最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

インプラント最新情報(NEW)

OAM(大口式)インプラント方法

11/9(月曜日)です。
昨日の日曜日は、私(院長)は 名古屋でインプラントの勉強会がありました。
どんな勉強会だったかを ご紹介します。

通常、インプラントを顎骨内に埋め込むためには、専用のドリルで穴を形成します。

インプラントの直径は、使用するインプラントメーカーにより多少違いますが、
3.5〜4.5ミリ程度あります。

そのため、適切なインプラントを埋入するためには、それ以上(インプラントの太さ以上)の骨の幅が必要になるのです。

具体的には、インプラントの周囲に1ミリ以上の余剰な骨幅が存在することが必要です。
つまり、6ミリ以上は 骨幅が必要だということです。

しかし、多くの症例で6ミリ以上の骨幅が存在するケースは、少ないのです。

骨幅が少ない場合には、骨を増大させるGBR法(骨再生治療法) が必要になります。

この治療は、骨を増大(再生)できる大きな利点もありますが、大変な面もあります。
大変というのは、手術後の 腫れ や 疼痛 が起こる確率が高いということです。

もちろん、骨吸収が大きく、大幅に骨の増大(再生)を行おうとすれば、それだけ大変になります。

また、骨の再生量には 限界があり、どのような状態でも骨を元通りの状態に回復させることが可能なわけではありません。詳細は、以下をクリック
    •GBR法(骨再生療法)の限界
     
できれば、GBR法(骨再生治療法) を行わない方が楽なことになります。

今回、聴講してきた話は、ドリルをほとんど使用しないで、骨幅を増大させて インプラントを埋入する方法です。

私自身もこの方法は、数年前から行っていました。
しかし、『OAM(大口式)という方法は 非常に良い!』ということを学会や多くの先生から聞いていたので、もっと詳しい話を実際に話を聞いてみたい と思っていました。
それが、昨日の名古屋での聴講になったのです。

話は、また一般的なインプラントの手術方法になります。
通常、骨に穴を開けるドリルですが、2〜4種類程度の太さがあります。
細いドリルから始め、最終的なインプラントの直径に近いサイズまで 順番にドリルを太くし、穴を開けていくのです。

OAM(大口式)インプラントは、ドリルではなく、細いキリのような器具です。
骨を削る刃は 付いていないので、骨が削られることはありません。
細いキリのような器具から 少しずつ 太くし、穴を押し広げて拡大します。

一番細い器具(キリ)で、0.5ミリです。
そこから約0.2ミリづつ 器具(キリ)は、太くなります。
最終的に、インプラントを埋め込むことが可能になるまで、16〜20種類の器具(キリ)を使用します。

一般的なインプラントに使用するドリルが2〜4種類なので、いかにOAM(大口式)が少しずつ穴を拡大しているかが分かるかと思います。

ドリルは、骨を削りとり、穴を開けますが、
OAM(大口式)は、骨を削らないため、穴が大きく拡大されるたびに 骨幅が、押し広げられるのです。

骨には弾性があります。
例えば、厚さ3ミリの骨幅があったとします。
この骨の真ん中に 小さい 器具(OAMのキリ)を挿入し、穴を4ミリ程度まで拡大したとします。
計算上は、骨幅は、7ミリまで拡大されることになります。

現実的には、骨の吸収状態は、凸凹していたり、硬さも違うため、全て理論上とは違いますが、
確実に骨幅は、太くなります。

ただし、時間はかかります。
通常、ドリルを使用すれば、骨幅に問題がなければ1本の埋入で5〜10分程度で十分終了しますが、
OAM(大口式)では、16〜20種類の器具(キリ)を使用し、他にも使用する器具がありますので、
大変時間がかかります。

しかし、非常に有効な治療法であることは間違いないことです。

当医院でも早速 来週にでもこの器具を購入し、インプラント治療を行いたいと思います。

当医院でも 今までに 骨幅を押し広げる治療法を行ってきましたが、
その器具は、OAM(大口式)のように多種類の器具ではありませんでした。
そのため、適応範囲は限られてきました。

OAM(大口式)は、0.2ミリ間隔で 少しずつ拡大できることが 大きなポイントです。

また、実際の症例については、今後ブログで紹介します。



次回のブログは11/12(木曜日)になります。
次回も今日の続きになります。



今週(11/6〜7)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

昨日は私が不在でしたので、一昨日のインプラント手術報告を行います。

一昨日は、3件のインプラント手術がありました。
いつもは、難症例の話をしますが、この3件は、どれも さほど難しい症例ではありませんでした。

難しいかどうかは、骨の状態に左右されます。
骨の吸収が大きいケースでは大変ですが、
骨吸収がさほどなければ、治療は簡単です。

インプラントの埋入本数も 2症例が2本の埋入、1症例は1本のみ の手術でしたので、
手術時間も10〜15分程度でした。
全ての症例がこのような状態であれば、私も患者様も楽で良いのですが、そうはいかないのが現実です。

来週は、大変なインプラント手術が何件もあります。

骨吸収を起こさないためには、悪い状態を放置しないことです。
具体的には、
歯根破折を放置しない!
歯周病を放置しない!
歯がないままにしない!
ことが重要です。

良くあることとして、どうしてもダメな歯を 治療 も 抜歯もせず、そのままに放置することです。

悪い状態がある方は、そのまま放置せず、早めに治療を行うことが重要です。




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ドリルを使用しないインプラント治療:その3

10/12(月曜日)です。

昨日まで、宮崎で日本歯周病学会が開催され、参加してきました。

今日も前回の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その3』になります。

前回 と 前々回を見られていない方は、先にご覧になって下さい。

今日は まず おさらい として『ドリルを使用しないインプラント治療の利点』の再確認から始めたいと思います。

前回までで ドリルを使用しないインプラント治療は、以下の利点があることを解説してきました。

1. 骨の削除量が最小限 !

