10/23(木曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その20』になります。

前回までの2回で、質問20〜21の回答として、
『インプラント、歯周病、喫煙』というキーワードで話をしてきました。

今日も歯科疾患と全身的な関わりについてです。

ここで再度質問22を書きます。
質問22
 歯周病に悩んでいます。
数年前から歯肉の腫れと出血があり、最近では歯がグラグラしています。
近医にて重度の歯周病であり、現時点では治療は難しいと言われました。
抜歯する必要性があるということです。
また、糖尿病や高血圧、高脂血症があるため、インプラント治療も難しいと言われました。
歯周病を治す方法はないのでしょうか?
また、ざまざまな病気があると インプラント治療は本当にできないのでしょうか?

回答22
 歯周病については、前回 解説致しました。
今日は、全身疾患とインプラント治療についてです。

まず、『糖尿病』との関わりについてです。
糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。
また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。

しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。
絶対的な基準というのはありませんが、
1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)
2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります) 
3 尿ケトン体(_) 
4 重篤な合併症がない
であれば、ほぼ問題はないといえます。
しかし、このような数値でも通常の方よりは感染のリスクは高いため、十分な注意が必要です。
また、現在糖尿病で通院されている場合には必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)

インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方の注意事項

インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
そのような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。
つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。
そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方はインプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。
そして、インプラント治療後に腫れがあるのか?食事制限があるのか?等の検討をし、もし、そうしたことが考えられれば、事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。

次に血圧が非常に高い場合、インプラント治療は難しい場合があります。
ただし、血圧が高くても内科で治療を受けていて血圧の症状がきちんとコントロールされており、麻酔が出来る状態であればインプラント治療は受けられます。

血圧が高い場合には、糖尿病とは違い治療後の治癒が悪いということではありません。
問題なのは手術中です。
インプラントは手術を伴うものです。
今まで、行ったことがない治療であったり、手術と聞くと 誰でも緊張するものです。
この緊張が血圧の上昇を起こす原因になります。
緊張で血圧が上昇するケースがありますから、高血圧症であることが事前にわかっていれば、 『静脈内鎮静法』 を行ってインプラント治療を行います。
静脈内鎮静法を行うと治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
静脈内鎮静法は、治療中ほとんど寝ている状態で処置が行えますので、緊張等による血圧上昇を抑える効果的な麻酔方法です。
高血圧だからインプラントができないということではなく、安定していれば、それが上昇しないように手術を行うことが大切です。

全身疾患とインプラント治療の関係については次回さらに解説します。

次回のブログは10/27(月曜日)になります。
次回も今日の続きになります。
歯科(インプラント、歯周病)と健康の関わりです。


今週(10/21〜22)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

今日ご紹介するケースは、下顎の奥歯にインプラントを行ったケースです。
骨が非常に高度に吸収をしていました。
骨が吸収している場合には、GBR法という骨を増大する治療法を行います。
このブログでも良く書く内容ですよね。
このGBR法ですが、骨の吸収状況により再生ができる難易度が変わります。
骨の幅を増やすことはわりとしやすいのですが、
骨の高さを増やすことは難しいのです。

今回のケースは、幅も少なく、高さも少ない状況でした。
非常に難症例です。

ストローマン・インプラントを埋入し、同時にGBR法も併用しました。

骨は、100%元の状態に回復(再生)できるわけではありません。
特に高さが吸収した場合、状況にもよりますが、元の状況にまで増骨(再生)させることは困難です。

なぜ骨の増大治療には、限界があるのかということは、また後日(現在行っている質問シリーズが終わってから)このブログで書きたいと思います。

手術時間は、方側で約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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