最新インプラント症例:日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医

インプラントなら横浜の大船駅北口歯科  神奈川県横浜市(JR大船駅北口から徒歩3分)にあります 国際インプラント学会認定医、日本歯周病学会専門医です。 インプラントのマニアックな情報を掲載しています。

難症例

ソケットリフト法:その25

6/15(月曜日)です。

今日のテーマは、『ソケットリフト法:その2』です。


前回のブログでは、上顎の奥歯において、骨の吸収がある場合の話をしました。

上顎の奥歯において、予知性のある治療を行うためには、骨の高さが10ミリ程度存在することが必要です。
しかし、多くの症例では、骨の10ミリ以上の骨の高さが存在することが少ないのが現状です。
そこでさまざまな治療方法を駆使して、インプラントの埋入を行うことが必要になります。

そこで、前回解説しました『ソケットリフト法』は、
骨の高さが5ミリ程度存在すれば、この方法を行うことにより、
10ミリ程度の長さのインプラントを鵜埋込むことが可能になる方法です。

しかも、この治療法は、治療に対する患者様の負担が比較的少ない方法です。
負担が少ないということは、治療後の腫れ、痛み等が少ないということです。

ソケットリフト法は、1994年にSummers RBらによって初めて発表された治療法です。
臨床に応用されてから約15年程度経ちました。

臨床応用された頃は、まだまだ十分とは言えない状態でしたが、
現在では、患者様への負担が少なく、治療自体も他の骨増大法と比較すると
簡単に行えるため、多くの歯科医師が行えるような治療法になっています。

当医院でも上顎の奥歯にインプラントを行う際には、かなり使用する頻度が高い治療法になっています。

術式や症例については、前回のブログを参考にして下さい。


それでは、こうしたソケットリフト法の成功率について解説したいと思います。


ソケットリフト法の成功率
 
研究者(発表年)      観察本数     観察期間      成功率(%)
Ioannidou E(2000)      79       8ヶ月       100
Horowitz RA(1997)      34       平均5.9年       97
Horowitz RA(1997)      143       平均18ヶ月       96
Tong DC(1998)       1092       最長60ヶ月     87〜98



オステオトームを使用したソケットリフト法は まだ臨床に応用されてから15年程度のしかたっていませんが、通常のインプラント埋入と比較しても なんら劣ることはありません。
それどころか 通常のインプラント治療と比較して 患者さんへの負担が非常に少ないのも この治療法の特徴です。
施術者にとってもこのテクニックは難しいものではなく、今後骨の高さがないケースにおいて一般的になっていく治療法であると考えられます。




今週(6/12〜14)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。


ここ数日間のインプラント手術も骨吸収が大きい症例ばかりでした。
最近行っている手術は、骨の増大(GBR法)なしでは、行えないような症例がほとんどです。
本日ご紹介する症例も骨吸収が大きかったケースです。

それでは、今週のインプラント手術の中から下顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

まず、インプラント治療に至った経緯ですが、 歯根破折です。
このブログでもよく 歯根破折については書きますが、神経のない歯で起ります。
神経のない歯は非常に脆く、通常の噛む力でも割れてしまうことがかなりの確率で起ります。

歯根破折した場合、できるかぎり早く抜歯することが重要です。
抜歯するタイミングが遅れると、割れた部位から感染が起こり、骨が吸収してしまいます。

本日の症例も 歯根破折した状態が長くあったため、かなりの骨吸収が認められました。
治療方法として、インプラントを埋入すると同時に、骨の増大法(GBR法)を行うことが必要でした。

歯根破折は、患者様にとってが、痛みや腫れが起らないことが多いのです。
そのため、『歯根破折しているから抜歯が必要です!』と患者様にご説明しても
『痛みがないからこのままでいいです!』
と抜歯をご希望されない方も多くいらしゃいます。

『歯根破折したままの状態でいると骨の吸収が起こり、大変なことになるので、早く抜歯した方が良いですよ!』とご説明したも なかなかご理解が得られないことも多いのです。

患者様の中には、
『骨吸収があってもGBR法を行えば、大丈夫(骨が再生できる)であれば、本当に歯がダメになるまで待ち、それから抜歯してもいいですか?』
という方もいらしゃいます。

GBR法という骨増大法(骨再生治療)は、魔法の治療ではありません。
どのような状態でも元通りに回復できるわけではありません。
骨の増大(再生)ができないケースも存在します。

また、GBR法は、それなりに患者様にも負担がかかる治療法です。
骨吸収の程度にもよりますが、治療後の腫れ等が起ります。

できれば、骨吸収が起らない方が治療が簡単に行えます。

さて、今回の症例に戻ります。
下顎の奥歯に2本のインプラント埋入を行いました。
1カ所は、骨吸収がかなり、起っていましたので、GBR法を併用しました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント ( I.T.Iインプラント)  SLAタイプが2本です。

麻酔方法は、静脈内鎮静法です。
この麻酔は、寝ている状態で治療が行えますので、患者様は、治療中の不安をまったく感じないで行えます。
この症例の患者様は、高齢であったこともあり、少しでも不安と負担の少ない治療をご希望でしたので、・ 静脈内鎮静法にて麻酔を行いました。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約2〜3ヶ月後に型を取ります。


治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本です。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、
今回のGBR法の費用も全て含まれています。




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I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

ソケットリフト法:その14

6/11(木曜日)です。
今日も前回の続きで、『ソケットリフト法:その1』になります。

前回の『インプラントの傾斜埋入』の話では、上顎の奥歯では、骨吸収が起っていることが多く、
インプラントを埋込むための高さが存在しないことが多いことを解説しました。
インプラントの傾斜埋入とは、骨の吸収が起っている部位を避けて
骨の高さがある上顎結節(親知らず)の部分にインプラントを斜めに埋込む方法をご紹介しました。
本日からの話は、このような骨吸収がある場合の他の治療方法について解説していきます。


上顎の奥歯にインプラント治療を行う場合、非常に困難になることが多いのです。
その理由として、上顎の奥歯における骨の特殊性があります。

通常、インプラント治療を行う場合、しっかりとした骨が存在することが重要です。
骨の幅が十分にあり、骨の高さも十分に存在することが、インプラント治療が成功するためには、最も重要なことです。
特に上顎の場合、骨の高さが重要になります。
その理由について解説します。
上顎と下顎の骨の硬さを比較すると
圧倒的に下顎の骨は硬いのです。
逆に言えば、上顎の骨は軟らかいのです。

インプラントが安定するためには、硬い骨の方が有利な点が多いのです。
インプラントを骨の中に埋込むことを 例えてお話すると
建物を建築する際、
やわらかい土地にクイを打ち付けるのと
かたい土地にクイを打ち付けるのでは安定が違うと思います。
もちろんかたい土地の方がクイの安定は良いことになります。