2. 出血が少ない、腫れにくい、痛みが少ない !
 
3. 切開を最小限にできる !

4. 骨幅を増大できる!
 
5. 『初期固定』に優れている !

6. 『骨密度が向上』する !

7. 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない!

*それぞれの詳細は、前回までのブログを見て下さい。

これらの利点をお話すると いいことばかりのように思えます。
では、『ドリルを使用しないインプラント治療』の欠点は、ないのでしょうか?

最大の欠点として、『手術時間が長くかかる!』ことです。

例えば、骨吸収が少ない状態の方にインプラント手術を行う場合、
どのくらいの手術時間がかかるかと言いますと
1本の埋入で約5分程度です。
   (ただし、さまざまな条件により多少変わってくることがあります。また、麻酔時間 等を除きます)

思っているより、ずいぶん 短時間で手術が終わると思われるかもしれません。

5分程度ですからね。

しかし、『ドリルを使用しないインプラント治療』は、時間がかかります。

3倍は 時間がかかります。

手術時間がかかるということは、それだけ 患者様には、負担(苦痛)があるということです。

手術の成功基準の一つに、手術時間があります。
短時間で手術を終了することは、手術時の感染を防止するだけでなく、治療後の腫れも少なくなります。

そのため、なにがなんでも『ドリルを使用しないインプラント治療』を全てのケースに行う わけではありません。

今まで通常に行われてきた『ドリルを使用する方法』の方が 楽に行えることもあります。

私が診療する中では、骨幅が少ないケースでは、骨幅を増大させることが可能な『ドリルを使用しない方法』を行うことが多いのですが、
骨幅が十分存在する場合には、今までの『ドリルを使用する方法』で行います。

この方が結果的に患者様に苦痛が少ないからです。

インプラント治療は、年々進化しています。
さまざまな治療方法が開発されています。
しかし、その新しい治療方法は、時間(期間)の経過とともに 消滅(なくなって)していく方法もあります。

治療法の開発当初は、良い方法と思われたことが、後に否定されることもありますし、
欠点が見つかることもあります。
また、さらに良い方法が開発され、自然になくなっていくこともあります。

インプラント治療は、治療を受ける患者様にとっては、場合により大変な治療です。
以前は、治療技術のみが先攻し、治療を受けられる患者様の立場が置き去りにされてきた時代もあります。

一般外科においてもそうですね。
お腹の開腹手術 等においても 大きく切開して手術を行う時代もありました。
大きく切開をすることにより、手術視野が確実となるからです。

しかし、大きく切開をすることにより、手術後の回復時間も長くかかり、患者様には、負担が大きかったのです。
そうしたことから 内視鏡を使用した手術が増えたり、切開を極力少なくした手術方法が開発されています。

インプラント治療もまったく同じです。
少しでも治療を受ける患者様の立場にたって考えた場合、
『ドリルを使用しないインプラント治療』は、非常に優れた方法になります。

今後のインプラント分野は、単に技術的なことや 新しい開発以外にも
患者様に負担の少ない手術方法がどんどんとでてくるでしょう。

当医院においてもそうしたことを 十分に考え、より安全に より負担の少ない治療を選択していきたいと考えています。



次回のブログは10/15(木曜日)になります。
次回からは、新しいテーマになります。





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ドリルを使用しないインプラント治療:その1

10/8(木曜日)です。


今週末は、日本歯周病学会のため、
10/10(土)午後 と 10/11(日)は、休診になります。


今日は、『ドリルを使用しないインプラント治療』になります。

インプラント治療は、チタンでできたネジを 顎の骨の中に埋込む治療方法です。

具体的には、専用のドリル を使用し、骨に穴をあけます。
そして、その穴の中に チタンのネジを埋込むのです。

この ドリル を使用することは、骨にダメージを与えることになります。
できるかぎり、骨にダメージを加えないためには、ドリルを使用しないことです。
しかし、現実的には、ドリルを使用しないと インプラントを埋込む “ 穴 ”をあけることができません。

まず、一般的な ドリル を使用した インプラント埋入方法について図解します。
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左の図をクリックすると拡大されます。









このように ドリル を使用することが通常の方法です。


次にドリルを使用しない インプラントの埋入方法を図解します。
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左の図をクリックすると拡大されます。









治療の開始は、リーマーと言われる 直径1ミリ程度の小さな 針のようなものを 骨に刺します。
本当に小さな穴があきます。
そして、使用する器具を少しずつ大きくし、穴を拡大します。
最終的には、埋入予定のインプラントの直径に近い状態まで 穴を拡大します。

こうした方法により、ドリルを使用しないで、穴をあけることができるのです。

このような話をすると 
『それでは、全てのインプラント治療をドリルなしで行えば、良いのでは?』
と思うかもしれません。

このドリルを使用しないインプラント治療には、
利点もありますし、欠点もあります。

本日は、利点について解説します。


1. 骨の削除量が最小限 !
   ドリルを使用しないので、骨はほとんど削ることはありません。

2. 出血が少ない、腫れにくい、痛みが少ない !
   骨を削らないため、通常のインプラント治療よりも腫れにくいのです。

3. 切開を最小限にできる !
   ドリルの操作 等が必要ないため、切開自体も最小限で行えます。
   この点も 治療後の腫れ 等 が少なくなる大きなポイントになります。

4. 骨幅を増大できる!
   このことが この治療の最大の利点と言ってもいいでしょう。
   この解説は非常に長くなるので、次回(10/12:月)解説します。
 
5.『初期固定』に優れている !
   骨の弾性により押し広げるため、インプラント埋入後に
   骨が収縮(縮む)します。
   骨が収縮すると、インプラントを『ギュッ』と押さえ込むこと
   になります。
   これが、インプラントの安定につながります。
   インプラント手術直後の安定性のことを
   『初期固定』と言います。
   初期固定はインプラントの成功にとって最も重要なことの一つ
   です。

