当医院は今日(8/12)から8/16まで休診になります。
なにか急なことがありましたら、メールをしていただければ、対応させていただきます。

今日の内容は昨日の続きになります。
インプラントの構造のその4です。
昨日まではインプラントの構造で『フィクスチャー』というインプラント本体の構造について書きました。
今日はインプラントの『アバットメント』についてです。

このシリーズの最初のところで書きましたように『アバットメント』は被せ物を装着するための『土台』です。
設計によって様々な種類があります。
『アバットメント』には大きく分けて
1 上部構造をスクリュー(ネジ)で固定する方法
2 セメントで固定する方法
があります。
『スクリュー固定』は具体的に言うと、型を取ってできた被せ物を接着剤で付けるのではなく、『ネジ』で固定する方法です。
完成した被せ物の噛む面や被せ物の横の部分にメガネで使用するような『小さなネジ』が付いています。
インプラントとはこの『ネジ』で固定されることになります。
インプラントに被せ物を取り付ける際に、ドライバーのネジのようなもので、
締め付けて固定します。
『スクリュー固定』の最大の特徴として『取り外し』ができることです。
この『取り外し』ができることは将来性を考えた場合、非常に利点となります。
被せものが『セラミック』や『ハイブリッドセラミック』のような白い材質の場合、噛む力や歯ぎしりの程度等によりますが、磨り減ったり、欠けたりする可能性があります。
もし、欠けたりした場合、『取り外し』ができれば、一度取り外して修理できます。
長期間の間に磨り減った場合でも取り外し、修理が可能になります。
また、万が一、インプラント自体に問題があった場合、取り外しができた方が
その後の治療を行いやすいという利点があります。
欠点としては歯に収まるような『小さなネジ』を被せ物に埋め込むため、
非常に複雑な構造になります。
作製する被せ物の形も大きくなりやすいため、人によっては違和感がある場合があります。
作製するのも大変です。
そのため、コスト(費用)がかかることがあります。

また小さな『ネジの穴』が歯の『噛む面』に設定されることがあります。
こうなると『穴』が見えてしまうことがあり、審美的に問題が生じることがあります。

さらに時々ネジが緩むことがあります。
これは毎日、毎日、強い力で噛むことにより、ネジが回転し、緩むのです。

その他にも利点、欠点はありますが、
『スクリュー固定』と通常の接着剤を使用してつける『セメント固定式』
はその状況により使い分けているのが現状です。
当医院では前歯を除く、奥歯で、1〜4歯程度であれば、
『セメント固定式』を行うことが多く、
前歯部 や 被せものの数が多い場合 には『スクリュー固定』にしています。
また、多数のインプラントにてブリッジとする場合には
半分『セメント固定式』にし、残りの半分を『スクリュー固定』にすることがあります。
ブリッジ全てを『スクリュー固定』にすると先程あった、ネジの緩みやネジ穴の問題が生じることがあるためです。

当医院では『スクリュー固定』と『セメント固定式』の使用頻度としてはだいたい同じくらいです。

それぞれの特徴を生かして使用することが大切です。

* ちなみにこの『アバットメント』は結構 高価です。
インプラント本体よりも ちょっとだけ安い程度です。
歯科医院によってはこのアバトメントの料金はインプラントとは別になっ
ていることがあります。
そのため、単にインプラントの料金だけをみてもトータルの費用がわからな
ければ、費用の判断にはなりませんので、ご注意して下さい。
当医院ではインプラント(21万円:消費税込み)の中にアバットメントの
費用が含まれています。

それではまた明日
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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。