話は戻りますが、上顎は、やわらない土地のような状態です。
そのため、できるかぎり長いインプラントを埋込むことにより
安定をはかることが必要になります。

それでは、できるかぎり長いインプラントとは、実際にどの程度の長さなのでしょう?
答えとしては、10ミリ以上の長さのインプラントが安全です。
しかし、現実的には、上顎の奥歯には、さほど骨の高さが存在しません。
上顎の奥歯が欠損している患者様の60〜70%は、10ミリ以下の骨の高さしか存在しません。
骨の高さが、1〜2ミリという方も多くいらしゃいます。

今回のテーマである 『ソケットリフト法』とは、そのような骨の高さが不足している方の治療方法です。

上顎と上顎洞との距離が狭く、そのままではインプラントは不可能であるが、
5mm以上の距離がある場合に行う方法です。

通常、インプラントを行うのには最低10mm(予知性のある治療を行うのに必要な最低限の骨量と考えている)の骨の高さが必要であるが、
ソケットリフト法を応用すれば 5mmの骨の高さがあればインプラントを行うことができます。

治療自体は、インプラントの穴を形成する器具を最小限しか使用しないため、
通常のインプラトを行う場合よりも痛みや腫れがない治療法です。

上顎と上顎洞との距離が5ミリ以下の場合には、一般的にソケットリフト法は適応されません。
サイナスリフト法(上顎洞底挙上術)が適応されます。

それでは、早速症例を見ましょう!

以下の症例は、『ソケットリフト法』と『傾斜埋入』の両方を行ったケースです。

7711
クリックすると拡大されます。



上の左側が、治療前のレントゲンです。
上顎洞(自失印)が存在するため、インプラントが入る高さ(黄色矢印)がありません。
そのまま埋入すると インプラントが上顎洞に突抜けてしまいます。
上の右側がレントゲンシュミレーションです。
そこで、手前2本はソケットリフトを行い、一番奥歯は斜めにインプラントを行う計画をたてました。

以下が治療後になります。
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クリックすると拡大されます。




998776
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次回もソケットリフト法の続きになります。
次回のブログは6/15(月曜日)になります。

さて、今日は、インプラントの手術報告ではなく、来院される患者様についての話をしたいと思います。
当医院には、毎日のようにインプラント治療をご希望される患者様が来院されます。
その多くが、今日のブログのように骨の吸収が起っている患者様です。

骨吸収がまださほどなければ、今日ご紹介したソケットリフト法やインプラントの傾斜埋入 等の治療法を併用することにより、インプラント治療が可能になります。
しかし、骨吸収が大きければ、骨の移植を行ったりすう必要性があります。
骨移植は、大変です。
また、あまりにも骨吸収が大きければ、インプラント自体ができないこともあります。

そうならないように(骨吸収が起らないように)早めの対応がもっとも重要なのです。

骨吸収が大きい場合には、治療の大変さがあるだけでなく、
治療期間も長くなったり、
治療費もさらにかかったり、
治療後の審美制に問題が生じたり、

治療後に多くの問題が生じる可能性があります。
インプラント治療には、骨を再生(増骨)させる治療方法があります。
しかし、骨の再生治療は、魔法の治療方法ではありません。
骨の再生には限界があります。
骨再生治療を行ったからといって100%元の状態に回復できるわけではありません。

骨が吸収しないうちに対応することが重要なのです。

歯がグラグラする
出血がある
欠損部位(歯がない部分がある)
等の問題がある場合には、できるかぎり早く現在の状況を検査することが必要です。

早めに対応すれば、それだけ治療は簡単になります。





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どのような状態が難症例か?:その9(最終回)4

3/17(月曜日)です。

今日も前回の続きで、どのような状態が難症例か?:その9:全身疾患による難症例とは?『放射線治療の既往および血友病等の血液疾患は難症例か?』になります。

この内容も以前書いたものですが、重要な話なので、書きたいと思います。

今日で、『どのような状態が難症例か?』のシリーズは終了です。

放射線治療の既往がある患者様はインプラント治療が可能か?

ガン(癌)の治療で現在放射線治療を行っている方は基本的にインプラント治療ができません。
特に顎骨に放射線を受けている場合には外科処置は禁忌です。
また麻酔を行うことも危険です。
歯科麻酔により骨髄炎を起こす可能性があります。
そのため、インプラント以外の通常の歯科治療においても注意が必要です。
特に口腔領域の悪性腫瘍に対する放射線治療後は口腔内の炎症が起ったり、骨髄炎を併発していることが認められます。

また、放射線治療後には唾液の分泌量の減少が認められることがあります。
唾液の分泌が少なくなると、虫歯や歯周病が起る確立が高くなります。
そのため、放射線治療後には口腔内の管理をきちんとしておかないと虫歯や歯周病になった場合でも治療が難しいことがあるため、注意が必要です。
ただし、放射線治療後に一定の期間が経っている場合には医科担当医(放射線科医)との相談によってインプラント治療が行える場合もあります。
放射線治療後にインプラントをご希望の場合にはまず、担当歯科医師に今までの治療経過の詳細を伝えて下さい。


血友病等の血液疾患は難症例か?

血友病とは?(簡単なミニ知識)

血漿(けっしよう)の中には12種類の血液凝固因子があり、血小板と協力して止血のはたらきをしています。
凝固因子が先天的に欠乏しているために、出血しやすく、血が止まりにくい病気が血友病です。

血友病の方はインプラント治療が可能か?

ご自身が血友病等の血液疾患であることが分かっている方は外科処置が禁忌であることをご理解していらっしゃるかと思いますが、そうした既往がなくても普段ケガをした時に血が止まりにくいことを経験された場合には一度 血液検査をされることが大切です。
また、インプラント治療を受ける際にもそうしたことを自覚されている場合には担当歯科医師に必ず伝えて下さい。


今日で、『どのような状態が難症例か?』のシリーズは終了です。
次回から新しいテーマになります。

『インプラント治療後 なぜ腫れるのか?』です。
もちろん必ず腫れるわけではありませんが、腫れることもあります。
どのような時に腫れて、それはその程度続くのか?
等を解説したいと思います。

次回のブログは3/20(木曜日)になります。



今週(3/15〜17)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎に5本のインプラント埋入を行った1症例について解説します。

患者様は、初診時に上下顎に数本しか歯が残っていなかった方です。
そして、残っている数本の歯自体も 歯周病や虫歯で抜歯しなければならない状態でした。

そのため、全ての歯を抜歯し、下顎に6本、上顎に8本のインプラントを埋入し、インプラント・ブリッジ とする計画を立てました。

しかし、上顎の奥歯については、骨の吸収が非常に高度にあったために、すぐインプラントの埋入ができない状態でした。

このように骨が吸収してしまった原因は、 歯周病です。
歯周病の状態を放置すると歯を支えている骨が吸収してしまうため、奥歯においては、高度の骨吸収が起っていました。

