最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

スプリットクレスト

ドリルを使用しないインプラント治療:その3

10/12(月曜日)です。

昨日まで、宮崎で日本歯周病学会が開催され、参加してきました。

今日も前回の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その3』になります。

前回 と 前々回を見られていない方は、先にご覧になって下さい。

今日は まず おさらい として『ドリルを使用しないインプラント治療の利点』の再確認から始めたいと思います。

前回までで ドリルを使用しないインプラント治療は、以下の利点があることを解説してきました。

1. 骨の削除量が最小限 !

2. 出血が少ない、腫れにくい、痛みが少ない !
 
3. 切開を最小限にできる !

4. 骨幅を増大できる!
 
5. 『初期固定』に優れている !

6. 『骨密度が向上』する !

7. 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない!

*それぞれの詳細は、前回までのブログを見て下さい。

これらの利点をお話すると いいことばかりのように思えます。
では、『ドリルを使用しないインプラント治療』の欠点は、ないのでしょうか?

最大の欠点として、『手術時間が長くかかる!』ことです。

例えば、骨吸収が少ない状態の方にインプラント手術を行う場合、
どのくらいの手術時間がかかるかと言いますと
1本の埋入で約5分程度です。
   (ただし、さまざまな条件により多少変わってくることがあります。また、麻酔時間 等を除きます)

思っているより、ずいぶん 短時間で手術が終わると思われるかもしれません。

5分程度ですからね。

しかし、『ドリルを使用しないインプラント治療』は、時間がかかります。

3倍は 時間がかかります。

手術時間がかかるということは、それだけ 患者様には、負担(苦痛)があるということです。

手術の成功基準の一つに、手術時間があります。
短時間で手術を終了することは、手術時の感染を防止するだけでなく、治療後の腫れも少なくなります。

そのため、なにがなんでも『ドリルを使用しないインプラント治療』を全てのケースに行う わけではありません。

今まで通常に行われてきた『ドリルを使用する方法』の方が 楽に行えることもあります。

私が診療する中では、骨幅が少ないケースでは、骨幅を増大させることが可能な『ドリルを使用しない方法』を行うことが多いのですが、
骨幅が十分存在する場合には、今までの『ドリルを使用する方法』で行います。

この方が結果的に患者様に苦痛が少ないからです。

インプラント治療は、年々進化しています。
さまざまな治療方法が開発されています。
しかし、その新しい治療方法は、時間(期間)の経過とともに 消滅(なくなって)していく方法もあります。

治療法の開発当初は、良い方法と思われたことが、後に否定されることもありますし、
欠点が見つかることもあります。
また、さらに良い方法が開発され、自然になくなっていくこともあります。

インプラント治療は、治療を受ける患者様にとっては、場合により大変な治療です。
以前は、治療技術のみが先攻し、治療を受けられる患者様の立場が置き去りにされてきた時代もあります。

一般外科においてもそうですね。
お腹の開腹手術 等においても 大きく切開して手術を行う時代もありました。
大きく切開をすることにより、手術視野が確実となるからです。

しかし、大きく切開をすることにより、手術後の回復時間も長くかかり、患者様には、負担が大きかったのです。
そうしたことから 内視鏡を使用した手術が増えたり、切開を極力少なくした手術方法が開発されています。

インプラント治療もまったく同じです。
少しでも治療を受ける患者様の立場にたって考えた場合、
『ドリルを使用しないインプラント治療』は、非常に優れた方法になります。

今後のインプラント分野は、単に技術的なことや 新しい開発以外にも
患者様に負担の少ない手術方法がどんどんとでてくるでしょう。

当医院においてもそうしたことを 十分に考え、より安全に より負担の少ない治療を選択していきたいと考えています。



次回のブログは10/15(木曜日)になります。
次回からは、新しいテーマになります。





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ドリルを使用しないインプラント治療:その24

10/12(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その2』になります。

前回は、ドリルを使用しないインプラント治療の利点を7つ列挙しました。
(前回のブログを見られていない方は、是非 前回のブログを見て下さい)

その中で、まだ解説していなかったのが、4番目に列挙した『骨幅を増大できる!』です。

それでは、なぜ『ドリルを使用しないインプラント治療』は、『骨幅を増大できる!』のでしょうか?

