最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

増骨

インプラント症例報告:GBR法

10/19(月曜日)です。

前回のブログで、年末が近づくと、
インプラント治療を希望される患者様が急激に増えてくることをお話しました。

昨日も1日中 インプラント手術を行っていました。
その症例の全ては、骨幅が少ない状態でした。

今日は、骨幅が少ない場合の治療方法について 昨日行った症例を元にして解説します。

昨日行ったインプラント手術は、全て下顎の奥歯です。

これらの症例の経過で 共通していることは、長期間 歯が欠損している状態が長くあったということです。
それぞれ、10年〜20年以上 歯がない状態(欠損している状態)です。

長期的に歯が欠損していると 顎の骨は、痩せてしまいます。
時間(期間)の経過とともに どんどんと骨は吸収してしまうのです。

特に上顎の前歯部は、骨吸収が大きい部位です。
それに対し、下顎の奥歯は、比較的骨吸収が少ない部位ですが、それでもさまざまな理由で骨は、吸収していきます。

先にも書きましたが、歯が長期間欠損 していたり、
歯の根が折れている状態を放置したり、
歯周病を放置 していると顎の骨は、吸収します。

今回行ったケースは、確かに長期的に歯が欠損していましたが、もともと歯がなくなった原因が、歯根破折歯周病 だったのかもしれません。

骨吸収が行っていた部位では、骨約3ミリ程度でした。

このブログでも良く書くことですが、通常使用するインプラントの太さ(直径)は、約4ミリです。
4ミリの太さのインプラントを埋入するためには、6ミリ以上の骨が必要です。
埋入するインプラントよりも骨の方が太いことが重要なのです。

今回行ったケースでは、それぞれ 骨幅が3ミリ程度であったため、どうしても骨幅を増やす治療が必要だったのです。

今回骨幅を増大させるために行った方法は、以下の2つです。

   ・GBR法(骨増大法)
    ・スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)

これらの方法を組み合わせて骨増大を行いました。

両方ともインプラント治療には かかせない治療方法です。

現実問題として、これらの骨増大法を併用しないで、インプラントを埋入できるケースの方が少ないのです。

治療法の詳細は、それぞれをクリックして下さい。

今回使用したインプラントは、全て ストローマンインプラント(ITIインプラント)です。
私が ストローマンインプラント(ITIインプラント)を使用し始めて10年になります。

10年前から ストローマンインプラント(ITIインプラント)は、インプラント界のトップブランドでした。

インプラントの品質、歴史、基礎研究の内容、長期的な臨床データ…どれをとっても世界のトップメーカーです。
特に日本人の顎の形態には適したインプラントと言えます。
また、1回法手術 が基本となるインプラントです。
1回法手術というのは、その名前にあるように1回の手術のみで終了するのが基本コンセプトになっています。
それに対し、2回法というのは、インプラント埋入時(1回目) と インプラントと骨が結合する時期(2回目) の2回の手術が必要になります。
さまざまな理由により、このインプラントメーカーを使用してきました。

また、 ストローマンインプラント(ITIインプラント)を使用しながら他のメーカーのインプラントも何種類が使用してきたこともあります。
(現在も 上記以外にも数種類のインプラントメーカーを使用しています)

他の数種類のメーカーのインプラントを使用したところ、特に悪いことはまったくありませんでした。
現在、インプラントを製造しているメーカーは、世界中で100種類程度存在すると言われています。
多くのインプラントメーカーでは、その品質は、かなり近いものとなっており、大きな差は、ほとんどないと考えられます。

しかし、私達がインプラントメーカーを選択するにあたり、
基礎研究データ や 長期的な臨床データがしっかりしていないと 使用するわけにはいきません。

ただし、この ストローマンインプラント(ITIインプラント)は、年々コストが高くなっています。
年々です。
また、他のインプラントメーカーと違い、基本的に値引きがないメーカーですので、定価で購入するしかありません。
当医院では、使用(購入)本数が多いので 特別割引という制度で購入できるため、多少は割引がありますが、他のインプラントメーカーと比較すると圧倒的に高いのが現状です。