歯周病による骨吸収の結果、骨の高さは1〜2ミリしか存在しない状態でした。

そのため、奥歯においては、骨を増大させる治療法を行いました。

サイナスリフト法です。

サイナスリフト法を行うと骨ができるまでに時間(期間)がかかります。

状態や個人差はありますが、6〜10ヶ月程度(骨が再生する期間のみ)です。

かなりの時間がかかります。

そのため、骨の高さや幅が ある程度存在する 上顎の前歯部分には、先にインプラントの埋入を行いました。

そして、先に埋入したインプラントで仮歯を作製します。

この仮歯は奥歯の治療が終了するまで、使用していただきます。

このように骨の状態が悪く、多数のインプラントを埋入する場合、治療計画をきちんと立てていないと、治療が終了するまで、患者様は噛むことに不自由になってしまいます。

さて今回は、上顎に前歯部には すでにインプラントが埋入してあり、今回は奥歯にインプラントを 追加埋入したケースです。


インプラントの埋入本数が多かったため、麻酔は、 静脈内鎮静法にて行いました。

手術時間は、 『GBR法』 『スプリッティング法』を併用したため、約60分かかりました。

埋入本数が多く、治療が複雑な場合、このような 静脈内鎮静法による麻酔、寝ている間に治療が完了するため、患者様には楽な麻酔です。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント ・ ( I.T.Iインプラント)
SLAタイプ 直径4.1ミリ、長さ10ミリ が5本でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3〜4ヶ月後に型を取ります。

治療費
今回の手術を含め、上顎の治療費の合計は、
インプラントが1本21万円(税込)×8本、
最終的な被せ物は、
手前がハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×12歯分、
ですので、合計2.940.000円(税込)になります。
多数歯欠損であり、埋入本数も多く、インプラント治療では、最も費用がかかる治療方法です。

多数歯欠損がある場合で、治療費を抑えたい方は以下を参考にして下さい。
  ・ 治療費を抑えるインプラント治療(アタッチメント義歯)


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どのような状態が難症例か?:その84

3/13(木曜日)です。


今日も前回の続きで、どのような状態が難症例か?:その8:全身疾患による難症例とは?『心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内』になります。

この内容も以前書いたものですが、重要な話なので、書きたいと思います。

病気を起こした時期と現在の状況を伝えることが大切!

心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内は基本的にインプラントは禁忌です。
また、6ヶ月以上経過していても、以下の薬を服用している方は注意が必要です。
ただし、以下の薬を服用しているからと言ってインプラントができないということではありません。
例えば血管内で血液が固まるのを防ぐ薬を服用している場合、インプラント手術前後の1週間中断していただくことで可能となることがあります。
その場合は医科の主治医と連携し、状況に応じて相談しながら進めていきます。当院においてインプラントを行う方で以下の薬を服用している方は時々いらっしゃいます。
しかし、多くの場合、薬の服用期間を変更することにより、手術を行っています。

抗血小板薬 
  アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg)、パナルジン、プラビックス、プレタール etc…

抗凝血薬
  ワーファリン  etc…

* 歯科治療(特にインプラントのような外科処置)を行う際には必ず服用している薬を申告して下さい。
また、通院している科があれば全て申告して下さい。
それと、通院していなくても過去の病気や入院歴も必ず申告する必要性がありあます。
また、今まで通院暦がなくても現在病気である可能性もあります。
体調の変化等があれば、それも申告されて下さい。
インプラントという治療自体は特別な治療法を除いてさほど心配されるものではありませんが、万全な体制でのぞみたいものです。
また、服用している薬について分からない場合にはその薬を直接お持ちになっていただければ、歯科医院で分かります。


次回のブログは3/17(月曜日)になります。
次回は、全身疾患による難症例の最終回になります。
テーマは、『放射線治療の既往および血友病等の血液疾患』です。

今週の手術報告はお休みさせていただきます。

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どのような状態が難症例か?:その7

3/10(月曜日)です。


今日も前回の続きで、どのような状態が難症例か?:その7:全身疾患による難症例とは?『腎臓病は難症例?』になります。

この内容も以前書いたものですが、重要な話なので、書きたいと思います。

腎臓病とは?(簡単なミニ知識)

 腎臓は尿をつくる器官で、腰の少し上の背中側に背骨をはさんで左右に1つずつ(2つ)あります。
人は毎日さまざまなものを食べたり、飲んだりしています。摂取した食物は栄養分を吸収したあとで尿や便として排泄されます。
以下は腎臓の働きの簡単な解説です。

1 尿をつくる(老廃物の排泄)
  老廃物の混ざった血液を濾過して尿中に排出し、きれいになった血液を全
  身に戻します。濾過装置のような役目です。

2 体内のバランスを保つ
  尿細管はナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなどの
  うち体に必要なものを取り込み、また、不要なものを尿中へ分泌して排泄
  しています。
  これにより、体内のイオンバランスを一定に保ち、血液を弱アルカリ性に
  保っています。

3 血圧の調整
  腎臓では血流の流れが悪くなるとそれを感知し、酵素が分泌されます。

4 血液をつくる働きを助ける
  腎臓から分泌されるホルモンにより赤血球の数を調整しています。
  腎臓の機能が低下すると赤血球も減少するため、貧血症状があらわれます。

5 ビタミンDの活性化 
ビタミンDは腎臓で活性型ビタミンDとなり、小腸からのカルシウムの吸収を促進します。腎臓の機能が低下するとカルシウムの吸収が悪くなり、インプラントにも関係する骨軟化症、骨粗鬆症の原因にもなります。

腎臓病の方はインプラント治療が可能か?

腎臓病には軽いものから重いものまであり、その原因も治療法(食事制限や薬の服用、透析、移植等)もさまざまです。
そのため、腎臓病の方は全てインプラント治療ができないということではありません。
ただし、腎臓病の方は免疫力が低下しているため傷が治りにくく、骨との結合も難しくなります。
また、インプラント治療の際に服用する抗生剤や鎮痛薬等の使用制限もあります。
人工透析を受けている方では、血液の循環をよくする薬を服用するため、外科的処置をした時に止血しない場合があります。
そのため、人工透析を受けられている方はインプラント治療の際には注意が必要です。
病状にもよりますが、基本的に腎臓病の方はすぐインプラント治療が可能ということにはなりません。
担当医師との連携により相談しながら可能かどうか判断していきます。
インプラント治療をご希望の場合には必ず担当歯科医師に伝える必要性がある疾患です。


次回のブログは3/13(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『難症例8:心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内』です。



今週(3/14〜16)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から骨吸収が著しく起っている上顎にインプラントを5本埋入した1症例について解説します。


患者様は、現在上顎(前歯部)に3本の歯だけが残っています。

この残っている歯はすべて抜歯しなければ、ならないような状態です。

3歯を抜歯すれば、もちろん総義歯になります。

通常、このように抜歯しなければならない歯が存在する場合、先に抜歯を行い、歯肉が治癒後にインプラントの埋入を行います。

そのため、抜歯すると歯がなくなってしまいます。

通常は、抜歯後には、義歯(総義歯)となります。
この義歯は、インプラントと骨が結合するまでの間、使用していただきます。

しかし、今回治療を行った患者様は、義歯を使用するのがどうしても 嫌 ということがあり、
今回は、抜歯予定の3歯にてブリッジの仮歯を作製することになりました。
固定式の仮歯です。