6. 『骨密度が向上』する !
   骨を削らず、骨を圧迫して穴を開けるため、圧迫された骨の密
   度が向上します。
   骨が柔らかい方や骨粗鬆症の方に有利な方法です。

7. 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない!
   ドリルを使用すると ドリルによる振動があります。
   こうした振動による手術中の不快感を最小限にできます。



今日は、話が長くなってしまいましたので、これで終了です。

次回のブログは10/12(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その2』です。


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P.R.P法5

1/12(月曜日)です。
今日は、『P.R.P』の話になります。

このブログの『今週インプラント手術報告』でも良く書きますが、
最近は、インプラントの難症例が非常に多いのです。

インプラントの難症例とは、
インプラントを埋込むための骨の状態が悪いということです。
骨が吸収してしまっているのです。

このブログを見ていられる方の中にもインプラント治療を考えているが、
歯科医院で『骨が吸収してしまってインプラントは難しい…』と言われた方もいらっしゃるかと思います。

骨の吸収が高度に起ると治療は大変困難になります。

今日のテーマは、吸収した骨を再生するための一つの方法をご紹介します。
それが、『 PRP 』です。

『 PRP 』とは『 Platelet Rich Plasma 』の略で
日本語では『 多血小板血漿 』と言います。

『 PRP 』とは『血液中の血小板を濃縮した血漿』のことであり、
近年、『 PRP 』が歯肉の治療や骨の増殖を促進する物質であることが、多くの研究により解明されてきています。( Saltz ら1991、Anitua 1999、Kassolis 2000 )

『 PRP 』を おおさっぱに言いますと濃度の濃い血液のことです。
骨の再生に大切な細胞がいっぱい詰まっています。
『 PRP 』を使えば、なんか骨がいっぱいできそうですよね。

この治癒に必要な成分が凝縮された『 PRP 』を歯周病やインプラント治療に応用することにより早期の回復が期待できます。

インプラント治療では、GBR法 ソケットリフト法 サイナスリフト法 スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)等に併用します。

骨の再生能力が高まります。

ただし、『 PRP 』を行えば、どのような状態でも骨が回復するわけではありません。
適応症があります。

また、GBR法は、骨の状態にもよりますが、治療の大変さがあります。
治療後に腫れたりする可能性もあります。

また、上顎の奥歯において骨の吸収が高度に認められる場合には、 サイナスリフト法という治療を行うことがあります。
この治療においても『 PRP 』を併用することがあります。
しかし、この サイナスリフト法はかなり大変な治療であり、術後の腫れも大きくなります。

今日の結論として、骨の吸収が高度にあってもインプラントはできます。
現在では、『 PRP 』
GBR法 ソケットリフト法 サイナスリフト法 スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)等多くの治療法が開発されており、今まで行えなかった状況でさえ
インプラント治療を可能にしています。
しかし、これらの治療に伴う大変さは必ずあります。

一番大切なことは、骨を吸収させない(悪くさせない)ことです。

私は 歯周病専門医ですので、当医院には重度の歯周病の患者様が多くいらっしゃいます。
しかし、 歯周病専門医であっても全ての歯を残すことはできないのです。
進行した歯周病であった場合、抜歯するしかない場合もあります。

また、あまりにも進行した歯周病の歯を放置することは非常に危険なことです。
先程書きました骨の吸収が起ってしまうのです。
また、歯周病細菌は、必ず他の歯にも感染します。
感染が拡大すると最終的には、全ての歯を失うことになってしまいます。
つまり総入れ歯になってしまうのです。

重度歯周病の患者様には このような話をしますが、
それでも、歯周病の治療を希望しなかったり、
ダメな歯の抜歯を希望されない場合があります。
そうした場合、感染はどんどんと進行してしまいます。
骨が吸収するのです。

その結果、何年か後にはさらに多くの歯を失うことになります。
歯を失って始めて
歯がないことの大変さ、
入れ歯の大変さ
を実感されます。

そして、固定式であるインプラント治療をご希望されることになるのですが、
その時にはすでに高度の骨吸収が起っており、
『インプラントができない!』
『インプラントができても非常に難症例であり、治療が大変!』
ということになってしまっています。

病気は進行すると治療することが困難になってしまいます。
例えば、糖尿病でも軽度であれば食事療法で改善することも可能ですが、
重度になると合併症を併発することも多くなり、
場合によって『死』の可能性も高くなります。
そのような状態では医師も手のつけようがなくなってくることもあります。

病気とは、早期発見、早期治療が最も大切です。



次回のブログは1/15(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『歯周病の恐ろしさ!』です。


今週(1/9〜11)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

元々 歯根破折を起こしており、
そのままの状態で長期間放置されていたケースです。

歯根破折した部位から感染が起こり、骨が高度に吸収してしまっているケースでした。

そのため、インプラント治療前に骨を増大させる治療法を行いました。
GBR法です。

そして骨が再生(増骨)するまで約3〜4ヶ月待ちます。

その後インプラントの埋込みになります。
今回はその手術だったのです。

それでは、GBR法を行った結果、骨は100%元に戻った(回復した)のかと言いますと
違います。

100%骨を元に戻すことは不可能です。

今回は、ある程度の回復(増骨)が達成できたため、インプラント治療が可能でしたが、
どうしても時間(期間)がかかってしまいました。

ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプ が1本でした。

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取り、
3. 型取りの後、 約10日で完成した被せ物を装着し、完了です。

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インプラント症例報告:即時負荷インプラント5

1/8(木曜日)です。

今日は、昨年末のこのブログが終わった後に行ったインプラント手術について書きたいと思います。

昨年末(12月最後)のインプラント手術報告

毎年 年末になると
『なんとか年内に治療を終わらせたい!』
『年内にきちんとした歯をいれたい!』
『年内に噛めるようにしたい!』
といった希望が多くなります。

年末年始に出かけるため、それまでに終わらせたいということもあるかと思います。

昨年末には、歯がほとんど欠損している方が
『できるだけ早くインプラントで噛めるようにしたい!』
『歯がないので、早急に見た目を改善したい!』
というご希望がありました。

