今日は日曜日で、通常は診療日ですが、ビル全体の清掃があり、休診になります。

さて昨日は『SRP:スケーリング・ルートプレーニング』をさらに効果的に行う方法として
1 『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』と
2 『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』、
3 『経口的抗菌薬の投与』
があることを説明し、
『局所的薬物送達療法:LDDS(Local drug delivery system)』について説明しました。

今日は『抗菌性グルコン酸クロルヘキシジン含嗽剤の使用』についてです。

『グルコン酸クロルヘキシジン』という含嗽剤は歯周病細菌に対して効果が高いものです。
しかし、『グルコン酸クロルヘキシジン』は使用部位と使用濃度を厳守しなければならない薬品です。
ちょっと難しいですが、その詳細を書きたいと思います。

『グルコン酸クロルヘキシジン』は,1954年に英国 ICI社(現 AstraZeneca 社)で製造されたビグアナイ ド系の殺菌消毒剤です。
歯周病と関連するグラム陽性細菌やグラム陰性細菌および多くの真菌に対して
優れた殺菌力を発揮します。
簡単に言えば、歯周病細菌に効果があり、昔から使用されてきた殺菌薬ということです。
また他の消毒剤と比較して優れたところは
皮膚に残留して持続的な抗菌作用を発揮することです。
この持続的ということが口腔内にとって良い点がいっぱいあります。
口腔内というのは殺菌・消毒が困難な場所です。
手術前に消毒してもすぐ唾液に触れてしまったりすると効果が薄れてしまいます。
また舌は舌乳頭という小さな突起がいっぱいあり、そこに汚れ(細菌)が潜んでいます。そのため、舌を完全に消毒することは難しいのです。
それ以外にも歯自体にも凹凸があり、消毒を困難にさせています。
ですから粘膜を消毒してもすぐ他からの細菌が付着してしまうため、
粘膜も再感染しやすいのです。

そこで『グルコン酸クロルヘキシジン』の持続効果が発揮されるのです。
粘膜に停滞する時間が長いため、手術前には最適です。
当医院では手術前には
まず患者様ご自身で『グルコン酸クロルヘキシジン』のジェルで歯ブラシをしていただきます。
その後、『グルコン酸クロルヘキシジン』のうがい薬でうがいをしていただきます。
さらに『グルコン酸クロルヘキシジン』の綿で口腔内全体を拭い取り清掃します。

このように非常に効果がある『グルコン酸クロルヘキシジン』ですが、
日本では規制があります。
それは過去に アナフィラキシーショックを起こした事例があるからです。
そのため、日本では口腔以外の粘膜への使用は禁忌となっています。
しかし、アメリカでは粘膜に使用される消毒薬としては第一選択薬となっています。
0. 12〜 0.2%程度の濃度での使用が効果があるとされています。

だいぶ長くなりましたが、このような抗菌性がある『クロルヘキシジン』を治療中に使用していただくことにより口腔内の歯周病細菌の繁殖を防ぎます。

明日は『経口的抗菌薬の投与』についてです。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。