インプラント本体、土台(アバットメント) 、型と取る器具、手術器具…等どれをとっても高いのです。

利益率を考えれば、原価が1/3以下のメーカーもいっぱいあります。
しかし、信頼できる長期的なデータが存在するインプラントメーカーですので使用しています。

確かに原材料が安価なメーカーも存在しますが、どれだけ信頼できるかは もう少し経過を見てみないとわかりません。

もし、将来的にきちんとした臨床データがそろい、信頼性が高いと思われるインプラントがでてくれば、使用することもあります。
もちろん原価が安ければ、治療費も抑えられることになります。

昨日行ったインプラント手術は、全て静脈内鎮静法
この麻酔方法は、治療中は、完全に眠ってる状態です。
そのため、治療(手術中)の不安がまったくなく行えます。
一度この静脈内鎮静法 で行うとほとんどの患者様は、2回目の治療もこの麻酔方法を“ご希望されます。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


インプラント手術費用の中にGBR法(骨増大法) スプリットクレスト法(リッジエクスパンジョン法)の費用も含まれています。



次回のブログは10/22(木曜日)になります。







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骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その53

11/17(月曜日)です。

昨日の日曜日は、学会のため、休診でした。
11/23(日:勤労感謝の日)も休診になりますので、かわりに11/20(木)は診療致します。


今日も前回の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その5』になります。

さて5回に分けて解説してきました このジリーズも今日で最終回です。
今までの内容については、過去のブログを参考にして下さい。

今日は、『GBR法の限界:その5』になります。
前回までは、骨が再生するためのスペースを確保することは、非常に困難であることを解説してきました。
今日は、その困難な理由についてさらに詳細に解説します。

実際の臨床では、歯肉の中に 人工骨等を入れたり、
支柱の変わりになるような材料(チタン等でできたピン)を入れることにより歯肉の間の隙間(スペース)を確保することを行いますが、100%元に戻させる(回復させる)ことは難しいのです。

以下のような問題も生じます。
例えば、歯が多数欠損していたとします。
骨吸収が大きく、そのままでは、インプラントができないため、GBR法を行う必要性があったとします。
治療期間は長いので、暫くの間は、義歯(入れ歯)がないと噛めません。
義歯を使用しながらGBR法を行うことになります。
そして、骨の高さを確保(再生、増骨)するためにGBR法を行います。
GBR法では、人工の骨を入れて高さを増したり、支柱のような材質(GBR膜 等)を歯肉の中に埋め込み歯肉をテント上に高くします。
しかし、骨ができるまでには、時間がかかります。
その間に義歯を使用すると義歯でGBR法を行った部位は圧迫されてしまいます。
義歯により、歯肉が圧迫されると 骨が再生(増骨)するための、スペースが確保できません。
こうした問題も起ります。

また、歯肉は、多少伸びますが、いくらでも高さを確保するために
歯肉が伸びるわけではありません。
限界があります。
歯肉はゴムのように伸び続けるものではないのです。
歯肉が伸びないと高さは確保できないのです。

まとめますと、骨吸収が“穴”のような状態であれば、歯肉の侵入を防ぐためのバリアー(GBR膜)を歯肉の間に入れることにより、ある程度骨の回復(増骨、再生)させることは可能ですが、
骨吸収が縦方向に起っている(骨吸収により高さが非常に少ない)場合には、
骨を100%元の状態に回復(再生、増骨)させることは困難になります。
これが、GBR法の限界なのです。



次回のブログは11/20(木曜日)になります。
次回から新しいテーマになります。『歯科治療と金属アレルギー』になります。
最近、急激に増えた感じがします。
特に80年代以前に歯科治療を受けたことがある方の口腔内では、
さまざまな金属が使用されている傾向が高く、審美的にも問題があります。
現在は、金属をまったく使用しない治療等が普及しています。