そこで行ったのが、即時加重(負荷)・インプラント です。

これは、インプラントを埋め込むと同時に固定式の仮歯を作製する治療です。
今まで入れ歯をされていた方でも インプラント手術直後に固定式の仮歯になるため、
当日から入れ歯なしで食事が可能になります。

ただし、この方法は全てのケース(症例)に適応できるわけではありません。
詳細は、以下を御覧になって下さい。
即時加重(負荷)・インプラント

さて今回のケースは、上下顎合計で13本のインプラントの埋め込みです。
一度に13本のインプラントの埋入はなかり多いです。

骨の状態は部分的には吸収が認められましたので、
何本かは、 『スプリッティング法』 『GBR法』 『ソケットリフト法』を行いました。

安定の悪いインプラントは、仮歯の土台にはできませんので、安定の良かったインプラントのみを選択肢、固定式の土台として利用しました。

骨の増大(再生)を促進させるため、 『 P.R.P法 』を行いました。
『 P.R.P法 』は、骨再生にとって安全性が非常に高いため、近年注目されている方法です。

使用したインプラントは全て ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプです。
即時加重(負荷)・インプラント を行ったインプラントは、・ 直径4.1ミリ、長さ12ミリ です。

手術時間は、約120分程度でした。
その後、仮歯の作製に約60分程度かかりました。

治療開始前には、歯がなかった状態でしたが、帰りには、固定式の歯になりました。
埋め込む本数が多いため、明日以降になると腫れは大きくでると思いますが、
1日で固定式になる利点は多くあります。
もともとほとんど歯がなく、審美的にも問題があったり、噛めない状況が
1日で改善できるのですから…

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約4ヶ月後に型を取ります。


次回のブログは、1/12(月)になります。
新しいテーマになります。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

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抜歯即時インプラントの現状:その14

5/15(木曜日)です。


今日から新しいテーマになります。
『抜歯即時インプラントの現状:その1』です。

今日から新しいテーマになります。

まず、『抜歯即時インプラントとは?』ということから解説したいと思います。

抜歯した部位にインプラントを行う場合、抜歯部が治癒するまで、2〜6ヶ月程度待ち、

その後インプラントを埋入するため、最終的に治療が終了するまで、

下顎で3〜9ヶ月、上顎で7〜11ヶ月程度の治療期間がかかります。

患者様にとっては、『できる限り早く治療を終了したい』と考えられるのは、当然のことです。

そうしたことから抜歯した直後(当日)にインプラントを埋入する

『抜歯即時インプラント』が開発されました。

この治療法は、患者様にも歯科医師にも有益な治療法であることから

非常に良く行われるようになりました。

しかし、時間(期間)の経過とともに問題点も出始めてきたのです。

今回のこのテーマは、抜歯即時インプラントの現状を解説するものです。

以下は、抜歯即時インプラントの写真です。

以下は、治療前の状態です。
歯が折れて抜歯しなければ、ならない状態でした。

bassi1
クリックすると拡大されます







下記は、抜歯した直後にインプラントを埋入しているところです。
抜歯した穴にインプラントを埋入するため、切開もいりません。
bassi2
クリックすると拡大されます








次回からさらに詳細を解説します。



次回のブログは5/19(曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『抜歯即時インプラントの現状:その2』です。





この前のブログで、日本で認可されていない海外で作製された義歯等に問題があった報告をしましたが、同じような記事(共同通信社)があったので、紹介します。

『100倍近くの血糖降下成分 中国製カプセル』

大阪市は5/7日、服用した男性が低血糖症状で一時入院した中国製カプセル「男根増長素」について、

血糖降下作用のある糖尿病治療薬成分が通常の国内医薬品の約50-100倍含まれていたと発表した。

1日の最高投与量の10倍以上に当たるという。

市によると、1カプセルから糖尿病治療薬成分「グリベンクラミド」122.7ミリグラムのほか、

性的不能治療薬バイアグラの主成分を検出した。

国に承認された医薬品に含まれるグリベンクラミドは通常1日分が1.25-2.5ミリグラムで、

1日の最高投与量は10ミリグラム。

男性はインターネットで購入して服用し、手足が冷たくなるなどの症状が出た。

同名製品をめぐっては、今年2月から3月にかけ広島、福島、埼玉の各県で同様の被害が起きている。




食の安全といい、さまざまなところで問題が出ていますね。

今週(5/13〜14)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の前歯部は、骨の幅が多少少ない状態した。

骨幅は、約3ミリです。(6ミリ程度の骨幅が理想的です)

今回は、『骨幅が少ない』『前歯部である』 ということから アンキロス・インプラントを選択しました。(4本埋入)

また、インプラントの埋入と同時に骨を増大させる治療法『GBR法』 も併用しました。
手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
今回の治療費は、
インプラントが1本21万円(税込)×4本
ですので、合計840.000円(税込)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

オベイド・ポンティック:審美的に治療を行うために…その15

2/4(月曜日)です。

2/2(土曜日)、2/3(日曜日)は、 日本口腔インプラント学会(関東甲信越支部)でした。
診療が忙しかったため、全ての治療を他の先生にまかせることができず、2/2の午後のみ参加してきました。
最近のインプラント学会はものすごい人数です。
私が始めてインプラント学会に参加した15年前と比較するとくらべものになりません。
それだけ、歯科医師の興味も高いということです。

特に私が大学生だった頃には、授業でインプラントの講義はありませんでしたので、
それ以前に卒業した先生は、学会等で知識を身につけたいと思っているのでしょう。

さて、今日から新しいテーマです。

『オベイド・ポンティック:審美的に治療を行うために…』になります。

まず、『ポンティック』とはなんのことでしょうか?
『ポンティック』について説明する前にブリッジについて解説したいと思います。
ブリッジを理解するとポンティックは自然と分かってきます。
ブリッジとは歯のない部分に歯を作製する治療方法の一つです。