前回解説しました『ドリルを使用しないインプラント治療』の術式をおさらいします。

まず、顎の骨に 針のような細い器具(リーマー)を挿入します。
その後、リーマーより若干太い器具(キリのようなもの)を挿入します。
少しずつ、この器具を大きくしていきます。

通常のインプラントで使用される『ドリル』は 骨を削るものですが、
『ドリルを使用しないインプラント治療の器具』は、骨を削ることはありませんので、
穴が開いた(押し広げられた)分だけ 骨の幅は広がっていきます。

この時、『骨は本当に広がるのか?』と思われるかもしれません。
骨には弾性があります。
骨をゆっくりと押し広げることにより、穴は少しづつ大きくなるのです。

最終的に押し広げられた 穴 が4ミリになったとします。
結果的に、骨の幅は、押し広げられた分だけ、幅が増大するのです。
(現実的には 4ミリの骨幅が広くなることはありませんが、ある程度は、押し広げられます)

この骨幅が押し広げられるということは、インプラント治療において非常に有効な方法です。

私が日々診療する インプラント治療(手術)の中で 骨の吸収があり、そのままでは、インプラントが埋入できない症例がほとんどを占めます。

つまり、多くの症例において骨吸収が起っているのです。

骨吸収が起る原因として、歯周病 であったり、歯根破折であったり、歯がない状態を放置 したり 等があります。

骨の吸収がある場合には、そのままでは、インプラントを埋込むことができません。

通常インプラントの幅(直径)は、約4ミリあります。
直径4ミリのインプラントを埋込むためには、6ミリ程度の骨幅が存在することが必要です。
もし、骨の幅が3ミリ程度であった場合には、そのままの状態では、インプラントを埋込むことが困難になります。

そこで、骨の増大治療が必要になってくるのです。
骨の増大治療のことをGBR法(骨増大法) と言います。

しかし、GBR法(骨増大法) は、万能な治療法ではありません。

どのような状態でも骨が元通りに再生できるわけではありません。
GBR法(骨再生治療)には限界 があるのです。


また、GBR法(骨増大法) の欠点として治療の難しさがあります。

5ミリ程度の骨幅であった場合、1ミリ程度の骨幅を増大させるために GBR法(骨増大法) を行うことはさほど難しくありませんが、
始めの段階で1〜2ミリしか骨幅が無かった場合には、6ミリまで骨の幅を増大させることは非常に難しい治療になります。

治療の難易度が高ければ、手術時間も長くなり、治療に伴う患者様の大変さも高くなります。(腫れたり、痛みを伴うということです)

また、経験の浅い歯科医師では骨幅を4ミリも5ミリも増大させるような治療は困難を極めます。

難易度が高いということは失敗(骨が増大できない)する可能性も高くなります。

その点、骨幅を押し広げるこの治療法は、初診時に狭い骨幅であっても少しずつ押し広げることにより、 GBR法等を行わなくても骨幅を改善させることが可能になります。

もちろんこの方法により、 GBR法(骨増大法) がまったくいらなくなったということではありません。

例えば、2〜3ミリ程度しか骨幅がない場合でも『ドリルを使用しないインプラント治療』により、骨幅を5ミリ程度まで拡大できれば、
あと1ミリ分GBR法(骨増大法) のみで骨幅を増大すれば、
良いことになります。

GBR法(骨増大法) により1ミリ骨幅を拡大させることはさほど難しいことではありません。

治療の難易度も低くなりますし、リスクも低くなります。

これが、ドリルを使用しないインプラント治療の利点の一つなのです。



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ドリルを使用しないインプラント治療:その1

10/8(木曜日)です。


今週末は、日本歯周病学会のため、
10/10(土)午後 と 10/11(日)は、休診になります。


今日は、『ドリルを使用しないインプラント治療』になります。

インプラント治療は、チタンでできたネジを 顎の骨の中に埋込む治療方法です。

具体的には、専用のドリル を使用し、骨に穴をあけます。
そして、その穴の中に チタンのネジを埋込むのです。

この ドリル を使用することは、骨にダメージを与えることになります。
できるかぎり、骨にダメージを加えないためには、ドリルを使用しないことです。
しかし、現実的には、ドリルを使用しないと インプラントを埋込む “ 穴 ”をあけることができません。