上顎は3歯しか残っていないため、仮歯であれ、ブリッジとすることは困難なことですが、義歯をどうしても使用したくないという希望の中で、
選択肢はあまりない状態でした。

残っている3歯で仮歯のブリッジをする以外の方法としては、
即時加重(負荷)・インプラント という方法があります。

この治療法は、インプラントを埋入した当日にインプラントの土台にした仮歯を作製する治療法です。
しかし、この方法を行うためには、埋入したインプラントがしかかりとしていないといけません。(埋入したインプラントが動かない等…)

今回のケースは、骨が吸収しており、骨幅が非常に少ないため、埋入したインプラントの安定性は悪いことが事前に分かっていますので、
即時加重(負荷)・インプラント はできない状態でした。

そのため、抜歯予定の3歯は、とりあえずそのままとし、インプラントと骨が安定するまで、残しておくことにしました。

インプラントと骨がくっつく(結合)するのは、埋入後 約3〜4ヶ月です。

それまで、天然歯同士のブリッジの仮歯は使用します。

このように 治療方法は一つしかないということではなく、患者様の生活習慣や、ご希望等により、さまざまなバリエーションがあります。

今回は上顎に残っている3歯は、抜歯予定ですが、インプラント治療がある程度進行する期間中は、仮歯の土台として利用することにしました。

今日のインプラント手術報告は、インプラント治療の進め方を中心に解説しました。

手術は、 『静脈内鎮静法』 にて、行ったため、
手術時間は、約90分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 インプラントと骨が結合するまで、
   約3〜4ヶ月お待ちいただきます。
3. インプラントと骨が結合後、天然歯を抜歯します。
   そして、インプラント同士のブリッジの仮歯にします。
4. 今度はこのインプラントを土台にした仮歯で約2ヶ月待っていただきます。
抜歯部が治癒するまでの間です。
5. 抜歯部が治癒したら、いよいよインプラントの型取りです。
6. 型取り後、被せ物が完成したら口腔内に装着して完了です。

今回は、治療期間中の義歯を避けるため、抜歯予定の天然歯を暫く使用していました。
インプラントと天然歯が結合するまでです。
そのため、治療期間は長くなってしまいましたが、治療期間中、義歯を使用したくない方には最適な治療方法と言えます。 


治療費
インプラントが1本 21万円(税込)×5本、
被せものが、1歯 105.000円(税込)×10歯、
ですので、合計2.100.000円(税込)になります。
費用はかかりますが、総義歯ではなく、
固定式になります。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。




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どのような状態が難症例か?:その64

3/6(木曜日)です。


今日も前回の続きで、『どのような状態が難症例か?:その6:全身疾患による難症例とは?』になります。

この話は、以前ブログで書きましたが、重要な話なので、再度紹介したいと思います。

重度の糖尿病や、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中を起こしてから6ヶ月以内、ガン(癌)の治療で現在放射線治療を行っている方は基本的にインプラントは禁忌です。

今日は、その中でも『糖尿病』『高血圧』について解説します。

     糖尿病はインプラント治療において難症例か?

 糖尿病が進行すると抵抗力や免疫力が低下し、歯周病を引き起こしやすくなります。
また、インプラント埋入後に骨とインプラントが接合しないで失敗に終わるケースもあります。
しかし、全ての糖尿病患者様がインプラントが禁忌ということではありません。
血糖値のコントロールがうまくできていれば、インプラント治療も十分可能になります。

絶対的な基準というのはありませんが、
1 空腹時血糖値が150以下(状況により200以下であれば可能)
2 HbA1-cが7%以下(状態により8%以下であれば可能な場合があります) 
3 尿ケトン体(―) 
4 重篤な合併症がない
であれば、ほぼ問題はないといえます。
しかし、このような数値でも通常の方よりは感染のリスクは高いため、十分な注意が必要です。
また、現在糖尿病で通院されている場合には必ず内科主治医との連絡をとって行えるかどうか決める必要性があります。
*HbA1-c(過去1ヵ月の平均的な血糖値)

インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方の注意事項

インプラント治療の難易度や埋入本数により、治療後に食事の制限がある場合があります。
そのような場合、インプラント手術当日の血糖降下剤の服用やインスリンの自己注射に問題を生じることがあります。
つまり、手術後に腫れ等で食事が十分取れなかった場合、いつも通りに決まった時間に血糖降下剤の服用やインスリン注射を行ってしましますと、血糖値が下がりすぎてしまい低血糖症となってしまいます。          
そのため、インスリン注射や血糖降下剤を服用されている方は、インプラント相談の段階で必ず担当歯科医師に申告されることが必要です。
そして、
インプラント治療後に腫れがあるのか?
食事制限があるのか?
等の検討をし、
もし、そうしたことが考えられれば、
事前に内科担当医師との打ち合わせが必要になる場合もあります。


   高血圧症をはじめとする循環器系疾患は難症例か?

まず始めに、高血圧ってどれくらいなの? 
ということから話したいと思います。

高血圧の定義は難しく、年々変化しています。
なぜ変化するのか? 
それは最新の予後調査の結果を取り入れるからです。

予後調査結果とは?

例えば収縮期血圧が150mmHgの人がいたとします。
その人が10年後に脳卒中になる確率が 120mmHgの人より2倍高いという研究調査結果が出たとします。
そうすると 脳卒中を防ぐためにもっと血圧を下げた方が 良いということになります。
つまり、上記のように新たな調査データが出れば、高血圧の定義もどんどん変化するわけです。

また、ご自身が血圧が高いと思っていても 実際に血圧を下げるために治療を受けている人はかなり少ないと言われています。

日本では、高血圧の人は約2600万人いるとされていますが、実際に治療を受けているのは2000万人以下と言われています。
つまり、実際の血圧を正確に把握している方は非常に少ないのです。

また、血圧は1日の中でも変動が非常に大きいものです。
緊張等によってもかなり変化します。
そのため、たまたま1回血圧を計った時に低かったとしても それは たまたま だったのかもしれません。
再度計測したら 高かったということもあります。
そのため、当医院においても 患者様ご自身の自己申告の血圧は 正確なものとは思っていません。

一応参考として一般的に使われるのは、WHO(1993)の定義です。
『正常血圧』 は収縮期140未満 かつ拡張期90未満、
いわゆる 上が140未満、下が90未満 ということです。
『境界域高血圧』 は収縮期140以上160未満 拡張期90以上95未満
それ以上を 高血圧としています。
ただし、これは参考値として考えています。
それは『境界域高血圧』 だったとしても非常に緊張が強い方は治療に際し、簡単に20〜30程度血圧が上昇することがあります。
治療前に安全と思われても いざ治療を開始すると高血圧になることもあるのです。
血圧が高い場合には、その他の病気等の兼ね合いを考えていく必要性があります。
『単に血圧がちょっと高いだけだから大丈夫だろう』というわけにはいきません。
外科処置には総合的な判断が必要なのです。

  血圧が高いとインプラント治療はできないのか?

