3/16(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『サイナスリフト法:その4』になります。

今、WBC(日本 × キューバ 戦)を見ながらブログを書いています。


前回もだいぶ難しい話になっています。

ここまで、上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)を行うためには、
上顎洞内部に骨の移植が必要であり、
移植する材料は、ご自身の骨(自家骨)と人工骨があり、
人工骨の中には、βーTCPという材料があることを解説してきました。

それでは、今日は、自家骨というテーマで解説していきたいと思います。

自家骨は、ほとんどの場合、患者様の口腔内から採取することは前回解説しました。

『オトガイ』と言われる顎の先端 や 下顎枝と言われる奥歯の後方 から採取します。

上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)を患者様にお話する時に、よくご質問されることがあります。
それが、以下のようなことです。

1.顎の先端から骨を取った場合、その部位はどうなるのですか?
  骨を取った穴は再生するのですか?

2.骨を取ったりすると 顔が変形したりしないのですか?

3.骨を採取するなんて怖いのですが、痛みはありますか?

4.治療後、腫れたりしますか?

5.入院は必要ですか?

6.骨の移植とすると骨は、本当にできるのですか?

以上のようなご質問が多くあります。
順番に回答します。

まず、骨を採取した部位ですが、骨は再生しますのでご心配しないで下さい。

次に骨を採取すると顔が変形するかどうか ということですが、
これも問題ありません。

次に痛みがあるかどうか ということですが、
治療中は、静脈内鎮静法という麻酔を行いますので、痛みはありません。
この麻酔は、寝ている状態になりますので、治療中のことは覚えていません。
しかし、治療が終了し、麻酔が切れた後には、痛みを伴うことがあります。
半数以上の患者様においては、痛みは多少あるが、痛み止めで治まる程度であり、
食事等にも問題はない という程度です。
しかし、少数ですが、数日間痛みが続いた という方もいらっしゃいます。

次に腫れたりするか? ということですが、
腫れます。
今まで私が上顎洞底挙上術(サイナスリフト法)を行った中で、
まったく腫れなかった方は、1人だけです。
ほとんどの方が腫れます。
どの程度腫れるか ということですが、
最も多いケースで、3〜5日程度、顔が大きく腫れます。
中には、顔に アザ ができる方も いらっしゃいます。
アザ ができる理由として、内出血があります。
わかりやすく解説すると
転んだりした場合にできる 赤アザ や 青アザ のようなものです。
皮膚の下に内出血が起るために、アザができるのです。
もし、内出血ができても 手や足であれば、洋服で隠れたりしますが、
顔はそういうわけにはいきません。
見えますから…

もちろん そうしたことは 必ず起るわけではありませんが、
一応、一時的ですが、顔に アザ のようなものができる可能性があることをご理解して下さい。
当然のことながら アザ は一時的なことであり、時間の経過とともに治ります。

次に入院は必要ですか? ということですが、基本的には必要ありません。
外来で行えます。
しかし、大学病院等の入院設備がととのっている医療機関では、入院することがあります。
また、自家骨を採取する部位が口腔内以外であった場合には、入院が必要になります。

最後に骨移植をすると骨は本当にできるのですか? ということですが、
移植した骨を100 %とすると
全て骨になるのではありません。
移植した骨のある程度は、吸収してしまいます。
30%程度は、吸収してしまいます。
しかし、この吸収程度には、差があります。
さほど吸収しない方もいらしゃいますが、かなり吸収してしまう方もいらっしゃいます。
そのため、骨移植を行った後 数ヶ月してからレントゲンで検査し、
骨の再生程度を確認します。
骨の再生が悪い場合には、再度骨移植を行う可能性もあります。
ただし、こうしたことは確率としては非常に低いものです。


次回のブログは3/19(木曜日)になります。
また、この続きになります。

WBC(日本 × キューバ戦)先程勝ちました!
朝から見ていました!

3/19(木)は、診療致します。


今週(3/13〜15)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の前歯部が欠損している高齢の患者様です。
現在は、ブリッジをしていますが、ブリッジの土台が折れてしまったために、
インプラントを行うことになりました。

折れてしまった原因は、 歯根破折です。
歯根破折は、神経がない歯で高頻度で起ります。
神経のない歯はリスクが非常に高いと思って下さい。

患者様は、上顎の前歯が4歯欠損しており、ブリッジの土台として、欠損の隣の2歯(左右犬歯)を使用していました。
左右の犬歯とも神経がない歯でした。
その左右とも折れていたのです。

治療方法として、一般的には、左右の犬歯を抜歯と同時に 仮の義歯(入れ歯)を装着します。
しかし、患者様は、義歯(入れ歯)の装着をご希望されませんでしたので、
他の治療方法を考えることにしました。

まず、抜歯はせず、欠損部にインプラントを埋入し、
骨とインプラントが結合するまで待ちます。

インプラントと骨が結合するまでは、現在のブリッジをそのまま使用していただきます。
そのため、治療期間中は、義歯(入れ歯)を使用せず、現在と変わらない状態でいられます。

そして、インプラントを骨が結合したら、左右犬歯を抜歯し、インプラントを土台とした
仮歯に変更します。

これにより治療期間中の生活には変化はありません。


さて、インプラント手術ですが、欠損部位は、
歯がなかった期間が長かったため、骨吸収が起っていました
そのため、 『スプリッティング法』を行い、骨の幅を増大させ、さらに骨の幅を増大させるために、 『GBR法』を行いました。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントです。

麻酔方法は、静脈内鎮静法でした。




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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。