最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

歯周病

歯周病に気をつけよう!

7/30(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラントと歯周病の関係』になります。

前回のブログでは、歯がなくなる原因として多いのが歯周病であることをお話しました。
そして、インプラントを行う際に、歯周病の状態で行うと インプラント自体にも歯周病細菌が感染してしまうことを解説しました。

インプラントも歯周病になってしまうのですね。

インプラント治療を受けられる場合には、必ず歯周病の検査を受けられることが重要です。

インプラント治療は、治療期間もかかり、治療費もかかります。
そのため、せっかくインプラント治療を行っても 他の歯が歯周病でダメになれば、
また、歯がない部分ができてしまいます。
埋込んだインプラント自体も歯周病(インプラント周囲炎 でダメになってしまうこともあります。

毎日の臨床の中では、こうしたインプラントが歯周病のような状態(インプラント周囲炎 )になっていることを経験します。

インプラント周囲に汚れが付着していたり、他の天然歯が歯周病であった場合にインプラント周囲炎 は起ります。

もちろん毎日のブラッシングを完璧に行っていれば、問題は起ることはありません。
しかし、全ての人が完璧に歯ブラシができるわけではありません。
そのため、定期的にインプラント自体に問題が起っていないかどうかを検査することが必要です。

特に歯を失った原因が歯周病 であった場合には、注意が必要です。
インプラント治療を行う際に、私達歯科医師が最も注意が必要な患者様です。

逆に もともと 歯周病のリスクが低い方は、さほど心配がありません。
実際の臨床でもインプラント周囲に多少の汚れが付着していても、
インプラント周囲に腫れや出血もまったくないことも経験します。
しかし、これは、歯ブラシを行わなくても良い という話ではありません。

先程インプラントに問題が起らないためには、定期的検査(メインテナンス) を受けることが重要であることを書きました。

定期的にきちんと定期的検査(メインテナンス) を受けていれば、もし、インプラント周囲炎 になっても 早期に発見できます。
早い段階でインプラント周囲炎 が発見できれば、十分治療も可能です。
しかし、進行したインプラント周囲炎 の場合には、治療が難しくなってしまいます。
治療が難しいということは、インプラントを摘出(ダメ)する必要性があります。

定期的検査(メインテナンス) の期間には、個人差があります。
1年に1回程度で十分問題ない患者様もいらっしゃいますし、
3ヶ月に1回程度は必要な患者様もいらっしゃいます。

もともとの歯周病の状態にもよりますし、
患者様自身の歯ブラシの程度にもよります。

でもこの定期的検査(メインテナンス) が難しいのです。

多くの方は、きちんと定期的検査(メインテナンス) を受けられています。

しかし、インプラント治療後、1回も来院されない患者様もいらっしゃるのも現状です。
もともとのリスクが低い方は、心配ないのですが、
歯周病 噛み合わせに問題のある方は、はやり心配です。

根本的に考えなければいけないのが、
インプラント治療をご希望されていると いうことは、
歯がない ということです。
歯が欠損しているということは、なにかの理由があって 歯がダメになった ということです。
その理由の一つが、歯ブラシの不足(できていない)です。
(もちろん他にも理由はいっぱいありますが…)

1度 歯がダメになると治療 等 結構大変なことがいっぱいあります。
そのため、治療後には、再度ダメにならないようにすることが重要なのです。

次回のブログは、インプラント治療の際に注意しなければならない 他の理由について解説します。

次回のブログは8/3(月曜日)になります。


今週(7/28〜29)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

昨日インプラントの埋入を行った患者様は、今回が始めてのインプラントではありません。
通算3回目のインプラントです。

初診時では、上下顎左右の奥歯がほとんど欠損していました。
今まで 何度か 義歯(入れ歯)を使用しましたが、痛かったり、違和感が強かったりして、
ほとんど使用できませんでした。

そのため、固定式のインプラント治療をご希望されて来院されたのです。
しかし、欠損数も多かったので、一度にインプラント治療を行うのには、
不安があり、段階的にインプラント治療を行いたい というご希望がありました。

今回ご紹介する患者様のように 欠損歯数は多いが、
始めてインプラント治療をご希望される場合であったり、
ご不安があったり、
費用的に問題があったり
する場合には、一度に全ての治療を行う必要性はありません。

まず、現在一番困っている部分のみに インプラントを埋込み 
他の欠損部位は、今後考えていくことも一つの方法です。

ただし、そのためには、きちんとした治療計画が必要です。
単に歯がない部分に順番にインプラント治療を行うだけですと
問題を生じる可能性もでてきます。
残っている歯の将来性であったり、噛み合わせの問題であったり、
全体的なことを考えた上で 治療計画を立てることが大切です。

さて、話は、今回の症例に戻りますが、患者様は、以前に2回のインプラント治療が終了している方です。
右側の上下顎臼歯部は、すでにインプラント治療が終了していますので、
右側で問題なく食事ができる状態になっています。

このように左右とも噛めないような場合には、どちらか一方を先に噛める状態にすることも
有効な治療方法です。

使用したインプラントは、 ストローマンインプラント(ITIインプラント)が1本です。

長期的に歯がなかったために 骨の吸収は非常に大きく、インプラントを埋込むと同時にGBR法(骨増大法) が必要なケースでした。

手術時間は、麻酔を除いて約10分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)です。
この中には、検査費用、治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法、、2次手術費用、土台(アバットメント)の費用、仮歯の費用 も全て含まれています。


8/12(水)〜8/17(月)は、夏期休診になります


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インプラント と 歯周病 の関係

7/27(月曜日)です。
今日は、『インプラント と 歯周病 の関係』になります。

このブログを読まれている方の多くは、インプラント治療をご希望されている方であると思います。

インプラント治療を考えられているということは、歯がない(欠損している)ということです。

歯がなくなる原因として、以下の3つが考えられます。
1.歯周病
2.歯根破折
3.虫歯

特に、歯周病 になると多くの歯がなくなってしまうので、一気に欠損が多くなります。

また、歯周病は自覚症状(痛み 等)がないことがあるため、
歯が数本欠損した場合、欠損部をなんとかしよう という思いが強くなり、
他の歯の状態に気づかないこともあります。

