2016年 6月 2日(木曜日)です。

このブログは「大船駅北口歯科 インプラント症例専門サイト」です。

本日ご紹介するケースのテーマは、
「どこまで治療を行った方が良いのか?:費用 対 効果の関係!」です。
歯が多数欠損している方の場合、
欠損全てにインプラント治療を行うと 治療費が非常に高額になってしまいます。
患者様にとっては、できるかぎり治療費を抑えたい と考えられることは当然のことです。
本日の症例もそのようなケースでした。

それでは、早速初診時のレントゲンから見てみましょう!

以下が初診時のレントゲンです。
上顎の前歯部の7歯分のブリッジがグラグラして噛めないとのことで来院されました。
診査をすると 指で触ってもとれそうなくらい グラグラです。
良く食事中に取れたりしなかったか不思議なくらい グラグラしていました。
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問題なのは 上顎の前歯だけではありません。
残っている歯も重度歯周病です。
また、奥歯は 多くが欠損しています。
以下の×印は、歯が欠損している部位です。
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先程説明しましたように 上顎の前歯部は、グラグラしていました。
また、残っている歯も 歯周病が進行している状態でした。
歯周病による骨吸収 がかなりありました。
骨吸収が非常に大きかったのです。
いつものように 骨吸収の状態を分かりやすくするために
骨吸収の状態を線で書いたのが以下のレントゲンになります。
青線が骨吸収を起こす前の骨の位置です。
赤線は、現在の骨の位置です。
何度かこのブログをご覧になっていられる方は、この青線赤線が分かってきたのではないでしょうか?
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さらに分かりやすくするために 骨吸収部位を赤色の領域で表します。
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ものすごく、骨吸収が大きいのが分かるかと思います。
なぜ ここまで放置してしまったのでしょうか?
大変なことです。
それでは、なぜこのように骨吸収が起こってしまったのでしょうか?
1つ目の原因は、歯周病 です。
2つ目の原因は、噛み合わせです。
骨吸収を起こした前歯がグラグラし始めます。
さらに奥歯が欠損しているため、噛む力が全て前歯に加わってしまったのです。
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その結果、上顎の前歯部は、指で触ってもとれそうなくらい
グラグラになってしまったのです。
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上顎の前歯部は、どのような治療法を行っても残すことは不可能な状態でしたので、
抜歯と判断しました。
スライド09

この上顎前歯部の抜歯については、患者様も当然のことながら同意していただけました。
それでは、残っている歯はどうなのでしょうか?
大丈夫なのでしょうか?
上顎左側の奥歯の3歯は、骨吸収も大きくかなり厳しい状態でした。
スライド10

しかし、患者様は、上顎左側の3歯も抜歯をしてしまうと
上顎で残る歯は、上顎右側の1歯だけになってしまうので、
なんとか抜歯しないで治療はでいないかとの希望がありました。
そのため、徹底した 歯周病治療 を行い、保存することにしました。
スライド11

また、この上顎左側の奥歯を残すには、他にも理由があります。
それは、後で解説しますが、噛み合わせの安定が必要なためです。
先に説明しましたように この患者様の上顎前歯部がダメになった理由の一つが
奥歯に歯がなく、前歯に負担が加わってしまったのです。
そのため、今回 抜歯した上顎前歯部にインプラント治療を行ったとしても
噛み合わせが安定しなければ、上顎前歯部のインプラントもダメになってしまう可能性があります。
そのため、上顎前歯部にインプラント治療を行うだけでなく、
噛み合わせを安定させることも重要なことなのです。
この説明については、また後で解説します。
上顎前歯部を抜歯した後は、義歯(入れ歯)とインプラント治療が考えられます。
患者様は、義歯は嫌とのことでした。
それは、入れ歯に対する違和感もそうですが、
義歯を入れない状態であると
上顎前歯部がないと 審美的に問題があるからです。
上顎前歯部が全てなければ、人前に笑うこともできませんので、
なんとか上顎前歯部を義歯ではない治療法をご希望されました。
つまり、インプラント治療です。
抜歯後の 欠損は、7歯分です。
そのため、4本のインプラントを埋入し、7歯分を作製する
インプラントブリッジによる治療計画を立てました。
以下のようなプランです。
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歯周病による骨吸収が大きかったので、
インプラント治療は非常に難しい状態でした。
GBR法(骨増大法) 等が必要になります。
次に問題となったのが、左右の奥歯の欠損です。
奥歯が欠損の状態のままでいると 前歯に負担が加わり、
いつかは、インプラントもダメになる可能性があります。
理想的には、以下のように奥歯にもインプラントを埋入することが有効です。
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しかし、この治療計画であると 治療費が非常に高額になってしまいます。
先に説明しましたが、本日のテーマは、
「どこまで治療を行った方が良いのか?:費用 対 効果の関係!」です。
理想と現実 非常に難しいことです。
最終的には、インプラントは上顎前歯部のみに行うことになりました。
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そのかわり、奥歯には必ず義歯を装着していたくことが重要であることをお話しました。
奥歯に義歯があるからこそ 噛み合わせが安定するのです。
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ここで上顎左側の奥歯を抜歯しないで残すと判断したことが効果がでてきます。
上顎左側の奥歯が残れば、左側で噛む部位を確保することが可能になります。
結果的に 上顎前歯部にも負担が少なくなるのです。
以下は、インプラントを埋め込んだ直後です。
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もちろん インプラントを埋め込む前には、徹底した歯周病治療 が必要です。
ここで治療期間中の仮歯についてご説明します。
治療期間中は、上顎の残っている歯(右側の1歯と 左側の3歯)を土台として、
固定式の仮歯(ブリッジによる仮歯)を使用していただきます。
そのため、治療期間中は、歯がなかったり、義歯を使用することはありません。
仮歯の状態のままで治療は進んでいきます。
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以下が治療終了後です。
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インプラント以外の治療は、全て保険で行っています。

本日のテーマは、
「どこまで治療を行った方が良いのか?:費用 対 効果の関係!」
でした。




治療費
上記の症例をインプラントモニターで行った場合の治療費は以下になります。

インプラント   1本  160.000円(消費税別) 
被せ物(白い歯) 1歯分 100.000円(消費税別)〜 になります。
治療費をさらに抑える方法として 被せ物を金属製にする方法があります。
金属製の被せ物は、 1歯分 90.000円(消費税別)になります。
インプラントの土台(アバットメント)は、1装置54.000円(消費税別)になります。

インプラントモニターの詳細は、以下をご覧下さい。


インプラントモニターは期間限定で行なっている制度です。
モニター終了後は通常料金となりますので、
ご希望される方は、お早めに受けられて下さい。

治療費は現時点での費用であり、今後変更になる可能性があります。

当医院のインプラント治療費用の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
治療経過のレントゲン撮影、
セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法)
OAM(大口式)インプラントシステム
GBR法(骨増大法:インプラント埋入と同時の場合)
ソケットリフト法 の費用が含まれています。


このブログが始まって以来 毎週木曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週木曜日にアップしたいと考えております。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。