次回から始まる新テーマ『歯科治療と金属アレルギー』では、
『金属アレルギーとは?』
『アレルギーを起こしやすい金属』
『歯科治療と金属アレルギー』
『安全性の高い歯科治療は?』
『インプラントと金属アレルギー』
といったことについてシリーズで解説する予定です。


今週(11/14〜15)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。

それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回ご紹介する症例は、上顎の前歯部が1歯欠損している患者様です。
欠損の両側の歯はまったく問題ありません。
このようなケースはよくあります。
なぜ、欠損になってしまったのでしょうか?
その原因の一つとして 『神経がない歯』が考えられます。
神経のない歯は非常に脆くなります

歯の神経を取り除く時に、神経だけでなく、血管も取り除きます。
つまり、神経のない歯は、血液循環もないことになります。
例えて話しますと『枯れた木』です。
枯れた木のような『神経のない歯』は、特別な力が加わらなくても普通に生活している状態でも折れてしまうことがあります。
神経のない歯は非常にリスクが高いと思って下さい。

また、歯の根が折れてしまった場合には、痛みが生じないこともあるので、
折れたまま放置するケースがあります。
これが非常に危険なのです。
根の折れた部分から血液や細菌 等が入り込み、歯肉内部で感染を起こします。
感染を起こすと歯の根を支えている周囲の骨が吸収を起こします。

骨吸収が進行してしまった場合、その後でインプラント治療を選択する場合には
治療が難しくなってしまいます。

骨吸収が高度に起った状態でインプラントを行うことは、
治療自体が難しくなるだけではく、 治療後に審美的な問題を残すことがあります。

つまり、神経のない歯は、リスクが高いと思って下さい。
そのため、神経を取らないようにすることがまず大切なのです。

さて、今回の症例に戻ります。
骨吸収が認められたため、インプラントを埋入すると同時に 『スプリッティング法』 『GBR法』を行いました。
『GBR法』では、 人工骨(β―TCP)を使用しています。

『GBR法』は今日までのシリーズで解説したことです。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントです。

手術時間は、 『GBR法』を併用したこともあり約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、スプリットクレスト法、GBR法の費用も全て含まれています。


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骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その44

11/13(木曜日)です。

今週の日曜日(11/16)は、臨時休診ですので、本日は診療になります。
* 来週の木曜日(11/20)も診療致します。

今日も前回の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その4』になります。

前回は、GBR法で骨が再生(増骨、増大)する原理について解説しました。

それでは、GBR法を行うと骨はどこまででも再生可能なのでしょうか?

答えは『NO』です。
骨の再生(増骨)には、限界があります。
骨の吸収状態により治療の難易度は変わります。
骨吸収が大きければ 大きい程 骨の再生(増骨)治療は困難を極めます。

骨のを増やすことはわりとしやすい(可能な)のですが、
骨の高さを増やすことは難しいのです。

一番簡単に骨が再生できる条件は、11/6の『…その2』で解説したように“穴”です。

抜歯でできた骨の“穴”の中に骨を再生させることはさほど難しいことではありません。
歯肉の間の『バリヤー』であるGBR膜を入れれば、膜(GBR膜)で塞がれた
“穴”の中は骨で再生(増骨)されます。

しかし、垂直的(高さが吸収)に骨が吸収された部位をもとの高さまで骨を再生させることを難しいのです。
つまり平になった状態を高くすることは難しいのです。

例えば、 歯周病等で、骨の高さが、5ミリ吸収したとします。
インプラントを行うために、この5ミリを増骨(再生)させようとします。
この場合の骨再生は、非常に難しいのです。
その理由を説明します。

まず、骨が吸収するとそれに伴い歯肉も吸収(下がります)します。
歯肉が下がってしまった状態で骨を回復させようとする場合、
歯肉を上方に引っ張り上げる必要性があります。
骨が増大(増骨)するための場所(スペース)を確保する必要性があります。

例えてお話すると 骨吸収により歯肉が下がった状態は、
『つぶれたテント』のようなものです。
『テント』の中に人や物が入る(入れる)ためには、『つぶれたテント』を立て直す必要性があります。
『つぶれたテント』を立て直すことにより、『テント』の中にスペース(隙間)を確保するのです。