血圧が非常に高い場合、インプラント治療は難しい場合があります。
ただし、血圧が高くても内科で治療を受けていて血圧の症状がきちんとコントロールされており、麻酔が出来る状態であればインプラント治療は受けられます。
血圧が高い場合には、糖尿病とは違い治療後の治癒が悪いということではありません。
問題なのは手術中です。
インプラントは手術を伴うものです。
今まで、行ったことがない治療であったり、手術と聞くと 誰でも緊張するものです。
この緊張が血圧の上昇を起こす原因になります。
緊張で血圧が上昇するケースがありますから、高血圧症であることが事前にわかっていれば、 『静脈内鎮静法』 を行ってインプラント治療を行います。

静脈内鎮静法を行うと 治療中のことはほとんど覚えていない状態になります。
眠っている間にインプラント治療が終了することになります。
『静脈内鎮静法』 は、治療に不安を持っている患者さんには最適な麻酔方法です。
方法としては点滴をするように血管内(静脈内)に麻酔液を入れます(流します)。
麻酔が効くまで5〜10分程度です。
後はインプラント治療が終了するまで寝ている状態です。
『静脈内鎮静法』 は、治療中ほとんど寝ている状態で処置が行えますので、緊張等による血圧上昇を抑える効果的な麻酔方法です。
高血圧だからインプラントができないということではなく、安定していれば、それが上昇しないように手術を行うことが大切です。

  現在治療を受けていないが、以前血圧が高かったという人が一番危険!

上記のような方は事前に血圧測定を行い、その際に問題があると思われた場合には内科を受診していただきます。
歯科医院で行う血圧測定は 単に現在の血圧の状態をみているだけで、その原因がわかるわけではありません。
高血圧症の方は他の病気も併発している可能性もあります。
現在の状態がまったく分からないという方が 治療を行うにあたり 一番リスクです。
安全な治療を行うためには 的確な検査が大切です。
また、現在高血圧で通院されている場合には、医科担当医との連携により治療を進めることが大切です。


今日は、話が長くなってしまったので、『今週のインプラント手術報告』は休ませていただきます。
これから、仕事で千葉まで行かなければなりませんので…

次回のブログは3/10(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『腎臓病は難症例?』です。



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インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その44

2/28(木曜日)です。

今日も前回の続きで、噛み合わせによる難症例


噛み合わせによる難症例として、
『歯ぎしり』
『くいしばり』
があります。

歯ぎしりくいしばり は、インプラントにも天然歯にも影響があります。

しかし、インプラントの方が歯ぎしりによる問題は大きいのです。
その理由として、インプラントには『歯根膜』が存在しません。

歯根膜?

『歯根膜』とは歯の根の周囲にある薄い膜状のもので、歯と骨をつなぐ『じん帯』のような役割をしています。

また、『歯根膜』の中には咬む力を感知する知覚神経が存在します。
『歯根膜』には一定の幅があり、物を咬むとこの幅の分だけ歯は動きます。

つまり『歯根膜』『クッション』のような役割をしています。
この『クッション』が噛む力をコントロールするのに非常に大切なのです。

しかし、インプラントにはこの『クッション(歯根膜)』は存在しません。

骨と『クッションがないインプラント』がダイレクトに骨と接触しているため、咬むカによって動くことは ほとんどありません。

そのため噛合わせに問題がある場合には無理な力がインプラントに直接加わり 影響を及ぼします。

『歯ぎしり』『くいしばり』がある方はこうした力をさらに受けやすいのです。

こうした傾向が強い方にはインプラントをお勧めしないこともあります。
(歯軋りを強くしている方は歯を見ると削れている部分が認められます。また歯軋りで天然歯がダメになった場合にはインプラントを行っても同様にダメになる可能性があります)

『歯ぎしり』『くいしばり』による『力』はものすごいものです。

私は『歯ぎしり』『くいしばり』をしていない!
と思われるかもしれませんが、
その頻度や強さに違いはありますが、
ほとんどの方がしています。
『ギリギリ』と音として聞こえる方もいれば、
まったく音がしない方もいらっしゃいます。

『歯ぎしり』『くいしばり』によって歯はどんどんと削れていくのです。

硬い歯でも、被せ物の金属でも必ず すり減ります。

毎日のことですから、感じないとは思いますが、
歯を良く見ると、削れた痕(あと)があります。

『歯ぎしり』『くいしばり』が強い方ですと、歯の1/3程度まで削れている場合があります。

そんなに削れるのか?
と思われるかもしれません。
しかし、実際には結構 歯は削れるのです。

『歯ぎしり』『くいしばり』がある方はインプラントの難症例です。


次回のブログは3/3(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、難症例その3:歯周病による難症例とは?です。


今週(2/26〜27)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回紹介する患者様は高齢で、上下顎ともに歯が1本もありません。

いわゆる、『総入れ歯』です。

しかし、義歯の安定が悪いため、食事中には義歯が落ちてきます。
どうにかならないかと当医院を受診されました。

歯が1本もない場合、片顎で、6〜8本程度のインプラントを埋入すれば、
ブリッジにすることが可能です。

ブリッジは固定式のため、ともとも歯があった状態のように回復が可能です。

実際のインプラントによるブリッジの症例は、下記のレントゲン写真を参考にして下さい。
buri2








しかし、こうしたインプラント・ブリッジによる治療は、インプラントの埋入本数が多くなり、治療費が高くなってしまいます。

そこで、治療費を抑える方法として歯が全てない場合、できる限り少ないインプラントの埋入で治療を行う方法もあります。

まず、2本のインプラントを埋込みます。
そして、インプラントと義歯をつなぐアタッチメントという金具を装着します。
これにより義歯とインプラントは強固に固定されますので、義歯が落ちてくるということはありません。

この治療法をアタッチメント義歯と言います。

下の写真は下顎にアタッチメント義歯を行ったものです。
aa










さて、話を今回の症例に戻します。

今回は上顎にインプラントの埋入を行いましたが、下顎にはすでにアタッチメント義歯が終了しているのです。

下顎の義歯の方が食事中に動きやすく、取れやすかったので、
まずは、下顎にインプラント治療を行いたいとの希望がありました。

そして、下顎をアタッチメント義歯にした結果、非常に快適であったため、顎も行いたいという希望があり、今回のインプラント手術となりました。

使用したインプラントは、 ストローマン・インプラント  ( I.T.Iインプラント)   SLAタイプ
直径4.1ミリ、長さ10ミリが2本でした。

埋入方法は、 『スプリッティング法』でした。
この方法は、ドリルをさほど使用せず、骨の幅を押し広げながらインプラントを埋入するこの方法は骨にダメージが加わりにくく、術後の腫れが少ない治療法です。

