最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

即時荷重

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その54


昨日は今回のテーマである『インプラントの即時荷重(負荷)』がありました。

治療した症例は上顎に3歯残存していた患者様です。
この3歯はもう既にグラグラしています。
おそらく、もうちょっとで自然に取れてしまうような状態です。

また、義歯が合わなく、噛めないということでインプラント治療を行うことになりました。
そこで約2週間前に義歯を安定させる目的でインプラントを2本埋入しました。
最終的にこの2本のインプラントは義歯を安定させる目的でした。
しかし、どうしても義歯ではない、完全な固定式を希望されたため、
インプラントによるブリッジを行うことになりました。

そこで治療計画を新たに立て直し、さらに4本のインプラントを追加し、即日に固定式の仮歯を作製することにしました。
『即時荷重』になります。
今回、即時荷重を行った理由として、骨の状態が良いこともありましたが、
患者様は80歳を超えている方で、インプラント埋入後の食事に不安を持っていました。
またできるかぎり早く噛めるようになることを非常に希望されていたこともあり、
診査の結果、即時荷重には問題ないと判断し、昨日行いました。

上顎に4本のインプラントを埋入後、グラグラしている3歯を抜歯し、あらかじめ作製しておいたブリッジの仮歯を装着しました。
インプラント埋入と抜歯は約20分で終了しました。
骨の状態には問題がなかったため、わりと早く手術は終了しました。
その後仮歯の作製には多少の時間はかかりましたが、手術終了後、約1時間で固定式の仮歯を作製することができました。

麻酔が切れたら、すぐ食事が可能です。

患者様も喜んでいました。

インプラントの即時荷重は症例さえ、選べば、十分可能なことです。

さて今日は『インプラント即時荷重(負荷)』の最終回になります。
治療スケジュールについてです。

1 初診時:口腔内検査(噛み合わせ検査、歯周病検査等)、
      レントゲン検査等をおこないます。
      治療時間約60分
      インプラントの診査の詳細はこちら を御覧下さい。
      

2 2回目:治療計画の説明
      検査結果の説明、治療方法、治療費、治療回数、
      保証、注意事項、麻酔方法の話等をさせていただ
      きます。
      治療時間約60分
      治療を行うことになれば、この日に型をとらさせ
      ていただきます。
      この型をもとに手術当日に装着する固定式の仮歯
      を作製します。
      (また、この治療計画書をお持ち帰りになってい
      ただき、次回までに決めていただくか、治療をご
      希望になられてから連絡していただいてもかまい
      ません)
      治療計画の説明の詳細については
『インプラント治療にかかる期間と回数』、 
『インプラントの手術方法(1回法と2回法の違い)』
『歯の欠損別におけるインプラントの使用本数及び治療費』、 
『インプラントの予約から手術後までの注意事項』 
『10年保証』
      を参考にして下さい。 

3 3回目:インプラント埋入と固定式の仮歯の作製
      インプラント手術当日に固定式の仮歯となりま
      す。
      お帰りになる時にはもう義歯ではありません。
      治療時間約120分

4 4回目:抜糸および固定式の仮歯調整
      (インプラント埋入から約10日後)
      * 傷口の状態によっては何度か消毒にいらしてい
       ただく場合があります。
      治療時間約20分

5 5回目:型を取ります
     (インプラント埋入から約2〜3ヶ月後)
      治療時間約60分

6 6回目;噛み合わせの確認
      * 型と取った次の日以降であれば、いつでも大丈
       夫です。
      * 治療期間を短縮されたい方は型取り後、早めに
       いらして下さい。
       治療時間約30分

7 7回目:歯の形態の確認
      * 歯の大きさ、形、噛み合わせ等の再確認を行い
       ます。
      * 噛み合わせの確認後、約2週間になります。
       治療時間約60分

