12/8(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『歯科治療と金属アレルギー:その6』になります。

  また、金属アレルギーが起るのは、被せ物だけではありません。
  神経のない歯には、『土台』というものが装着されています。
  専門用語で『コア』と言います。
  神経のない歯は、まず『コア』を作製し、その上に『セラミック』等の
  被せ物を行うことになります。
  以前この『コア』の材質は金属がほとんどでした。
  特に保険診療においては『銀合金』コアがほとんどでした。
  しかし、近年では金属ではない『コア』が使用されるようになっています。
  『ファイバーコア』と言われるものです。

  金属アレルギーがある方は、被せ物だけでなく、その内部にある『コア』
  から金属を使用しない材質を選択した方がより良いことになります。
  『ファイバーコア』については、以下を参考にして下さい。
       ・ 『ファイバーコア』

  また、義歯(入れ歯)においても金属は使用されます。
  部分義歯(入れ歯)を歯に固定するための金具です。
  この金具のことを『クラスプ』と言います。
  『クラスプ』に使用される金属は『金銀パラジウム合金』
  『コバルトクロム』です。
  そのため、部分義歯を使用することによる金属アレルギーもあるのです。
  しかし、『金属の金具』をまったく使用しない義歯(入れ歯)もあります。
  『ノン・クラスプ・デンチャー』と言います。
  また『ノン・クラスプ・デンチャー』は、金属の金具が見えないため、
  審美性にも優れています。
  『ノン・クラスプ・デンチャー』の詳細は以下を参考にして下さい。
        ・ ノン・クラスプ・デンチャー

金属アレルギーが疑われる方は、
1 レジン
2 オールセラミッククラウン
3 『ファイバーコア』
4  ノン・クラスプ・デンチャー
にすれば、金属フリーの口腔内(安全性の高い口腔内)になります。


次回のブログは12/11(月曜日)になります。
次回のテーマは、『歯科治療と金属アレルギー:その7』で『デトックス治療』になります。
今週(12/5〜7)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

今週は、難しい症例が多かったですね。

どんな症例だったと言いますと

1症例は、上顎の骨が非常に狭いケースでした。(骨吸収が大きかったということです)
を広げるための 『スプリッティング法』を行い、骨再生(骨増大)のための GBR法を行いました。
これを埋入したインプラント6本全てに行う必要性性があったため、時間もかかりました。
ただし、骨の高さは結構あったため、長さ12ミリの ストローマン・インプラントが埋入できました。

他の症例は 上顎の奥歯で 骨の高さともに非常に少ないケースでした。(骨が吸収している)
高さを増大し、長いインプラントを埋入するための 『ソケットリフト法』を行いました。
また、骨自体も増大(増骨)するために 『GBR法』も併用しました。
埋入したインプラントは、 ストローマン・インプラント ・ ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプを3本です。

両ケースとも時間がかかる症例です。

インプラントの埋入本数が多かったり、治療が複雑で時間がかかるような場合には、
『静脈内鎮静法』 にて手術を行います。
静脈内鎮静法は、眠っている状態で手術が行えますので、患者様にとっては、非常に楽です。
患者様も長時間口を開けているのは大変ですしね。

実際のインプラント手術は、虫歯で歯を削る時のように、少しひびく程度です。
麻酔の量も、虫歯の治療と同程度です。(場合により虫歯の治療より少ないことも多くあります)
麻酔をしていますので、もちろん痛みはありません。
骨の状態に問題(骨吸収)がなく、埋め込む本数も少なければ、さほど時間もかかりません。
1本で5〜6分程度です。

そのため、虫歯を削ったりするより、はるかに短時間で、簡単に終了します。
このようなケースで治療を終えた患者様の多くは、
『もう終わったのですか?』
と驚かれる方の方が多いくらいです。

しかし、インプラントを埋め込む本数が多かったり、
骨吸収が大きくあり、骨を増大(骨再生)するための治療を併用したりする場合には、通常のインプラント手術より時間がかかります。

先程、骨の状態に問題がなければ インプラント1本を埋入する時間は、5〜6分程度と書きましたが、骨吸収が大きく複雑なケースでは、1本でも20分以上かかることもあります。

今回の解説するケースは、インプラントの本数も多かったり、骨吸収が大きかったりしたため、難易度が高かった症例です。

骨吸収が少なければ、骨増大治療(GBR法)もさほど大変ではありませんが、高度に骨の吸収が起っている場合には、治療時間もかかるため、治療を受ける患者様には、大変なことになります。

一番大切なのは、骨吸収が起らないようにすることです。
つまり、悪い状態を放置しないということが大切です。
そのためには、定期的に検査(メインテナンス)を受けたり、
抜歯しかないような悪い状態の歯を放置しないことが重要です。

今年もあと1ヶ月をきりました。
1年なんてあっという間です。
早いものです。
年内は、12/30(火)まで診療致します。
新年は、 1/ 4(日)から診療致します。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
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