もちろん手術直後から義歯は使用できます。
(多少の制限はありますが…)

手術時間は、約15分程度でした。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後にアタッチメントを取り付ければ終了です。

治療費
インプラントが1本21万円(税込)×2本、
アタッチメントが1個52.500円(税込)×2個分、
ですので、合計525.000円(税込)になります。

この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、今回のスプリットクレスト法の費用も全て含まれています。



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インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その34

2/25(月曜日)です。

昨日 私は、都内で『インプラントのセミナー』に参加してきました。
テーマは『インプラントの最新外科』です。
300名ぐらいの歯科医師が参加していたでしょうか?
会場は満員でした。
とくに目新しい内容ではありませんでしたが、時々こうしたことに参加するのは気分もリフレッシュされて良いですね。
他の3名の先生は、留守番で診療でしたが…

さて、今日も前回の続きで、骨の吸収を起こす“3つの理由”その3になります。


3 歯がないまま(欠損のまま)にした結果、骨が吸収してしまった!

  不適切な義歯の使用や 歯が抜けたままにしていると 顎の骨は吸収してきます
  骨は機能圧(噛むカ)が加えられることによりその高さや幅は維持されます
  歯周病に問題がなく 歯がきちんとあれば 顎骨の吸収はほとんどありません。
  しかし、抜歯を行うと 個人差はありますが、必ず顎骨は吸収していきます。
  特に、上顎の奥歯においては、骨が吸収するとインプラントが非常に困難
  になります。
  この理由として、上顎の奥歯の上方には『上顎洞』という空洞が存在しま
  す。
  上顎洞とは、
  上顎の奥歯の上に存在する骨の空洞になっている部分のことです。
  この空洞は頬骨の奥に存在し、鼻腔へとつながっていて、鼻柱骨により左
  右に分かれています。
  多くの場合、歯が存在するとこの上顎洞と上顎の骨の距離は一定の幅があ
  りますが、歯周病や欠損状態が長く、骨が吸収してしまうと上顎と上顎洞
  との距離が薄くなってしまいます。
  その結果インプラントを行えないことがあります。

  欠損状態を放置すると難症例になります。


次回のブログは2/28(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、難症例その2:噛み合わせによる難症例とは?です。


今週(2/22〜24)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中から上顎にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回のケースは、口腔内全体を治療した症例です。
今日は、インプラントの話というより 治療開始から現在までの治療の進め方について解説したいと思います。

これも患者様にとって非常に興味があることだと思います。

『どのように治療は進めるのか?』ということです。

今回の患者様は、初診時に 口腔内には全て、セラミックの被せ物がされていました。

そのほとんどが虫歯になっており、インプラントもされていましたが、全てのインプラントが摘出しなければならないような状態でした。

つまり、今まで行ってきた、全ての治療がやり直しなのです。

患者様にとっては大変なことです。

しかし、患者様はそうした状況はすでに ご理解されていたようで、初診時には、『全ての被せ物をやり直してきちんとしたい!』という希望をお持ちでした。

このようなケースでは、全ての被せ物を一度 取り外すことから始めなければなりません。

まず、セラミックを取り外すに型を取ります。

そして、歯科技工士により、口腔内全体の仮歯を作製します。
つまり、セラミックを取り外すすでに仮歯は出来上がっているのです。

ちなみに仮歯といっても、審美的に問題になることはまったくありません。

そして、上顎、下顎と2回に分けて虫歯になっている古いセラミックを除去し、仮歯に置き換えます。

セラミックを除去した当日に仮歯が入りますので、審美的にも、食生活にも問題が生じることはありません。

きちんとした仮歯が作製されると 治療は スムーズに行えます。

歯周病の治療 や インプラント治療の際には、仮歯を一度取り外した方が断然治療が行いやすいのです。

そして、欠損部位にはインプラントを5本埋入することになりました。

今回のインプラント手術は そのうちの1本のみの埋入でした。

通常、多数のインプラント埋入の予定がある場合、
一度に埋入してしまうことが多いのです。
この理由として、何度もインプラント埋入を行うのは、患者様にも大変なことであるためです。

ここで、例えとして、
上下左右の奥歯にインプラント埋入の必要性が合った場合、以下のような進め方があります。
1 上下顎左右ともに1回で全て埋入する
2 上顎、下顎の2回に分けて埋入する
3 上顎右側、上顎左側、下顎右側、下顎左側 の4回に分けて埋入する
です。


どの方法が良くて どの方法が悪いということではありません。

患者様 個人個人により違います。

通院回数を少なくしたい希望があれば、1回で行った方が良いでしょう。

一度に行うのが不安であれば、最初は1本のみにし、治療の結果、不安が無くなれば、次回から2本にしたり、残りを全て行うという方法もあります。

また、埋入本数が多いと腫れる可能性が高くなるため、何回にも分けることもあります。

埋入方法は それぞれです。

今回は、『仕事上、腫れると困る』というご希望がありましたので、5本埋入予定のインプラントは、3回に分けて埋入することになりました。

今回は、その3回目の埋入(1本のみ)の日だったのです。

骨の状態はすごく悪い分けではありませんでしたが、骨の吸収が起っていたため、インプラントの埋入と同時に骨の増大法を行いました。
『GBR法』です。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。


今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約3ヶ月後に型を取ります。

ちなみに、型は上顎、下顎に分けて一度に全て同時に行います。

多数の型を取る場合、何回にも分けて行うことより、一度に行ったしまうことが多いです。

この方が、色や形態、噛み合わせを 合わせるのが“ 楽 ”だからです。
もちろん、患者様にとっても何回も型を取るのは大変ということもあります。

今回は、インプラントと骨が結合した後、全ての型を一度で取る予定です。





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インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その24

2/21(木曜日)です。
今日も前回の続きで、骨の吸収を起こす“3つの理由” その2になります。

その2 歯根破折により骨が吸収してしまった!
  歯の根が割れてしまうことはよくあります。
  この原因の多くは 神経がない歯で起こります。
  神経のない歯はもろく通常の咬む力でも割れてしまうことがあります。
  こうした状態を 患者さんに説明する時に " 木 " に例えてお話しすること
  があります。
  生き生きとした木はたたいたり、蹴ったりしても折れたりすることはあり
  ませんが、枯れた木は折れる可能性があります。
  神経を取った歯も枯れた木と同じような状態になります。
  神経のない歯は血液供給がなくなるため、脆くなってしまうのです。