例えば、前歯が1歯欠損していたとします。
この場合の治療方法として
1 インプラント
2 義歯
3 ブリッジが考えられます。

それぞれの特徴は以下のようになります。
1 インプラント
  インプラントは欠損周囲の歯を削らず、欠損のみに人工の根(多くはチタ
  ン製)を埋め込むものです。
  利点は、
  治療のために周囲の健康な歯を削らない。
  固定式のため違和感がない。
  義歯(入れ歯)やブリッジのように他の歯に負担をかけない。
  が挙げられます。
  欠点として、
  治療期間が長い(最短でも2ヶ月程度)。
  手術を必要とする。
  保険がきかない。
  
2 義歯
  義歯とは“ 入れ歯 ”のことです。
  利点として
  治療のために周囲の健全な歯を削る必要性がない。
  型を取れば、約1週間で完成するため、治療期間が短い。
  麻酔もすることがない。
  ほとんどの義歯は保険が適応される(全ての治療の中で最も安価)。
  欠点として
  取り外しのため、食後には取り外し、清掃が必要になる。
  食事や会話中に取れたりする可能性がある。
  プラスチック製のものが口の中に入るので、違和感が強い。
  部分義歯の場合、義歯を安定させる金具がつき、審美性に問題がある。
  義歯を固定する歯が歯周病等の場合、金具で支えている歯に負担がかかる。
  等があります。
  多くの方はこの義歯を希望しないのが現状です。

3 ブリッジ
  ブリッジは欠損部の両側の歯を削り(全周約1〜2ミリ程度削る)、欠損 
  部を含めた被せ物を装着するものです。
  利点として
  固定式のため、義歯のように取り外すことがないため、違和感が少ない。
  歯を削り、型を取れば、1週間程度で完成する。
  欠点として
  歯(ケースによっては健康な歯を)を削る必要性ある。
  保険の場合、奥歯は金属製である。
  ポンティックが存在するため、その形
  態により清掃性や発音に問題が生じる可能性がある。

ここで、ようやくポンティックがでてきましたね。
このポンティックについての詳細は後で解説しますので、
ここでは上記の欠損部に対する3つの治療法について理解して下さい。
  
以下は、インプラント義歯ブリッジの比較写真です。

3tunochiryouhou
クリックすると拡大されます。





次回のブログは2/7(木曜日)になります。
次回のテーマは『欠損を治療する3つの方法の続き』と『ポンティックとは?』です。

今週(2/1〜2/3)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラントを4本埋入した1症例について解説します。

骨の状態はかなり悪く、欠損状態(歯がなかった期間)が長かったため、
骨の吸収が起ってしまっていました。
こうした歯がない部分の骨吸収はよく起ることです。
不適切な義歯の使用や歯が抜けたままにしていると顎の骨は吸収してきます。
骨は機能圧(噛むカ)が加えられることによりその高さや幅は維持されます。
歯周病に問題がなく歯がきちんとあれば顎骨の吸収はほとんどありません。
しかし、抜歯を行うと個人差はありますが、必ず顎骨は吸収していきます。
現在義歯をしている方はわかると思いますが、
義歯を作成しても数年経つと顎骨が吸収するために合わなくなっていきます。
数年おきに顎骨が吸収した分を裏打ちしたり、再製したりする必要性があります。
今回の患者様も歯がなくなってから10年以上経過していました。

もちろん、歯がなくなった原因にもよりますが、
歯周病が進行していたり、歯の根が折れた状態でいると 骨はどんどんと吸収してしまいます。

  この続きおよび詳細は以下をご覧下さい。(クリックして下さい)
   ・歯がないと顎の骨はどんどんと吸収していきます!

下顎において骨の垂直的な吸収が大きい場合、一番問題となるのは、下顎神経との関係です。

下顎神経(下歯槽神経)は通常、骨吸収がない場合、下顎の下方1/3〜1/4ぐらいに位置しています。(個人差はかなりあります)

下の写真は下顎神経を表した下顎の透明模型です。
赤い線が下顎神経です。
kagakusinnkei
クリックすると拡大されます。







歯周病等で骨が吸収した場合、骨は 歯がある下顎骨の上部から吸収が始まりますので、
骨吸収があるとインプラントを埋入する際には骨の高さが不足します。

下の動画は、骨の吸収を解説したビデオです。
お時間がある方はご覧になって下さい。(4分51秒)



インプラントと神経の位置関係ですが、
約2〜4ミリ程度の距離が必要です。

つまり、下顎神経の上2〜4ミリの位置までしかインプラントの埋入はできません。

今回は、下顎神経(下歯槽神経)までの距離が12ミリでしたので、安全性を考え、8ミリの長さのインプラントを埋入しました。

下顎神経までの距離は2ミリあれば、問題ないという論文学的なデータもありますが、
インプラントを埋入する際の機械的刺激も影響されることがありますので、
3〜4ミリは距離をとった方が不難です。

そのため、今回は下顎神経まで4ミリの距離を保つために、8ミリの長さのインプラントを選択しました。

こうした神経との関係にはきちんとした検査が必要です。
    この詳細は以下を参考にして下さい。(クリックして下さい)
     ・SimPlantの導入(コンピュータによる最先端インプラントシュミレーションソフト)
   
使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ8mmが4本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。

骨のには大きな問題がなかったために、 『GBR法』は必要ありませんでした。


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プラットホーム・スイッチング:platform switching:その64

1/31(木曜日)です。

プラットホームスイッチングの6回目になります。
今日のテーマは、プラットホーム・スイッチングの歴史になります。

今回のテーマである、プラットホーム・スイッチングは偶然から生まれました。

これは、イタリアのDrジャンパオロ.ビンチェンツィがインプラント本体に土台(アバットメント)を装着する際に、規定のものよりも小さい(細い)アバットメントを装着してしまったことから始まりました。