まず、一般的な ドリル を使用した インプラント埋入方法について図解します。
30918817177
左の図をクリックすると拡大されます。









このように ドリル を使用することが通常の方法です。


次にドリルを使用しない インプラントの埋入方法を図解します。
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左の図をクリックすると拡大されます。









治療の開始は、リーマーと言われる 直径1ミリ程度の小さな 針のようなものを 骨に刺します。
本当に小さな穴があきます。
そして、使用する器具を少しずつ大きくし、穴を拡大します。
最終的には、埋入予定のインプラントの直径に近い状態まで 穴を拡大します。

こうした方法により、ドリルを使用しないで、穴をあけることができるのです。

このような話をすると 
『それでは、全てのインプラント治療をドリルなしで行えば、良いのでは?』
と思うかもしれません。

このドリルを使用しないインプラント治療には、
利点もありますし、欠点もあります。

本日は、利点について解説します。


1. 骨の削除量が最小限 !
   ドリルを使用しないので、骨はほとんど削ることはありません。

2. 出血が少ない、腫れにくい、痛みが少ない !
   骨を削らないため、通常のインプラント治療よりも腫れにくいのです。

3. 切開を最小限にできる !
   ドリルの操作 等が必要ないため、切開自体も最小限で行えます。
   この点も 治療後の腫れ 等 が少なくなる大きなポイントになります。

4. 骨幅を増大できる!
   このことが この治療の最大の利点と言ってもいいでしょう。
   この解説は非常に長くなるので、次回(10/12:月)解説します。
 
5.『初期固定』に優れている !
   骨の弾性により押し広げるため、インプラント埋入後に
   骨が収縮(縮む)します。
   骨が収縮すると、インプラントを『ギュッ』と押さえ込むこと
   になります。
   これが、インプラントの安定につながります。
   インプラント手術直後の安定性のことを
   『初期固定』と言います。
   初期固定はインプラントの成功にとって最も重要なことの一つ
   です。

6. 『骨密度が向上』する !
   骨を削らず、骨を圧迫して穴を開けるため、圧迫された骨の密
   度が向上します。
   骨が柔らかい方や骨粗鬆症の方に有利な方法です。

7. 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない!
   ドリルを使用すると ドリルによる振動があります。
   こうした振動による手術中の不快感を最小限にできます。



今日は、話が長くなってしまいましたので、これで終了です。

次回のブログは10/12(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『ドリルを使用しないインプラント治療:その2』です。


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ドリルで骨を削らない最新インプラント治療:その35

『スプリッティング法』の利点

1 骨の削除量が最小限
2 出血が少ない、腫れにくい痛みが少ない
3 切開を最小限にできる
4 『初期固定』に優れている
  骨の弾性により押し広げるため、インプラント埋入後に
  骨が収縮(縮む)します。
  骨が収縮すると、インプラントを『ギュッ』と押さえ込むこと
  になります。
  これが、インプラントの安定につながります。
  インプラント手術直後の安定性のことを
  『初期固定』と言います。
  初期固定はインプラントの成功にとって最も重要なことの一つ
  です。
『骨密度が向上』 する
  骨を削らず、骨を圧迫して穴を開けるため、圧迫された骨の密
  度が向上します。
  骨が柔らかい方や骨粗鬆症の方に有利な方法です。
6 骨を削らないため、手術時の不快感が少ない


『スプリッティング法』が適応されない場合

骨が硬い場合には骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されません。
骨が硬いため、骨を押し広げることができないのです。
通常、下顎の骨は硬いため、骨を押し広げる『スプリッティング法』は適応されないことがあります。

