最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

休日診療

昨日に続きGBR法についてです4

本日はGBR法を含めた静脈内鎮静法による大きな手術があります。
そのため本日はお話は昨日に続きか『GBR法』についてです。

GBR法というと骨がない部分に骨を再生させる治療法ですが、その主体となるものが自家骨です。簡単に言えば骨がない部分にご自身の骨を移植するということです。
移植した骨がそのままくっつくのではありません。
移植した骨(この場合は砕かれた細かい骨です)自体はなくなってしまいます。
移植した骨や既存の周囲骨から出て来る骨の元になる細胞が移植した骨をすみかとして繁殖を起こします。
骨の元となる細胞はやはり骨の中が住みやすいのです。もちろん移植した骨の中にもそうした骨になる細胞は含まれています。
それではこうした骨をどこから採取してくるかということですが、ほとんどがインプラントを埋入した手術部位からです。
インプラント周囲の骨から“かんな”のようなもので削り(そぎおとす)取ってきたり、“ノミ”のようなもので骨を叩いて砕き使用します。
なんか大工さんのようですね。
恐い感じがするかもしれませんが、そんなことはありません。
骨を採取すること自体はさほど時間がかかるものではありません。もちろん痛いこともありません。
また採取してくる骨自体もインプラントと同時のGBR法であればさほどの量はいりません。
そうですね多くのケースで“大豆”の大きさ程度です。
それでもたらない場合には人工の骨を使用します。
人工骨については こちらを参考にして下さい。

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インプラント用語の説明:ステージドアプローチ3

今日はインプラント用語の説明を行いたいと思います。
『ステージドアプローチ』です。
『ステージドアプローチ』は 『GBR法』において使用する用語です。
『GBR法』とはインプラントを埋入するための骨の幅や高さが十分ない場合、骨の幅を増やす治療のことです。
『GBR法』の詳細は こちらを見て下さい。
そして『GBR法』にはインプラント埋入と同時にを行う『GBR法』とあらかじめ(インプラント埋入前に)骨を増大させる『GBR法』があります。
あらかじめ(インプラント埋入前に)に骨を増大させる方法を『GBR法』の中でも『ステージドアプローチ』といいます。
それに対しインプラント埋入と同時に行う『GBR法』を『サイマルテイニアスアプローチ』と言います。
使い分けですが、骨の幅が若干少ない程度であれば『サイマルテイニアスアプローチ』の方が患者さんにとっても1回で済みますので楽な治療方です。
しかし、大幅に骨がない場合には時間はかかりますが、『ステージドアプローチ』で骨を増大させた方が無難です。
一般的に『ステージドアプローチ』は骨を再生(増大)させるまで約3〜4ヶ月かかります。
骨の再生(増大)を確認できた後インプラントを埋入することになります。
患者さんにとっては時間がかかり大変ですが、骨の幅や高さがない場合には有効な治療法です。

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老化:155

老化:15
前回は『活性酸素』から守ってくれる『スカベンジャー(抗酸化物質)』としてさまざまな食物があることをお話しました。

さらに詳しくお話したいと思います。
先でもお話しましたが、食品添加物を含んでいるものは体内に入ると異物として肝臓で解毒されますが、この過程で『活性酸素』が発生して肝臓を攻撃、肝機能障害などの原因になります。
またポテトチップスなど、油で揚げた加工食品は、封を開けたまま保存すると油分が酸化して『過酸化脂質』という物質になります。これも肝臓で解毒されるため、『活性酸素』の発生源になります。サラダ油なども封を切ったら冷暗所に置き空気と接触させないようにすることが大切です。
またコーヒーに含まれる『ヒドロキシヒドロキノン』という物質は、水中の酸素と反応すると『過酸化水素』を作り出します。
『過酸化水素』は『極悪活性酸素4兄弟』のうちの一人でしたね。
ここでおさらいです。  
『過酸化水素』は酸化力が大きくありません。
しかし、わずかなきっかけで2つに別れ、狂暴なヒドロキシラジカルになってしまいます。(見た目は普通ですが、ちょっとしたことで切れやすい性格で極悪になってしまいます)
コーヒーの取り過ぎはよくありません。
お肌にも良くないですよ!
さて『活性酸素(極悪活性酸素4兄弟)』対策として食品添加物、喫煙、過度のアルコール摂取、紫外線、適度な運動等の話をしてきました。
また正義の味方『スカベンジャー(抗酸化物質)』には『ビタミン』の摂取が大切であることもお話しました。
しかし、『活性酸素』の発生でもっとも恐いのが『ストレス』と言われています。
『ストレス』により『ストレスホルモン』の一種であるコルチゾルが分泌されますが、これは免疫機能で重要な役目をするNK細胞を簡単に機能停止させてしまうのです。またストレスホルモンが作られるときにも活性酸素が生産されてしまいます。
難しい話ばかりですみません。
『ストレス』『活性酸素』発生にとって危険因子であるとだけ思っていただければOKです。
『ストレス』ですか…
これはなかなか解決が難しい問題ですね。