インプラントの被せ物が装着し終わった患者様をメインテナンスにて経過観察していたところ
、おもしろい現象に気がつきました。

現在までの原則からすると、
インプラント本体(フィクスチャー)と
土台(アバットメント)の結合部からは
吸収するはずの骨がまったく吸収していなかったのです。

* インプラントの創設者であるDrブローネマルクもこの発見の前に
この原理の研究をしていたとも言われています。

その後、ニューヨーク大学のDrターナーにより、プラットホーム・スイッチングは臨床応用されるようになりました。

今日はこれから出かけるところがあるので、プラットホームスイッチングについてはこれで終わりです。

プラットホーム・スイッチングについては、今後まとめてホームページに掲載します。

次回のブログは2/4(月曜日)になります。
次回から新しいテーマになります。
新しいテーマは、『オベイド・ポンティック』です。
近年、患者様の審美に対する希望がどんどんと強くなってきています。
『オベイド・ポンティック』とは、審美性を考えた治療法です。
お楽しみに!

今週(1/29〜30)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、今週のインプラント手術の中から以前にインプラントを埋入したが、感染を起こしたため、インプラントを摘出後に今回再度インプラントを埋入した1症例について解説します。

このケースは4ヶ月程前に上顎に1本のインプラントを埋入しました。
その後、暫く来院ができずにいたことも関係していたのかもしれませんが、型を取る段階で、インプラントが感染しているのが分かりました。
若干ですが、インプラントが動揺していたのです。
欠損部位は奥から2番目で、欠損部位の両側には天然歯が存在していました。
欠損部が、歯と歯の間に位置していたたこともあり、ブラッシングが確実にできなかったことが大きな原因であったかもしれません。
インプラントの蓋(後で解説しますが、今回は1回法インプラントです)に汚れがかなり付着していました。

このようにインプラント手術後に感染を起こすことは非常に稀ですが、1年に1〜2ケースは起ることがあります。
特に歯周病であった場合には大きな問題があります。(今回のケースは歯周病が原因でダメになった分けではありません)
歯周病が存在する状態で、インプラントを行うと、インプラントにも歯周病の細菌が感染するのです。
インプラントが歯周病細菌により感染した状態を インプラント周囲炎と言います。
インプラント周囲炎の詳細は以下を参考にして下さい。
・インプラント周囲炎

先程書きましたように、今回のインプラント手術は 1回法という方法を行いました。
インプラントの1回法手術とは、インプラントの埋入手術の際にインプラントの上部(蓋の部分)が直接口腔内に見えます。
2回法インプラント手術とは、インプラント本体を歯肉の中に完全に埋め込んでしまう方法です。
以下の図を参考にして下さい。

11
クリックすると拡大されます










どちらの方法が優れているということではありません。
骨の状態や使用するインプラントメーカー等、さまざまな理由により1回法2回法を選択します。

患者様において、1回法の利点は、手術回数が1回で済むことです。
2回法は、手術時にインプラントを歯肉の中に埋入するため、型を取る段階で、埋まっているインプラントを歯肉の上に見えるようにする処置が必要になります。
今回の症例では、始めのインプラント手術の際には、骨の状態等から 1回法を選択しました。

1回法の欠点として、インプラントの蓋の部分が口腔内に露出しているため、感染のリスクが2回法と比較すると高いことがあります。

2回法の場合、インプラントが全て、歯肉の中に埋め込まれているため、基本的に外(口腔内)からの感染はありません。

私が主に使用している ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)は、 1回法として開発されたものですが、2回法としても使用します。

1回法にするか? 
2回法にするか? 
は、骨の状況等だけではなく、患者様の口腔内の清掃状況によっても変わります。

口腔清掃状況が確実ではないと判断した場合には、骨の状況等を考えると1回法が適しているインプラントの場合でも、
2回法を選択することもあります。

さて、手術後にインプラントが感染したと考えられた場合には、どのような処置をするのでしょうか?

まず、インプラントを摘出します。
麻酔後、インプラントを埋入した方向と逆方向にインプラントを回すことにより、わりと簡単に摘出できます。
感染して骨と結合(くっついて)いないのですから…

インプラント摘出後は、骨の状況にもよりますが、1〜3ヶ月程度待ちます。

その後、再度インプラントの埋入を行います。

最初に書きましたように、インプラント手術後に感染を起こすことは非常に稀ですが、インプラントを手がけている先生であれば、必ず経験することです。

大切なのは、その後の対応です。

感染していることを早期に判断できないと、インプラントを支えている骨はどんどんと吸収してしまいます。

感染により、骨が吸収してしまった場合には、次にインプラントを行うのが困難になってしまいます。



今回使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。


また、埋入方法はドリルをほとんど使用しない、 『スプリッティング法』を応用しました。
この方法も年々増えて来ている方法です。
当医院においても骨の柔らかい上顎では、ほとんどの症例において行っている方法です。

手術時間は1本のみでしたので、約5分で終了です。
おそらく腫れることはないでしょう。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
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プラットホーム・スイッチング:platform switching:その55

1/28(月曜日)です。
プラットホームスイッチングの5回目になります。
今日のテーマは、プラットホーム・スイッチングの利点と欠点
になります。

前回までの話の中で、プラットホーム・スイッチングを応用するとプラットホーム(インプラントとアバットメントの接合部)位置での骨が吸収しないことがわかりました。

それでは、プラットホーム・スイッチングが どの程度 プラットホームでの骨の吸収を防止できるかという 論文を 結論のみ 簡単に紹介したいと思います。

研究対象は、世界4大インプラントの一つで、
最も歴史の長いインプラントである ブローネマルク・インプラント と
プラットホーム・スイッチングの先駆けである アンキロス・インプラント を比較するという研究です。
結論として、埋入6ヶ月後のプラットホーム周囲の骨の吸収は、
ブローネマルク・インプラント 平均1.88ミリ
アンキロス・インプラント 平均0.77ミリ
でした。
プラットホーム・スイッチングを応用した アンキロス・インプラント がいかに骨吸収を防止するインプラントであることが分かります。

