5/18(月曜日)です。
今日は、『インプラントは本当に良いものなのか?』になります。

先週末は、岡山で日本歯周病学会があり、参加してきました。
最近の歯周病学会の特徴として、
全身疾患と歯周病との関係についての発表や講演が増えたことです。

私達の研究グループもこうしたことを重要視し、現在患者様のデータ集積を行っているところです。
データがまとまり次第歯周病学会で発表します。


それでは、本日の話になります。

毎日の診療のなかで インプラントについての質問を受けない日はないといっても過言ではありません。

インターネットにてインプラントを検索してみるとかなりの数が検索されます。
症例写真を多く掲載しているホームページもあれば、
その医院で使用しているインプラントの種類について詳しく書いてあるホームページ、
良いことばかり書いてるもの、
逆に悪いことばかり書いてあるもの等いろいろとあります。

では本当のところはどうなのでしょうか?

結論から言いますと ある一定の条件のもと きちんとした管理がなされれば
インプラントは、非常に良いものであることは間違いないと思います。

以下インプラント治療を行う際のポイントについて解説します。


インプラント治療を判断する条件:その1
 一定の条件とはまず、術者の知識 や 技術等の治療を行う歯科医師の問題です。
しかし、これを患者さん側から判断することは 非常に難しいと思います。
ではどのようなところから判断をするかというと、
まず その先生のインプラント経験も重要になってくるでしょう。
しかし、経験が豊富だからといって問題がないとはいえません。
どのようなスタンスで行ってきたかということも非常に重要です。

次に、インプラントの認定医というのがあります。
認定医を持っているからといって全ての人が技術を卓越していて、
認定医を持っていない人が問題あるということではありません。
しかし、認定医であれば一応最低の基準はもっていることになります。
一応参考までに考えても良いという程度でしょう。

また、説明の時に良いことばかり を言うような医師には 問題があると思います。
どんな治療であっても利点、欠点、トラブル、リスク、禁忌症は説明すべきであると 私は思っていますし、他の治療方法の選択も提示すべきです。


インプラント治療を判断する条件:その2
 次の一定の条件とは、どのようなインプラントを使用しているか?ということです。
この話は、前回までこのブログで解説していた内容です。
これは非常に重要になります。
現在 日本において30〜40種類程度のインプラントが使用されています。
最近はどのメーカーのインプラントも一定の基準には達するようになってきていますが、信頼(研究と臨床の使用期間からの実績)という面から考えればある程度のインプラントに限られてくると思います。

ブローネマルクインプラント、ITIインプラント(ストローマン インプラント) 等がそのインプラントの代表です。
その他のインプラントがダメということではありません。
私達 歯科医師自信も使用するインプラントを選択するためには 色々な条件のもとに選択をしていきます。

インプラント自体の料金もその選択肢にはいります。
安いインプラントであれば 治療費自体も安くできます。
(医療以外では当たり前ですが)
しかし、体(骨)の中に埋め込む 医療器具ですから 先程説明した信頼(研究と臨床の使用期間からの実績)がなにより重要になってきます。

その信頼を見極めるには、
『そのインプラントがどのような経緯で基礎研究がなされてきたのか?』 
『臨床において世界中でどの程度使用されているのか?』
『臨床使用年数はどれくらいで、問題は起きているのか?』 
『正確な判断ができる臨床機関での成功率はどれくらいであるのか?』
等から判断します。


インプラント治療を判断する条件:その3
次にインプラントを行う環境です。

インプラントは外科処置です。
成功のためには 衛生面は絶対にかかせないものです。
理想的には手術室が完備されていることが良いでしょう。

しかし、最低でも手術を行うための独立した部屋は必要であると思います。
隣で歯を削っているような環境で手術は衛生的にはできません。
インプラントを行うための衛生的な設備を備えてある医院は 少なくともそうしたことに非常に注意をはらっているということです。


インプラント治療を判断する条件:その4
 次に適応でない場合です。

これは患者さん自身に問題がある場合です。
歯周病であったり、
噛み合わせに問題があったり、
歯ブラシがきちんとできなかったり、
喫煙者 
であったりする場合です。
こうした問題を解決しないうちに インプラントを行うと やはり失敗に終わります。

また、インプラントを行うのに十分でない骨の状態です。
このような場合は、インプラント手術が確実にできる様に 以下のような 骨の増大手術を行います。
・ GBR法 
・ サイナスリフト 
・ ソケットリフト法 
・ スプリットクレスト法 

何よりも 患者さんにとって最も大切なのは、
インプラントを維持するための定期検査(メインテナンス)です。
この定期検査ができなければ インプラントの寿命も確実に短くなります。

適切な診断と治療、管理をすれば現在のインプラントは 
十分第3の歯として機能できると考えています。


次回のブログは5/21(木曜日)になります。


先週末は、歯周病学会のため、インプラント手術はありませんでした。
そのため、今週のインプラント手術報告は、ありません。
次回また、報告します。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。