『テント』であれば、支柱を立てれば良いのですが、歯肉はそのように うまくはいきません。
下がった(つぶれた)歯肉を上に引っ張り上げようと思っても 歯肉はそんなに伸びることはできませんし、歯肉がつぶれないように支柱を入れることも困難なのです。

GBRgenkai1
クリックすると拡大されます。










次回のブログは11/17(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その5』です。
このシリーズの最終回です。

先にも書きましたように今日は診療ですので、ブログを書く時間がないので、これで終了です。
インプラント手術報告は休ませていただきます。

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骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その33

11/10(月曜日)です。
今日も前回の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その3』になります。

今日もGBR法の続きになります。

前回は、抜歯を例にして、抜歯した“穴”がどのように治るかを解説しました。
抜歯した“穴”が治るには、歯肉(歯肉の細胞)骨(骨の細胞)が関係していて、
歯肉(歯肉の細胞)は治るのが早い(再生スピード)のに比べて
(骨の細胞)の治るスピードは遅いために、抜歯した“穴”は歯肉で埋まってしまう傾向にあることを解説しました。
(*全てのケースにおいて当てはまるわけではありません)

今日は、そうしたことを防止し、骨の再生(増大、増骨)するための、GBR法の原理について解説します。

GBR法の原理は、単純なもので、この歯肉が“穴”の中に入り込むのを防ぐのです。
そこで登場するのが、GBR膜です。
GBR膜は、薄いシート状でできています。
紙のようなものです。
このシート状のGBR膜を抜歯でできた“穴”の上におきます。
そして歯肉を縫合します。
つまり、GBR膜は、歯肉の間に設置するということです。
GBR膜は、歯肉の下にあるため(歯肉と骨の間)、歯肉は、下方(GBR膜より下)に行けなくなったのです。
(歯肉が抜歯した“穴”に入り込まない)
つまり、GBR膜は、歯肉が“穴”に入り込まないようにするための『バリアー』なのです。
『バリアー』があるからこそはゆっくりと再生するのです。
下図を参考にして下さい。
GBRgennri
クリックすると拡大されます










次回は、さらに詳しく解説します。
『骨は、どこまで再生可能なのか?』についてです。


次回のブログは11/13(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その4』です。

そういえば、先日私の同級生(横浜市開業)から診療中に電話があり、
ドイツ人の方が急患で来院され、
『母国でインプラント治療を行った被せ物が土台から取れた』とのことでした。
その同級生の歯科医院では、取り扱っていないインプラントの種類(メーカー)だった
ため、当医院に連絡が来たのです。

そのドイツ人の患者様に使用されていたインプラントの種類は、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)でした。

ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)は、世界的にも多くの歯科医師に使用されているインプラントであり、日本でも最も使用頻度の高いインプラントの一つです。

もし、上記のドイツ人の患者様が日本ではほとんど使用していないインプラントであった場合には、対応が非常に困難だったでしょう。

また、あまりにもマイナーなインプラントメーカーの場合、製造メーカー自体がなくなってしまうこともあります。

最近は、アジアの中で非常に単価の安いインプラントメーカーが出回っています。
治療費のコストを抑えるために、日本の歯科医師が海外に出向き、購入してくるケースがあります。
そうしたインプラントメーカーの材料は、場合により日本では販売していないこともあります。

もちろん『安いから悪い』ということではありませんが、ある程度信頼できるインプラントメーカーを使用することも重要なことです。

話は戻りますが、急患で来院されたドイツの方は、インプラントの土台が緩んでしまったために 単にセメント(接着剤)で付ける ということはできなかったのです。
インプラントの土台は、ネジ式になっており、そのネジを締めつけるためには、専用の器具が必要なのです。
そのため、どこの歯科医院でも行えるということではありません。

ただし、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)であれば、インプラント治療を行っている歯科医院の多くで取り扱っているため、すぐ近所ではなくても探すことは十分可能です。