8 8回目:被せ物完成
     *型を取ってから上記以外に確認のために何度か来  
      院して頂くことがあります。
      治療時間約60分
_

早期荷重(負荷)インプラントは現実的に十分可能な治療法です。
それは、基礎研究や臨床研究からも十分な科学的根拠があるからです。
しかし、現時点ではその適応症は限られています。
また行える歯科医師もかなり限定されています。
しかし、早期荷重(負荷)インプラントは治療を受ける患者様において非常に有益な治療法です。
今後、さらなる研究が進めば、その適応症は広がることでしょう。

明日から新しいテーマになります。

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神奈川県横浜市にある日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、GBR法、サイナスリフト、審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは治療費(費用)の説明やインプラント症例、無料相談コーナーもあります。

インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その4

今日も『早期荷重(負荷)』の続きです。
今日は『インプラント早期荷重(負荷)』重要な点および問題点を解説します。

まず第一点目ですが、最も大切なことになります。
それはインプラントを埋入した時にほとんど動かないということです。
研究的にはインプラントの動きが50〜150ミクロン以内ということです。
しかし、実際の臨床ではミクロン単位まで計測して手術を行っているのではありません。
インプラントを埋入する場合、骨の状態が悪く、インプラントと同時にGBR法という骨を増大させる治療を併用することがかなりあります。
私が手がける症例において約半分の症例がこの GBR法を行います。
もちろん骨の状態が悪いということはインプラントを埋入しても安定しないということです。
つまり約半数の症例はすでに適応症ではありません。

そして噛む力に耐えきるため、ある程度の本数のインプラントが必要です。
1〜2本のインプラントではまずリスクがありすぎて行うことはほとんどありません。
(ただし、1〜2本で即時荷重を行い、良好な結果を得られたという臨床報告はありますが、
まだ数少歯欠損においてはインプラント埋入後一定の期間を待つというのが一般的な考え方です)
ある程度の本数とは、
6本以上のインプラントになります。
これは早期荷重(負荷)の臨床データから得られた条件です。

またインプラントの長さも大切です。
十分長いインプラントの埋入が必要です。
短いインプラント同士を固定しても噛む力に抵抗することができず、ダメになってしまうことが考えられます。

こうするとさらに適応症は限られてきます。

さらに技術的な問題もあります。
インプラント埋入時に固定式の仮歯を作製する場合、
多くのケースで手術中に型を取り、噛み合わせも行います。
この段階でかなり時間がかかり、感染する可能性が高くなります。
また噛み合わせを調整したり、仮歯を装着する際にも感染する可能性があります。

こうしたことを考えると早期荷重(負荷)インプラントの適応症は骨の高さや幅が十分あり、ある程度多い数のインプラントの埋入が必要であり、
さらに治療としても難しいため、術者自体もインプラント経験が豊富な熟練した技術を持っていることが必要です。

こうなると早期荷重(負荷)の症例はかなり限定されるのが現状です。
下の症例のようなケースが適応症と思って下さい。

case2







それでは次回は『インプラントの即時荷重(負荷)』のまとめです。

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インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その33

さて、今日も『早期荷重(負荷)』の続きです。

『早期荷重(負荷)』の臨床報告についての論文を紹介します。
この臨床報告で良いデータが発表されることが私達 臨床家において最も重視することです。

研究1:研究者 :Tarnow 
    発表論文誌:Int J Oral Maxillofac Implants 1997年
    上顎無顎の患者様に対し、10本のインプラントを埋入し、
    手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。『早期荷重(負荷)』
    1年後の評価では問題はまったく認められなかった。

研究2:研究者 :Kinsel 
    発表論文誌:Int J Oral Maxillofac Implants 2000年
    14人の上顎無顎の患者様に対し、各5〜10本のインプラントを埋
    入し、手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    1〜5年後の評価では98%の成功率であった。

研究3:研究者 :Jaffin 
    発表論文誌:J Periodontol 2000年
    17人の下顎無顎および部分欠損の患者様に対し、各4〜8本のイン
    プラントを埋入し、手術当日に固定式のブリッジの仮歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    1〜5年後の評価では99%の成功率であった。