また、インプラント治療を行う 歯科医師自身も 歯周病治療を日常行っていない場合もあり、
残っている歯が歯周病であっても 歯周病治療は行わずに 
単に歯のない部分にインプラントを埋込む場合もあります。
その結果、インプラント自体も歯周病のような状態 になってしまうのです。

そのため、歯周病で歯を失った場合には、他の歯も歯周病となっている可能性が高いので、
インプラント治療前に必ず、歯周病の検査を行い、もし、歯周病であれば、
歯周病の治療 を行うことが重要です。

始めに戻りますが、インプラント治療は、歯のない部分に行う治療方法です。
そのため、歯を失った原因をきちんと理解することが大切です。
その原因が歯周病であった場合には、注意が必要になります。



次回のブログは7/30(木曜日)になります。

今週(7/24〜26)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

今週末は、5件の手術がありましたが、その中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

症例は、上顎の奥歯です。
骨吸収があったため、骨の高さともに、非常に少ないケースでした。

骨吸収が起った原因は、歯周病 です。

歯周病は、歯周病細菌による感染症 です。
そして、歯周病を放置すると 歯を支えている骨は、どんどんと吸収してしまいます。

今回の症例においても 歯周病を長期的に放置していたため、
骨の吸収が高度に起っていました。
先にも書きましたように骨の高さともに インプラントを行うためには、かなり骨が少ない状態でした。

そのため、インプラントを埋込むと同時に 骨の幅を増大させるために、GBR法(骨増大法) を行いました。
また、骨の高さを増大させるためにソケットリフト法 も併用しました。

GBR法(骨増大法) ソケットリフト法 ともに骨を増大させる方法ですが、これらの治療方法を行えば、いくらでも骨が増えるわけではありません。
骨増大法で再生する骨量には、限界があります。
骨再生治療による再生量の限界については、以下を参考にして下さい。
    ・GBR法(骨再生治療)の限界

また、通常 骨幅や、骨の高さが十分存在する場合には、治療はさほど難しくはありません。
1本埋入する時間は、約5分弱です(麻酔時間を除く)。
腫れることもほとんどありません。
多くの方では、治療後、痛みもさほど感じることはありません。

しかし、骨増大法(GBR法)等を行うと
治療時間もかかります。
1本インプラントを埋入し、同時にGBR法(骨増大法) を行うと 骨吸収の程度にもよりますが、20分程度はかかります。

手術時間がかかれば、かかる程、治療後の腫れも大きくなります。

また、先程も書きましたように骨再生量には、限界があります。
どのような状態でも骨の増大(増骨)が可能なわけではありません。

骨吸収が起らないうちに、早く治療すれば、抜歯することはありませんし、
もし、抜歯し、インプラントとなっても簡単に行えるのです。

さて今回の症例に戻ります。
上顎臼歯部に2本のインプラントを埋入し、同時にGBR法(骨増大法) ソケットリフト法 を行いました。

治療時間は、約20分程度でした(麻酔を除く)。

使用したインプラントは、アンキロス インプラント です。

今週末行った他のケースでも まったく同じような症例がありました。
今週行ったインプラント治療では、全てのケースでGBR法(骨増大法) を併用しました。
もちろんGBR法(骨増大法) といっても もともとの骨吸収の程度には差がありますので、難易度はまったく違います。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本です。
この中には、検査費用や 治療中のレントゲン撮影や薬代、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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歯周病が進行すると5

7/6(月曜日)です。
今日も歯周病の話になります。

歯周病になると口腔内の細菌(歯周病細菌)が増殖をします。

前回のブログでは、歯周ポケットという 歯と歯肉の隙間に食べかすが入り込むことにより歯周病が進行することを解説しました。

歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収します。
そして、骨吸収が進行すると 歯がグラグラとしてきます。

最終的には、抜歯となってしまいます。

歯周病は、治療を行えば、その進行は停止させることができます。
しかし、どのような状態でも治療が可能なわけではありません。

私は、歯周病の専門医(日本歯周病学会歯周病専門医)ですが、
専門医であっても進行した歯周病を治すことはできません。

当院を受診される患者様の多くは、
歯周病で歯がなくなったり、出血があったり、歯肉が腫れたり、歯がグラグラしている患者様です。

そのような歯周病の患者様に対して、
歯が欠損している部位に対しては、ご希望があれば、インプラント治療を行います。
インプラント治療を行うことにより噛むことができます。

しかし、問題なのは、残った他の歯です。
他の歯が歯周病であった場合、そのままの状態でインプラントを行うと 
インプラントも歯周病と同じ状態になってしまいます。
インプラントを支えている骨が吸収し、抜け落ちてしまうのです。
天然歯の歯周病と同じです。

また、残った天然歯の歯周病が進行すれば、抜歯になってしまいます。
抜歯になれば、また、欠損部にインプラントを行う必要性がでてきます。

このようなことを繰り返すことにより、歯はどんどんと失っていきます。

歯周病で歯が無くなった方は、単に欠損部位にインプラントを埋込むだけでは、
問題はまったく解決しません。

歯を失わないことこそ最も重要なことなのです。
本日のブログの最初にも書きましたが、歯周病を治療することは可能です。
しかし、全ての歯周病を治すことは不可能です。
あまりにも進行してしまった状態は、治療を行うことができなくなってしまいます。
つまり、抜歯です。

ここで問題なのが、抜歯をためらい、そのままにすることです。
患者様にとっては、『どうせ、抜歯しか方法がないのであれば、自然に抜けるまでそのままにしたい!』
とご希望される方もいらしゃいます。
これは、非常に危険です。

歯周病は、感染症です。
冒頭で解説したように口腔内に存在する歯周病細菌が増殖すうことにより
歯周病は進行していきます。
もし、抜歯しか方法がない歯をそのままにしておくと
その歯に感染している歯周病細菌が他の歯へと感染してしまいます。

