今日の午前中は下顎に4本のインプラント埋入手術が、午後は上顎に3本のインプラント埋入手術があります。

午前中の下顎のインプラントは得に大きな問題はありませんが、午後の上顎のインプラントは骨の高さが非常に少ないためソケットリフト法を行います。
ソケットリフト法についてはこの日記で何度も記載きていますが、始めて日記を見る方やおわかりにならない方はホームページのインプラントの特殊な治療を参考にして下さい。
以前は骨の高さがない場合にはインプラントを行うのが非常に困難なことでしたが、今ではわりと簡単に行うことができ、患者さにとっても楽な治療法になりました。
上顎にインプラントを行う場合には本日の症例のように骨の高さが少なく、困難な場合があります。
これは上顎洞という存在があるからです。
本日はこの上顎洞について説明します。

          上顎洞とは?

上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。


インプラントの杉山歯科医院