研究4:研究者 :Chiapasco 
    発表論文誌:Clin Oral Implants 1997年
    194人の下顎無顎の患者様に対し、各4本のインプラントを埋入し、
    手術当日にインプラントを土台とした義歯を装着した。
    『早期荷重(負荷)』とした。
    2〜13年後の評価では97%の成功率であった。

まだまだこうした『早期荷重(負荷)』の臨床報告はいっぱいあります。
ただし、『インプラントの早期荷重(負荷)』の臨床応用はまだ始まったばかりであり、今度もっと多くの症例数と観察期間での論文報告が待たれます。

それではこうしたデータから考えるとどのような症例でも『早期荷重(負荷)』が行えるのでしょうか?
全ての症例に対して行える治療法ではありません。
『早期荷重(負荷)』は一定の基準を満たした、一部の症例にしか対応できないと言ってもいいでしょう。

明日は『早期荷重(負荷)』の問題点と適応症についてです。

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インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その24

さて今日も昨日と同じインプラントの即時荷重(負荷)についての続きです。

インプラント埋入直後に仮歯を作製する『即時荷重(負荷)』ですが、昨日はこの方法は可能な治療法であることを書きました。
しかし、 骨とインプラントが結合するまでには時間がかかることも書きました。
またインプラントが骨と結合するまでは『安静』にしなければ、なりません。
この『安静』というのはどこまで、注意が必要であるのか?
また『即時荷重(負荷)』は必ず噛む力が加わりますが、どの程度であれば、大丈夫なのでしょうか?
今日はそうしたことの話になります。


『インプラント埋入(手術)直後、どれくらいの力が加わるとダメなのか?』

それでは上記にあったように
『本当にインプラントが骨とくっつく(結合)するまで、安静にしなければならないのか?』
と言うことです。
『ちょっとの弱い力でもダメになってしまうのか?』
『もし、弱い力が大丈夫であれば、その力はどの程度であれば大丈夫なのか?』
という疑問がでてきました。
こうした疑問は整形外科の研究発表からでてきました。

1973年に J Bone Joint Surg Br に発表された Dr Uhthoff の 論文です。
この論文では大腿骨に埋め込まれたスクリューは、『ほんのわずかな動揺(動き)』であれば、骨としっかり結合する
というものでした。
この『ほんのわずかな動揺(動き)』というのがポイントです。
多少の動きであれば、大丈夫(骨とくっつく)ということです。
それでは『多少』というのはどの程度なのでしょうか?
次の論文になります。

その後、歯科でも1998年に Szmukler-Moncler が J Biomed Mater Res に発表した論文ではインプラントの動きが50〜150ミクロン以内であれば、
インプラントと骨が結合(くっつく)のを阻害しないことを発表しました。
そうなのです。
『ほんのわずかな動揺(動き)』とは『50〜150ミクロン』ということです。

その他にも多くの研究によりインプラント埋入直後であっても過度な力でなく、インプラント自体が動かなければ、力を加えても大丈夫であるという発表が数多く報告されました。

こうしたことを元にし、『早期荷重(負荷)』の臨床への可能性が広がっていきました。

その後、臨床においても1998年頃から インプラントに『早期荷重(負荷)』
を行った経過の報告が多数ありました。

近年では、私達、インプラント臨床家もこうしたデータを元に
『早期荷重(負荷)インプラント』を行うようになってきました。

明日は基礎研究データではなく、実際の臨床データをもとにし、『早期荷重(負荷)』の可能性を解説します。

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インプラント 歯周病 専門医のブログ:インプラントの即時荷重(負荷):その14

さて今日から新しいテーマになります。
『インプラントの即時荷重(負荷)』です。
このテーマは最近HPでアップした内容ですが、ブログ用にまとめて解説します。


インプラント治療は骨に埋入してから骨とくっつく(結合)するまで時間がかかります。
骨の状態に問題がなくても、上顎で約3ヶ月、下顎で約2ヶ月です。
骨の状態が悪く、 GBR法 サイナスリフト法を併用した場合などはさらに時間がかかります。
そのため、義歯では噛めないという主訴をお持ちの患者様にとっては治療が終了するまで大変なことと思われます。
それではもっと治療は早くできないのか?
という疑問があります。
そこで今日からのテーマは1日で インプラント埋入から固定式の仮歯まで行う『即時荷重(負荷)』というテーマです。
つまり、1日で入れ歯から解放されるということです。