おおざっぱな例えですが、
検診でガン(癌)が発見されたとします。
手術 等で その癌を取れば、進行を停止させることができたとします。
しかし、癌(ガン)をそのままにしておくと
他の臓器まで転移してしまう可能性もあります。

抗がん剤でガンの進行を停止さることも可能かもしれませんし、放射線治療で進行を停止させることも
できるかもしれません。

しかし、そのままにしておけば、ガン(がん)細胞は、どんどんと大きくなり、転移する可能性が十分あります。
癌治療では、ガン(癌)細胞の増殖を停止させたり、取り去る(除去)することが重要になるのです。

歯周病も同様のことが言えます。
歯周病の歯を放置すると 歯周病細菌は、どんどんと増殖し、その歯をダメにするだけでなく、
他の多くの歯にも感染し、ダメになってしまいます。

できるかぎり早く歯周病細菌を除去する治療を行うか
治療しても治らない可能性がある歯は抜歯することが重要です。

しかし、こうしたことをご理解していただくのが難しいこともあります。
『抜歯』と聞いただけで、『絶対に抜歯は嫌!』という方もいらしゃいます。
『抜歯するならこのままでいい!』
という方もいらしゃいます。

抜歯が必要な患者様には、
歯周病の治療の方法や治療が難しいケースについての話をさせていただきますが、
最終的な治療方針は、患者様ご自身のご希望により決定しますので、
完全にダメな歯でも抜歯せず、そのままになってしまうことがあります。
こうした場合、必ず感染は、他の歯にもおよびますので、
次に来院された時には、さらに多くの歯を失ってしまうことになるのです。

歯周病の話については、先日 歯周病専門サイトを開設しましたので、以下を御覧になって下さい。

     ・歯周病専門サイトWEB


次回のブログは7/9(木曜日)になります。

今週(7/3〜5)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

症例は、下顎の左右奥歯が欠損している患者様です。
このように歯が欠損する方の多くは、奥歯からです。

その理由として、奥歯は前歯より早い段階で永久歯が生えてくるため、より虫歯になる時期が早く、
虫歯が深い場合、神経を取り除く治療を行う可能性も高くなります。
神経がない歯は健康な歯よりもダメになるリスクは高くなります。
また、奥歯は噛む力を受けやすく、負担がかかりやすい歯です。
歯ブラシを行う際にも前歯よりは、歯ブラシが十分に届きにくい部位になります。

さまざまな原因からダメになりやすいのです。

さて、本日ご紹介する患者様は、下顎の右側が3歯分の欠損、
左側が2歯分の欠損でした。

右側の3歯欠損に対しては、2本のインプラントを埋入し、ブリッジという形態をとることにしました。
骨の状態は、決して良い状態ではありませんでしたが、
インプラントの埋入と同時に骨の増大治療(・ GBR法)を行えば、十分可能な程度でした。
しかし、左側の2歯欠損の手前側に関しては、骨の吸収があまりにも大きく、
とてもインプラントを埋入することができない状態でした。
骨の吸収は、垂直的に10ミリ程度の吸収が起っている状態でした。

そこで、左側の一部位には、骨の増大治療(・ GBR法)のみを行いました。

同部分に骨が再生するまにでは、約3ヶ月程度が必要になります。
そのため、この部位にインプラントを埋込むのは、3ヶ月後になります。
インプラントを埋込んでから再度、骨とインプラントが結合するまで3ヶ月程度待つことになります。

骨が吸収している部位では、治療期間は、6ヶ月以上ということになります。
骨吸収がさほど起っていない部位では、3ヶ月程度ですから
骨吸収が大きく起っている部位では、倍以上の治療期間が必要になります。

今日の歯周病の話もそうですが、状況が悪化しないうちに治療を開始することが
より治療を簡単に行う多きなポイントなのです。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプが3本でした。





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歯周病とは?

7/2(木曜日)です。
今日は、歯周病の話をしたいと思います。

今日のテーマは、『歯周病とは? どのような病気か?』になります。

歯周病は、歯周病細菌による感染症です。
元々、生まれた直後の赤ちゃんの口腔内には、歯周病細菌はいません。
ほとんどが家族間からの感染により 赤ちゃんの口腔内にうつります。
特に 母親からの感染が最も高いとされています。
そのため、母親が歯周病の場合、その子供も歯周病になる確率は高くなります。
もし、歯周病細菌が口腔内に感染しなければ、基本的に歯周病になることはありません。
しかし、現実的には歯周病細菌の感染を100%防止することはできません。

現在 歯周病の方は、
『歯の悩みがない人は いいなー』
『私は生まれつき歯が悪いから しかたがない!』
『一生懸命歯磨きをしているのに!』
『ずーと歯科医院に通っているのにどうしてダメになるの?』
『遺伝だからしかたがないの?』
『歯周病は治るの?』等
さまざまなことで悩んでいると思います。
しかし、歯周病細菌が感染したとしても、細菌が繁殖しないような口腔内であれば、問題は起りません。
私が、患者様に歯周病の話をする時、必ず話すことがあります。
それは、
『歯周病は歯周病細菌による感染症!』
『歯周病は、生活習慣病!』の2つです。

細菌感染については、先程解説しましたので、今度は『生活習慣病』について説明したいと思います。
『生活習慣病』と言って思い浮かぶのが、
『高血圧』、『糖尿病』、『高コレステロール』といった病気であると思います。
上記のような病気は生活習慣が大きく関わってきます。
食生活、運動、飲酒、喫煙、睡眠、ストレス…等 さまざまな要因があります。歯周病もまったく同じです。
口腔内も身体の一部ですから、身体の状態が悪くなると歯周病も悪化してきます。

特に『喫煙』は大きな問題があります。
口腔内は、喫煙の影響を最も受けやすい部位の一つです。

それでは、歯周病になるとどのようなことが起るのでしょうか?
口腔内に付着した歯周病細菌が歯と歯肉の溝(歯周ポケット内部)に侵入します。
歯肉の中に入り込んだ歯周病細菌は、歯肉を腫らします。
歯肉が腫れると出血が起ります。

