10/30(木曜日)です。

今日も前回の続きで、『患者様から受ける質問特集:その22』になります。

今日も前回の続きになります。
このテーマを始めて見られた方は、10/16の『患者様から受ける質問特集:その18』からご覧になって下さい。

さて、今日も、全身疾患とインプラント治療の関わりについてです。

骨粗鬆症とインプラント治療についてです。

結論から言いますと、『骨粗鬆症』患者様に対するインプラント治療は、
絶対的な禁忌ではありません。
その理由として、『骨粗鬆症』の方にインプラントを行い、その経過を観察した研究においては特に問題はないという論文が多数あります。
しかし、『骨粗鬆症』の程度にもよりますので、主治医との綿密な連携が必要となります。
『骨粗鬆症』であってもインプラント治療はあきらめることはなく、きちんと検査を行い、その結果次第では十分可能です。
また、骨密度をあらかじめ測定することも有効な診断になります。

しかし、『骨粗鬆症』の治療として『ビスフォスフォネート剤』を使用している方はインプラント治療は行えません。
ビスフォスフォネートは、骨の代謝が止まってしまい骨が溶けるのを防ぐ反面、骨の治癒も起きませんのでインプラント治療は禁忌になります。

以下も参考になさって下さい。
生活習慣と骨粗鬆症の関係


次に、麻酔アレルギーおよび薬物アレルギーです。
まず、麻酔アレルギーですが、歯科治療における麻酔薬の多くは『エピネフリン』という薬剤が入っています。
歯科治療におけるエピネフリンの作用は血管を収縮し、止血作用があります。
また、局所麻酔剤の作用を増強させ、その効力を持続させます。
しかし、このエピネフリンに過敏な方が時々いらっしゃいます。
その場合にはエピネフリンを含まない麻酔液を使用し、歯科治療を行います。
また、高血圧や心臓病など、持病のある方は歯科治療で麻酔を使用する際は担当歯科医師に申告して下さい。

次に薬物アレルギーです。
インプラント治療等の外科治療の際には、通常抗生剤や鎮痛剤を処方します。
当院においても初診時の問診表以外に外科処置前の質問表、担当医の問診等で漏れがないようにしていますが、どの段階においても問題なしとなっていてもいざ薬を処方する際になって始めてアレルギーがあったことや通院歴があることを申告される方がいらっしゃいます。
問診表は必ず、確実に記載して下さい。
また、服用薬によっては重複してはならない薬や飲み合わせが悪い薬もありますので、服用している薬は全て申告されて下さい。
できましたら、薬をお持ちになっていただくのが確実です。
最近は心療内科で安定剤や不眠薬等を処方されている方も多くいらしゃいます。
こうした薬も治療を受ける際には必ず申告する必要性があります。
服用している薬の種類によっては通院している科の先生と連絡をとり、治療が可能かどうかと判断することがあります。

話は戻り、今回の質問である
『…ざまざまな病気があると インプラント治療は本当にできないのでしょうか?』
ということですが、数回に分けて解説しましたようにご病気の内容によりインプラント治療や歯周病治療が行えない場合もあります。
また、糖尿病や高血圧のようにその程度によっては、問題なく行えるケースもあります。
一番大切なのは、事前にご病気の有無や、服用している薬、通院している科の有無等をきちんと担当歯科医師に話ことが大切です。


次回のブログは11/3(月曜日)になります。

この質問シリーズは、今日で終了です。
次回から新しいテーマになります。
『GBR法』で骨が増骨(再生)できるのはどうして?
骨はどこまで再生可能なのか?
というような話をしたいと思います。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。