今日は午前1件、午後1件のインプラント手術があります。

午前中は下顎の左右に合計3本のインプラント埋入です。
骨の高さや幅にはさほど問題はありません。
I.T.Iインプラントですと通常直径4.1mmというインプラントを使用しますが、本ケースでは4.8mmという太いインプラントを使用することができます。同じ長さのインプラントであればやはり太いインプラントの方が安定します。

午後も下顎にインプラントを2埋入しますが、このケースは午前中とは違い骨の高さがあまりないため、短いインプラントしか埋入できません。
8〜10mmのインプラントを2本埋入することになります。
太さも通常の直径4.1mmになります。
このように短いインプラントしか埋入できない場合には2つの治療法が考えられます。

噛み合わせが安定していて複数のインプラントが埋入できる場合にはインプラントの被せも物自体を連結することにより安定をはかります。
しかし、噛み合わせがあまりよくなく歯ぎしり等が強い方、インプラントが1本のみしか行わない場合(複数のインプラントの
場合も)は短いインプラントでは安定が得られないと診断し、骨の高さや幅を増大させるような治療法(GBR法、ソケットリフト法、サイナスリフト法、リッジエクスパンジョン法 等)を行います。
結局無理な治療を行っても将来的にダメになってしまってはいけませんので、確実な治療法を選択します。
ただし、患者さんにとっては治療回数、期間は少なく、痛みもない方法で行いたいという希望は当然ありますので、安全で苦痛がない方法を行うことを考えていきたいと思います。




インプラントの杉山歯科医院