さらに 歯周病細菌が歯肉の内部に侵入すると 歯を支えている骨を吸収させます。
こうなると歯がグラグラとしてきます。
そして ついに歯が抜けてしまうのです。
これが歯周病です。
歯周病の第一の原因は、歯周病細菌です。
そして、歯周病細菌が繁殖しやすい場所が食べ残し 等の汚れの中です。
つまり、食後に 歯磨きをきちんと行わないと 歯周病細菌が繁殖し、歯周病となってしまうのです。


ここで、歯周病ポケットについて解説します。
歯周病の進行程度を知るために、必ず行うのが『歯周ポケット検査』です。
この検査なしでは、歯周病の進行状態を知ることはできません。
検査方法は、簡単なものです。
歯と歯肉の間には、元々わずかな隙間(すきま)が存在します。
この隙間のことを『歯周ポケット』と言います。

健康な方では、この『歯周ポケット』の深さは約1〜2ミリ程度です。
測定方法は、『プローブ』(写真1)と言われる細い器具を 歯周ポケットに入れて計測します。
(図1、写真2)
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クリックすると拡大されます。




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歯周ポケットを計測する部位は、歯の周り6カ所です。
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クリックすると拡大されます。




歯磨きがきちんとできないと この歯周ポケットの周囲に汚れ(食べかす)が付着します。
次第にその汚れが 『歯周ポケット』内部に入り込んでしまうのです。
『歯周ポケット』に入り込んだ汚れは 歯ブラシでは取ることができません。
そのため、汚れは どんどんと『歯周ポケット』内部に侵入していきます。


次回も歯周病についての話をします。

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歯周病とは?5

6/25(木曜日)です。

今日は、インプラントの話ではなく、歯周病の話をしたいと思います。
なぜかと言いますと歯周病の患者様がすごく多いからです。

当医院に来院される患者様のほとんどは、インプラントもしくは、歯周病が主訴とした方です。

私が歯周病とインプラントの専門医だからだと思いますが…

私は、開業する前は、大学病院に勤務していました。
大学病院では、歯周病を専門とした科に所属していました。
『歯周病科』というところです。
そのため、診察する患者様は、ほとんど歯周病の患者様です。
大学病院というのは、診察以外にも、学生も講義があったりします。
もちろん講義内容も『歯周病』です。
『歯周病』治療と講義の毎日を6年間過ごしました。

そして、当然のことながら歯周病の専門医(日本歯周病学会専門医)を取得しました。

毎日、毎日 歯周病の患者様を治療していると
治る患者様もいらっしゃれば、
治らない患者様もいらっしゃるのが現状です。

歯周病治療は、歯科医師の力だけでは治らないのです。

歯科治療の中には、虫歯があります。
虫歯は、虫歯菌が感染することにより、歯質が溶けていくことです。
そのため、虫歯の治療は、感染した虫歯細菌の部分を取り除くことになります。
簡単に言えば、虫歯を削り、詰め物をしたり、被せ物(差し歯)を行ったりします。
虫歯が深ければ、神経を取り除く治療を行います。
こうすれば、虫歯は治ります。(進行を止めることができます)

しかし、歯周病の治療は違うのです。
歯周病の主な原因は、口腔内に存在する『歯周病細菌』です。
つまり、歯周病は、『歯周病細菌による感染症』なのです。
『感染症!』ですよ。

歯周病細菌がどこから感染するかと言う話からしたいと思います。
生まれて来た子供の口の中には、歯周病細菌はまったく存在しません。
ほとんどの場合、家族間から感染します。
例えば、若年期に起る歯周病の原因菌とされている『アクチノマイセテムコミタンス菌』は、大人から大人へと感染することはなく、まだ永久歯が生えそろわない、10歳程度の時期に大人から子供へ感染することが最近の研究により報告されています。
これは、子供の口腔内は まだ細菌グループが安定しておらず、健康な細菌のグループが定着していないため 外来から感染を起こします。
また、抗生物質を長期使用していた場合などは、口腔内の健康な細菌のグループがいったんなくなるため、 新たに細菌の環境がそろう前に感染する可能性があります。

成人型の歯周病菌の代表的な菌である『ジンジバリス菌』は、親子や夫婦から感染すると考えられています。
これが、通常 大人で起る『歯周病(慢性歯周炎)』です。
それでは、『歯周病細菌に感染しなければ大丈夫では?』と思うかもしれません。
しかし、私達は生活する上で細菌感染から完全に逃げることはできませんし、それを完全に排除する必要性もないと思います。

また後日 説明しますが、口腔内に細菌がいないことは逆に健康な状態ではないのです。歯周病治療のための細菌除去とは、全ての菌を除去するのではなく、骨を溶かしたりしている細菌のみを除去し、 後は 新たな菌の感染を防ぎ、細菌とうまく共存していくことです。
つまり外来から感染したとしても 歯周病が進行しないような 口腔内環境を保つことが大切なのです。
簡単に言えば、ブラッシング(歯ブラシ)がどれだけきちんとできるかにかかっています。

歯科医院で歯周病の治療を行ったとしても、ご家庭できちんとした歯ブラシ(ブラッシング)ができなければ、歯周病は絶対に治りません。

また、歯周病は、生活習慣病です。
高血圧や、糖尿病といった病気と同じです。
高血圧や糖尿病の患者様は、病院で処方された薬を服用していれば治る(大丈夫)ということはありません。
食生活や運動、喫煙、ストレスといったことが大きな要因になります。
生活習慣の改善ができなければ、高血圧や、糖尿病は治りません。

歯周病もまったく同じです。
生活習慣が乱れれば、治りません。

話は、最初に戻りますが、
毎日、毎日 歯周病の患者様を治療していると
治る患者様もいらっしゃれば、
治らない患者様もいらっしゃるのが現状です。

この歯周病が治らない患者様の多くは、生活習慣の改善ができていないのです。
歯周病の治療を行うためには、歯科医院での治療とご家庭での生活習慣の改善が重要になってくるのです。

