1/11(月曜日)です。
今日も『インプラント症例』になります。


前回の1/7のインプラント症例では、神経のない歯は非常にリスクが高いことをお話しました。
神経のない歯は脆く ダメになる確立が非常に高いのです。
この詳細は以下をご覧になって下さい。
      神経のない歯は、歯根破折しやすい!

今回も神経のない歯の症例です。

神経がない歯が多い方の場合、治療計画を立てるのが非常に難しいのです。

話より、実際に神経のない歯が多い方の症例を見ながら 解説した方が分かりやすいと思います。
以下は初診のレントゲンです。
スライド01

上顎前歯部のブリッジがグラグラするとのことで来院されました。
診査の結果、上顎前歯部ブリッジの右側の土台となっている歯が虫歯が進行しており、歯根破折 していたのです。
このレントゲンでは分かりづらいのですが、
歯の根が、まっぷたつに折れていたのです。
このように歯根破折 している場合には、抜歯となってしまいます。
スライド02

この歯を抜歯すると上顎前歯部は4歯欠損になります。
(すでに左側の2歯は欠損していたため)
4歯欠損の治療方針として、
1.義歯(入れ歯)
2.インプラント
3.ブリッジ
が考えられます。
しかし、現実的にブリッジは選択肢として厳しいものがあります。
4歯欠損を支えるためには、4歯以上の土台が必要になります。
特に上顎左側では、奥歯がすでにブリッジとなっているため、
前歯もブリッジとすると ブリッジの範囲はかなり大きくなります。
先程の×印を抜歯後にブリッジとした場合の土台は以下のようになります。
●印が欠損部で
●印がブリッジの土台
になります。
スライド1

ブリッジにした場合、欠損歯数も多く、土台に負担がかかるため 将来性が低い治療です。
そうなると 治療の選択肢として インプラント もしくは 義歯(入れ歯)が考えられます。
患者様は予知性の低いブリッジ と 義歯を希望しなかったため、インプラント治療を選択することになりました。

インプラント治療となったわけですが、
次に問題となるのは、他の歯の状態です。
神経がない歯が多いのです。
以下の●印は、神経がない歯です。
スライド03

抜歯後に4歯欠損となった部位にインプラントを埋入した場合、
その周囲の歯が神経がないため、どのような治療設計にした方が良いのかは いつも悩みます。
今回は 患者様のご希望もあり、4歯欠損のみの治療となりました。
しかし、インプラント治療完了後 約1年で問題が生じました。
インプラントの左側にあった神経のない歯(中央に近い1歯のみ)が折れたのです。
その時のレントゲンが以下になります。
スライド1


ただし、神経がないからといって 必ずダメになるわけではありません。
神経がない歯でも一生問題なく経過している歯もあります。

今回は、インプラント治療という計画を立てたわけですが、
もし、これがブリッジであった場合 土台となる歯がダメになったので、
全てのブリッジはやり直すことになっていたのです。
そう考えれば、インプラントという選択肢は正しかったとも言えます。

今後の治療方針としては、
折れた歯を抜歯し、同部にインプラントを行うことが 考えられます。

今回行ったインプラント治療は、折れた上顎右側前歯を2歯分 抜歯し、
4歯欠損に対し 3本のインプラントを埋入し、
インプラントブリッジとしました。
別の考え方をすれば、
この時点で 後で取れた 上顎左側前歯の2歯を抜歯することも一つの治療であったと思います。
つまり、この左側の2歯も同時に抜歯し、6歯欠損として考えることも選択肢としてあったということです。
6歯欠損であれば、4本のインプラントを埋入し、ブリッジとする治療法も考えられたと思います。
こうすれば、今回のように追加でインプラント治療を行うこともありませんでした。
極論の考えにはなりますが、神経がない歯はリスクが高いため、このような考え方は決して間違いではありません。
しかし、先にもご説明したように 神経のない歯だからといって 必ずダメになるわけではありません。
虫歯が深かったり、歯周病に大きな問題があり、
将来性が非常に低い場合には先を考え 抜歯という選択もありますが、
私自身は、保存できる可能性がある歯を あえて抜歯することはできるかぎり避けたいと考えています。

ただし、今回のような結果になると 神経のない歯をどうするか ということを考えさせられます。


次回のブログは1/14(木曜日)になります。
次回も『インプラント症例』になります。
次回の症例は、歯根破折 している症例をご紹介します。
レントゲン上で歯根破折 がはっきりと写っているケースです。


今週(1/8〜10)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。


今週行ったケースは、下顎の奥歯です。
埋入したインプラントはストローマンインプラント(ITIインプラント) が1本でしたが、骨の吸収が大きかった症例です。

骨吸収がある場合には、インプラントを埋入するのと同時に骨増大法(GBR法)を行います。
今回使用したインプラントは、先程書きましたようにストローマンインプラント(ITIインプラント) です。
ストローマンインプラント(ITIインプラント) は、一般的に1回法インプラントとして使用されています。
しかし、骨増大法(GBR法)を併用して埋入する場合には、2回法として使用します。
1回法2回法の違いについては、以下を参考にして下さい。
      1回法と2回の違い


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約2週間で完成した被せ物を装着し完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のGBR法の費用も全て含まれています。
また、インプラントモニターであれば、168.000円(税込)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。