ただし、後で説明しますが、この『即時荷重(負荷)』は全てのケースに対して行える治療法ではありません。
一定の基準のもとであれば可能な治療法です。

それでは、ちょっと難しい話にはなりますが、本当に即時荷重(負荷)が可能かどうかを科学的根拠をもとに説明したいと思います。

『インプラントの即時荷重(負荷)』とは インプラントを埋入した当日に固定式の仮歯を作製し、装着する治療法です。
もちろんこれは仮歯ですが、固定式であり、今までのような取り外しの義歯ではありませんので、食事や審美的に問題があることはありません。
インプラントには興味はあるが、仕事上どうしても食事ができなかったり、会話に支障が生じるのは困るという患者様にも良い治療法です。

インプラント即時荷重(即時負荷)は
『本当に大丈夫なの?』
『インプラントと骨が結合するまで時間がかかるのでは?』
といった疑問があるかと思います。
全てのケースにおいてこの『インプラント即時荷重(即時負荷)』は行えるのではありません。
しかし、一定の基準があれば行える治療法です。

*ちなみにインプラント埋入当日から2日までに固定式の仮歯等でインプラン
 トに負荷(噛む力)をかけた場合を『即時荷重』もしくは『即時負荷』と言 
 います。
 それに対し、インプラントが骨と結合する通常の期間より早い段階でインプ
 ラントに負荷(噛む力)をかけた場合を『早期負荷』と言います。
 例えば、下顎の場合、 インプラント埋入後、骨と結合するまで2ヶ月以上は
 かかりますが、1ヶ月程度で負荷(噛む力)をかけた場合が
 『早期負荷』です。


それでは、なぜインプラントと骨が結合するまで時間がかかるのか?

一言で言えば、インプラントと骨が結合(くっつく)のは、
骨折した腕の骨や足の骨がくっつくことと同じです。
腕を骨折した場合、ギブスをして骨がくっつくまで、2ヶ月とか3ヶ月とか待ちます。
つまり骨折した部位を安静にする必要性があります。
インプラントと骨にも同様のことが言えます。
インプラント手術直後に無理な力が加わることは骨折した腕をギブスもせず、振り回したりするようなものです。
ちょっと考えただけでもくっつかない感じがしますよね。

元々、インプラントと骨が結合(くつく)期間は3〜6ヶ月とされてきました。
この理由となっているのが、1977年にScand J Plast Reconstr Surg Suppl に発表された論文が基本となっています。
この発表をしたのが Dr ブロネマルクです。
世界で最初のインプラントを開発した人です。
インプラントと骨が結合(くつく)3〜6ヶ月という期間は、この論文の1968〜1975年にわたる臨床試験に基づいたものです。

またその後のさまざまな研究によりその安静期間は実証されてきました。
ここはそうしたことを実証する論文を紹介します。

まず、1983年に Dr AlbrektssonJ が Prosthet Dent に発表した論文です。
この論文によれば、インプラント埋入(手術)直後にインプラントに無理な力を加えると、インプラントと骨は結合(くっつく)せず、線維性結合組織(粘膜と思って下さい)に覆われた。
との発表でした。

また、1992年に Dr Brunski が Clin Mater に発表した論文では、動物実験においてもインプラント埋入(手術)直後に力を加えると、インプラントは骨と結合せず、線維性結合組織(粘膜と思って下さい)に覆われた。
との発表でした。

上記のような発表は数多くあります。

しかし、その後多くの研究者により インプラントの開発は急速に進み、現在では最短で6週間で骨とくっつく(結合する)インプラントが開発されました。
この詳細は こちらをクリックして下さい。

この続きはまた明日!

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Profile
     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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