歯が欠損した部位にインプラントを行うことは重要なことです。
しかし、残っている歯がダメにならないことがもっとも重要なのです。
そのためには、歯周病にならないことが重要です。

次回も歯周病についての話をしたいと思います。

今日は、話が長くなってしまったのでこれで終了です。

次回のブログは6/29(月曜日)になります。



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インプラント周囲炎:その34

4/23(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『インプラント周囲炎:その3』になります。

前回と前々回の2回で インプラントも歯周病のような状態になることを解説しました。
『インプラント周囲炎』です。

そして、前回の2回目では、インプラント周囲炎の治療方法についても解説しました。

もし、インプラント周囲炎になっても骨吸収がさほど起っていなければ、
治療は可能です。
しかし、骨吸収が大きく起っていた場合には、
インプラントを摘出する必要性があります。

昨年度、インプラント治療が終了した後で、
インプラント周囲炎となり、摘出した方が1名いらっしゃいました。

摘出までは いかなくても インプラント周囲炎の治療を行った方も
何人か いらっしゃいました。
インプラント周囲炎の治療を行った方は、全て改善しました。

これらの改善した方は、早い段階で分かったからです。
早めの対応をすれば、インプラント周囲炎になっても十分改善しますが、
骨吸収があまりにも進行するとダメ(インプラント摘出)です。

先程のインプラントを摘出した1名の方は、インプラント周囲炎の状態が非常に長かったために、手遅れになってしまったのです。

歯周病もまったく同じです。
歯周病が進行していなければ、治療により十分改善は可能ですが、
歯周病が進行してしまうと抜歯になってしまいます。
できるかぎり早い段階で発見することが最も重要です。

そのためには、定期検査が最も重要です。
歯周病もインプラントも定期検査が大切になります。

インプラントの定期検査(メインテナンス)では、
口腔内全体の状態を検査します。
歯周病の検査、噛み合わせの検査 等です。

そして、口腔内の清掃を行います。
この定期検査(メインテナンス)で行う口腔内の清掃のことを
『PMTC』と言います。

『PMTC』とは、『 Professional Mechanical Tooth Cleaning』の略で、
歯科医師や歯科衛生士のように特別に訓練を受けた専門家が
器具やペースト(フッ素入り歯面清掃剤)を用いて
歯面および歯周ポケット内部に存在している
『バイオフィルム』を機械的に除去することを言います。

『バイオフィルム』とは、
『細菌などが集まってできたヌルヌル、ネバネバした塊』のことです。
そう言ってもピンとこないと思いますので、私達が生活する上で存在する『バイオフィルム』の話しをします。
台所や風呂場の清掃を少ししないでいるとそこは、
“ ヌルヌル ”としてきます。
その“ ヌルヌル ”を除去しようと思っても、
塩素系の薬剤等を使用しない限り、
ブラシのみではなかなか取除くことは困難であると思います。
この除去しづらい“ ヌルヌル ”が『バイオフィルム』です。

口腔内でも同様の『バイオフィルム』が形成されます。
『バイオフィルム』の内部には複数の『細菌』が生息しています。
『バイオフィルム』という家の中で複数の『細菌』が共同生活をしていると思って下さい。
問題なのは『バイオフィルム』は薬剤や殺菌剤などの外敵から身を守るためにバリアとして働いていることです。
かなりの高濃度の薬剤でもない限り、
内部の細菌を殺すことは困難です。

ではどうしたら『バイオフィルム』内部の細菌を除去できるのでしょうか? 

答えは、機械的にこすり、除去することです。


次回のブログは4/27(月曜日)になります。

今週(4/21〜22)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎と下顎では、骨の硬さが違います。
インプラントの安定を考えれば、硬い骨の方が利点が多いのです。
そして、下顎の骨の方が硬いのです。

また、インプラントが長期的に安定するためには、
短いインプラントより
長いインプラントの方が良いのです。

つまり、硬い骨で、長いインプラントを埋め込むことができれば、
最も安定が良いと言えます。

逆に言えば、軟らかい骨で、短いインプラントしか埋入できない場合には、
長期的な安定は得られないと言えます。
具体的に言えば、上顎に短いインプラントを埋入した場合には、長期的な安定は得にくいということになります。

昨日行ってケースでは、骨の吸収 等があり、
短いインプラントしか埋入できない状態でしたが、
下顎であったために、骨は硬く安定が良い状態でした。
そのため、インプラント自体は、短かったのですが、
その将来性は、決して悪いものではありませんでした。

これが、もし上顎であれば、同じような短い長さのインプラントでは無理であったと考えられます。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)   SLAタイプでした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約2週間で完成した被せ物を装着し、完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

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歯周病の検査の重要性と再発について4

2/19(木曜日)です。
今日は歯周病の続きに戻ります。

この歯周病の話をする元となったのは、『歯がダメにならないために…』というテーマから
『歯周病にならないためには…』と発展していったのです。

そして、2/9(月)のブログでは、歯周病は『歯周病細菌による感染症』 であることを説明しました。
また、『歯周病細菌』 は、家族間で感染する確率が高いことも説明しました。

さらに 2/12(木)のブログでは、歯周病には『バイオフィルム』 ということが大きく関わっていることも解説しました。

また、歯周病が悪化するためには、『歯周病細菌』 だけでなく、『噛み合わせ』 や 『歯ぎしり・くいしばり』、 『喫煙(タバコは歯周病を悪化させる!)』、『ストレス』、『睡眠』等 生活習慣も大きく関わってくることを解説しました。

特に 『喫煙』については、タバコをまったく吸わない人よ比較すると重度歯周病となる確率は約6倍高いという報告もあります。

歯周病の結果、 歯を支えている骨が吸収します

進行(骨吸収)が進むと歯は抜けてしまいます。

歯周病にならなければ多くの人が歯を失わずにすむのです。

歯周病の中には、確かに治療を行ってもなかなか改善が難しい『難治性歯周炎、急速進行性歯周病炎』もありますが、多くの歯周病(慢性歯周病)の場合、適切な治療 と 生活習慣の改善、口腔ケアーの管理 で十分改善は可能です。
また、先程記載した『難治性歯周炎、急速進行性歯周病炎』であっても進行を停止させたりすることも十分可能です。