最後に
インプラント治療を希望されて来院される患者様の多くは、骨の高さや幅が少なく、インプラントには適していないのが現状です。
そのため、骨の幅を増大させる GBR法が開発されました。
その後、 サイナスリフト法 ソケットリフト法等さまざまな治療法が開発され、臨床に応用されています。
できるかぎり、患者様に負担が少なく、治療も簡単に(単純に)、もちろん成功率が高い治療法が良いことになります。
ドリルをほとんど使用しないで、骨幅を押し広げる『スプリッティング法』は、術後の腫れや痛みが非常に少ない方法ですが、全ての症例において適応されるわけではありません。
大切なことはそれぞれの症例に対し、一番適した治療法を選択(もしくは併用する)することです。
今後も新しい治療法が開発されるでしょう。
しかし、新しい治療法が開発されたからといってすぐ飛びつくのではなく、きちんとした裏付け(基礎研究)や臨床データ(臨床成績)をみて判断することが大切です。                     
このようなことを『 エビデンスに基づく医療(EBM )』と言います。
『エビデンス:evidence 』とは、医学の世界において『治療法を選択する際の根拠』という意味であり、治療方法は歯科医師個人で決めるものではなく、きちんとした根拠をもって行う必要性があるということです。

これで、このシリーズ(ドリルで骨を削らない最新インプラント治療)は終わりです。

次回のブログは12/27(木曜日)になります。
新しいタイトルは
『審美的にインプラント治療は行えるのか?
 歯と歯の間に隙間ができる原因!歯が長くなる(長く見える)原因』
になります。

ご期待下さい。

今日はクリスマスイブですね。
わが家のかわいい チワワ の『わわちゃん』と『ドラジェちゃん』からのクリスマスプレゼントです。
『ドラジェの歯磨きクラブ』で見られた方もいらっしゃるかもしれませんが…








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ドリルで骨を削らない最新インプラント治療:その24

今日は前回の続きでドリルで骨を削らない最新インプラント治療になります。

術式
この治療法は最初の段階のみ非常に細い器具(ドリル等)を使用することがあります。
その後、最初の小さな穴に骨を広げる器具を挿入します。
これは『ドリル』ではありません。
骨幅を広げる器具を順次大きいものにし、穴をどんどんと拡大します。
この時、『骨は本当に広がるのか?』と思われるかもしれません。
骨には弾性があります。
骨をゆっくりと押し広げることにより、穴は少しづつ大きくなるのです。
このような骨の穴を押し広げる器具を順次大きいものにします。
分かりやすく例えると、木(板)にヌジ付きの釘をドライバーでねじ込むようなものです。
(画像はクリックすると拡大されます)

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骨の幅が少ない場合に適している
先に記載したようにインプラントの幅(直径)は約4ミリです。
約4ミリのインプラントを埋入するためには骨の幅は約6ミリが必要になります。
もし、骨幅が6ミリ以下の場合には、骨の幅を増させる GBR法が必要になってきます。
GBR法の欠点として治療の難しさがあります。
5ミリ程度の骨幅であった場合、1ミリ程度の骨幅を増大させるためにGBR法を行うことはさほど難しくありませんが、
始めの段階で1〜2ミリしか骨幅が無かった場合には、6ミリまで骨の幅を増大させることは非常に難しい治療になります。
治療の難易度が高ければ、手術時間も長くなり、治療に伴う患者様の大変さも高くなります。
(腫れたり、痛みを伴うということです)
また、経験の浅い歯科医師では骨幅を4ミリも5ミリも増大させるような治療は困難を極めます。
難易度が高いということは失敗(骨が増大できない)する可能性も高くなります。
その点、骨幅を押し広げるこの治療法(スプリットクレスト法、スプリットコントロール法、OAMインプラント法等いくつかの名前があります)は、初診時に狭い骨幅であっても少しずつ押し広げることにより、 GBR法等を行わなくても骨幅を改善させることが可能になります。
『スプリット:スプリッティング』とは骨を圧迫し、押し広げるという意味です。
もちろんこの方法により、 GBR法がまったくいらなくなったということではありません。
『スプリッティング』による骨幅の拡大量には限界があります。
しかし、確実に治療(骨幅拡大)は楽になります。
例えば、2〜3ミリ程度しか骨幅がない場合でも『スプリッティング』により、骨幅を5ミリ程度まで拡大できれば、あと1ミリ分のみ GBR法で骨幅を増大すれば、良いことになります。
GBR法により1ミリ骨幅を拡大させることはさほど難しいことではありません。
治療の難易度も低くなりますし、リスクも低くなります。
現実の臨床では骨幅を押し広げる『スプリッティング』『GBR法』を併用して行うことが多くあります。

次回は12/24(月曜日)になります。
次回のテーマは『スプリッティング法』の利点およびこの治療法のまとめです。

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Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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