それでは、この骨吸収がどのように審美性に影響を及ぼすか ということですが、
骨の吸収があるとそれに伴い、歯肉も退縮していきます。
歯肉が退縮した場合、
歯が長く見えたり、
場合によってはインプラントの接合部の金属が見えてくることがあります。
あまり、見えない奥歯であれば、さほど大きな問題となることはありませんが、
前歯部の場合、問題となることがあります。

先程の研究において ブローネマルク・インプラントと アンキロス・インプラント では骨の吸収には約1ミリ程度の差がありました。
1ミリというと さほど違わないように感じますが、これは大きな差です。
特に、元々骨の幅がないような場合にはプラットホーム・スイッチングは有効な方法です。

また、プラットホーム・スイッチングは骨の吸収を防止するだけでなく、
歯肉の厚み自体を 厚く保つことが可能です。
下図にあるようにプラットホーム・スイッチングは、
土台(アバットメント)自体が細くなるため、
その周囲の歯肉の厚みを確保できます。
インプラント本体(フィクスチャー)より上方に出来る
歯肉の量は、幅の1.5倍とされているので、
細いアバットメントの周囲にできる厚い歯肉のため、
歯肉の高さも高く維持されることになります。
歯肉の高さが維持されれば、
歯肉の退縮も少なくなります。
また、歯肉の厚みが確保できるため、血流量を確保できるという利点もあります。
血液循環が良くなることにより、歯肉退縮も防止できるのです。

puratto5
クリックすると拡大されます。









それでは、プラットホーム・スイッチングの欠点はどのようなことでしょう?

まず、プラットホーム・スイッチングの歴史が浅いということです。
プラットホーム・スイッチングの歴史は、この後で解説しますが、偶然から生まれた方法です。
そのため、基礎研究が若干遅れています。
また、臨床的評価(研究)もまだ完全であるとは言えません。
そうした研究には今後期待したいと思います。

私自身もプラットホーム・スイッチングについては非常に興味を持っていましたが、私が主に使用している
ストローマン・インプラント(I.T.Iインプラント)
には、まだ対応していなかったことと
まだ、十分納得できる臨床データがなかったために、経過を見ていたということです。
しかし、多くの臨床家達が使用を始め、良い結果を得てきていることから私自身も使用を始めました(2008より)。


次回のブログは1/31(木曜日)になります。
次回のテーマは『プラットホーム・スイッチングの歴史 と まとめ』です。

今週(1/25〜27)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から傾斜埋入インプラントを行った1症例について解説します。

治療部位は上顎の奥歯です。
奥歯に3歯分の欠損がありました。

通常、3歯分の欠損がある場合、3本のインプラントを埋入するのではなく、
2本のインプラントを埋入し、ブリッジとします。

ブリッジについてお分かりにならない方は こちらを参考にして下さい。

インプラントが安定するためには、できる限り長いインプラントを埋入することが必要です。
長さの短いインプラントでは、しっかりとした安定は得られません。

今回のケースでは、上顎奥歯の骨の状態はかなり悪く、欠損状態(歯がなかった期間)が長かったため、骨の吸収が起っていました。

歯がないと骨が吸収してしまう現象は以下をご覧下さい。
歯がないと顎の骨はどんどんと吸収していきます!

上顎の奥歯において骨の吸収が大きい場合、 サイナスリフト法 『ソケットリフト法』を行うのですが、
そのような方法を行わないでも骨が少ない場所に長いインプラントを埋入する方法があります。
それが、今回のケースで行った インプラントの傾斜埋入です。

傾斜埋入方法の詳細は以下を参考にして下さい。
今回は省略させていただきます。
・インプラントの傾斜埋入

下の写真は傾斜埋入を行った症例(今回の症例ではありませんが、傾斜埋入が非常に良く分かる典型的なケースです)です。

yamasina
クリックすると拡大されます。







レントゲン写真の真ん中にあるインプラントの上には上顎洞という空洞が存在しており、インプラントを埋入するための高さがほとんど存在していません。
つまり、長いインプラントを埋入することができないということです。
そのため、両端のインプラントは上顎洞を避け、骨が存在する部位に斜めにインプラントを埋入したケースです。

それでは、斜めにインプラントを埋入することの問題点はあるのでしょうか?
傾斜埋入の欠点はないのでしょうか?

ブリッジ等の複数のインプラントを埋入する場合、基本的に、 インプラントの傾斜埋入の問題はありません。

ただし、術者(歯科医師)の技術的な難しさがあります。
インプラントの傾斜埋入は難易度が高いのです。

つまり、インプラント手術自体の難しさです。
適切な位置に傾斜させて埋入することはきちんとした術前の診査と技術力が必要です。

また、最終的な被せ物の作製時(型を取ったりする過程も…)でも通常の治療よりは難しくなります。

このブログでも良く書きますが、上顎の奥歯にインプラントを行う際、
骨の高さや幅がしっかりしていることは少なく、
多くの場合、骨の吸収が高度に起っていることが多いのです。

そのような場合、さまざまな治療方法を組み合わせて行うことが必要です。
今回の インプラントの傾斜埋入もそうしたテクニックの一つです。

今回使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ12mmが2本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
特にご心配されるようなものではありません。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。

また、埋入方法はドリル(骨に穴を形成する器具)をほとんど使用しない 『スプリッティング法』を行いました。
ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。

手術時間は2本のみでしたので、約10分で終了でした。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
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プラットホーム・スイッチング:platform switching:その42