また、以前にも同様な理由で来院された患者様もいらっしゃいました。
他歯科医院で行ったインプラント部位が良く取れてしまうとのことで当院に来院された方です。
インプラント治療を行った歯科医院は非常に遠いので、当院でどうにかならないかと来院されました。
レントゲン撮影を行い、さまざまな資料を駆使して調べた結果、インプラントのメーカーは分かったのですが、ほとんど聞いたことがないインプラントメーカーの物でした。

そのため、当医院では対応できないだけでなく、紹介する先も見当がつかない状態でした。

そのため、使用されていたインプラント製造メーカーに問い合わせ、患者様の自宅付近で納品している歯科医院を聞きました。
そこで聞いたのが、患者様がインプラント治療を行った歯科医院でした。
患者様の自宅から2時間以上はかかります。
患者様には、そこの歯科医院以外には、近所にはないことを伝えました。

インプラント治療を受ける場合には、単に費用といった点だけでなく、さまざまなことを知ることが必要です。

今週(11/7〜9)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

上顎の前歯部をぶつけたため、 歯が折れ、抜歯となった患者様です。
インプラント治療を行うにあたり、骨吸収が大きかったため、インプラントの埋入と同時に骨増大法(GBR法)を行いました。
現在のブログのテーマですね。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントが1本です。

手術時間は、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取ります。

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骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その2

11/6(木曜日)です。

今日から新しいテーマになります。
『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その2』になります。

次回のブログは11/6(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その2』です。

前回から始まったテーマです。
GBR法は、どのようなものかということが分かったことを前提として始めます。

今日は、『骨はなぜ再生(増骨)できるのか?(骨再生のメカニズム)』になります。

それでは、骨は本当に再生(増大)可能なのでしょうか?
可能です。
基本的に骨は再生(増大)可能なものです。
例えば、腕や足が骨折したとします。
ギブス等をし、安静にしていれば、骨はくっ付きますよね。
これは、骨折した部位に骨が再生しているからです。

が再生するためには、『骨の細胞』が必要です。
『骨の細胞』が増えることにより骨は再生するのです。
しかし、骨の再生スピードは非常に遅いのです。

それに対し、歯肉や皮膚等(『歯肉の細胞』)は、再生スピードが非常に早いのです。
骨折した部位がくっつくのに数ヶ月はかかりますが、
皮膚(指 等)の粘膜が切れても 傷口がくっつくのに数ヶ月かかるということはありませんよね。 数日あれば、十分傷口は治ります。

つまり、皮膚や歯肉等の粘膜の治りは非常に早いのですが、
骨は治るのに時間がかかるのです。
この骨と歯肉の再生するスピードの違いが、骨の増骨(再生)に違いを及ぼすのです。

再生スピードの違いの話を 抜歯 に例えて解説します。
抜歯をすると“穴”があきます。
歯の根が埋まっていた骨の中の“穴”です。
この“穴”は、いつまでも開いているわけではありません。
次第に埋まっていきます。

ここで登場するのが、先程の『骨の細胞』『歯肉の細胞』です。
『歯肉の細胞』は、治り(再生スピード)が早いため、抜歯でできた“穴”を急速に埋めてしまいます。
抜歯でできた“穴”に歯肉が入り込むということです。
この理由として、抜歯でできた“穴”がそのまま空いていたら大問題です。
“穴”の中には、食べ物は入ってしまいますし、
なにより“穴”の中は 骨 ですから感染してしまいます。
そのため、生体防御のために、歯肉(『歯肉の細胞』)は早く治り“穴”を塞ごうとするのです。
その結果、抜歯によりできた“穴”は、歯肉(『歯肉の細胞』)でいっぱいになってしまいます。

骨(『骨の細胞』)が再生(増骨)する場所がなくなってしまうのです。

GBR3
(クリックすると拡大されます)










今週のインプラント手術報告は、お休みさせていただきます。

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骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その13

11/3(月曜日)です。

今日から新しいテーマになります。
『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その1』になります。