また、ほとんどの歯周病は予防が可能です。

これは、高血圧 や 糖尿病といった病気の多くは、食生活 や 運動…等 の 生活習慣をきちんとすることで、かなり予防できるのと同じです。

でも 人間はそうはいかないものですよね!
甘いもの、カロリーが高いもの、暴飲暴食、多飲酒、喫煙、運動不足、睡眠不足、ストレス… 悪いと思ってもなかなか うまくはいかないものです。

多くの歯周病は、『歯ブラシを徹底して行う』ことにより かなり予防が可能です。
しかし、この歯ブラシができている方は現実問題として非常に少ないのです。

歯周病を主訴として来院される患者様の90%以上(95%以上といってもいいでしょう!)は、とても合格点と言えるような歯ブラシの状況ではありません。

もちろん100%汚れがついていないように歯ブラシをして下さい ということではありません。
できれば、90% いや 80%程度まで 歯ブラシが日々 行えるようにがんばって下さい。

ただし、ご自身でどの程度 磨けているのかを判断することは非常に難しいことです。
歯周病で来院される 多くの方は、
『だいたいは 磨けているだろう』と思っています。
しかし現実的には、『だいたい…』どころではありません。
20〜30%程度しか磨けていない方の方が圧倒的に多いのです。

人によっては、『ほとんど磨けていません!!』
でも患者様 ご本人は 『ある程度は磨けている』と思っています。
なぜかというと『毎日歯ブラシをしているから…』です。

また、テレビ等で放映されている『歯周病予防の歯磨き剤を使用している』のでさらに効果があると思っています。
使用しても 使用しなくても さほど効果はないと思って下さい。
その理由として、すでに歯周病になっているからです。
歯周病になってしまった場合には、『歯周病予防の歯磨き剤』では治りません。

『歯周病予防の歯磨き剤』はあくまでも『予防』に対するものです。
歯周病を治すものではありません。

さらに歯周病になってしまった方の多くは、ブラッシング自体に問題があるのですから
そこから改善しないと 決して歯周病は治りません。

例えてお話すると
糖尿病があります。

一度健康診断等で『糖尿病が進行してる』と診断されたとします。
そのため、心配なので 薬局で『糖尿病に効く薬』なるものを購入し、がんばって使用したとします。

もし、糖尿病が本当の初期の段階であれば 現在の生活+α(糖尿病に効く薬?)で改善されるかもしれません。
しかし、良く考えて下さい。
糖尿病になるには それなりの理由(原因)があるのです。

食生活運動、喫煙、ストレス…等さまざまな原因があります。

その原因を的確に改善しないかぎり いくら+α(糖尿病に効く薬?)を行っても効果があるとは限りません。

また、すでに進行した糖尿病であった場合、自己判断の対応では すでに治らない状態にあります。
適切な改善指導とともに、病院での薬が必要になります。

歯周病もまったく同様です。
本当に初期の段階であれば、薬局で市販されている『歯周病に効く薬(?)』なるものを使用し、効果があるかもしれません。

しかし、歯周病の原因である『適切なブラッシング』ができていなければ まったく効果がありませんし、歯周病が進行していれば、専門医で適正な治療を行わないと 治りません!!

病気は自己判断が一番危険です。

また、一度病気になった方、特に生活習慣病になった方は、再発率が高いのです。
そのため、治療後の管理が非常に重要です。

歯周病は、生活習慣病です。

治すには、適切な診断のもと、きちんとした歯周病治療を行い、その後の適切な管理が重要です。

当たり前のことですが、これができる方が非常に少ないのが現状です。

そのため、歯周病は再発率が非常に高い のです。

このような話を多くの患者様にするのですが、それでも……
そのため、私達 歯周病専門医は繰り返しこうしたブログを含め、日常の臨床でお話するのです。
『歯がなくならないために…』です。

現在、『歯周病の専門サイト』を構築中です。
新しいホームページになります。

もう少し先になるかと思いますが、現在の 『大船駅北口歯科のHP』よりさらに充実した『歯周病の専門サイト』になります。

今日は話が長くなってしまったので、今週のインプラント手術報告はお休みさせていただきます。


次回のブログは2/23(月曜日)になります。


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歯周病について5

2/12(木曜日)です。
昨日が祝日休診だったため、本日は診療致します。

前回のブログで歯周病のことを書きました。
現在、歯周病の患者様は非常に多いです。
しかも前回のブログでも書きましたように進行した歯周病の方が多いのです。

歯がなくなることの原因として 歯周病は最も多い病気の一つです。

それでは、『歯周病はなぜなるのでしょうか?』
『歯周病にならないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか?』

まず、『歯周病はなぜなるのか?』
という話から始めたいと思います。

歯周病になるには、『歯周病細菌』というバイ菌が関係してきます。
歯周病は、『歯周病細菌による感染症』 です。

この『感染症』ということが 歯周病をご理解いただくための 大きなキーワードになります。

歯周病細菌が口腔内にいなければ、歯周病にはなりません。

それでは、歯周病細菌はどこから来るのでしょうか?
歯周病細菌は、人から人へと感染します。

生まれた時の乳児には歯周病細菌はいません。
多くは、母親から感染します。
また、家族内の感染も多いのです。
そのため、親が歯周病であった場合、子供も歯周病になる確率は高くなります。

また、『歯周病細菌』 と言っても口腔内には多くの種類の細菌が存在します。

非常に毒性の強い『歯周病細菌』 もあれば、さほど問題とならない『歯周病細菌』 も存在します。

どのような『歯周病細菌』 が どの程度感染したかによって
『歯周病になるかどうか!』
また、『歯周病の進行程度』、『リスク』等は変わってきます。

また、口腔内の環境によっても歯周病細菌が繁殖しやすいこともあります。
簡単に言えば、汚れがいっぱい付着しているような口腔内は、『歯周病細菌』 が生存しやすい環境なのです。

『歯周病細菌』 が生息しやすい場所のことを『バイオフィルム』 と言います。

『バイオフィルム』 のことを簡単に説明すると
食事の後に歯面 等に付着したネバネバした汚れのことです。
この汚れの中で歯周病細菌は増殖し、生きていくのです。
『バイオフィルム』 『歯周病細菌』 が心地よく住むための場所なのです。
詳細については以下を参考にして下さい。
『バイオフィルムについて』


ここまでで、歯周病になるためには、『歯周病細菌』 が存在し、歯周病の細菌が生息するための『バイオフィルム』 の存在を解説しました。


それでは、歯周病になるためには 他にも原因はあるのでしょうか?