  歯の根が破折してしまった場合、折れている場所にもよりますが、
  ほとんどの場合 >抜歯となります。
  ここで問題なのが、折れてしまった歯が何とかならないものだろうかと考
  え、抜歯をためらい、時間が経過してしまうことです。
  破折したままの状態でいると破折した部分から感染が起こり、
  周囲骨の吸収が起こります。
  骨の吸収が大きく起こるとその後にインプラントを埋入する場合に非常に
  不利な状態になります。
  もし、歯根破折と診断された場合には早期に対処(抜歯となることが多い)
  する必要性があります。
  骨の吸収がほとんどない場合には抜歯と同時にインプラントが埋入
  ( 抜歯即時インプラントを参照)できますし、
  骨の吸収が軽度から中程度であれば抜歯と同時にインプラントを埋入し、
  さらにGBR法( 『GBR法』を参照)を行うことになります。
  しかし、長期間破折を放置しておくと吸収は大きくなり、インプラントを
  行うのに条件が悪くなります。
  歯根破折をそのままにしておくと難症例になります。



次回のブログは2/25(月曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨吸収を起こす3つの理由:その3』です。


今週(2/19〜20)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。
それでは、今週のインプラント手術の中からサイナスリフト法後にインプラント埋入を行った1症例について解説します。

今回のケースは、初診時に 上顎の左右ともに奥歯が4歯欠損していたため、インプラントによる治療を希望されて来院された患者様です。

診査の結果、上顎の奥歯は、高度に骨吸収を起こしており、場所によっては、約1ミリ高さしか存在しない状態でした。

通常、インプラントを適切に埋入するためには最低でも6〜8ミリ程度の骨の高さがないと行えません。

今回は、場所により 骨の高さが 1ミリですので、そのままインプラントを埋入するにはまったく無理な状態でした。

このように、1ミリ程度の骨の高さしか存在しない場合、インプラントを埋入するためには、 サイナスリフト法を行うしか方法はありません。

サイナスリフト法とは、骨の移植を行い、骨の高さの増大を行う治療方法です。

『なんだ、骨の移植を行えば、できるのか!』

と 思われるかもしれませんが、
この治療法は時間がかかり、
治療後の腫れも わりと強く起る治療法です。

治療期間は、 サイナスリフト法を行い、骨ができるまで、個人差はありますが、6〜12ヶ月です。

骨が再生後にインプラントの埋入になります。

そして、インプラントを埋入し、骨と結合するまでさらに6ヶ月程度はかかります。

つまり、治療期間は合計で、12〜18ヶ月程度はかかることになります。
場合によっては、もっとかかることもあります。

また、 サイナスリフト手術直後には、腫れが伴います。

この腫れは インプラント治療の中でも最も高頻度で起ります。
また、腫れの程度は、3〜10日間程度起ることがあります。
場合によりさらに続くこともあります。

私の経験上、 サイナスリフト法後に ほとんど腫れないという方も 今までにはいらっしゃいましたが、
基本的に 腫れると思っていただいた方が良いでしょう。

しかし、今回のように 骨の高さが1ミリしか存在しない場合には、 サイナスリフト法を行うしかありません。

サイナスリフト法の詳細については下記を参考にして下さい。
  ・ サイナスリフト法

話は戻ります。

今回の症例は、約7ヶ月前に サイナスリフト法を上顎の左右に行いました。

今回は、その片側のみにインプラントの埋入を行ったのです。

埋入したインプラントは、1本のみです。
2本は、 サイナスリフト法と同時に埋入を行ってあります。

それでは、 サイナスリフト法のみを行う治療と
サイナスリフト法同時にインプラントを埋入する方法の違いですが、
骨の高さは少ないが、3ミリ程度あり、インプラントを埋入する時にインプラントが安定できる状態であれば、同時に行います。

しかし、インプラントの安定が得られないようであれば、
無理せず、 サイナスリフト法のみを行い、
骨がきちんとできて(再生して)からインプラントの埋入を行った方が安全です。

今回の症例は、場所によっては、3ミリ程度の骨の高さがあったので、その部分には サイナスリフト法同時にインプラントの埋入が行えたのですが、
1ミリしか骨の高さがない場所は、前回 骨の再生治療のみ行ったのです。

そして、7ヶ月経過し、骨が再生したため、今回のインプラント埋入となりました。

使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  直径4.1mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は虫歯の治療で行うような普通の歯科麻酔です。

今後の治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. その後、 約6ヶ月後に型を取り( サイナスリフト法後なので通常より時間がかかります)、
3. 型取りの後、 約20日で完成した被せ物を装着し、完了です。


今回のように骨の吸収が著しい場合には、治療期間がかかり、大変なのです。

骨が吸収しないようにすることが大切です。

骨が吸収する3つの理由については、現在シリーズで書いていることですので、次回のブログもご覧になって下さい。


いつもはこれで終了ですが、今回は確定申告時期ですので、お役立ち情報を書きたいと思います。

        医療費の確定申告

歯科で行ったインプラント治療等の自費診療確定申告の対象になります。
是非 確定申告して下さい。

医科、歯科で支払った医療費が一定の金額以上の場合は控除の対象になります。
1年間(1月1日から12月31日)に医科、歯科の治療費(保険、自費診療とも含まれる)として支払った金額の合計が10万円以上の場合は控除の対象になります。(ただし上限は200万円までです)
具体的な控除額は(支払った医療費―保険等で補填された額)
―10万円もしくは所得金額の5%(いずれか低い金額)です。
確定申告時に源泉徴収票と一緒に医療費の領収書を税務署に提出します。

* 領収書の再発行はできませんので領収書は大切に保管して下さい。
* 通院にかかった交通費も対象になります。
 (しっかりとした交通費の内訳(車、電車、タクシー等) と 領収書 が必要です)

医療費控除:参考例

所得金額500万円(妻:所得なし、子供2人)で、1年間に支払った医療費の合計が100万円だった場合。
100万円―10万円=90万円が医療費控除になり、所得税として9万円、住民税として77,500円の合計167,500円が還付されます。

* 上記は参考例であり、年度、特別減税等は考慮していません。
  詳細は税務署にお問い合わせ下さい。



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インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?:その15

2/18(月曜日)です。
今日から新しいテーマになります。
テーマは、『インプラントの難症例:どのような状態が難症例か?』になります。


難症例その1:骨の状態による難症例とは?
インプラントを埋め込む手術自体は、顎の骨がしっかりしていれば、さほど大変な治療ではありません。

大変でないというのは、『治療時間が短かったり、腫れたりすることが少ない』ということです。

例えば、骨の幅や高さがしっかり存在する場合、インプラントを1本埋入するだけであれば、早ければ3分、長くても10分あれば十分です。
また、術後の腫れの程度には、その後の過ごし方や個人差はありますが、
9割以上の人は腫れないでしょう!