今回で『活性酸素』については終了します。
次回からはまた違うテーマでお話します。

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老化:145

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前回は生体内でつくられる『スカベンジャー(抗酸化物質)』についてお話しました。

今回は生体外で作られる物質についてお話します。

前回『スカベンジャー(抗酸化物質)』には2つの種類があり、
一つは体内 で作られる酵素と、
もう一つは身体の外から取り入れる物質とお話しました。
体内で作られる酵素としてはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)や
カタラーゼ等がありました。
しかし、正義の味方『スカベンジャー(抗酸化物質)』 は体内だけでは数が足らず外から応援を呼ばないといけません。
それでは生体以外では『スカベンジャー(抗酸化物質)』 はどこからやってくるのでしょう?
遠い星からやって来る?
未来からやって来る?
いいえ違います。
結構近くからやって来るのです。
のり類、わかめ、しその葉、にんじん、青菜類、かぼちゃ、うなぎ、レバー、そば、カシューナッツ、たらこ、すじこ、たまご、納豆、えだまめ、
さやえんどう、ししとうがらし、カリフラワー、パセリ、キャベツ、トマト、にがうり、ピーマン、ブロッコリー、キーウイフルーツ、かんきつ類
小麦胚芽、植物油(ひまわり油、サフラワー油など)、アーモンドなど
これはビタミンA、B2、Cが含まれている食品です。
『ビタミン』 『極悪活性酸素4兄弟』 を更正させるために大切なものです。
つまり『老化防止』 には『ビタミン』 ということ!
次に大切なのが『スカベンジャー(抗酸化物質)』 の中でも生体内で作られる
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)やカタラーゼ等です。
これらの酵素はタンパク質から作られています。
そのため適度なタンパク質を取ることは大切なことなのです。
“ダイエット”だからと言ってタンパク質を取らないと『スカベンジャー(抗酸化物質)』 の生産が減少するため、『極悪活性酸素4兄弟』がどんどんと増え
『細胞のDNA』 『酸化』(マシンガンで攻撃) してしまいますよ。
『細胞』 『酸化』 するとシミができしわが増えてしまいます。
『活性酸素』 が増えないちょっとした生活の知恵があります。
知ってるとお得ですよ。

今日は午前中に午前中に4件、午後に2件の手術があります。
がんばるぞー

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老化:134

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前回は『活性酸素』により『ガン』が発生することをお話しました。

今回は『正義の味方』についてお話します。
それでは『極悪活性酸素4兄弟』の攻撃から守ってくれる人(もの)はいないのでしょうか?
正義感のある人?
自衛隊?(これは憲法上問題がありますね)
スーパーマン?
誰でもいいから助けていただきたいものです。
実は『極悪活性酸素4兄弟』の攻撃から守ってくれる人(もの)がいたのです。
その名前は『スカベンジャー』です。
私が適当につけた名前ではありません。(冗談ではないのです)
本当にある名前です。
『ゴレンジャー』みたいでかっこいいですね。
『スカベンジャー』『活性酸素』の攻撃から身を守ってくれる物質のことです。またの名を『抗酸化物質』と言います。
『抗酸化物質』 は人体のスーパーマンのようなものです。
『スカベンジャー(抗酸化物質)』 には2つの種類があります。
体内で作られる酵素と、身体の外から取り入れる物質です。
体内で作られる酵素にはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)や
カタラーゼなどといった『活性酸素除去酵素』があります。
名前は難しいので『活性酸素(さんそ) 』をやっつける『酵素(こうそ) 』がいてそれらみんなを『スカベンジャー(抗酸化物質)』と言うことです。
それだけでOKです。
『ゴレンジャー』は一人ではなく何人もいるように『スカベンジャー(抗酸化物質)』も何人もいるのです。
正義の味方は一人ではない。
でもこの体内で作られるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)や
カタラーゼ等の『スカベンジャー(抗酸化物質)』はいつでもいるわけではありあません。
その生産量は20歳頃がピークとされ、40歳では約半分になってしまいます。
年をとると皮膚のシミやしわが増えるのはこうしたことも考えられるのです。
そのため『活性酸素』 が発生しやすい紫外線はお肌に油断大敵なのです。
またこの後でお話する『活性酸素』を撃退するあるものが増えることも大切です。

