今日、明日はインプラント学会です。
診療は午前中で終了し、午後から学会に参加してきます。
学会で新しい情報がありましたら日記で紹介します。

今日は1件のインプラント手術でした。
上顎前歯部に3本のインプラントの埋入です。
ただし、今後の治療計画としては悩む症例です。
その理由ですが、インプラントは右の前歯に2本埋入し、1本天然歯を介在して左前歯に1本のインプラントがあるからです。
つまりインプラント間に天然歯が存在するということです。
問題はこの天然歯が良い状態であればいいのですが、神経がない歯(神経のない歯は根の先に膿みをもったり、歯自体が割れてしまうことがあり、歯としてはあまり良い状態だからです)だった
り、歯周病のような状態であれば将来的にダメになってしまう可能性が高いからです。
もしインプラント間の天然歯がダメになった場合には再度その場所にインプラントを埋入する必要性があります。
再度治療の期間もかかりますし、治療費も再度かかります。
そこでもし、インプラント間に予知性の低い天然歯があれば無理して残さず、抜歯し、インプラント同士を連結するブリッジとすれば、同じ3本のインプラントで治療が可能になります。
将来性を考えれば、なんとか残せる歯であっても抜歯することも考え方の一つです。
患者さんには単に欠損部位にインプラントを行うだけでなく、周囲の歯のことも考え、将来的に起こりうることをお話します。
そして周囲の天然歯がダメになった場合にどのようなことが必要になってくるかをお話します。
治療計画は一つだけではないので、いくつかの治療計画をたて最終的には患者さんに決めていただきます。
将来性を見据えた治療計画が大切なのです。


インプラントの杉山歯科医院