1/24(木曜日)です。

プラットホーム・スイッチングの4回目です。

今日は『従来のインプラントのおける骨吸収像』になります。

まず、前回までの話のまとめから始めたいと思います。
下図を参考にしながらご覧下さい。

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クリックすると画像は拡大されます。










インプラントには、インプラントの接合部(インプラントとアバットメントの結合部)が存在します。

この接合部のことをプラットホームと言います。

通常、インプラント手術の際には、このプラットホームを骨頂のちょうど上に位置するように埋入します。
これは、インプラントと骨がくっついた後で、このプラットホームに土台(アバットメント)を装着するためです。
プラットホームが骨の深い位置に埋入されていた場合には、後で、土台(アバットメント)をつけつことができなくなってしまいますし、プラットホームが骨頂のかなり上方に位置した場合には、境目(接合部)が歯肉から見えてしまうため、審美的に問題があるからです。

そのため、インプラントを埋入する際には、骨の頂上付近にプラットホームが位置するようにします。

しかし、インプラント埋入後に起ることがあります。

このインプラントの接合部(インプラントとアバットメントの結合部)
つまり、プラットホームから1〜2ミリ下方まで、骨が吸収することがあります。

上図の “1” の状態ですね。

これは、『体内と外界とを閉鎖するには一定の厚さの上皮が必要である』と言う生体の原理(Biological Width)によって起ることです。

骨の吸収が起った場合、それに伴い、歯肉も退縮する可能性があります。
歯肉が退縮すると審美的に問題が生じます。

こうした歯肉の退縮は必ず見られるものではありません。
骨の幅がしっかりしていたり、歯肉の厚みがしっかりあった場合には歯肉の退縮は起りにくいのです。

逆に言えば、治療前に、骨の吸収があったり、歯肉が薄い場合(難症例です)には、治療後に歯肉が退縮する可能性があります。

プラットホームスイッチングとは、上図の “2” のようにインプラントの接合部(インプラントとアバットメントの結合部)くびれさせることにより、骨に加わる炎症波及を防止し、歯肉の厚みを確保することにより、骨の吸収を防ぐというものです。

それではインプラントの骨吸収のレントゲン像を実際に見ていただきたいと思います。
下の写真の左側インプラントを見るとV字状(カップ状)に骨の吸収が認められます。

puratto4
画像をクリックすると拡大されます。










インプラント周囲の骨がカップ状に吸収しているのが分かるかと思います。

次回のブログは1/28(月曜日)になります。
次回のテーマは『プラットホーム・スイッチングの利点と欠点』です。

今週(1/22〜23)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週(1/22〜23)のインプラント手術の中からサイナスリフト法後にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

初診時に上顎の奥歯の被せ物が取れたとのことで来院されました。
被せ物が取れた理由は歯根破折 です。
歯根破折 を起こすと割れた部位から血液や唾液、食物等が入り込み感染を起こします。
感染を起こすと『膿み』となり、歯の根の周囲の骨が吸収してしまいます。
骨の吸収はあっという間に進行していきます。
歯が折れたりした場合には、できる限り早期の抜歯が必要です。

話は戻りますが、今回のケースは歯根破折した期間が長かったため、骨の吸収がかなり起ってしまいました。

そのため、被せ物が取れた時には骨の高さはほとんどない状態でした。
それでは、上顎の奥歯で骨が吸収した場合の状態および問題点について説明したいと思います。
sainasu
画像をクリックすると拡大されます。





以下は、上の図を参考にしながら見て下さい。
上顎の奥歯の上方には 『上顎洞底』という空洞が存在しています。
今回はこの『上顎洞底』について解説していきたいと思います。
『上顎洞底』は、上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左右に分かれています。
この上顎洞の働きは完全にはわかっていません。
多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅がありますが、歯周病等で骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞との距離が薄くなってしまいます。
その結果インプラントを行えないことがあります。

上図の説明です。

A  正常な状態です。
  つまり、歯がある状態で上顎洞までの距離があり、十分な骨の高さがあります

B 歯を失った後でも上顎洞までの距離があり、十分な骨高さがある場合です。
インプラントを行うのに問題はないケースです。

C 歯周病等で骨が吸収してしまったために上顎洞までの距離がなくなり、
インプラントを行うのに十分な骨の高さがない状態です。
上顎にインプラントを希望する患者さんの多くは(60%以上)このような状態
です。
このように歯を抜いた場所は年々やせて、場合によっては1〜2mm程度の高さ
 しかない方もいらっしゃいます。

今回も骨の高さが約1ミリ程度しか残っていませんでした。

そこで、上顎洞内部に骨を移植し、骨の増大(再生)をはかる治療法を行いました。
この上顎洞内に骨を再生させる治療法を サイナスリフト法と言います。
今回はこの サイナスリフト法についての詳細は省略させていただきます。
サイナスリフト法については こちらを参考にして下さい。

今回はこの サイナスリフト法を約6ヶ月前にすでに行っていた患者様です。
今日は、上顎洞内に骨が再生したことを確認した後のインプラント埋入手術です。

このように高度に骨が吸収しても、 サイナスリフト法等の骨の再生治療を行えば、インプラント治療は十分可能です。

しかし、こうした サイナスリフト法には時間がかかりますし、
治療後の腫れも伴うことがあり、患者様にとっては負担が高い治療法です。

骨が吸収しすぎないうちに対応することが最も大切です。

さて話を今回のケースに戻します。


使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

今回の治療前に1本のインプラントは埋入済みになっていたため、今回は追加の1本のみのインプラント埋入でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。
インプラントの埋入本数が少なかったり、
インプラント手術に際し、さほど不安がない方にはこうした簡単な麻酔方法でインプラント埋入を行います。
もし、インプラント治療に不安がある場合には
『静脈内鎮静法』
にて麻酔を行います。

手術時間は1本のみでしたので、約4分で終了です。
おそらく腫れることはないでしょう。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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診療時間:9:30〜18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
メール :info@
     sugiyama-d.sakura.ne.jp
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