次回は生体外でつくられる『スカベンジャー(抗酸化物質)』についてお話します。

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インプラントにおける難症例:3

インプラントにおける難症例:3

前回はGBR法では『骨補填材』が必要であり、一番良い骨補填材は『自家骨』であるという話を書きました。
この自家骨(骨)について知ることがインプラントを語る上で非常に重要であることも書きました。
そして骨は『リモデリング』という現象を起こすということも書きました。
今回はその続きです。

骨の『リモデリング』とは
1. 骨が常に新しく作られたり、
2. 骨が溶けてなくなったり、
3. できた骨の形を持続しようとする働きです。

こうした『リモデリング』の崩れが起ると体に異変が起ります。
わかりやすくお話すると『リモデリング』のバランス(骨の新生と 骨の吸収の代謝回転)が崩れた状態を
『閉経後骨粗鬆症(1型骨粗鬆症)』と言います。

また『リモデリング』自体の低下(骨の新生や吸収といった機能自体が低下する状態)を
『老人性骨粗鬆症(2型骨粗鬆症)』と言います。

骨粗鬆症という病名は聞いたことがあるかと思います。
特に女性の方は興味があることですよね。
骨粗鬆症は『リモデリング』が関係していたのです。
『リモデリング』が起らないと大変ですね。

『リモデリング』の一つである1. 骨が常に新しく作られるということを『骨形成(能)』と言います。
さらに難しくなってきましたね。
『骨形成(能)』とは骨の細胞の一つである『骨前駆細胞』から新生骨ができることです。
またまた難しくなってきました。
もうちょっとがんばりましょう。
『骨形成(能)』はさらに2つに分かれます。
a. 自律性骨形成
b. 移植性骨形成
の2つです。
わかりやすくお話ししますと
a. 自律性骨形成は通常子供(小学生程度まで)に見られるものです。
骨を部分的に切除しても骨の移植なしにほぼ完全に骨の再生を
期待できます。
これは年齢とともに能力が劣ってきます。
b. 植性骨形成は骨を移植することにより骨が形成されることです。

いやー今回は聞き慣れない言葉ばかりでわかりずらかったですね。
次回はもう少し簡単にお話ししたいと思います。

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インプラントにおける難症例:24

ac663ee6.jpgインプラントにおける難症例:2

前回はインプラントの難症例の治療の中でも『GBR法』について書きました。
『GBR法』の方法等の説明はさまざまな歯科関連のホームページにも記載されていますので、このブログではもっと詳しくマニアックに解説していきたいと思います。

GBR法は単に膜を歯肉の中に設置すれば骨が再生するわけではありません。
(GBR法の治療自体の話は前回の“インプラントにおける難症例:1”を参考にして下さい)
膜の中(骨の上)に骨が再生するための『種?』を入れます。
『種』ってなに?
自家骨や人工の骨等のことです。
(人工骨については以前β-TCPというものについてこのブログでかきました。)
私達はこの自家骨や人工骨等のことを『骨補填材』と言います。
つまりGBR法では単純に膜を置く(設置する)だけでは骨は確実に再生しません。
現在一番良い骨補填材は『自家骨』と考えられています。
自家骨には他の『骨補填材』にはないすばらしい能力があります。
何回かにわけてこの『自家骨』について書きたいと思います。
私達がインプラントを勉強する上でこの骨の性質を理解することが最も基礎となります。
難しい話ですが、このブログのテーマである“他には書いていない話を書く”ということがありますので興味のある方はどうぞご覧になって下さい。

骨はその恒常性(一定に保つバランス)を維持するために1. 形成、2. 吸収、3. 維持の3つを常に行っています。
くだけて言うと、骨は1. 常に新しく作られたり、2. 溶けてなくなったり、3. できた骨の形を持続しようとしているのです。
一度作られた骨はすっとそのままではないのです。
例えば成長期には骨はどんどんと作られ、体は大きくなります。
そしてその状態を維持しようとします。
しかし、骨の形成は成長期にだけ起るのではありません。大人になっても骨は作られ続けるのです。腕や足を骨折してもギブスで固定しておけばくっくのと同じです。
大人になったからといって骨折した骨がくっつかないということは通常ありません。
子供よりは時間(期間)がかかるかもしれませんが、くっつきます。
また骨ができるからといってもどんどん太くなるということではありません。その形態を維持するのです。