今回から始まるテーマは、GBR法でどこまで骨は再生(増骨)できるのか?
という話になります。
GBR法(骨増大法)については、このブログでも良く書くので、知っている方も多いかと思いますが、弟1回目の今日は、GBR法について再確認の意味も含め解説したいと思います。
その上で、次回以降は、
弟2話:骨はなぜ再生(増骨)できるのか?(骨再生のメカニズム)
第3話:GBR法の原理
第4話:GBR法の限界
について解説する予定です。

それでは、弟1回目の『GBR法についてからです。
インプラントを行うにあたり、インプラントを植立するための骨幅や骨の高さがない場合、そのままの状態でインプラントを行うと成功率は非常に低くなります。
適切な状態で植立してこそインプラントの長期安定が望めるのです。
GBR 法とはインプラントを行うにあたり、骨の幅や高さがない時に、骨を再生させる方法です。
術式としては2つの方法があります。
一つはインプラントを植立する前に骨の増大をはかる方法です。
これは『インプラントの前準備としてのGBR 法』です。
専門用語で、『ステージドアプローチ』と言います。
まず、歯肉の中に骨の再生を促す特殊な膜を入れます。(下図1参考)
状態によって異なりますが、4〜8ヶ月間骨が成熟するのを待ちます。
その後、膜を除去するとインプラントに適した骨が膜の下に再生しています。
そこで初めてインプラントの植立を行います。
この方法は治療期間が長くなりますが、もともと大きく骨の幅がない人などはこのGBR 法を行ってからインプラントを行う必要性があります。
無理な状態でインプラントを行ったとしても長期的な安定は期待できません。
今後のことを考えれば確実な選択といえます。
f31870c0.jpg
(画像とクリックすると拡大されます)











次に『インプラントと同時にGBR 法を行う方法』です。
専門用語で、『サイマルテイニアスアプローチ』と言います。
これはインプラントを行うには骨が少ないが(骨幅に問題があるが)、術前GBR 法(ステージドアプローチ)をしなくても大丈夫な場合に適応します。
インプラントを植立すると同時にGBR 膜を併用します。
3〜6ヶ月後に膜を除去し、後は上部構造を作製するだけです。(下図2参考)
GBR2
(画像とクリックすると拡大されます)










次回のブログは11/6(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨の再生はどこまで可能なのか?:(GBR法)の限界:その2』です。


今週(10/31〜11/2)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から前歯部にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

本日ご紹介するケースは、上顎の前歯部のインプラント手術です。
上顎の前歯部は、審美性が非常に重要視される部位です。
単に噛めればいい ということではありません。
しかし、この審美性が非常にやっかいなのです。

どこまで審美的に治療が行えるかは、治療前の骨吸収状態に左右されます。
特に、1歯欠損(欠損の両側に歯が残っている)の場合には、難しいのです。

治療を受ける患者様にとっては、元々歯があった状態とまったく同じに治療が終了することをご希望されています。
しかし、術前に骨吸収が高度に起っている場合には、この希望を100%達成することは難しくなります。

骨の吸収が起ると、それに伴い歯肉も退縮します。
歯肉が退縮した状態でインプラントを埋入すると審美性も問題を生じる可能性もあります。

骨の吸収がある場合、骨を再生(増骨)するための治療が必要になってきます。
これが、今回からのテーマになっているGBR法です。
GBR法の難しさは、次回以降のブログで解説しますので、ご覧になって下さい。

さて、今回のケースでは、骨の吸収が高度に起っていたため(高さも、幅の吸収もなかりありました)、インプラントを埋入と同時に骨増大(GBR法)を行いました。

使用したインプラントは、 アンキロス・インプラントです。

手術時間は、約20分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に仮歯を作製し、型を取ります。


治療費
インプラントが1本21万円(税込)です。
最終的には、これに被せ物の費用(105.000円:税込)がかかります。
治療完了までの治療費の合計は、315.000円(税込)になります。
これには、手術費用、薬代、型を取る費用等、インプラント治療の全てが含まれます。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。
Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
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      センター開業

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