歯周病になってしまうことの原因は他にもいっぱいあります。
その一つが『噛み合わせ』です。

『噛み合わせのなにが問題なの?』ということですが、
通常、上顎の歯は全部で14歯あります。下顎の歯も14歯あります。

そして上下顎でしっかり噛んだ時には、全ての歯が ほぼ均等に接触することになります。
しかし、歯並びの問題 等により 一部の歯のみに 強くぶつかるような噛み合わせの方がいらっしゃいます。
このようなことが歯にダメージを及ぼすことがあります。

歯が打撲するようなものです。

このような歯にダメージが加わるような噛み合わせを『外傷性咬合』と言います。

特に歯周病が進行してくると歯を支えている骨が吸収 してきます。
このような場合に 噛み合わせの問題があると 歯周病のさらに進行してしまいます。

また、『歯ぎしり』や『くいしばり』がある方も歯周病が悪化する原因になります。

また、噛み合わせは単に歯並びだけでの問題ではなく、さまざまなことがあります。
このことについてはきちんとした検査をする必要性があります。

噛み合わせの治療方法には、
強くぶつかっている歯の少し削除し、調整する方法や
被せ物等を再製し、適切な噛み合わせに修正したり、
歯ぎしり等がある場合には、『ナイトガード』と言われる 防止装置を作製したり、場合によっては矯正治療を行い 口腔内の全体的な 噛み合わせの改善 が必要になることもあります。


また、上記以外にも歯周病になってしまう原因は多くあります。
・全身疾患と歯周病の関係
・喫煙
・ストレス
・睡眠
等です。

次回はこのようなことについて解説したいと思います。

次回のブログは2/16(月曜日)になります。


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歯周病を放置すると…4

2/9(月曜日)です。
今日は、歯周病の話をしたいと思います。

最近は、30〜40歳台で歯周病を主訴として 来院される方が 多くいらっしゃいます。
しかも 歯周病が非常に進行しているのです。

そして、歯周病の検査をすると 抜歯となってしまうような 状況がかなりあるのです。

ほとんどの方は『まさか抜歯になるとは!』と思っていなかったので
抜歯することに抵抗をもっています。

もちろん歯周病であっても きちんとした治療を行うことにより改善することは可能です。
しかし、全ての歯周病が治療可能ということではありません。
あまりにも進行してしまった歯周病の場合には、抜歯となることがあります。

歯周病は、『生活習慣病』であり、『歯周病細菌による感染症』 です。

歯周病の治療 の目的の一つは、口腔内から歯周病細菌をなくすことです。

そのために、『ルートプレーニング』 と言われる歯周病細菌を除去する治療を行ったり、 歯周病組織再生治療を行ったりします。

しかし、あまりにも感染が進行してしまっている歯は、歯周病細菌の感染を取り除くことができません。
この場合には、抜歯になります。

もし、歯周病細菌が取り除けないような歯をそのままにしておくと非常に危険なことになります。
残った歯周病細菌は、必ず他の歯にも感染してしまうのです。

感染は、どんどんと進行していった結果、全ての歯はなくなってしまいます。

もちろん患者様にとっては、抜歯は避けたいものです。
そのため、一度 抜歯と診断されても、
『絶対に抜歯したくない!』
『どうせダメなら自然に取れるまでそのままにしておきたい!』
『痛みがないので、そのままでも大丈夫!』
『忙しいから今は、抜歯したくない!』

さまざまな理由があり、抜歯や治療を行うのが遅れてしまうことがあります。

先程書きましたように歯周病は 感染症です。

ちょっと例えとしてはズレるところもありますが、
『癌(ガン)』を例に話をしたいと思います。
検査にて『癌(ガン)』が発見されたとします。
初期の『癌(ガン)』であった場合、薬のみで治るかもしれません。
場合により、放射線治療で治るかもしれません。
しかし、『癌(ガン)』の種類や発症部位、進行程度によっては、
『癌(ガン)』自体を摘出する必要性がある場合もあります。
摘出しないと『癌(ガン)』が転移してしまうからです。

現時点であれば、『癌(ガン)』を摘出することにより、その進行を十分阻止できる可能性があったとします。
しかし、そのままにしておけば、進行(転移)はさらに進み、生命にまで危険がおよぶことも当然あります。
当然多くの方は、治療を選択することになります。
『癌(ガン)』の場合には、危機感があるからです。

歯周病はそうはいきません。
歯周病の危険を理解していただくことは難しいのです。

また、若い方の場合、通院自体が困難になることが多いため、
結果的に治療が中断されることが多いのです。

歯周病は自覚症状が少ないことが多いので、痛みや腫れが強くなってきた時には、感染は多くの歯におよび
多数の歯を失うことになります。

当医院には、こうした段階で来院される方が多いのです。

もちろん進行した段階でも徹底した治療を行えば、進行を停止させることができる歯もあります。
だたし、治療は時間もかかり、大変になります。

歯周病はできるかぎり早い段階で対応することが最も大切なのです。



次回のブログは2/12(木曜日)になります。


今週(2/6〜9)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

昨日行った症例は、下顎の左右の奥歯です。
下顎の奥歯は、インプラントを行うのには最も適している部位です。
その理由として、骨が硬さがあります。
上顎と下顎では、骨の硬さは違います。
硬い骨軟らかい骨では、
硬い骨の方がインプラントの成功率が高いのです。