話はずれましたが、1. 形成、2. 吸収、3. 維持の3つの過程を専門用語で『リモデリング』と言います。
この『リモデリング』と言う言葉はインプラントについて知る上で非常に重要なキーワードになります。
覚えておいて下さい。

次回もこの続きになります。(難しいですが…)

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インプラントにおける難症例3

0222488e.gifインプラントにおける難症例

最近、インプラント治療の中でも難症例が非常に多くなっています。
なにが難症例かと言いますと、インプラントを埋入するための骨の高さや幅がないことです。
幅や高さがない場合には骨を増大させる『GBR法』や骨移植を行い骨の高さを増大させる
『(上顎洞底挙上術)サイナスリフト法』、骨の高さを増し長いインプラントを埋入するための『ソケットリフト法』、骨幅の増大を骨移植を伴わないで行う『リッジエクスパンジョン法』
等があります。

新しいシリーズとしてこうした骨を増大させる治療法について書きたいと思います。

現在毎日のようにインプラントの手術はありますが、ほとんどの症例においてこの骨を増大させる治療法を併用します。
一番多いのはインプラントの埋入と同時に行うGBR法です。
このGBR法についてはブログで何度も書いてきましたが、また視点を変えてお話したいと思います。

インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。
一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。これはインプラントの前準備としてのGBR 法です。(図参照:2回法のGBR)
まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。状態によって異なりますが、3〜4ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。そこで初めてインプラントの植立を行います。この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。今後のことを考えれば確実な選択といえます。
次にインプラントと同時にGBR 法を行う方法です。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法をしなくても大丈夫な場合に適応します。インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。3〜6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。

この膜は後で取り出す必要性があるもの(非吸収性膜)と自然に溶けてなくなるもの(吸収性膜)があります。


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歯周病について:145

6862158d.jpg歯周病について:14

前回はメインテナンスについて書きました。
本日もその続きになります。
メインテナンスに関連する論文を紹介し、その解説をしたいと思います。

まずどれくらいの間隔でメインテナンスは必要か?ということです。
それではメインテナンス期間についての論文です。
前回の続きですので研究2からになります。歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。
研究2: 
WestfelとNyman(1983)により歯周外科処置後に専門家による歯面清掃を繰り返し行うことの重要性が報告された。_24名の患者さんは2週、4週、12週の間隔をもってメインテナンスグループにわけられた。その結果メインテナンス間隔が短いほど再発が少なかった。
この研究の解説です。
メインテナンスの期間はその人の歯ブラシ(口腔管理のレベル)の程度や歯周疾患の程度により違いますが、特に問題が大きいとされる患者さんは来院期間を短くした方が再発のリスクは少ないことが実証されています。
当医院では歯周外科処置を行った患者さんおよびご自身では完全に口腔内のケアーができない方は基本的に1〜3ケ月に1回、軽度の歯周病であり、口腔内のケアーも良くできている方は6ケ月に1回メインテナンスを行っています。


次に『口腔管理がきちんと行われ、適切なメインテナンスを行うことで歯周病で失った骨は再生する!』という歯周病患者さんにとっては朗報な研究論文です。
研究3: 
RoslingとNyman(1976)らは口腔内の管理とメインテナンスがきちんと行われた場合、口腔内管理およびメインテナンスがあまり行われなかっった場合に比べて、骨の再生に効果があることを報告した。また逆に、歯周外科処置を行っても、その後の口腔内管理とメインテナンスが行われなかった場合は再発することをKeer(1981)が報告した。この報告によると歯周外科処置後 5年の再検査の結果、口腔内管理とメインテナンスがきちんと行われなかった患者さんのうちその45%に失敗が認められたと報告した。
この研究の解説をします。
メインテナンスにおいて何年かおきにレントゲンで骨の再生状態を確認しますが、口腔内の管理(日常の歯ブラシの程度)やきちんとメインテナンスが行われなかった場合は明らかに骨の再生は認められない場合が多いです。
歯周病の治療が終わった患者さんには、メインテナンスは実際の治療以上に大切なことであり、ご自身の歯で一生過せるかどうかはこのメインテナンスにかかっていることを話します。
しかし、このメインテナンスは日本ではまだ一般的でないのが現状です。ご自身の歯で一生を過ごしたいと思われる方は必ずこのメインテナンスを受けて下さい。


