9/22(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その11』になります。

今回の質問も患者様からよく受ける内容です。
治療期間についてです。
何回くらいかかるのか?
どれくらいの期間がかかるのか?
…等です。
特に現在歯がない方にとっては、早く歯が入り、噛めるようになりたいものです。
今回は、そうした内容になっています。

質問16
 下顎の奥歯2本がないのですが、何回くらい治療回数(治療期間)がかかるのでしょうか?

回答16
 まず、インプラントの治療回数を解説する前に
インプラントの手術方法には、1回法と2回法があることを説明します。

1回法は、インプラントを埋入した時点(手術時点)で、インプラントの上の部分が見えます。
上に見える部分は、インプラントではなく、インプラントの“蓋”です。
この“蓋”を取ると、中に穴があいています。
この穴は、インプラントの“土台”を付けるためのものです。
インプラントの構造は、
1 インプラント本体(フィクスチャー)
2 土台(アバットメント)
3 セラミック等の被せ物(上部構造:補綴物)
に分けられます。
インプラント手術時に行うのは、インプラント本体(フィクスチャー)のみです。

2回法は、インプラント手術時に、インプラント本体(フィクスチャー)を歯肉の中に完全に埋め込んでしまいます。
手術後に口腔内を見ても どこにインプラントが埋まっているかは分かりません。
そのため、型を取る段階で、再度麻酔をし、埋まっているインプラント部分を見えるようにします。

なぜこのような違いがあるのでしょうか?

もともとインプラントは1950年にスウェーデンの化学者ペル・イングウァール・ブローネマルク博士によって発見されたもので、その当時は2回法でした。

しかし、2回法では、2回目の手術(実際には、手術という程大変なことではありませんが…)が必要になります。

そうしたこともあり、1回法が開発されたのです。
(他にも1回法の利点は多くあります)
これが ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)です。
現在日本において30種類以上のインプラントが使用されていますが、I.T.Iインプラントはその中でも最も研究報告が多く、優れたインプラントと言えるものです。
つまり、1回法、2回法というものは、もともとはインプラントの開発コンセプトの違いから生じたものです。
現在のインプラントの多くはブロネマルク、I.T.Iを模範して作られたものです。

さて話は、インプラントの治療期間に戻ります。
通常、初診時にレントゲン撮影を行い、歯周病の検査や、噛み合わせの検査等を行います。
そこで問題がなければ、インプラント治療を行うことができます。

以下は、下顎の奥歯にインプラントを行った場合(1回法)の治療回数です。
1回目 インプラントの埋め込み手術
2回目 抜糸(約1週間から10日後)
3回目 型取り(手術から約2ヶ月後)
    *骨の状態により若干変わります
4回目 セラミック等の被せ物を装着(型取りから約10日後)
    *本数等により異なります。
以上です。

以下は、2回法(下顎の奥歯)の治療回数です。
1回目 インプラントの埋め込み手術
2回目 抜糸(約1週間から10日後)
3回目 2回目の手術(手術から約2ヶ月後)
  (埋まっている部分を見えるようにするための簡単な手術)
    *骨の状態により若干変わります
4回目 型取り(2回目の手術から約2週間後)
5回目 セラミック等の被せ物を装着(型取りから約10日後)
    *本数等により異なります。

しかし、どのようなケースでも同じ治療回数ではありません。

まず、 歯周病の問題がある場合には、インプラント治療前に 歯周病の治療を行う必要性があります。
インプラント手術前にきちんと歯周病の治療を行っていかないと
インプラントに歯周病の細菌が感染してしまいます。
インプラントに歯周病細菌が感染した状態を インプラント周囲炎と言います。
歯周病の治療の回数は、症状により違いますので、歯周病の検査後に担当医に治療内容や治療回数を聞いておくことが必要です。

また、噛み合わせ等に問題がある場合、状況によってはインプラント手術前に完了させておく必要性があることもあります。

さらに、インプラント手術に際し、最も大切なのは、骨の状態です。
つまり、インプラントを埋入するための、骨幅や高さ等がしっかりしているかどうかです。
歯根破折 歯周病 歯を欠損のままにしていた期間が長かった(長期間欠損)場合には、骨が吸収してしまっている可能性があります。
この場合には、骨を増大(骨を再生)させる治療法等を行うことが必要になります。
『GBR法』 『ソケットリフト法』 サイナスリフト法等です。

このような治療では、インプラント手術は、2回法になります。
インプラント埋入と同時に骨の増大法を併用した場合には、基本的にインプラント自体を歯肉の中に埋め込むことになります(2回法)。

しかし、骨の吸収が大きく、インプラント自体を埋入できないような場合には、
インプラント手術の前に 『GBR法』等の骨の増大(再生)を行う処置のみ行うことがあります。
この場合には、治療回数は、上記以上にかかります。

まとめますと、下顎の奥歯が少数歯欠損しているようなケースで、
骨の状態もよく、1回法のインプラントを使用すれば、
治療回数は最短で4回です。(2回法では、5回)

しかし、歯周病に問題があったり、骨の吸収が大きい場合には、さらに治療回数はかかります。

どの程度の治療回数が必要かどうかは、検査を行うと分かりますので、担当医にご相談されて下さい。



次回のブログは9/25(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『患者様から受ける質問特集:その12』です。


今週(9/19〜21)のインプラント手術報告

今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今週のインプラントは、骨幅も十分にあるケースもあったたのですが、ご紹介するケースは、骨が非常に少ない状態でした。

上顎の左右奥歯に合計5本のインプラントの埋入でした。

5本のうち2本は、骨幅が3ミリ以下と骨が非常に吸収している状態でした。
また、3本は、骨の高さが、4〜6ミリ程度と高さが少ない状態でした。

上顎の奥歯にインプラントを行う場合、
必要な骨の幅は約6ミリで、高さは10〜12ミリです。
つまり、今回のケースは、骨の幅も高さも半分程度であったということです。

骨幅が少ない部位については、まず、 『スプリッティング法』を行いました。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。
その後、さらに骨の増大を行うために、GBR法も併用しました。
ただし、この部位は、高さは十分あったため、12ミリの長さのインプラントを埋入することができました。

次に、骨の高さが少ない(4〜6ミリ)3カ所の部分ですが、 ソケットリフト法を行い、長さ10ミリのインプラントを埋入しました。
ソケットリフト法もダメージが少ないため、術後の腫れが少ない治療法です。

以前は、上顎の奥歯において、骨の高さが5ミリ以下の場合には、 サイナスリフト法という 骨移植を行うことが一般的でした。
しかし、 サイナスリフト法は治療後の腫れ等を伴い、治療としては大変です。

そのため、患者様にとって極力腫れ等が少ない治療法が行われるようになってきています。

しかし、上顎の奥歯において、あまりにも骨の吸収が大きい場合には、 サイナスリフト法を行うしか方法がありません。

今回使用したインプラントは、全て ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプでした。


麻酔は、 『静脈内鎮静法』 でした。
この麻酔方法は、完全に寝ている状態で行えますので、
インプラント手術に不安がある方や
手術時間がかかる場合等には、適した麻酔方法です。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取りを行います。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×5本になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のスプリットクレスト法、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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