インプラント治療を始めて受けられる方は、
治療に伴う痛みや 腫れ等 不安なことがあるかと思います。
しかし、骨の状態さえ異常なければ、先程説明しましたように腫れたりする確立は非常に低いものです。

しかし、現実的には、インプラント治療を希望される患者様の多くは、骨がしっかりとしていません。
多くの方が 骨の幅や 高さに問題があるということです。

なぜこのように 骨の吸収が起ったのでしょう?
大きく分けて “3つの理由”が考えられます。

その1 歯周病により骨が吸収してしまった!
  最も多いことです。
   歯周病とは、
  歯周病細菌の感染により歯を支えている骨が吸収することです。
  歯周病を放置すると骨はどんどんと吸収してしまい、
  最終的には“歯がグラグラ”してきます。
  この段階では、骨の吸収が大きく、単純にインプラントを行うことができ
  ない可能性が高くなります。
  骨の増大治療が必要になります。
  失った骨を増大させる治療を 『GBR法』と言います。
  もちろん、骨の吸収程度にもよりますが、 歯周病で高度に骨が吸収してしま
  った状態は難症例になります。



次回のブログは2/21(木曜日)になります。
次回は、今日の続きで、『骨吸収を起こす3つの理由:その2』です。


今週(2/15〜17)のインプラント手術報告

今週(昨日)のインプラント手術の中から、
難しいケース であったり、
特殊なケース 等を抜粋して、紹介するコーナーです。
日々の臨床で、どのようなことを行っているか 知っていただきたいと思い 今年から始めました。

それでは、今週のインプラント手術の中から 『スプリットクレスト法』を行い、インプラント埋入と同時に 『GBR法』および 『ソケットリフト法』を行った1症例について解説します。

今回の症例は、上顎に 5歯の連続欠損 と 1歯の欠損があったケースです。
5歯の連続欠損には、3本のインプラントを埋入し、ブリッジとしました。

このように 多数の欠損がある場合、欠損全てにインプラントを埋入する必要性はありません。
通常は、欠損数の半分以上のインプラントの本数であれば、問題ありません。

埋入する本数が少なければ、治療費も抑えられますし、手術に対する負担も軽くなります。

それでは、5歯欠損の場合、どのようなケースでも、3本のインプラント埋入が必要なのでしょうか?

インプラントが必要な本数は、骨の状態 や 噛み合わせ等に大きく左右されます。

インプラントには さまざまな長さがあります。
当医院において主に使用している ストローマン・インプラントですと 短いもので6mm、それから2mm間隔で12mm(それ以上長いものもありますが一般的にはこの長さまでです)までの長さがあります。

インプラントの長さによってその成功率(生存率)は異なります。
例えば、骨の幅や高さがしっかりしていて、歯ブラシの状態も非常に良い、歯周病ではない、噛み合わせもしっかりしている、歯ぎしりもないとなれば 12mmの長さのインプラントが埋入されればその成功率は非常に高いものです(統計的には10年後の生存率で98%以上の報告が多くあります)。

しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないとすると その生存率はかなり低くなります。
単純に短いインプラントしか埋入できなければ 力学的に噛む力に耐えきれないということです。

話しは戻りますが、今回のように 5歯欠損であっても上記のような条件を満たし、骨がしっかりしていて10mm以上のインプラントが埋入できるとすれば3本のインプラントでもブリッジは十分可能です。
しかし、6mm程度のインプラントしか埋入できないような骨の状態であれば 3本でブリッジは厳しいことになります。
そのような状態であれば 5歯欠損に4本のインプラントを埋入した方が予知性(安心感)があります。

このように同じ5歯欠損であっても骨の状態等により埋入本数は変わってきます。逆に言えば、条件さえよければインプラントの本数は少なくても問題は起りません。

例えば、4歯欠損においても 骨の状態さえ良ければ、2本のインプラントを埋入してブリッジをすることも十分可能です。

話はだいぶ長くなりましたが、今回は、5歯の連続欠損に3本のインプラントと1歯欠損の合計4本のインプラント埋入を行いました。

骨の状態はかなり悪く、欠損状態(歯がなかった期間)が長かったため、骨の吸収が高度に起ってしまっていました。

歯がないと骨が吸収してしまう現象は以下をご覧下さい。
歯がないと顎の骨はどんどんと吸収していきます!

具体的には、骨幅が2ミリ程度しかありませんでした。
インプラントの直径は約4ミリですので、十分な骨幅とは言えません。

そこで、骨幅を増大させる 『スプリットクレスト法』 『GBR法』を併用しました。

また、今回は骨の幅が少ないだけでなく、高さも少なかったため、骨の高さを増大させるための、 『ソケットリフト法』も併用しました。

今回は特に骨幅が少なく、難症例でした。

しかし、どんなに骨幅が少なくとも、インプラントができないということは基本的にはありません。
骨を増大治療を行えば可能になります。
しかし、治療に伴う大変さはありますが…

今回 使用したインプラントは、
ストローマン・インプラント   ( I.T.Iインプラント)

SLAタイプ  
直径4.1mm 長さ12mmが2本、直径4.1mm 長さ10mmが1本、直径3.3mm 長さ10mmが1本でした。

麻酔方法は 『静脈内鎮静法』 です。
静脈内鎮静法は寝ている間に治療が終了するため、治療を受ける患者様にとっては楽な麻酔方法です。

この麻酔方法の欠点は手術時間が長くかかるということです。

つまり、
麻酔の準備にかかる時間と
麻酔が効くまでの時間、
麻酔がきれるまでの時間
麻酔がきれた後の待つ時間です。

実際の手術時間は、約30分程度でしたが、麻酔がきれるのを含め、帰宅されるまで、120分程度かかりました。

しかし、1回の手術で、緊張や不安もなく、行えますので、 『静脈内鎮静法』 は、患者様に非常に好評な麻酔方法です。

とくに今回のような難症例の場合、患者様、術者ともに 『静脈内鎮静法』 を行った方が楽な治療になります。

今回から 治療のスケジュール と 治療費 についても記載したいと思います。

治療スケジュール
今後の予定としては、
1. 約7〜10日後に“抜糸”、
2. 約4ヶ月後に型を取り、
3. 型取りと噛み合わせ後、 約20日で完成した被せ物を装着し、完了です。
以外に治療回数はかからないものなのです。

治療費
今回の手術を含め、5歯欠損の治療費の合計は、
インプラントが1本21万円(税込)×3本、
最終的な被せ物は、
手前がハイブリッドセラミックで1歯105.000円(税込)×2歯分、
奥が金属製で73.500円(税込)×3歯分
ですので、合計1.060.500円(税込)になります。
この中には、治療中のレントゲン撮影や薬代、型を取る費用、被せ物の費用、
今回のスプリットクレスト法、GBR法、ソケットリフト法の費用も全て含まれています。


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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医

神奈川県横浜市にある 日本歯周病学会歯周病専門医 国際インプラント学会認定医の歯科医院
I.T.Iインプラント認定医でもあり、 GBR法 サイナスリフト 審美インプラント等の難症例も行います。
HPでは 治療費(費用)の説明や インプラント症例 無料相談コーナーもあります。

Profile

インプラント歯周病...

     院長履歴

1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座
      入局
1999年 日本歯周病学会
      専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科
      医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔
      インプラント
      学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科
      インプラント
      センター開業

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