次の論文にいきたいと思います。
『メインテナンスを行うと本当に歯は保存できるのか?』という論文です。
現在、歯周病でメインテナンスを行っている患者さんにとっては非常に興味があることですよね。
研究 4: 
例え進行した歯周疾患であっても、歯周治療を受け、適切な口腔内管理とメインテナンスを行った場合はかなりの確率で歯を維持することが可能であるという報告が多数ある。
0liver(1969)は5年から17年間(平均10.1年)のメインテナンスケアーを行っている歯周疾患患者さん 442人について報告した。この研究によれば歯の喪失率は1.6%という非常に低いものであった。Ross(1971)らは 2〜20年メインテナンスを受けた患者さん 180人について歯の喪失率は患者1人当たり0.78歯であった、と報告している。同様に、口腔内管理をし、メインテンスをきちんと受ければ歯周疾患にかかった人でもメインテナンス期間中に失う歯の平均はHirschfeld (1978)は 1.8歯、Becker(1984)は0.72歯、Nabers(1988)らは0.29歯であったと報告している。
この研究の解説です。
もともとの歯周疾患の程度やどこまで治療するかによってもその予後は異なりますが、口腔内の管理がきちんとできて、適切なメインテナンスを行えば、その予後はメインテナンスを受けない方よりはるかに良いことはまちがいないことです。
治療が終わった患者さんが良くする言葉があります。「また痛くなったり、問題があったら来ます。」もし本当に問題があってからくれば当然歯を抜歯したりすることになるのです。特に歯周病は自覚症状がある状態はかなり進行していることがほとんどです。
歯を抜きに歯科に来院するのか?歯を保存するために来院するのか?ということです。ご自身の歯はご自身で守ることができるのです。もう痛みがあってから治療するという考え方を変えてみてはいかがでしょうか?

今日は以上です。

また次回も歯周病のシリーズになります。

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歯周病について:133

7a6faec4.gif歯周病について:13

昨日は歯周病の治療の最終段階である歯周外科処置の話をしてきました。
歯周外科処置の中でも骨を再生させる治療(GTR法)については9〜12回に分けて解説してきました。

本日は歯周外科治療後の話についてです。
歯周外科処置後約1ヶ月してから歯肉(歯周ポケット)の治りを待ち再度歯周ポケット検査を行います。
この段階でほとんどの部位は3mm以下に治っています。
つまり歯周ポケットの内部の細菌感染は取り除けたということになります。
後はこの状態をいかに維持するかということになります。

それはまず毎日の徹底とした歯ブラシが基本になります。
毎食後のブラッシングがきちんとしていないと必ず歯周病は再発します。

ただし毎日100%ブラッシングを行うことは難しいことです。
完全にできているかということを確認するのも困難です。
また取り残してしまった歯石等もあるはずです。

定期検査(メインテナンス)が必要になってきます。

歯周病の治療が終了したとしても、きちんとした管理ができていないと必ずと言ってもよい程再発してしまいます。実際に歯周病で時間をかけて治療したにもかかわらず、再発をしてしまい抜歯をしなければならない状態になった方も多くいらっしゃいます。歯周病の治療中や治療終了直後は歯周病菌(歯周病を悪化させる問題の菌のこと)が非常に少なくなっています。
はじめは歯ブラシも非常に注意をし、時間をかけて行っていますが、だんだんおろそかになっていく場合もあり、ふたたび問題となる歯周病菌が繁殖しやすい環境となるため再発を起こしてしまいます。
メインテナンスとは定期的に口腔内を管理することにより、歯周組織の健康を維持していくことです。
アメリカの歯周病学会では歯周病のメインテナンスを『歯周病の治療の延長であり、新しいあるいは再発する異常や疾患を早期に発見し、治療しようとすることである』としています。そしてこのメインテナンスの有効性や期間を科学的に実証する論文も多数あります。

以下にはなぜメインテナンスが必要なのかということと、どれくらいの頻度で受ければ良いのかということを論文をもとに説明いたします。

『なぜメインテナンスは必要か?』
メインテナンスに関する研究

歯周外科処置後にメインテナンスを行わなかった場合どうなるか? 歯周外科処置後にメインテナンス治療が行われなかったり、歯ブラシが不十分であれば、結果的に歯周病は再発することが多くの研究により実証されています。
研究 1. _AxellsonとLindhe(1981)は6年間にわたり歯周外科治療を受けた患者さんが適切なメインテナンスが行われないとどうなるかを調べた。_2〜3ケ月の間隔でメインテナンスを受け、その時に診査と指導、および歯石除去等のクリーニングをした患者さん(メインテナンス群)と、メインテナンスを受けなかった患者さん(指導やクリーニングはしないで検査のみに来院してもらった)ではあきらかにメインテナンスを受けなかった患者さんは再発していた。

研究結果からもメインテナンスの重要性がわかっています。

次回もこのメインテナンスの重要性について論文をみながら解説していきたいと思います。

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Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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