また、上顎よりは、下顎の方がインプラントを行うための骨の量が残っていることが多いのです。

今回の手術においても骨は十分残っている状態でした。

そのため、インプラント手術自体はさほど難しいケースではありませんでした。
いつもこのような状況であればいいのですが…

使用したインプラントは ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ が4本でした。

麻酔は静脈内鎮静法です。



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歯周病と全身との関係:その3

2/2(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『歯周病と全身との関係:その3』になります。

前回と前々回の2回で
1.『歯周病と心臓発作』
2.『歯周病と早産、低体重児』
3.『歯周病と糖尿病』
4.『歯周病と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)』
について解説しました。

今日もその続きになります。

5.歯周病の人は痴呆になりやすい
 歯が存在すること、つまり噛むということが、脳にとって重要です。
 高齢化社会が進み老人の痴呆症が増えてます。
 こうした痴呆は本人だけでなく、家族にも大変 負担がかかり、
 今後の日本において大きなテーマの1つです。
 できれば一生自分自身で食事をしたいものですね。
 近年、歯の残存数とアルツハイマー型痴呆との関係が報告されました。
 その報告によるとアルツハイマー型の痴呆患者36人、脳血管性の痴呆患者
 39人と健康な患者 78人の残存歯数を調べた結果、アルツハイマー型痴呆
 が平均3本、脳血管性痴呆が6本、 健康老人が9本と、
 痴呆患者の残存歯数は健康老人に比べて明らかに少なかったのです。
 また、脳萎縮症と残存歯数関係も報告されています。
 さらに合計153人全員の頭部をCT画像で比べると、残存歯数が少ないほ
 ど脳内 (側脳室内)のすき間が広く、脳の萎縮が進んでいました。
 またアルツハイマー型の痴呆患者は、 健康老人より平均約15%ほど脳が縮
 んでいることもわかってきました。
 歯が存在すること、つまり噛むということが、脳にとっていかに重要である
 かがわかります。

6.歯周病の遺伝因子
 家族に歯周病にかかっている人がいる場合は注意が必要!
 歯周病になりやすい人となりにくい人がいて、歯周病にはある種の遺伝的因
 子が影響を及ぼしていることがいくつかの研究によって報告されています。
 家族に歯周病にかかっている人がいる場合は注意が必要で、早期に検査を行
 い、状態を把握することが必要です。


次回のブログは2/5(木曜日)になります。
新しいテーマになります。

今週(1/30〜2/1)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

このところ 紹介するケースは 顎が多いですね。
この3日間もほとんどが顎でした。
それも顎の前歯部です。

顎の前歯部が欠損する理由として多いのが、 歯根破折です。

このブログでも良く書きますが、 歯根破折神経がない歯で起ります。

上顎前歯部が 歯根破折する経過として 以下のようなことが考えられます。

始めは、上の前歯 の 歯と歯の間に 虫歯 ができます。
そこで、虫歯を削り、“レジン”と言われる 樹脂(白い色の樹脂) を詰める治療を行います。

暫くすると詰めた レジン の周囲から再度 虫歯 になってしまいます。
そして、レジンを除去し、再治療を行います。
虫歯が深くなければ、再度 レジン を詰めるだけで良いのですが、虫歯が深い場合には
歯の神経を取り除く治療が必要になります。

神経を取り除く治療を行った後は、セラミック等の 被せ物 を行うことが多いのです。
いわゆる“差し歯”です。

神経を取り除いた歯は、血液の循環もなくなります。
つまり歯として脆くなっていくのです。

そして、ある日ついに 歯が折れてしまうのです。

歯根破折です。

折れてしまった場合、ほとんどが残すことができません。
抜歯です。
(*上記は、全てのケースに当てはまることではありません。
1つの参考例です)

前歯が抜歯となった場合には、以下の治療法が考えられます。
1 義歯(入れ歯)
2 ブリッジ
3 インプラント
です。

ここでブリッジを選択した場合、その後のリスクがさらに高くなります。
ブリッジは、欠損した部位の 両側の歯を 削る治療です。
神経のある状態でブリッジをした場合にはリスクは最小限になりますが、
状況によっては神経を取り除く治療が必要な場合もあります。
この場合にはリスクが最も高くなります。
(*状況により歯をさほど削らない接着性ブリッジという治療もあります)

つまり、神経がない歯でブリッジをするからです。

もちろん 神経のない歯でブリッジをした場合、必ずダメになるということではありません。
神経のない歯でブリッジを行っても 一生問題なく経過している方 も多くいらしゃいます。
しかし、トラブルが起る確率が 高いのも事実です。

さらに ブリッジとなった土台自体が 問題となる時 がくると 欠損はさらに拡大されます。
(ブリッジとなる土台の抜歯)
このようなことを繰り返し、歯はどんどんと少なくなっていくのです。

できるかぎり神経を取らない治療 を行うことが大切です。

上記の話はけして ブリッジがダメ という話ではありません。
状況により ブリッジが適しているケース も多く存在します。
しかし、ブリッジを行うために、歯を削ったり、神経を取り除く治療は 決して歯にとって良いことではありません。
歯を加工すればするほど 歯にはダメージが加わるのです。


さて、話は今週の症例に戻ります。

患者様は、上記のようなことを繰り返して 上顎の前歯部が 8歯分 欠損していました。

骨の吸収もかなり進行しており、治療としては難症例でした。

治療は、8歯分の欠損に対し、4本のインプラントを埋込みました。
最終的には、4本のインプラントでブリッジをするのです。

骨の吸収が大きかったので、さまざまな治療法を併用し、インプラントを埋込みました。
スプリッティング法GBR法を行い、 人工骨(β―TCP)を使用しました。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントを4本です。

麻酔は、静脈内鎮静法にて行いました。
静脈内鎮静法は、眠っている間に治療が行えるため、不安もなく患者様にとって非常に楽な麻酔方法であるため、最近は多くの方が選択されます。

手術時間は、約30分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。


このブログが難しいという方に非常に簡単な『基礎から始めるインプラントブログ』 を開設しました。
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
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