位には、無理をしてインプラントを埋入しない計画を立てました。
骨吸収が大きい部位には、GBR法(骨増大法) を行い、骨の増大を行います。
しかし、このGBR法(骨増大法) は、魔法の治療ではありません。
どのよううな状況でも骨が回復するわけではありません。
GBR法(骨再生治療)には限界 があるのです。
また、難症例であれば あるほど 治療後の腫れ も大きくなります。
今回の治療計画では、無理をせず、3歯欠損の奥の2部位にインプラントを2本埋入して
3歯分の被せ物を作製する カンチレバー によるインプラントブリッジを計画しました。
スライド14

次に右側です。
右側は、4歯分欠損しています。
4歯欠損に対して、3本のインプラントを埋入し インプラントブリッジとする治療計画です。
スライド15

ここで他に考えられる治療方法として
4歯欠損に対して、2本のインプラントを埋入して
4歯分の被せ物を作製することができないのでしょうか?
スライド16

通常、4歯欠損の場合には、2本のインプラントで4歯分を作製する治療法で問題ありません。
しかし、今回のケースでは、2本ではなく、3本のインプラントを選択しました。
この理由として、下顎神経の存在です。
この患者様の場合、検査の結果、下顎神経が比較的上方に位置していたため、
長いインプラントを埋め込むことが難しい状態であったのです。
以下のインプラントの下にある 黄色の線が 下顎神経です。
この下顎神経の存在のために、短いインプラントを埋入する結果となり、
3本のインプラントが必要であったのです。
スライド17

以下がインプラント治療が終了した後のレントゲンです。
スライド18

今回のインプラント治療で得られたことは、
単に奥歯で噛めるようになったことだけではありません。
奥歯での噛み合わせが安定することにより、残っている歯の将来性が高まったのです。
また、インプラントの埋入部位 や 本数についても さまざまなことを考慮して
計画を立てることが必要なのです。
スライド19



治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。

インプラント   1本  160.000円(消費税別) 
被せ物(白い歯) 1歯  100.000円(消費税別)〜 になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、1歯 70.000円(消費税別)になります。

インプラントモニターの詳細は、以下をご覧下さい。


インプラントモニターは期間限定で行なっている制度です。
モニター終了後は通常料金となりますので、
ご希望される方は、お早めに受けられて下さい。

当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用が含まれています。










このブログが始まって以来 毎週木曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週木曜日にアップしたいと考えております。


 インプラントモニター募集(インプラント手術費用20%割引
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
      インプラントモニター(手術費用20%割引)
今回のモニター募集は、できるかぎり多くの症例を掲載したいと思っているため、1歯欠損も募集しています。
何歯欠損でも大丈夫ですので、ご希望がございましたらご連絡下さい。

最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで4万円かかっていた費用を無料にしました。(インプラント2本以上同時に埋入の方のみ)
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
ご希望の方は、ご利用下さい。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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